続君といる奇跡

藤原葉月

文字の大きさ
10 / 19

第10話

しおりを挟む
そしてそれから5年の月日が流れてしもていた。
俺もいつの間にか専門学生や。


「よし!出来た」
俺は料理はできやんけどクッキーとかチョコレートとかお菓子作りはできるようになってだからその道を選べるようにと製菓の専門学校へ行かせてもらえることになった。

「(でもこれも大岡くんのおかげ)」

こうしてお菓子を作っている時だけはなぜか色んなことを忘れられたりするんよなぁ。

集中できるからかなぁ。
なんて呑気に考えていたら

「直人!もう時間じゃないの?」
 「あー!ヤバっ!もうそんな時間?行かなあかんのやった!」
「あらまぁ。美味しそうなの作っちゃって。我が家のパティシエくん」
「(⑉・ ・⑉)」
「ではひとつ。パクっ(。・н・。)パクッおっ?美味しい」

「ほんま?」


「はい、合格!天最高なできだわ!自慢の息子😌今日も頑張って行ってらっしゃい😊👋」

「行ってきます(*`・ω・)ゞ」
「気をつけてね。あんた一応芸能人だし」

「それは大丈夫や」
「ほんまかぁ?」

「とにかく行ってきますꉂ🤣𐤔( ̄^ ̄ゞ」

「行ってらっしゃい」

家族に見送られ俺は今日も仕事に出かける!

この5年何があったかまずは話そうかな。



先輩たちの卒業式から2年・・・・俺たちも中学を卒業して、無事に全員高校にエスカレート式でそのまま入学。

ここからが大事やで?


それから先輩と・・・・中川先輩と会うことも連絡することもなくて、姿を見ることがあっても話しかけることもしなかった。

ただ、かれが県外の大学に行ったらしいということだけは聞いて・・・・ほんまに会わないまま今に至るわけで・・・・。



高校に入ってちょっとしてから俺はモデルにスカウトされた。

さっき、芸能人って言われてたのはそれやで?

その時哲平も一緒やったんやけど

「いや俺より直人の方がええよ」
「何言うてんの!哲平の方が」
とかお互い譲らない感じもあり

「いやいやいや」
なんて永遠に続きそうなやり取りをしていたら

「仲がいいんですね。じゃあこの際2人共で」
なんて言われたんやけど・・・・1年ほどして


「俺アホやから高校だけは出ときたい。あと、大学頑張って受けてみる」
やなんて言い出して

「哲平・・・」

「俺も謙杜と同じでスタイリストを目指したい!いつか直人をコーディネートしたるわ!二人で」

「えぇ....(困惑)気が早いよ」

「もう決めたから覚悟して」

「俺も直人のメイク担当したい!」
「もうそんなん仲良すぎやろ」

「俺たちは離れやんからな!」

なんて言ってくれて俺も無事に高校生活とモデルを両立できたんや。

最初は、
「学費稼ぐ!ほんで美容院を継ぐ!だから美容学校に行くための学費も稼ぐ!」

なんて意気込んでいた。
そう、モデルの仕事を引き受けたのはそういう理由もあるからや。


「直人、心配するな」
「そうやで?お前は心配せんでええねん」


「芸能人になったら推しのサインもらってきてよね!」

なんて家族は優しいこと言うてはくれたけど
「な、なにそれ!あかんって!!」


「私が継いであげるから」


「もちろん俺もな!」


「・・・・いやいやでも」

道枝姉「またま引かないのか?駿はモデルの方が似合うよ!背が高いし?イケメンだし!今どきのモテ男子だし。あとお菓子作るなら製菓の専門学校へ行くべし」

「えーっとじゃあ。お言葉に甘えて。でも!稼いだお金で学費は払うから」


「大丈夫だから✋」

「半分!せめて半分!」

となぜか頑なやった。

🩷頑すぎたかな

でもだからこそあの人(もはやあの人よばわり)とは会えてなくて・・・・・。

だからこそあの人のことを考えなくてよかったから高校3年間、彼女を作ることさえなかったんや。

女子とは話すけど特別な誰かを作ることもなかったんや。


「ねぇ?みっちー!私と付き合ってよ」
「ごめん。俺、彼女は作らないって決めてるから」


でもそんなある日、俺は女優さんの付き人をすることになったんや。

同じ事務所の先輩の女優さん。

俺も俳優を目指してみないか?なんて言われてその人の付き人をしながら俳優の勉強をしようってことになったんや。
そこは男じゃないのか?
とか言われたけど・・・・ꉂ🤣𐤔

