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ラグの頬にキスをした事をお父様にコンコンと説教された。
結婚前に婚約者相手にキスとかしちゃだめなんて…。
そうなるとラグにお腹を舐められたということはもっとだめなんじゃ…
この事をお父様に伝えるとラグと一緒に怒られる未来が見えて、この事は墓場に持っていくと心に決めた。
「さて、ラグザンド殿とネヴィの問題は片付いたとして…まだ問題はしっかりと残っているね」
そうだすっかり忘れていたけど魔王の件があった。
魔王の声は脳内でもかなり小さくしか聞こえなくて、存在感もかなり薄れている気がした。
もしかすると僕の負の感情の度合いによって存在感が変わるんだろうか?
『そんな事私にわかる訳がないだろう!』
この声だけははっきりと聞こえた。
自分の事ですら良く分かっていないなら、魔王という存在は存外曖昧な設定で構築されているのだろう。
『設定という言葉は私にはよく分からないが、私という存在はかなり曖昧な存在である事は間違いないだろうな。魔王を殺す事ができる存在は聖女のみと何故か定められているのと同じよ』
「僕の中で魔王の存在がかなり薄れています。でも完全に消えるには聖女の力がないとダメみたいですけど…」
「どうしたのかな?」
「魔王は確かに世界に取っては悪い存在なのかも知れません。ですが、僕の中にいる魔王はまだ何も悪いことを行ってないんです」
僕の中にいる魔王は僕を殺そうとした存在を殺しただけであって、僕たちの国の法律で言えば正当防衛にあたる。
無用な殺生をまだ何も起こしていないんだ。
聖女である愛はまだ利用できるからという事で生かされている。
だから無謀な事ではあるけど、もし魔王にチャンスを与えられるのなら…
「僕は魔王を消したいと思っていません。僕の悪意ある感情から生まれてしまいましたが、今の魔王からそのような感情が流れ込んでこないんです」
「だけどネヴィの体を何時乗っ取るか分からないんだよ?」
「乗っ取られる可能性がないとは言い切る事はできません。でも僕は今の魔王にならば何も問題ないと思うんです」
僕が悪意ある感情があったとしても、魔王に僕の体を乗っ取られる可能性はかなり低いだろう。
魔王の根源である力は僕が完全に封じているから。
僕がこの世界に絶望して魔王の力の封印を解いてしまえば、魔王が僕の体を乗っ取って暴れるだろう。
でも僕はそんな世界はラグと一緒であれば訪れる事がないと思っている。
だから少し荒唐無稽な考えをお父様に告げよう。
「魔王を、僕達の子供として産もうと考えています」
『私を、お前の子として産むと…?』
この発言で魔王は僕の思考を読む力も有してない事がわかった。
それぐらい魔王の力は弱まっているんだ。
「そんな危険な事は許されない!」
「お父様の考えはもっともです。ですが僕は魔王にもこの世界の残酷さも、美しさも全てを見てほしいと思うのです」
僕は別に魔王に対して酷いイメージを抱えていない。
むしろ僕を助けてくれたのだから良いイメージを持っているんだ。
「僕にとって魔王は恩人でもあるのですから、その恩をどうか返させて頂く機会をくれませんか?」
「ダメだ。ネヴィにそんな危険なことをさせられない」
「お父様が不安に思う気持ちもわかります。だから魔王の力は我が子として産んだとしても継承せず、僕の体の中で封印したままにします。そうすれば魔王は魔王としてではなく、僕とラグの間に生まれるただの子供になります」
「普通の子ではないのだよ?」
「普通なんて何を持って決めるんですか?」
普通な子供なんて存在しない。
普通の人だってこの世に存在しないんだ。
誰だって特別な存在なんだから。
「ネヴィがそう決めたのなら私からはもう何も言わないよ。ただし」
お父様と顔を合わせる。
「性行為は結婚してからだね」
お父様なんて事を言うんですか。
ラグがお父様の発言で吹き出してる。
結婚前に婚約者相手にキスとかしちゃだめなんて…。
そうなるとラグにお腹を舐められたということはもっとだめなんじゃ…
この事をお父様に伝えるとラグと一緒に怒られる未来が見えて、この事は墓場に持っていくと心に決めた。
「さて、ラグザンド殿とネヴィの問題は片付いたとして…まだ問題はしっかりと残っているね」
そうだすっかり忘れていたけど魔王の件があった。
魔王の声は脳内でもかなり小さくしか聞こえなくて、存在感もかなり薄れている気がした。
もしかすると僕の負の感情の度合いによって存在感が変わるんだろうか?
