続君といる奇跡

藤原葉月

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第7話

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そしてとうとう卒業式の日が来てしもた。

「・・・・・・」

相変わらず中川先輩は女子に囲まれてる。
善くん先輩もそうやったけど・・・・。
彼を・・・中川先輩を推している人はもはや俺だけやないってことや。


「なぁ?直人くん。あれだけはちゃんと伝えたら?」

「えぇ....(困惑)な、なにを?」


「そんなの【チョコを作ったのは自分です】ってことをや。それくらいはしようよ」

「伝えたところであの人の心は変わらないですよ」

なんかネガティブ思考になってません?

あの人呼ばわりするやなんて。

「えー?わからんでー?そんなの伝えてみやな」

「もういいんですってば」


「直人くん・・・・。じゃあ・・【好き】を伝えない気?」

「・・・・・・」


「僕にあんなに頑張れって背中を押してくれた直人くんはどこに行ったん?ほら、中川くんいるやん!」

「だって」


「四の五の言わずにせめてボタンでも貰ってこい!」

ドン💥

珍しく命令口調で背中を押され、

「えぇ....(困惑)ちょっと!」

その力が案外強くて誰かの前に来て抱き止められた。

「えっΣ(゚д゚;)大丈夫か?」

「えっΣ(゚д゚;)」


抱きとめてくれたのは・・・・

「・・・・・三枝?」

「な、中川先輩・・・・・!?」


しかもめちゃくちゃ至近距離に先輩の顔があって(⑉・ ・⑉)

「ご、ご、ごめんなさい💦」
と離れた。
「なんだよ、つまづいて。ドジっ子かよ笑」

「そ、そんなんじゃ・・・・」

「ほら背が高いんだから背筋伸ばして」

「先輩が小さいのでは?」

「う、うるさいなぁ。小さくて可愛いって言えよな!」

「・・・・・・」


珍しく会話できた?

そしてそこに

「中川くん!ねぇねぇボタンちょうだい」

「!?」

「・・・・」

俺たちの間を割って入るかのように来た。

「・・・・・」

「・・・・・・(わ、忘れてた。俺あの子に渡すつもりで・・・あと一個しか)」

とチラッとあの子がいた方向を見ると?

あれ?さっき目の前にいたはずなのにいつの間にかいなくなってる。
「なんだ、中川くんのもうないじゃん!次行こ」

「へっ?」

女生徒たちはさらっと居なくなった

(な、なんだったんだ?今のは。俺まだ何も言ってないのに)


渡すとも渡さないとも何も・・・・

「さすが善くん!もうボタンないね」

「おれが朔夜に渡さんはずないやろ?
ふら、お手」

「・・・・?お手」
「はい、和也にプレゼント」
「えっΣ(゚д゚;)」

さらっと大岡くんの手を開きボタンを乗せた。
「えっ(⑉・ ・⑉)いいの?」

「ええよ?ええに決まってるやんかぁ!朔夜は俺の恋人なんやし、のために残してたんやから」
大橋和也「丈くん」

「もちろん第二ボタンやで?」
彼は迷いなく大橋くんに、ぼたんをあげていたのだ
「ありがとう😊善くん」

「ふふ。おれは推薦で大学決まってるしもう制服は必要ないからな」
なんてやり取りが繰り広げられ・・・・

「俺ももう必要ないんだけどな・・・」

なんて呟く中川くんがいて・・・・。

中川くんも、推薦で行く大学はもう決まっていた。
けど、俺だってあの子のために残しておきたい。
そう思って最後の1個のボタンを外しポケットに入れた。

⤴やっばり好きじゃん?

「・・・・・・」

「しゃ、しゃあなしやからあげるんやで?」

⤴なぜ関西弁

「・・・・・」

「わぁ!い、居たのかよ」
「・・・・・先輩」

「あ、あのさ・・・(ちょうどよかった)」

「あの」

あれ?ボタンがない。
さっきまであったのに
⤴みずから貰おうとしていたのか?

「ほら見てよ!俺も満更じゃないだろ?そりゃあ藤元くんに比べたら劣るかもだけど・・・」

「ですよねー。先輩っていっつも2位ですもんね」
「わ、悪かったな」

「・・・・・(こんな言い方するつもり無かったのに)」

「(あれ?俺何言ってんだろ)」

とことん噛み合わないふたり

「・・・・・」

「(そんなの気にしないからちょうだいとか言うかと思ったのに!推しだって言ってくれたのはどこの誰だよ)」


⤴言って欲しいのか?

2人の心はさらにすれ違っていて

「(俺は君に残り全部を渡してもいいと思ってるのに)」

やっぱり中川くんは直人のことを好きになってる。
それ言えばいいのに・・・・

「(ボタンほしい!ものすごく欲しい!腕のボタンでもなんでもいいから!)」


直人もそれちゃんと言えばいいのに

「先輩、良かったですね。最後にまぁまぁモテることが出来て。善くんは大岡朔夜って言う恋人いるからみんな先輩の方にファンが流れてきたって訳だ」


「まぁまぁだと?言い方。しかもファン増えてよかったとか・・・別に嬉しくないし・・・・(あぁいえばこういう・・・。この子は俺に喧嘩売ってるのか?)」

「(どうせ先輩は俺にくれる気なんてないんだから)」

いやいやそんなことはないって!
2人はまたそれから黙ったまんまで心の声を発しないでいた。

素直じゃない2人がそこにはいた。



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