でも試しに付き人をすることになったんや。


「私の名前は夢叶「ゆめか」って読むの。よろしくね」

「あっ、三枝直人です。」


「わぁ、こんな若くてイケメンくんが付き人してくれるの? 」

「・・・・・」

「それより君って全然女の子になびかないよね。珍しいね。こんなにイケメンなのに」

「いや俺・・・もう恋はしないって決めているので」

そんなことを彼女に話してしまったこともあったが彼女は気にもせず聞いてくれた。


夢叶(ゆめか)さん。
彼女の芸名らしい。

綺麗な人で男女人気があって・・・気さくに話しかけてくれる
こんな付き人の俺でも一緒にご飯に連れていってくれる。奢ってくれる。

お姉さんみたいな人やった。

「実はさぁ、うちの弟も同じこと言ってるのよねぇ」


そして実は夢叶さんはある人のお姉さんなのだ。

それを知らない直人は夢叶さんにだけは心を開いていて自分のことを話していた。

そして夢叶さんもまさか自分の弟の知り合いとは知らずに弟のことを話し始めたりするのだ。

お互いまだ名前は明かしていないが・・・・。

これが直人とそして、彼女の弟(実は中川くん)を繋げるきっかけになるとはこの時は思わずにいたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

創作BL短編集

さるやま
BL
短編まとめました。 美形×平凡、ヤンデレ、執着・溺愛攻め多め

サラリーマン二人、酔いどれ同伴

BL
久しぶりの飲み会! 楽しむ佐万里(さまり)は後輩の迅蛇(じんだ)と翌朝ベッドの上で出会う。 「……え、やった?」 「やりましたね」 「あれ、俺は受け?攻め?」 「受けでしたね」 絶望する佐万里! しかし今週末も仕事終わりには飲み会だ! こうして佐万里は同じ過ちを繰り返すのだった……。

職業寵妃の薬膳茶

なか
BL
大国のむちゃぶりは小国には断れない。 俺は帝国に求められ、人質として輿入れすることになる。

青龍将軍の新婚生活

蒼井あざらし
BL
犬猿の仲だった青辰国と涼白国は長年の争いに終止符を打ち、友好を結ぶこととなった。その友好の証として、それぞれの国を代表する二人の将軍――青龍将軍と白虎将軍の婚姻話が持ち上がる。 武勇名高い二人の将軍の婚姻は政略結婚であることが火を見るより明らかで、国民の誰もが「国境沿いで睨み合いをしていた将軍同士の結婚など上手くいくはずがない」と心の中では思っていた。 そんな国民たちの心配と期待を背負い、青辰の青龍将軍・星燐は家族に高らかに宣言し母国を旅立った。 「私は……良き伴侶となり幸せな家庭を築いて参ります!」 幼少期から伴侶となる人に尽くしたいという願望を持っていた星燐の願いは叶うのか。 中華風政略結婚ラブコメ。 ※他のサイトにも投稿しています。

孤毒の解毒薬

紫月ゆえ
BL
友人なし、家族仲悪、自分の居場所に疑問を感じてる大学生が、同大学に在籍する真逆の陽キャ学生に出会い、彼の止まっていた時が動き始める―。 中学時代の出来事から人に心を閉ざしてしまい、常に一線をひくようになってしまった西条雪。そんな彼に話しかけてきたのは、いつも周りに人がいる人気者のような、いわゆる陽キャだ。雪とは一生交わることのない人だと思っていたが、彼はどこか違うような…。 不思議にももっと話してみたいと、あわよくば友達になってみたいと思うようになるのだが―。 【登場人物】 西条雪:ぼっち学生。人と関わることに抵抗を抱いている。無自覚だが、容姿はかなり整っている。 白銀奏斗:勉学、容姿、人望を兼ね備えた人気者。柔らかく穏やかな雰囲気をまとう。

ある日、友達とキスをした

Kokonuca.
BL
ゲームで親友とキスをした…のはいいけれど、次の日から親友からの連絡は途切れ、会えた時にはいつも僕がいた場所には違う子がいた

【16話完結】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている

キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。 今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。 魔法と剣が支配するリオセルト大陸。 平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。 過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。 すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。 ――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。 切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。 お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /チャッピー AI比較企画作品

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

処理中です...