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武司の恋
エピローグ
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ルキアが、もとの国に帰ってきた。
兄の翔は、複雑な顔をしている。
「ルキア、よいのかあの地球人と、心通わせたのだろ?」
「うん、いいの。」
あいつのああいうところが好きだから。
ルキアは、和彦に、内緒でもらった写真を眺めていた。
ルキアさんの秘めた思いはまだ、語られないままだ。
「武司兄さん、まだ寝てないの?明日からまた、遠方に行くんでしょ?」
「まぁ、色々あって寝れなくてさ」
「うわぁー!満月」
「な、なんだよ、その女子みたいな反応は。」
「イナンなら、普通に、゛健斗!みて!満月だよ゛って言いそうだなって。」
「そうだな。」
「でも、ルキアさんだったら。」
「えっ?」
過敏に反応する、武司兄さん。
「黙って眺めていそうだよね」
「・・・・・」
なんで、おまえがわかるんだよ
「彼女に、ルキアさんに殺されかけたりしたけどさ、こうして一緒に過ごしたわりには、彼女のことなにも知らないよね?僕たち。」
「・・・・・・」
「ここ何日かで、彼女のこと知ったつもりではいたけどね」
「・・・あいつは意外と泣き虫だ。」
「へぇ?やっぱり、婚約した仲だけあるねー」
「笑った顔見たのは、ほんとに最後だけだ。それ以外は、見てねぇよ」
「やっぱり、好きなんじゃん?好きになったの?」
「お前に干渉された訳じゃないけど・・・・後悔するってこういうことなのかもな」
「・・・・・」
「もっとたくさん話しとけばよかった、もっと素直になればよかったって・・・そう思うんだ。」
「お互い様だねー」
「・・・そうかもしれないな」
「し、真剣な話過ぎて入れないよ・・・どうする?和彦。」
博巳兄さんは、めずらしくあせってる。
「いーんじゃない?同志なんだしさ!」
「おい!そこの二人!俺たちも、入れろよ」
そう叫んだのは、昌也兄さん。
「ずるい!俺もや」
「えっ?いまの話、聞いてた?」
「だって、二人の声、めちゃ丸聞こえしてたよ?」
「まぁ、色々あって寝れないのは、お前らだけのせいじゃないぞ?」
「樹が、ゲームやっててうるさくてさ。」
「あはは、ごめん、ごめん。」
6人は、それからも、パーティを、続けた。
この物語は、まだ、終わらない。
このあと、僕たちは、あの国の人たちと、いろんな形で再会することになる。
それが、危険だったり、悲しい別れになるかも知れなかったり、本当にいろんなことが起きるんだ。
これは、ほんの一部なんだ。
これから、どんなことが起きるのか、まだ僕らは、知るよしもなかった。
兄の翔は、複雑な顔をしている。
「ルキア、よいのかあの地球人と、心通わせたのだろ?」
「うん、いいの。」
あいつのああいうところが好きだから。
ルキアは、和彦に、内緒でもらった写真を眺めていた。
ルキアさんの秘めた思いはまだ、語られないままだ。
「武司兄さん、まだ寝てないの?明日からまた、遠方に行くんでしょ?」
「まぁ、色々あって寝れなくてさ」
「うわぁー!満月」
「な、なんだよ、その女子みたいな反応は。」
「イナンなら、普通に、゛健斗!みて!満月だよ゛って言いそうだなって。」
「そうだな。」
「でも、ルキアさんだったら。」
「えっ?」
過敏に反応する、武司兄さん。
「黙って眺めていそうだよね」
「・・・・・」
なんで、おまえがわかるんだよ
「彼女に、ルキアさんに殺されかけたりしたけどさ、こうして一緒に過ごしたわりには、彼女のことなにも知らないよね?僕たち。」
「・・・・・・」
「ここ何日かで、彼女のこと知ったつもりではいたけどね」
「・・・あいつは意外と泣き虫だ。」
「へぇ?やっぱり、婚約した仲だけあるねー」
「笑った顔見たのは、ほんとに最後だけだ。それ以外は、見てねぇよ」
「やっぱり、好きなんじゃん?好きになったの?」
「お前に干渉された訳じゃないけど・・・・後悔するってこういうことなのかもな」
「・・・・・」
「もっとたくさん話しとけばよかった、もっと素直になればよかったって・・・そう思うんだ。」
「お互い様だねー」
「・・・そうかもしれないな」
「し、真剣な話過ぎて入れないよ・・・どうする?和彦。」
博巳兄さんは、めずらしくあせってる。
「いーんじゃない?同志なんだしさ!」
「おい!そこの二人!俺たちも、入れろよ」
そう叫んだのは、昌也兄さん。
「ずるい!俺もや」
「えっ?いまの話、聞いてた?」
「だって、二人の声、めちゃ丸聞こえしてたよ?」
「まぁ、色々あって寝れないのは、お前らだけのせいじゃないぞ?」
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「あはは、ごめん、ごめん。」
6人は、それからも、パーティを、続けた。
この物語は、まだ、終わらない。
このあと、僕たちは、あの国の人たちと、いろんな形で再会することになる。
それが、危険だったり、悲しい別れになるかも知れなかったり、本当にいろんなことが起きるんだ。
これは、ほんの一部なんだ。
これから、どんなことが起きるのか、まだ僕らは、知るよしもなかった。
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