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動機は最悪ではあるけど、ラグを助けようとする心は単純にラグが好きだからという好意でもあるんだろう。
だけどその魔王を生み出した一旦は愛、君にもある事を知ってほしい。
「もう魔王は魔王として存在してないよ」
僕の中で今はゆっくりと眠っている存在は、魔王としての力を全くと言っていい程有してない。
僕の中で存在している限りは魔王として復活できる可能性が残されているけど、僕とラグの子供として生まれれば封印されている力とのリンクが完全に切れるだろうからその後は魔王として存在する事もない。
だから今後僕の中にいる魔王は、魔王として降臨する事もできない。
「そんな訳ないでしょ!あんたが化け物の姿に変わったのをこの目で見たのだから!!」
「確かにあの時には魔王が間違いなく存在していたよ。でも僕の手で魔王はもう魔王として存在できない様にした」
僕の言葉にグッと詰まるけど、すぐに愛は僕に噛み付いて来た。
「魔王は聖女の魔法でしか消すことができないのよ!ただのハーフエルフ如きがなんとかできる訳ないでしょ!」
ハーフエルフ如き、その言葉で看守が愛を地面に無理矢理押さえ込んだ。
伯爵家では僕の事をハーフエルフと揶揄する事を許していない。
一時期僕の事を偽物のエルフと揶揄っていたメイド達がいたけど、そのメイド達は紹介状も無しに伯爵家から追い出されていた。
それぐらい御法度の言葉になるし、僕がそれを言われるのが嫌いな事を知っているからこそ伯爵家のみんなは過剰反応を示すことが多い。
この看守も職種上僕との接点がかなり少ないけど、僕の嫌いな言葉を覚えていてくれた。
それぐらい優しい人達に僕は囲まれて育っていたからこそ、捻くれる事もなく育った。
「痛いわね!何すんのよ!」
愛が身を捩って逃れようとするけど、身を捩るのを許されない程徹底的に地面に押さえ込まれている。
「伯爵様」
「申してみよ」
「このままではまともな会話を試みる事が難しいでしょう。証拠は私どもの方で全て預かっておりますので、一度この者を教会にお返しになられてはいかがでしょうか?」
「理由を聞いても良いか?」
「伯爵家の百合であらせられるネヴィレント様を罵倒したのです。であればこの者の罪を公の場で断罪する方が最もこの者を追い詰める事ができるかと愚行いたします」
目立ちたがり屋の愛であれば、大勢の人の前で断罪されるのはとてつもなく嫌な事だろう。
だけど愛は僕達の地球の年齢で言えばまだまだ親の庇護下にいる子供なんだ。
僕達貴族であれば今回の件も噂にはなるだろうけど、水面下で全て片付ける事もできる。
今回の件も愛がしでかした事が事の為、教会も水面下で事を収めたいはずだろう。
教会も貴族との大きな軋轢を生むことを望んではいないのだから。
だからお父様も看守の言うことは理解しつつも断るだろう。
「其方の言い分も最もだな。その考えも参考にさせてもらおう」
「私ごとの様な戯言にお耳をお貸し頂き有難く存じます」
「聖女も興奮して真面な会話も行う事が出来なさそうだから、ここで一度退散させてもらおう。行くよネヴィ、ラグザンド殿」
お父様の後ろに続いてラグが歩き始める。
「ラグザンド様待って!私をこの場所から助けて!」
愛の叫び声が聞こえる。
僕はその劈くような叫び声を聞きたくなくてそっと耳を聞こえなくなるまで塞ぎ続けた。
だけどその魔王を生み出した一旦は愛、君にもある事を知ってほしい。
「もう魔王は魔王として存在してないよ」
僕の中で今はゆっくりと眠っている存在は、魔王としての力を全くと言っていい程有してない。
僕の中で存在している限りは魔王として復活できる可能性が残されているけど、僕とラグの子供として生まれれば封印されている力とのリンクが完全に切れるだろうからその後は魔王として存在する事もない。
だから今後僕の中にいる魔王は、魔王として降臨する事もできない。
「そんな訳ないでしょ!あんたが化け物の姿に変わったのをこの目で見たのだから!!」
「確かにあの時には魔王が間違いなく存在していたよ。でも僕の手で魔王はもう魔王として存在できない様にした」
僕の言葉にグッと詰まるけど、すぐに愛は僕に噛み付いて来た。
「魔王は聖女の魔法でしか消すことができないのよ!ただのハーフエルフ如きがなんとかできる訳ないでしょ!」
ハーフエルフ如き、その言葉で看守が愛を地面に無理矢理押さえ込んだ。
伯爵家では僕の事をハーフエルフと揶揄する事を許していない。
一時期僕の事を偽物のエルフと揶揄っていたメイド達がいたけど、そのメイド達は紹介状も無しに伯爵家から追い出されていた。
それぐらい御法度の言葉になるし、僕がそれを言われるのが嫌いな事を知っているからこそ伯爵家のみんなは過剰反応を示すことが多い。
この看守も職種上僕との接点がかなり少ないけど、僕の嫌いな言葉を覚えていてくれた。
それぐらい優しい人達に僕は囲まれて育っていたからこそ、捻くれる事もなく育った。
「痛いわね!何すんのよ!」
愛が身を捩って逃れようとするけど、身を捩るのを許されない程徹底的に地面に押さえ込まれている。
「伯爵様」
「申してみよ」
「このままではまともな会話を試みる事が難しいでしょう。証拠は私どもの方で全て預かっておりますので、一度この者を教会にお返しになられてはいかがでしょうか?」
「理由を聞いても良いか?」
「伯爵家の百合であらせられるネヴィレント様を罵倒したのです。であればこの者の罪を公の場で断罪する方が最もこの者を追い詰める事ができるかと愚行いたします」
目立ちたがり屋の愛であれば、大勢の人の前で断罪されるのはとてつもなく嫌な事だろう。
だけど愛は僕達の地球の年齢で言えばまだまだ親の庇護下にいる子供なんだ。
僕達貴族であれば今回の件も噂にはなるだろうけど、水面下で全て片付ける事もできる。
今回の件も愛がしでかした事が事の為、教会も水面下で事を収めたいはずだろう。
教会も貴族との大きな軋轢を生むことを望んではいないのだから。
だからお父様も看守の言うことは理解しつつも断るだろう。
「其方の言い分も最もだな。その考えも参考にさせてもらおう」
「私ごとの様な戯言にお耳をお貸し頂き有難く存じます」
「聖女も興奮して真面な会話も行う事が出来なさそうだから、ここで一度退散させてもらおう。行くよネヴィ、ラグザンド殿」
お父様の後ろに続いてラグが歩き始める。
「ラグザンド様待って!私をこの場所から助けて!」
愛の叫び声が聞こえる。
僕はその劈くような叫び声を聞きたくなくてそっと耳を聞こえなくなるまで塞ぎ続けた。
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