3 / 19
旅の始まり
黒いクリスタルの正体
しおりを挟む
僕の体のなかに、入ってしまったと思われるクリスタルは、僕の体のなかでなにかをしようとしていた。
なんだか、意識がもうろうとしてきたぼくは、ボーッとしながら、僕の意思は、ある場所に向かおうとしていた。
だけど、それを、拒んでいる僕もいて
「行ってはダメ!」
「えっ?だれ?」
それは、まるで夢の中のようだった。
彼女の声は、あのイナンと言う子の声ににていた。
でも、その声は掻き消され、
「ふふふっ、うまくいったわ。」
その女は、僕に近づき、
「あなたに、痛め付けてほしい人物がいるの」
「痛め付ける?」
「そう、わたしが一番大嫌いな人の1人。
そいつが一番生意気。」
「君は、誰かを恨んでるの?」
なぜだか、そんな質問をしていた。
「うるさい!地球人の癖に!」
「僕に、なにをしたの?」
「いいから、いきなさい!」
そんなやりとりをしつつ、ぼくは、兄さんたちのもとに戻った。
「健斗のやつ、ほんとどこいったんだ。」
「また、いないのかよっ」
「俺、探してくるわ。みんな、先に食べてていいよ。せっかくの料理冷めちゃうしね。」
博巳は、席を立った。
「いただこうか。」
「あのさー!みんな、俺のこと忘れてない?」
「悪い、和彦、忘れてた」
「通りで静かだと思ったよ~。あれ?なに、この、ご馳走は。それに、この、方々は?」
「話すと長いけど、お前が寝ている間にいろいろあったから。」
「えっ?マジで?それと、きみ、名前は?」
イナンさんの手をとると、顔を近づけた。
「わたしは、イナンと言います。あなたの、仲間の、健斗ってかたに、ご迷惑をかけたので・・・・・」
「こら、和彦、近づきすぎだ。イナンさんが、困ってるだろ?」
「いいなー、健斗。あいつ、あー見えてモテるからなぁー。」
「そう、なんですか?」
「そうなの。女の子には、基本優しいんだけどね。」
「優しいんですね。」
あのときは、そう思わなかったけど。と、イナンはおもった。
「なんで。」
急に声がしたと思ったら、振り向くと健斗がいる。
「あれ?健斗?おまえ、いつ戻ってきたんだよ」
「なんで、おまえが、ここにいるんだ。」
「健斗・・・・さん?」
「健斗?許してやれよ。イナンさん、反省してるから」
「ぼくは、あんたを、許さない」
すごい勢いで、イナンに近づく健斗。
「どうした、健斗。女の子に暴力ふるうなんて、お前らしくないぞ?」
イナンさんを、殴ろうとしたぼくを、とっさに止めたのは、昌也兄さんだった。
「健斗、戻ってきてたのかよ」
「おまえら、僕の邪魔をするのか」
「なっ」
ぼくは、目を光らせた。
「これは!まさか!」
「邪魔を、するものは消す!」
「健斗の声じゃない」
「まるで、だれかに操られてるような?」
「ええ、その通りかもしれません。」
「その通りってなに!!」
「邪魔だ!ぼくは、その女にようがある!」
「イナンさんを、狙ってる?」
「イナン、覚悟しろ!」
「イナンさん、逃げましょう!」昌也さんは、イナンさんの手をとると、
「でも、かれは、あなたたちの。」
「あんなの健斗じゃないですよ。きっと、健斗の偽物」
「でも、体は、彼だわ。きっと、かれを、操っているのは・・・・」
彼女は、祈りを捧げるように手を組むと、
バリアのようなものを作った。
「汚れたクリスタル」
「汚れたクリスタル??」
「きっと、彼の体のなかに、なにかの拍子で入ってしまったのかも。」
「どこだ!どこにいった!でてこい!イナン!」
健斗は、低い声で、俺たちを、探している。
「まさか、地球人のなかに、入れてしまうなんて」
「イナンさん、健斗は、ちゃんともとに、戻りますか?」
「やってみます」
彼女だけ、バリアから、出ると、
「私にようなのでしょ?相手するわよ?健斗くん」
「おまえのちからが、ほしい」
「私の力?あなたに、うばうことなんて、できないわよ」
「何でもいい!おまえを恨んでいる!!」
「あなたを、操っているのは、だれなの?」
「それも、わからないのか。少なくともこの、人間は、お前を信頼してないけどな」
「なに話してるんだろ」
「イナンさんが危ないのに、俺たちなにもできないのか」
「しょうがないだろ!俺たちは、普通の人間だぜ?」
「見守ることしかできないのか」
3人は、健斗に、攻められてるイナンさんが、とても心配だった。
「普通の人間でも、できることってあると思う。ほら、こういうときは、魂に呼び掛けろっていわない?」
「たしかに、ゲームの世界では、操られている人間の魂に何らかの呼び掛けはするけど・・・・・」
「ここは、地球じゃないんだろ?」
「おまえ、なんでそれを。」
「なんとなくそんな気がするだけ」
「なんとなくって」
「一か八かだ!イナンさんを助けなきゃ!」
「健斗も、だろ?」
「そうそう。」
「健斗は、ついでかよ」
バリアをなぜか、解いてしまった彼らは、
