Timeless Love~君の隣で~

藤原葉月

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第2章

第26話

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最近ちょっと喉に違和感があるんや。
時々、チクッと痛いし・・。 

「ケホっ・・・なんやろ? 」

けど、元々こんな声やし?
さほど気にはしなかった。

これがあかんかったみたいや。


それから、孝くんの部屋でレシピの整理をしていた。

って言うか孝くんの部屋に来てこればかりしている。 

いつの間にか睡魔に襲われ、眠ってしまった俺を見て・・ 

「また、ここで寝てる・・・」

ちょうど検診から帰ってきた孝くんがベッドに戻りながら、呟いた。

「・・・あれ?また寝ちゃったんだ・・・ 」

腰を上げ、レシピの紙を整理してカバンに入れ始めてる大橋は、 

 「ケホっ、孝くん、検診お疲れ様 」

とお辞儀をする。 

「・・・お前、大丈夫か?こないだから咳しとるけど熱あるんちゃう?喉赤いし・・・診てもらったらどうや? 」
 「んー、大丈夫。もう帰るわ。孝くん、またね? 」

フラフラと立ち上がり、出口の方へ歩いていくが、 

「・・・・・ 」

心做しか大山の顔色が悪かったような? 


カシャン、 

何かが落ちたみたいな音がした。 

 「あっ、大山!また、キーホルダー落としとるで? 」

ベッドの下にまたキーホルダーが落ちている、

と言っても俺も取れやんけど・・・・。 
 「・・・・・ 」

あいつは何も言わない。それどころか立ったまま動かなくて・・・ 

 「大山?聞いてるんか? 」

だが、次の瞬間・・・ 

ドサッ 

「えっ・・・・・ 」

何が起きたのか分からなかった。

大山が、視界から消えて、気が付いたら床に倒れていた! 

「・・・・・」

苦しそうな顔をしている。



 「大山!!しっかりしろ!!イテテ・・とにかく、誰か・・・先生呼ばな・・・イテテ・・・ 」

動こうとしたけどやっぱりダメで・・・

俺はナースコールを押して・・・ 

 「すいません、728号室の藤巻です。和樹が・・・大山和樹が、俺の病室で倒れました・・・ 」

 「!?工エエェ(゚〇゚ ;)ェエエ工!?大山さんが?いま、どんな状況ですか? 」

 「さっきまで寝ていて、それで今帰ろうとしていたんですが急に倒れて・・・ 」



「ゴホッ 」

 「・・・!?大山!!大丈夫か?」

オレの声が聞こえへんのか?

 「どうかしました? 」

 「彼が血を吐きました・・・どうしたら・・・(な、なんでや。さっきまで元気やったし・・) 」

「分かりました。直ぐに行きますのでそのまま動かさずお待ちください、藤巻さんも動けない状態なので、決して無理なさらずそのままでお待ちください 」

 「・・・・はい 」

 「ケホっケホっ 」

「和樹、助けられんくてごめん・・・死ぬんやないで? 」

苦しそうに咳き込んで倒れているあいつを助けることが出来ずに動けない自分がもどかしかった。
和樹に触れることさえ出来やんやなんて・・・。
⤴いつのまにか和樹呼びしてます。

ベッドから動けやんこの気持ちを抑えるのに必死やった。

もっと早く気づけばよかった。

怪我をしてなかったら大山のこと抱き抱えるのに!! 

「おまたせしました 」
ストレッチャーで運ばれていくあいつ。

頼む!無事でいてくれ。


そして処置が行われて手術が終わり説明がされるところで・・・ 

「あの?話し聞かせてもらってもいいですか?倒れた原因、俺も知りたいです。部外者なのはわかってるんですけど・・・」

畑野の言う通りやったから。 

「・・・・君は? 」

ジロっと睨まれた。

ですよね。
「すいません。失礼しま・・・」



「あっ、彼なら構いません、入りなさい 」

そういうてくれたのは・・あのときの担当医さんやった。


 「・・・・はい・・・。ありがとうございます 」

「・・・・藤巻さん 」

そこには祐希さんの姿もあって少しだけ安心した。


「(すいません。大山が少し前から咳をしていたのに・・・) 」

と、耳打ちすると・・・ 

「気になさらないでください。先生から説明があるので・・・ 」

と通して貰えた。 

「この間の事故で怪我されていた大山さんなんですが・・・小さなガラスの欠片が喉から入り込んで、喉の粘膜を傷つけていたようです、画像に写りにくい小さな欠片でした。もし、気づくのが遅かったら心臓に達するところでした 」

「・・・・・そんな。救急車で運ばれる前も血を吐いて倒れたと聞きました。それも関係あるんですか? 」

 「実はその時は取り除けたんです。幸い、今回は発見が早かったので、取り除くことが出来ました。まだ、少し痛みはあるでしょうけど心配なく日常を送れるまで回復出来るでしょう 」

