続君といる奇跡

藤原葉月

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第9話

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そして1人歩いていた直人のもとへいつもの仲間が声をかけていた


「直人~!!」

「(笑)陽太は相変わらず声でかいんやから・・・・」

「だってぇ」
「・・・・・おかえり」
「ん・・・ただいま」

いつものみんなの顔みたらまた、泣きそうや。

「中川先輩には会えたん?」
「・・・・うん」

悲しそうに笑う直人。
まるで泣くのを我慢してるみたい。

「直人・・・・なんでそんな悲しそうな顔してるんよ」

「えっ?そうかなぁ・・・気のせいやで?」

強がって見せたけど・・・

「直人?大丈夫?」
そう言って顔を覗き込む陽太。

「大丈夫や!」

「どうしたんや。直人らしくないやん」
「なんで陽太の方が泣きそうな顔してるんや」

「だって🥺」

「お前は幸せなんやろ?」

そう言ってまた笑う直人は陽太をよしよしした。

「・・・・・」

「俺・・・もう先輩のこと忘れる」

「えっ」

直人の発言に3人は驚いた。


「もう決めたから」

「直人・・・・」

「それでいいのかよ・・・直人は!」

「ええよ。もう苦しい思いするの嫌やし?」

(直人・・・・)

「なぁ?カラオケでもいく?行こうよ!」

「・・・・・」


直人の空元気に何も言えない3人がいた。

そして中川くんの方はと言うと

「で?なんだっけ・・・・」

相変わらず塩対応を頑張ろうとしている中川くんが、そこにはいた。

「ねぇねぇ!中川くんって今付き合ってる人とかいないんでしょ?」

「まぁ・・・・居ないけど」
「じゃあさぁ真昼とデートしてあげてよ」

「えっΣ(゚д゚;)デート?その前に真昼って誰?なんで」
「なんでって・・・別にいいじゃん」
「いやいや良くないだろ」
「ちょっと迷惑だよ」

その真昼って子も無理やり連れてこられたみたいだけど?

・・・・同じ卒業生か。
違うクラスだし

「断るって言ったら?」
「秒で断るの?付き合ってる人いないんでしょ?」

「俺、好きな人居るし」

それは嘘はじゃないし

「えぇー大岡くんだっけ?  」

「・・・ちがうし」

なんでその名前・・・
「違うよっ」

「なぜ君が答える」

「えー?違うの?」

なんだか囲まれてる。
もう勘弁してくれよ

好き勝手言いやがって・・・もう帰りたいんだけど?
「振られたんじゃなかった?」

「中川くんが振ったんじゃなくて振られたんだよね?しかも男の子に」

「・・・・(なんで知ってんだよ)」

「その次に好きになった子(?)も」
山「えっ(///д///)(ギクリ)」
思わず赤くなった。


「そうそう」

「ひ、引かないのかよ!ってか、なんで知ってんだよ(⑉・ ・⑉)」

「何となくねー。中川くんの行動見てると分かりやすいし」

「!?」
なんだよ、つけられてたのか?
俺の行動がわかりやすいだなんて・・・・そんなわけ・・・。


「だよねー?ほら中等部の子でしょ?さっきも一緒にいたし」

「・・・・(やっぱり見られてる・・・)」

「背が高くてイケメンで可愛らしい顔した子!確か三枝先輩の弟さん」


この取り巻きの中には後輩もいるみたいだ。

「・・・・・・」

「また男子?もうそろそろ女子にしなよ」

「・・・・(余計なお世話だ)」
「でも三枝くんって確か中川くんにストーカーしてた子でしょ?むしろ嫌いなんじゃ」


「そんなことない(その逆)」


「そんな子やめて女子にしなよ」


「・・・・・(ほんと好き勝手言いやがって。そんな三枝を俺は好きになってしまったというのに)」

なんて中川くんの心の声は届くはずもなく

「ほらほら2人きりでどこへでも行っちゃえ!」

「どこへでもって・・・・どこだよ」

「・・・・・」

無理やり二人きりにされ・・・その子と目が合う。

「あ、あの。中川くんが迷惑なら・・・(⑉・ ・⑉)」


「しゃあなしな?駅までならいいよ」

「ほんとに?」

「・・・・ほんとだよ」

俺はそんなことを言ってしまっていた。

だって実際三枝には振られたようなもんだし・・・・
「ヒューヒュー( 厂˙ω˙ )厂」
俺たちは茶化されながら歩き始めた。



はっきり言ってこの女子にやましい感情は一切湧いてこなかったけど・・・・。


駅までの道のりを黙って歩き始めた俺たちだった。




そして直人たちはと言うと

「そうやな!カラオケ行こ!健ちゃん先輩たちにも連絡したで?」

「そうなん?」
「みんなで行こうってさ!7人で!ええよな?直人」

「うん、ええよ」
「よっしゃぁぁぁぁ歌うで!哲平一緒に歌おうな」

「おん、ええよ?」

そして合流した俺たちは

「相変わらず元気なやつやな(笑)」

「ええやん。元気があるのはいいことやで?」

なんやかんや仲良くなった俺たちはカラオケを楽しもうとしていた。

「よっしゃあ、何歌う?春樹!一緒に歌おう」

「何にします??」

それぞれカップルで歌ったりソロで歌ったり・・・

「・・・・・」

みんながしあわせそうで嬉しそうでそれが俺も嬉しかった。

けど俺の心は満たされやんままやった。

「じゃあ・・・ここで」
と俺は真昼って子と駅で別れようとしていた。
なのに


「あ、あ、あの!」


「ん?」

なぜか服の端を掴まれ・・・、

「中川くんの好きな人って・・・・」

「いや俺振られたし」


「あの三枝くんでしょ?三枝直人くん」


「好きだよ・・・・俺・・・いつの間にか逆にあの子を逆にストーカーしちゃっていた。あっ、笑うなら笑っていいよ?振られてるし」

「笑わないよ。笑うわけないじゃないですか」


「もういいんだよ。諦めたし?嫌われたし・・・・」


中川くんも嫌われたと思い込んでいる

「あの・・・・私が言うのもなんなんですが・・・諦めないでください」

とどさくさに紛れ手を繋がれる

「えっまって?君は俺の事・・・」

「本当に好きなら彼のことを忘れちゃダメだよ」

「なにそれ・・・何言ってんの?君はおれが好きなんじゃないの?」

「私は藤元くんに負けても強気でいる中川くんが、好きだった」

「だった・・・・」

過去形に変わりましたか・・・・

「でも今の中川くんは残念な中川くんのままだよ」
「えっ・・・・・残念って」


「じゃあ、元気で!送ってくれてありがとう!卒業おめでとう」


そう言って彼女は駅の中に入っていった。


「残念な俺のままってなんだよ」

じゃあどうすれば良かったんだよ!


やっぱり俺は誰にも必要とされないままなのか?





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