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Case.2 湊と結菜 第2話:安心なんて言わせない
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ベッドに押し倒した結菜の両手首を、片手でまとめ、頭の上に固定する。
俺の体温が移ったのか、それとも恐怖からか。
結菜の体は小刻みに震えていた。
「……みな、と……やだ、離して……」
「やだ、じゃねーだろ。自分から誘ってきたのはどこのどいつだよ」
俺は空いた方の手で、結菜のバッグからこぼれ落ちそうになっていた「あの箱」を奪い取った。
指先が微かに震える。
だが、それは怖気づいているからじゃない。
ずっと、こうしたかった。
「お兄ちゃん」の仮面をかなぐり捨てて、こいつの全部を俺だけのものに。
***
「……っ、あ……!」
襟元のボタンを強引に弾くと、そこから露わになったのは、想像以上に白く、柔らかな曲線だった。
大学に入ってから少し背伸びして選んだであろう、淡いレースの下着。
その中から溢れそうな膨らみが、俺の視線を浴びてピクリと跳ねた。
「……安心、なんだろ? 俺なら」
「……あ、……ぁ……っ」
わざと意地悪く、耳元で低く囁く。
そのまま鎖骨に深く歯を立てると、結菜が「痛いっ」と短い悲鳴を上げた。
赤い痕(しるし)が、白い肌に鮮やかに浮かび上がる。
これで、拓海だか誰だか知らない男には、牽制できんだろ。
「……ひっ、……あ……湊、……そんな、…とこ……噛まないで……」
「噛むよ。お前が俺以外の男の名前なんて出すからだろ」
ブラのホックを外すと、解放された重みが俺の掌に吸い付くように収まった。
指先でその先端を執拗に弄ると、結菜は背中を反らせ、俺の首筋に必死に顔を埋めてきた。
「……ふあ、……ぁ!……だめ、……へんな感じ……っ」
スカートを捲り上げ、下着の薄い布越しに、そこを指でなぞる。
指先に伝わる感触は、すでに驚くほど熱を帯びて、重く沈んでいた。
「……お前、処女のくせに、……もう出来上がってんぞ」
「……っ、……やだ、……言わないで……!……それ、……湊が……っ」
指先を窄まりに食い込ませ、その粘膜を直接掻き回すと、クチュ、と指の隙間から蜜が溢れる音がした。
静まり返った俺の部屋に、空気を含んだその淫らな音だけが、やけに鮮明に響き渡る。
「俺が何? ……拓海って奴にも、こんな風に触らせるつもりだったのか?」
「……ぁ、……ちが、……ちがう、……っ!……拓海くんのことなんて…どうでもっ…いいの…っ」
その言葉を待っていた。
俺は結菜の太ももを強引に割り、さっき彼女が持ってきた「箱」を開けた。
自身の熱を、彼女の最も柔らかい場所に押し当てる。
結菜の瞳が、驚きと期待で潤み、俺を、俺だけを映し出している。
「……今さら『どうでもいい』なんて遅いんだよ。……お前、自分から俺の理性ぶっ壊したんだから。……一箱、全部使い切るまで寝かせねーからな」
俺は、はち切れそうな自身を、彼女の中にねじ込んだ。
「……あ、…いたいっ!!みなと」
鼻にかかった、切実な悲鳴。
その一言が、熱に浮かされていた俺の頭に冷水を浴びせた。
***
「……っ、……わりぃ。痛かったか?」
強引に押し広げていた力を緩め、結菜の顔を覗き込む。
固く目をつむった彼女の目尻には、小さな涙の粒がたまっていた。
その瞬間、俺の中にあったドロドロとした独占欲が、急速に形を変えていく。
何やってんだよ。俺。 こいつのことは、もっと大事にしなきゃダメだろ。
「……ごめん。結菜……怖かったよな」
頭の上に固定していた彼女の手をそっと解放し、代わりにその指先を優しく絡めた。
あんなに強引に噛みついた鎖骨の痕を、今度は申し訳なさを込めて、熱を冷ますように舌先でなぞる。
「……みな、と……?」
「……本気で怒ってたわけじゃないんだ。ただ……お前があまりにも無防備に他の男の名前出すから、余裕なくなって……本当、ごめん……」