『そんな事私にわかる訳がないだろう!』
この声だけははっきりと聞こえた。
自分の事ですら良く分かっていないなら、魔王という存在は存外曖昧な設定で構築されているのだろう。
『設定という言葉は私にはよく分からないが、私という存在はかなり曖昧な存在である事は間違いないだろうな。魔王を殺す事ができる存在は聖女のみと何故か定められているのと同じよ』
「僕の中で魔王の存在がかなり薄れています。でも完全に消えるには聖女の力がないとダメみたいですけど…」
「どうしたのかな?」
「魔王は確かに世界に取っては悪い存在なのかも知れません。ですが、僕の中にいる魔王はまだ何も悪いことを行ってないんです」
僕の中にいる魔王は僕を殺そうとした存在を殺しただけであって、僕たちの国の法律で言えば正当防衛にあたる。
無用な殺生をまだ何も起こしていないんだ。
聖女である愛はまだ利用できるからという事で生かされている。
だから無謀な事ではあるけど、もし魔王にチャンスを与えられるのなら…
「僕は魔王を消したいと思っていません。僕の悪意ある感情から生まれてしまいましたが、今の魔王からそのような感情が流れ込んでこないんです」
「だけどネヴィの体を何時乗っ取るか分からないんだよ?」
「乗っ取られる可能性がないとは言い切る事はできません。でも僕は今の魔王にならば何も問題ないと思うんです」
僕が悪意ある感情があったとしても、魔王に僕の体を乗っ取られる可能性はかなり低いだろう。
魔王の根源である力は僕が完全に封じているから。
僕がこの世界に絶望して魔王の力の封印を解いてしまえば、魔王が僕の体を乗っ取って暴れるだろう。
でも僕はそんな世界はラグと一緒であれば訪れる事がないと思っている。
だから少し荒唐無稽な考えをお父様に告げよう。
「魔王を、僕達の子供として産もうと考えています」
『私を、お前の子として産むと…?』
この発言で魔王は僕の思考を読む力も有してない事がわかった。
それぐらい魔王の力は弱まっているんだ。
「そんな危険な事は許されない!」
「お父様の考えはもっともです。ですが僕は魔王にもこの世界の残酷さも、美しさも全てを見てほしいと思うのです」
僕は別に魔王に対して酷いイメージを抱えていない。
むしろ僕を助けてくれたのだから良いイメージを持っているんだ。
「僕にとって魔王は恩人でもあるのですから、その恩をどうか返させて頂く機会をくれませんか?」
「ダメだ。ネヴィにそんな危険なことをさせられない」
「お父様が不安に思う気持ちもわかります。だから魔王の力は我が子として産んだとしても継承せず、僕の体の中で封印したままにします。そうすれば魔王は魔王としてではなく、僕とラグの間に生まれるただの子供になります」
「普通の子ではないのだよ?」
「普通なんて何を持って決めるんですか?」
普通な子供なんて存在しない。
普通の人だってこの世に存在しないんだ。
誰だって特別な存在なんだから。
「ネヴィがそう決めたのなら私からはもう何も言わないよ。ただし」
お父様と顔を合わせる。
「性行為は結婚してからだね」
お父様なんて事を言うんですか。
ラグがお父様の発言で吹き出してる。
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