「生命に別状はないんですね?あいつ普段からあんな声やし・・・全っ然気づいてあげられなかったし・・・(。•́ωก̀。)…グス 」

俺はいつの間にか泣いていて・・・。

 「大丈夫ですよ。ちゃんといつもの声が聞けますし、歌も歌えます。かなり歌の上手い方だと聞いてますので・・・ 」

「よかった・・・ありがとうございます。それと・・・・研修中の、畑野が話を聞いてしまったみたいで・・・ 」
「その事でしたら・・・・ 」

 「えっ? 」

この話は後ほど。 

病室には大吾が来てくれていて・・大山はまだ麻酔が効いているのか眠っていた。 

「孝くん・・・連絡ありがとう・・・和・・・・・・(。•́ωก̀。)…グス 」

「・・(泣いていたのか・・・)あぁ・・・ 」

「俺も・・・呼び出した時、咳してるの気づいたんやけど・・・ 」

「大のせいとちゃうから・・ 」

 「いつもと同じように笑ってたから・・・ 」

 「そうやな・・・ 」

ヨシヨシする孝くん。 

 「他の奴らには連絡できたか? 」

 「行けなくてごめんなさい。一段落したら絶対行きます!って、一斉メール来た・・・」 

 「そうか、みんなそれぞれ忙しいし・・・ショック受けて集中出来やんくなるとアカンしな・・・ 」

「・・・・・うん・・・ 」

「昴はメイクアップアーティストのバイト、涼太もバイトの日々なんやで?
・・・・大山も今のバイトすごく頑張ってたし・・・なんでこんなことになったんやろうな・・・ 」

 「・・・・・・・孝くん・・ 」

「光も頑張ってるか? 」

 「うん、光も頑張ってるで? みんなそれぞれの夢に向かって頑張ってる・・・」

 「・・・・あいつらと違って大橋は我慢するやつやな・・・・ 」

 「そうそう・・・痛いとか辛いとか全部我慢するやつやから・・・特に和は・・・・ 」

きっと心配かけたくなかったんや。
孝くんだけには。

けどな?倒れるまで頑張るところは、孝くんも似とるんちゃうかな。

大ちゃんは孝くんを見ながら思った。

でもそれは口に出せやんかった。



和樹目線


あれ?
俺・・・・どうしたんやっけ?


確か・・・孝くんのお見舞いに来て、疲れて寝ちゃって・・・・。

孝くんに起こされて・・・。
起きたらいつもより喉がすごく痛くて・・・・・?
目の前が真っ暗になって・・・・・。



暗いところに、ずっといて・・・?


「大山! 」

俺を呼んでくれる声がして・・ 
あの声は・・・

「和! 」

「大山くん! 」

みんなが俺を呼ぶ声が確かにするのに姿が見えやんのや・・・ 

 「和!! 」

大ちゃん? 

「・・・・和樹!! 」

えっ?・・・孝くん?


その呼び方、2人きりの時って約束したやん・・・ 

「・・・・みんな!どこ? 」

俺が・・・ふりかえると・・・・? 



目が覚めると、白い天井? 

そこへ、見知った顔が覗き込んだ。 

「あっ!大山くん目が覚めました! 」

大橋和也 「・・・・光?・・・ (目が覚めた?)」

今度は、光?

このパターン見たことある。 

「大山くん・・・(。•́ωก̀。)…グス生きてた・・・よかった・・・ 」

 「えっ・・・・・ (生きてたって何?)」

横を見ると、涙を流しているタッキーが居て・・・ 

 「和?おはよう 」

 「大山くん、おはよう! 」

大ちゃんと、昴くんの2人にも覗き込まれ・・・・ 、

「ハァハァ、おはようございます・・・・ !間に合ったァ」

最後に涼太にまで覗き込まれて、自分が寝ていることにまだ気が付かずにいたんや。


 「お、おはよう・・・・あれ?みんな集まってどうしたん? 」

その時だった! 

 「あのなぁ、どうしたん?やないわ!あほ! 」

最後にもう1人・・・忘れてはいけない人がいた。

いきなり怒鳴るやなんて・・・ 

 「あっ!ちょっと!孝くん・・・ 」

 「いきなりアホってなんなん?なんでそんなこと言われなあかんの? 」

俺はいつも通り、おきあがろうとして・・・・ 

「・・・・痛っ 」

何故か首に痛みが走り・・・ 

 「・・・・・ あほー・・・」

「あっ・・・・ 」

⤴思わず声が出た。 

「えっ?ちょっと・・みんな・・・見てる・・・ 」

何も言わない孝くんに俺は抱きしめられていた。



時間が止まったかと思った。 

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