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第10話
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そしてそれから5年の月日が流れてしもていた。
俺もいつの間にか専門学生や。
「よし!出来た」
俺は料理はできやんけどクッキーとかチョコレートとかお菓子作りはできるようになってだからその道を選べるようにと製菓の専門学校へ行かせてもらえることになった。
「(でもこれも大岡くんのおかげ)」
こうしてお菓子を作っている時だけはなぜか色んなことを忘れられたりするんよなぁ。
集中できるからかなぁ。
なんて呑気に考えていたら
「直人!もう時間じゃないの?」
「あー!ヤバっ!もうそんな時間?行かなあかんのやった!」
「あらまぁ。美味しそうなの作っちゃって。我が家のパティシエくん」
「(⑉・ ・⑉)」
「ではひとつ。パクっ(。・н・。)パクッおっ?美味しい」
「ほんま?」
「はい、合格!天最高なできだわ!自慢の息子😌今日も頑張って行ってらっしゃい😊👋」
「行ってきます(*`・ω・)ゞ」
「気をつけてね。あんた一応芸能人だし」
「それは大丈夫や」
「ほんまかぁ?」
「とにかく行ってきますꉂ🤣𐤔( ̄^ ̄ゞ」
「行ってらっしゃい」
家族に見送られ俺は今日も仕事に出かける!
この5年何があったかまずは話そうかな。
先輩たちの卒業式から2年・・・・俺たちも中学を卒業して、無事に全員高校にエスカレート式でそのまま入学。
ここからが大事やで?
それから先輩と・・・・中川先輩と会うことも連絡することもなくて、姿を見ることがあっても話しかけることもしなかった。
ただ、かれが県外の大学に行ったらしいということだけは聞いて・・・・ほんまに会わないまま今に至るわけで・・・・。
高校に入ってちょっとしてから俺はモデルにスカウトされた。
さっき、芸能人って言われてたのはそれやで?
その時哲平も一緒やったんやけど
「いや俺より直人の方がええよ」
「何言うてんの!哲平の方が」
とかお互い譲らない感じもあり
「いやいやいや」
なんて永遠に続きそうなやり取りをしていたら
「仲がいいんですね。じゃあこの際2人共で」
なんて言われたんやけど・・・・1年ほどして
「俺アホやから高校だけは出ときたい。あと、大学頑張って受けてみる」
やなんて言い出して
「哲平・・・」
「俺も謙杜と同じでスタイリストを目指したい!いつか直人をコーディネートしたるわ!二人で」
「えぇ....(困惑)気が早いよ」
「もう決めたから覚悟して」
「俺も直人のメイク担当したい!」
「もうそんなん仲良すぎやろ」
「俺たちは離れやんからな!」
なんて言ってくれて俺も無事に高校生活とモデルを両立できたんや。
最初は、
「学費稼ぐ!ほんで美容院を継ぐ!だから美容学校に行くための学費も稼ぐ!」
なんて意気込んでいた。
そう、モデルの仕事を引き受けたのはそういう理由もあるからや。
「直人、心配するな」
「そうやで?お前は心配せんでええねん」
「芸能人になったら推しのサインもらってきてよね!」
なんて家族は優しいこと言うてはくれたけど
「な、なにそれ!あかんって!!」
「私が継いであげるから」
「もちろん俺もな!」
「・・・・いやいやでも」
道枝姉「またま引かないのか?駿はモデルの方が似合うよ!背が高いし?イケメンだし!今どきのモテ男子だし。あとお菓子作るなら製菓の専門学校へ行くべし」
「えーっとじゃあ。お言葉に甘えて。でも!稼いだお金で学費は払うから」
「大丈夫だから✋」
「半分!せめて半分!」
となぜか頑なやった。
🩷頑すぎたかな
でもだからこそあの人(もはやあの人よばわり)とは会えてなくて・・・・・。
だからこそあの人のことを考えなくてよかったから高校3年間、彼女を作ることさえなかったんや。
女子とは話すけど特別な誰かを作ることもなかったんや。
「ねぇ?みっちー!私と付き合ってよ」
「ごめん。俺、彼女は作らないって決めてるから」
でもそんなある日、俺は女優さんの付き人をすることになったんや。
同じ事務所の先輩の女優さん。
俺も俳優を目指してみないか?なんて言われてその人の付き人をしながら俳優の勉強をしようってことになったんや。
そこは男じゃないのか?
とか言われたけど・・・・ꉂ🤣𐤔
でも試しに付き人をすることになったんや。
「私の名前は夢叶「ゆめか」って読むの。よろしくね」
「あっ、三枝直人です。」
「わぁ、こんな若くてイケメンくんが付き人してくれるの? 」
「・・・・・」
「それより君って全然女の子になびかないよね。珍しいね。こんなにイケメンなのに」
「いや俺・・・もう恋はしないって決めているので」
そんなことを彼女に話してしまったこともあったが彼女は気にもせず聞いてくれた。
夢叶(ゆめか)さん。
彼女の芸名らしい。
綺麗な人で男女人気があって・・・気さくに話しかけてくれる
こんな付き人の俺でも一緒にご飯に連れていってくれる。奢ってくれる。
お姉さんみたいな人やった。
「実はさぁ、うちの弟も同じこと言ってるのよねぇ」
そして実は夢叶さんはある人のお姉さんなのだ。
それを知らない直人は夢叶さんにだけは心を開いていて自分のことを話していた。
そして夢叶さんもまさか自分の弟の知り合いとは知らずに弟のことを話し始めたりするのだ。
お互いまだ名前は明かしていないが・・・・。
これが直人とそして、彼女の弟(実は中川くん)を繋げるきっかけになるとはこの時は思わずにいたのだった。
俺もいつの間にか専門学生や。
「よし!出来た」
俺は料理はできやんけどクッキーとかチョコレートとかお菓子作りはできるようになってだからその道を選べるようにと製菓の専門学校へ行かせてもらえることになった。
「(でもこれも大岡くんのおかげ)」
こうしてお菓子を作っている時だけはなぜか色んなことを忘れられたりするんよなぁ。
集中できるからかなぁ。
なんて呑気に考えていたら
「直人!もう時間じゃないの?」
「あー!ヤバっ!もうそんな時間?行かなあかんのやった!」
「あらまぁ。美味しそうなの作っちゃって。我が家のパティシエくん」
「(⑉・ ・⑉)」
「ではひとつ。パクっ(。・н・。)パクッおっ?美味しい」
「ほんま?」
「はい、合格!天最高なできだわ!自慢の息子😌今日も頑張って行ってらっしゃい😊👋」
「行ってきます(*`・ω・)ゞ」
「気をつけてね。あんた一応芸能人だし」
「それは大丈夫や」
「ほんまかぁ?」
「とにかく行ってきますꉂ🤣𐤔( ̄^ ̄ゞ」
「行ってらっしゃい」
家族に見送られ俺は今日も仕事に出かける!
