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突拍子もない話をしてから僕達は、伯爵家所有の地下牢に来ていた。
ここに来た理由は罪人として拘束している愛の処遇を決める為だった。
地下牢といっても硬い地面というわけではなくて、貴賓室のような牢屋も準備されている。
牢一つで訴え返される可能性もある為こんな豪華な牢も用意されている。
愛はそんな貴賓室の様な牢に拘束されていた。
魔法が使えないように両手には魔封じの手錠もかけられていた。
愛のようなか弱い女性であればその魔封じの手錠だけでも、十分なほど行動の制限掛ける事ができる。
愛がいる牢の所までいくと、小窓から愛を見る事ができた。
小窓はかなり高い所にあってラグに抱っこされていないと見ることができない高さだった。
女性である愛もこの小窓に届かないだろう。
お父様が目配せを看守にすると看守が胸ポケットから小さな鍵を取り出した。
その鍵を差し込み回すとガチャリと鈍い音が鳴った。
そのまま看守が扉を開けると、見たことない程おとなしい愛がいた。
「出てこい」
看守が声をかけて愛が僕達の方に顔を上げると、何故か嬉しそうな笑顔を浮かべた。
この場所に僕もいるのにまるでその視界には僕が写っていないようで、ラグの元に駆け寄ろうとしたが看守に簡単に止められた。
「ラグザンド様!私を助けに来てくれたんですね!?」
看守を押し除けようと足掻く愛。
ラグは愛の行動に若干引いているみたいで、僕を抱きしめている力が少しだけ強くなった。
「何故私がお前を助けなければならないのだ」
「私は聖女で貴方を唯一救うことができる存在なんです!そしてそれに気がついてくれたラグザンド様が私をこの薄汚い牢屋から助けようとする為に私の元に来てくれたんですよね」
疑問符すら付かない話方に愛は正気を失っているのではないかと勘違いするぐらいだった。
「お前を助ける為に来たわけではない。私の大切な存在を殺そうとしたその償いをさせる為にここに訪れた」
「大切な存在?ラグザンド様に大切な存在はいないですよね?」
愛の目を見ればそれを本心から思っているのが分かる。
理解し難い程の自己中心的な考え方。
ただ愛の中ではその考えが正しいものだと思っているのだろう。
「私の腕の中にいる存在を見て何も思わないのか?」
ラグのその質問に愛はキョトンとした表情を浮かべ、その後すぐに大笑いをし始めた。
「ラグザンド様ですら魔王の演技に騙されたのね!私が魔王の呪いから解放して差し上げます!だから私のこの手錠をどうか解いて頂戴!」
看守を頑張って押し除けながら、魔封じの手錠を掛けられた腕をラグの方に向けてくる。
そんな愛の手がラグに触れるのが嫌すぎて、僕は愛の手を叩き落とした。
「は?」
余りにも低い声に体がビクッと震えてしまった。
真っ黒で空な視線を愛に向けられる。
この視線は完全に僕を敵だと認識している瞳だ。
今まではここまでの視線を愛から向けられたことがない。
「なんで魔王如きが私とラグザンド様の間を壊そうとするの?この手錠さえなければあんたなんかすぐに殺せるんだから」
魔王に乗っ取られるところを見たからこそ、愛はまだ僕が魔王として存在している事を疑ってない。
だからこそ僕を殺そうと躍起になっている。
ここに来た理由は罪人として拘束している愛の処遇を決める為だった。
地下牢といっても硬い地面というわけではなくて、貴賓室のような牢屋も準備されている。
牢一つで訴え返される可能性もある為こんな豪華な牢も用意されている。
愛はそんな貴賓室の様な牢に拘束されていた。
魔法が使えないように両手には魔封じの手錠もかけられていた。
愛のようなか弱い女性であればその魔封じの手錠だけでも、十分なほど行動の制限掛ける事ができる。
愛がいる牢の所までいくと、小窓から愛を見る事ができた。
小窓はかなり高い所にあってラグに抱っこされていないと見ることができない高さだった。
女性である愛もこの小窓に届かないだろう。
お父様が目配せを看守にすると看守が胸ポケットから小さな鍵を取り出した。
その鍵を差し込み回すとガチャリと鈍い音が鳴った。
そのまま看守が扉を開けると、見たことない程おとなしい愛がいた。
「出てこい」
看守が声をかけて愛が僕達の方に顔を上げると、何故か嬉しそうな笑顔を浮かべた。
この場所に僕もいるのにまるでその視界には僕が写っていないようで、ラグの元に駆け寄ろうとしたが看守に簡単に止められた。
「ラグザンド様!私を助けに来てくれたんですね!?」
看守を押し除けようと足掻く愛。
ラグは愛の行動に若干引いているみたいで、僕を抱きしめている力が少しだけ強くなった。
「何故私がお前を助けなければならないのだ」
「私は聖女で貴方を唯一救うことができる存在なんです!そしてそれに気がついてくれたラグザンド様が私をこの薄汚い牢屋から助けようとする為に私の元に来てくれたんですよね」
疑問符すら付かない話方に愛は正気を失っているのではないかと勘違いするぐらいだった。
「お前を助ける為に来たわけではない。私の大切な存在を殺そうとしたその償いをさせる為にここに訪れた」
「大切な存在?ラグザンド様に大切な存在はいないですよね?」
愛の目を見ればそれを本心から思っているのが分かる。
理解し難い程の自己中心的な考え方。
ただ愛の中ではその考えが正しいものだと思っているのだろう。
「私の腕の中にいる存在を見て何も思わないのか?」
ラグのその質問に愛はキョトンとした表情を浮かべ、その後すぐに大笑いをし始めた。
「ラグザンド様ですら魔王の演技に騙されたのね!私が魔王の呪いから解放して差し上げます!だから私のこの手錠をどうか解いて頂戴!」
看守を頑張って押し除けながら、魔封じの手錠を掛けられた腕をラグの方に向けてくる。
そんな愛の手がラグに触れるのが嫌すぎて、僕は愛の手を叩き落とした。
「は?」
余りにも低い声に体がビクッと震えてしまった。
真っ黒で空な視線を愛に向けられる。
この視線は完全に僕を敵だと認識している瞳だ。
今まではここまでの視線を愛から向けられたことがない。
「なんで魔王如きが私とラグザンド様の間を壊そうとするの?この手錠さえなければあんたなんかすぐに殺せるんだから」
魔王に乗っ取られるところを見たからこそ、愛はまだ僕が魔王として存在している事を疑ってない。
だからこそ僕を殺そうと躍起になっている。
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