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この匂いの正体を聞こうとしてお母様の方に向くとお母様は涙を流していた。
お母様が涙を流す姿を殆ど見たことがなくてびっくりしてお父様の方も見た。
お父様は泣くお母様の姿を見てびっくりしている。
「どうしたんだい?急に泣き始めて…」
「旦那様…ここに存在する木は世界樹なのです。ネヴィは初めて見るわよね…。ああ、無くなっていたとお聞きしていたのに…ここに存在していたのですね…」
そういえばお母様にお聞きしたことがある。
僕達エルフは元々世界樹と共に生きていた種族だったと。
だから世界樹がなくなった世界ではエルフにとっての生き甲斐が無くなって、森の中でひっそりと暮らすようになったと言っていた。
お母様が今話したことが本当なら僕が懐かしいと感じた感情は世界樹を生まれた時に自然に知っていたから?
でも消えた筈の世界樹がここに存在しているんだろう。
僕達は席につき教皇がここに来るまで暫く待ち続けた。
少ししてからラグが扉があった方に顔を向けたので、僕も釣られてその方向に視線を向けると教皇がちょうどこの部屋に入ってきた。
人族の姿をしていた筈の教皇の耳はお母様とそっくりの長い耳をしていた。
教皇はエルフ族だったんだ。
僕よりも高位の存在であるから、ラグの膝から降りて教皇の元に駆け寄り跪いた。
あれだけ不躾な視線を送ったんだ、殺されてしまっても仕方がない。
そんな考えをぐるぐると頭の中で回らせながら、教皇からの審判を待っていた。
「頭を下げなくても結構ですよ。私自身がエルフである事を偽っていたのですから」
教皇にそのように言われて僕は頭を上げた。
教皇の表情は慈悲深いもので本当に僕がした事を気にしていないようだった。
差し伸べられた手に手を置こうとしたら、後ろから手が出てきてヒョイっと抱き上げられた。
「他の人の手を取ったらだめ」
「教皇様は立ち上がるのに手を差し出してくれただけだよ?」
「それでもだめ」
ラグに後ろからギュッと抱きしめられる。
「ふふ、嫉妬とは可愛いものですね。安心しなさい吸血鬼よ。私はこう見えて既に1800歳を超えておるのだ。赤子に手出しはしませんよ」
20歳ほどの美貌で1800歳?
エルフではあり得ない美貌。
となるとこの人まさか…
「ハイエルフ…」
自分から出した言葉とはいえ、体が勝手に震え出した。
「ネヴィ大丈夫、落ち着いて」
お互い顔を合わせる形に抱っこして貰って背中をさすって貰っても落ち着くことができない。
優しい言動をする教皇ですらハイエルフってだけで体が震えるなんて思わなかった。
「私の同族に酷い扱いをされてしまったのですね」
「ネヴィはハイエルフによって死にそうになったんだ。ハイエルフに対してトラウマを覚えている。だからこれ以上ネヴィに近づくな」
「そうしましょう。それよりもこの場にいるよりはご両親の側にもいる方が気持ちも落ち着くでしょうから、ご両親の元にいきましょうか」
教皇が僕から見えないように先に歩いていただき、僕達がその後ろについて行く形になった。
お母様が涙を流す姿を殆ど見たことがなくてびっくりしてお父様の方も見た。
お父様は泣くお母様の姿を見てびっくりしている。
「どうしたんだい?急に泣き始めて…」
「旦那様…ここに存在する木は世界樹なのです。ネヴィは初めて見るわよね…。ああ、無くなっていたとお聞きしていたのに…ここに存在していたのですね…」
そういえばお母様にお聞きしたことがある。
僕達エルフは元々世界樹と共に生きていた種族だったと。
だから世界樹がなくなった世界ではエルフにとっての生き甲斐が無くなって、森の中でひっそりと暮らすようになったと言っていた。
お母様が今話したことが本当なら僕が懐かしいと感じた感情は世界樹を生まれた時に自然に知っていたから?
でも消えた筈の世界樹がここに存在しているんだろう。
僕達は席につき教皇がここに来るまで暫く待ち続けた。
少ししてからラグが扉があった方に顔を向けたので、僕も釣られてその方向に視線を向けると教皇がちょうどこの部屋に入ってきた。
人族の姿をしていた筈の教皇の耳はお母様とそっくりの長い耳をしていた。
教皇はエルフ族だったんだ。
僕よりも高位の存在であるから、ラグの膝から降りて教皇の元に駆け寄り跪いた。
あれだけ不躾な視線を送ったんだ、殺されてしまっても仕方がない。
そんな考えをぐるぐると頭の中で回らせながら、教皇からの審判を待っていた。
「頭を下げなくても結構ですよ。私自身がエルフである事を偽っていたのですから」
教皇にそのように言われて僕は頭を上げた。
教皇の表情は慈悲深いもので本当に僕がした事を気にしていないようだった。
差し伸べられた手に手を置こうとしたら、後ろから手が出てきてヒョイっと抱き上げられた。
「他の人の手を取ったらだめ」
「教皇様は立ち上がるのに手を差し出してくれただけだよ?」
「それでもだめ」
ラグに後ろからギュッと抱きしめられる。
「ふふ、嫉妬とは可愛いものですね。安心しなさい吸血鬼よ。私はこう見えて既に1800歳を超えておるのだ。赤子に手出しはしませんよ」
20歳ほどの美貌で1800歳?
エルフではあり得ない美貌。
となるとこの人まさか…
「ハイエルフ…」
自分から出した言葉とはいえ、体が勝手に震え出した。
「ネヴィ大丈夫、落ち着いて」
お互い顔を合わせる形に抱っこして貰って背中をさすって貰っても落ち着くことができない。
優しい言動をする教皇ですらハイエルフってだけで体が震えるなんて思わなかった。
「私の同族に酷い扱いをされてしまったのですね」
「ネヴィはハイエルフによって死にそうになったんだ。ハイエルフに対してトラウマを覚えている。だからこれ以上ネヴィに近づくな」
「そうしましょう。それよりもこの場にいるよりはご両親の側にもいる方が気持ちも落ち着くでしょうから、ご両親の元にいきましょうか」
教皇が僕から見えないように先に歩いていただき、僕達がその後ろについて行く形になった。
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