この5年何があったかまずは話そうかな。
先輩たちの卒業式から2年・・・・俺たちも中学を卒業して、無事に全員高校にエスカレート式でそのまま入学。
ここからが大事やで?
それから先輩と・・・・中川先輩と会うことも連絡することもなくて、姿を見ることがあっても話しかけることもしなかった。
ただ、かれが県外の大学に行ったらしいということだけは聞いて・・・・ほんまに会わないまま今に至るわけで・・・・。
高校に入ってちょっとしてから俺はモデルにスカウトされた。
さっき、芸能人って言われてたのはそれやで?
その時哲平も一緒やったんやけど
「いや俺より直人の方がええよ」
「何言うてんの!哲平の方が」
とかお互い譲らない感じもあり
「いやいやいや」
なんて永遠に続きそうなやり取りをしていたら
「仲がいいんですね。じゃあこの際2人共で」
なんて言われたんやけど・・・・1年ほどして
「俺アホやから高校だけは出ときたい。あと、大学頑張って受けてみる」
やなんて言い出して
「哲平・・・」
「俺も謙杜と同じでスタイリストを目指したい!いつか直人をコーディネートしたるわ!二人で」
「えぇ....(困惑)気が早いよ」
「もう決めたから覚悟して」
「俺も直人のメイク担当したい!」
「もうそんなん仲良すぎやろ」
「俺たちは離れやんからな!」
なんて言ってくれて俺も無事に高校生活とモデルを両立できたんや。
最初は、
「学費稼ぐ!ほんで美容院を継ぐ!だから美容学校に行くための学費も稼ぐ!」
なんて意気込んでいた。
そう、モデルの仕事を引き受けたのはそういう理由もあるからや。
「直人、心配するな」
「そうやで?お前は心配せんでええねん」
「芸能人になったら推しのサインもらってきてよね!」
なんて家族は優しいこと言うてはくれたけど
「な、なにそれ!あかんって!!」
「私が継いであげるから」
「もちろん俺もな!」
「・・・・いやいやでも」
道枝姉「またま引かないのか?駿はモデルの方が似合うよ!背が高いし?イケメンだし!今どきのモテ男子だし。あとお菓子作るなら製菓の専門学校へ行くべし」
「えーっとじゃあ。お言葉に甘えて。でも!稼いだお金で学費は払うから」
「大丈夫だから✋」
「半分!せめて半分!」
となぜか頑なやった。
🩷頑すぎたかな
でもだからこそあの人(もはやあの人よばわり)とは会えてなくて・・・・・。
だからこそあの人のことを考えなくてよかったから高校3年間、彼女を作ることさえなかったんや。
女子とは話すけど特別な誰かを作ることもなかったんや。
「ねぇ?みっちー!私と付き合ってよ」
「ごめん。俺、彼女は作らないって決めてるから」
でもそんなある日、俺は女優さんの付き人をすることになったんや。
同じ事務所の先輩の女優さん。
俺も俳優を目指してみないか?なんて言われてその人の付き人をしながら俳優の勉強をしようってことになったんや。
そこは男じゃないのか?
とか言われたけど・・・・ꉂ🤣𐤔
でも試しに付き人をすることになったんや。
「私の名前は夢叶「ゆめか」って読むの。よろしくね」
「あっ、三枝直人です。」
「わぁ、こんな若くてイケメンくんが付き人してくれるの? 」
「・・・・・」
「それより君って全然女の子になびかないよね。珍しいね。こんなにイケメンなのに」
「いや俺・・・もう恋はしないって決めているので」
そんなことを彼女に話してしまったこともあったが彼女は気にもせず聞いてくれた。
夢叶(ゆめか)さん。
彼女の芸名らしい。
綺麗な人で男女人気があって・・・気さくに話しかけてくれる
こんな付き人の俺でも一緒にご飯に連れていってくれる。奢ってくれる。
お姉さんみたいな人やった。
「実はさぁ、うちの弟も同じこと言ってるのよねぇ」
そして実は夢叶さんはある人のお姉さんなのだ。
それを知らない直人は夢叶さんにだけは心を開いていて自分のことを話していた。
そして夢叶さんもまさか自分の弟の知り合いとは知らずに弟のことを話し始めたりするのだ。
お互いまだ名前は明かしていないが・・・・。
これが直人とそして、彼女の弟(実は中川くん)を繋げるきっかけになるとはこの時は思わずにいたのだった。
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