俺は結菜の耳元に顔を寄せ、今度はとろけるような甘い声で囁いた。
「……ゆっくり、するから。痛かったら、すぐ言えよ? …続けても、いいか?」
結菜が、涙を浮かべた瞳で小さくコクンと頷く。
その素直さに、俺の心臓が甘く締め付けられた。
***
今度は、彼女の呼吸を確かめるように、唇を優しく重ねる。
結菜の身体が、俺の愛撫に促されるようにゆっくりと弛緩していく。
俺は空いた手で、結菜の熱く濡れた窄まりをそっと割り、まずは指先だけでそこをなぞった。
「……んっ、……あ、……ぁ……っ」
結菜がシーツを掴み、腰を逃がそうとする。
俺はもう一度、今度は熱い粘膜を確かめるように、ゆっくりと一本目の指を沈めていった。
「……っ、……ふ……あ……!……みな、と……っ」
「……きついな。……大丈夫、ゆっくり広げるから」
中に入れた指を折り曲げるようにして、溢れ出す蜜を奥まで広げ、丁寧に解きほぐしていく。
指を抜くたびに、クチュ、と甘い音が部屋に響き、結菜の吐息がより一層熱を帯びる。
「……痛くないか? 結菜。……っ、……俺、もう我慢できねぇ……」
「……っ、……ん……みなと、……やさしい、……」
「やさしい」という言葉は、今の俺には一番残酷だ。
本当は、優しくなんてしていられないくらい、余裕がないんだよ。
「……他の男の名前、もう出すなよ。今から、もっと気持ちよくしてやるから」
結菜のうなじに顔を埋め、甘い香りを吸い込みながら、俺は再び、今度は慈しむように、けれど逃がさないように彼女に自分の一部をねじ込んだ。
「……あ、……っ、……ぁぁ……っ!!」
繋がった瞬間、結菜は喉の奥で震えるような声を上げ、俺の背中に爪を立てた。
これまで「お兄ちゃん」として必死に守ってきた境界線が、熱いしぶきを上げて壊れていく。
「……はぁ、……っ、……ゆいな、……俺だけ見てろよ。……もう、絶対離さねーからな」
「安心」なんて言葉は、もう二人の間のどこにも存在しなかった。
あるのは、ただひたすらに、お互いを求め合う熱い本能だけ。
俺の体温が移ったのか、それとも恐怖からか。
結菜の体は小刻みに震えていた。
「……みな、と……やだ、離して……」
「やだ、じゃねーだろ。自分から誘ってきたのはどこのどいつだよ」
俺は空いた方の手で、結菜のバッグからこぼれ落ちそうになっていた「あの箱」を奪い取った。
指先が微かに震える。
だが、それは怖気づいているからじゃない。
ずっと、こうしたかった。
「お兄ちゃん」の仮面をかなぐり捨てて、こいつの全部を俺だけのものに。
***
「……っ、あ……!」
襟元のボタンを強引に弾くと、そこから露わになったのは、想像以上に白く、柔らかな曲線だった。
大学に入ってから少し背伸びして選んだであろう、淡いレースの下着。
その中から溢れそうな膨らみが、俺の視線を浴びてピクリと跳ねた。
「……安心、なんだろ? 俺なら」
「……あ、……ぁ……っ」
わざと意地悪く、耳元で低く囁く。
そのまま鎖骨に深く歯を立てると、結菜が「痛いっ」と短い悲鳴を上げた。
赤い痕(しるし)が、白い肌に鮮やかに浮かび上がる。
これで、拓海だか誰だか知らない男には、牽制できんだろ。
「……ひっ、……あ……湊、……そんな、…とこ……噛まないで……」
「噛むよ。お前が俺以外の男の名前なんて出すからだろ」
ブラのホックを外すと、解放された重みが俺の掌に吸い付くように収まった。
指先でその先端を執拗に弄ると、結菜は背中を反らせ、俺の首筋に必死に顔を埋めてきた。
「……ふあ、……ぁ!……だめ、……へんな感じ……っ」
スカートを捲り上げ、下着の薄い布越しに、そこを指でなぞる。
指先に伝わる感触は、すでに驚くほど熱を帯びて、重く沈んでいた。
「……お前、処女のくせに、……もう出来上がってんぞ」
「……っ、……やだ、……言わないで……!……それ、……湊が……っ」
指先を窄まりに食い込ませ、その粘膜を直接掻き回すと、クチュ、と指の隙間から蜜が溢れる音がした。
静まり返った俺の部屋に、空気を含んだその淫らな音だけが、やけに鮮明に響き渡る。
「俺が何? ……拓海って奴にも、こんな風に触らせるつもりだったのか?」
「……ぁ、……ちが、……ちがう、……っ!……拓海くんのことなんて…どうでもっ…いいの…っ」
その言葉を待っていた。
俺は結菜の太ももを強引に割り、さっき彼女が持ってきた「箱」を開けた。
自身の熱を、彼女の最も柔らかい場所に押し当てる。
結菜の瞳が、驚きと期待で潤み、俺を、俺だけを映し出している。
「……今さら『どうでもいい』なんて遅いんだよ。……お前、自分から俺の理性ぶっ壊したんだから。……一箱、全部使い切るまで寝かせねーからな」
俺は、はち切れそうな自身を、彼女の中にねじ込んだ。
「……あ、…いたいっ!!みなと」
鼻にかかった、切実な悲鳴。
その一言が、熱に浮かされていた俺の頭に冷水を浴びせた。
***
「……っ、……わりぃ。痛かったか?」
強引に押し広げていた力を緩め、結菜の顔を覗き込む。
固く目をつむった彼女の目尻には、小さな涙の粒がたまっていた。
その瞬間、俺の中にあったドロドロとした独占欲が、急速に形を変えていく。
何やってんだよ。俺。 こいつのことは、もっと大事にしなきゃダメだろ。
「……ごめん。結菜……怖かったよな」
頭の上に固定していた彼女の手をそっと解放し、代わりにその指先を優しく絡めた。
あんなに強引に噛みついた鎖骨の痕を、今度は申し訳なさを込めて、熱を冷ますように舌先でなぞる。
「……みな、と……?」
「……本気で怒ってたわけじゃないんだ。ただ……お前があまりにも無防備に他の男の名前出すから、余裕なくなって……本当、ごめん……」
俺は結菜の耳元に顔を寄せ、今度はとろけるような甘い声で囁いた。
「……ゆっくり、するから。痛かったら、すぐ言えよ? …続けても、いいか?」
結菜が、涙を浮かべた瞳で小さくコクンと頷く。
その素直さに、俺の心臓が甘く締め付けられた。
***
今度は、彼女の呼吸を確かめるように、唇を優しく重ねる。
結菜の身体が、俺の愛撫に促されるようにゆっくりと弛緩していく。
俺は空いた手で、結菜の熱く濡れた窄まりをそっと割り、まずは指先だけでそこをなぞった。
「……んっ、……あ、……ぁ……っ」
結菜がシーツを掴み、腰を逃がそうとする。
俺はもう一度、今度は熱い粘膜を確かめるように、ゆっくりと一本目の指を沈めていった。
「……っ、……ふ……あ……!……みな、と……っ」
「……きついな。……大丈夫、ゆっくり広げるから」
中に入れた指を折り曲げるようにして、溢れ出す蜜を奥まで広げ、丁寧に解きほぐしていく。
指を抜くたびに、クチュ、と甘い音が部屋に響き、結菜の吐息がより一層熱を帯びる。
「……痛くないか? 結菜。……っ、……俺、もう我慢できねぇ……」
「……っ、……ん……みなと、……やさしい、……」
「やさしい」という言葉は、今の俺には一番残酷だ。
本当は、優しくなんてしていられないくらい、余裕がないんだよ。
「……他の男の名前、もう出すなよ。今から、もっと気持ちよくしてやるから」
結菜のうなじに顔を埋め、甘い香りを吸い込みながら、俺は再び、今度は慈しむように、けれど逃がさないように彼女に自分の一部をねじ込んだ。
「……あ、……っ、……ぁぁ……っ!!」
繋がった瞬間、結菜は喉の奥で震えるような声を上げ、俺の背中に爪を立てた。
これまで「お兄ちゃん」として必死に守ってきた境界線が、熱いしぶきを上げて壊れていく。
「……はぁ、……っ、……ゆいな、……俺だけ見てろよ。……もう、絶対離さねーからな」
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あるのは、ただひたすらに、お互いを求め合う熱い本能だけ。
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