「バリアを解いてしまうなんて!危険すぎる!」
「このまま、弟が、操られたまま見てるだけしかできないなんて、俺たちには、できなくてね。」
「博己さん」
「イナンさんも、健斗も、両方を、助けたいって、思ったんです。ただ、それだけです」
「ばかな、人間。ただの人間なにができる。」
健斗は、素早く、和彦の前に来ると、首根っこをつかみ始めた。
「うっ、苦しい・・・・健斗・・・・」
「健斗やめろ!!やめるんだ。」
健斗に、さわろうとした博己にいさんは、バチッと弾かれた。
彼は、完全に、操られてしまっているみたいだ。
「なんだ。まるで、電撃が体の中にはいってるみたいだ。」
「イナン、おまえさえいなければ」
健斗の声は、まるで悪魔のような低い声になっている。
「みなさん、逃げて。彼は、私1人を狙ってます。」
「だけど、」
「きっと、体の中に、汚れたクリスタルを入れられたんだと思います。わたしたちの国ではよくあること」
「よくあるって。」
「普通の人間には、耐えられません。このままじゃ、健斗さんの命も危ないわ。」
「イナン、おとなしくわたせ。おまえの力さえあれば、こいつらに手出しはしないよ」
「あなたは、誰なの?どうしてこんなことを。でてきなさい。彼は、普通の人間よ?」
「こいつは、実験台だ。」
「実験台?」
「ひどい」
「健斗を、実験台にするなんて」
「彼の心に・・・・すこしでも、迷いが生じてくれれば・・・」
「迷い?」
「えぇ、クリスタルは、その人の心によって浄化されたり、汚れたりします。もし、まだ、本当の心が、汚されてなければ、わたしたちの声が届くはずです。あなたたちなら、それが、可能かもしれません。」
「健斗の心に届けばいいんですね?」
「どうやって、そんなことを。簡単な話じゃないですよね?」
「まだ、入れられてからそんなに時間はたってないはずです。彼の心を動かすなにかがあれば・・・・・・・」
「なんだろ?」
「こいつの、心を、読めたらいいけど、そんなミラクルできないし。」
俺たちは、うーん。と悩んだ。
だめだ!思い付かない。
「なぁ、なんか、騒がしくない?」
「ほんとだ。なんで、健斗兄さんがあんな光ってるの?」
そこに、合流したのは、武司と樹だ。
「きてはだめです。」
「健斗」
武司も樹も、ビックリだ。
人間が、あんなに光るなんて。
「何が起こってんの?説明してよ。」
「心に入った、クリスタルが、汚れているのです」
なんだか、ゲームや漫画の世界の話だ。
心にクリスタルが入るって、まさにゲームの、最初の動画にでも出てくるシーンのような・・・・・
「俺たち、普通の人間なのに・・・・。それに、ここは、現実の世界。まさか、こんなこと起こるのかなぁ?」
ゲーム好きの樹は、なぜか、興奮しているように見えるのは、気のせいか?
「彼の心に迷い・・・・彼を操るもの・・・・・」
イナンさんは、それを、ずっとかんがえている。
「イナン!お前の力がほしい」
「・・・・あなたは、どうして、彼を利用してるの?」
「すぐちかくにいたから」
そんな理由で、普通の人間を、利用したと言うの?
「狙うのは私だけで、十分じゃない。彼は、関係ないわ。いますぐ、解放してあげて!彼の命が危ないわ」
「・・・そんなの関係ない。役に立たなければ消すだけだ」
「なんだ。何を言ってるんだ。健斗のやつ。おかしくなったんじゃないか?」
ワケわからずに、いる武司は、
「健斗、何を言ってるんだ」
「・・・・!?」
「力が、弱まった?」
イナンは、感じた。
「なぜ、おまえがここにいるんだ。」
「えっ?俺?」
健斗は、武司の方を向き、
「なぜだ!」
と、問いかけている。
「いや、なぜって言われても」
「もしかして・・・いまなら」
「健斗?」
「武司さん、健斗さんの魂を呼び出すためになにか、呼び掛けてください!!彼を操る力がいまなら、弱まってきています。」
「えっ?え~っと・・・・・」
「健斗!目を覚ませ!!」
他の四人は、呼び掛けた。
「健斗!目を覚ませ!!」
「なぜ?なぜなの?」
健斗が、苦しみ始めた。
「今だわ!ジョー!彼を取り押さえて!」
「かしこまりました!」
ジョーさんが、健斗を、取り押さえた。
彼は抵抗することなく、頭を押さえている。
「なぜだ、おまえは、閉じ込めたはずだ」
そう呟いた言葉が、果たして聞こえていたのだろうか。
イナンさんは、呪文を唱えた。
そのとたん、苦しんでいた健斗の体から、あるものが出てきた。
「これが・・・・・」
そのあるものは、さきほど、健斗の体に入ったと思われるクリスタル。
「黒いな・・・・」
「しかも、バチバチ言ってる」
「触らないで!」
イナンは、叫んだ。
「・・・はい!」
思わず5人は、叫ぶ。
そして、健斗は、弱々しく倒れてしまった。
「健斗!しっかりしろ」
「・・・・・・・」
気を失ってしまった。
「大変だわ。私たちの国の病院に行かなきゃ。彼の体に、こんな力の強い汚れたクリスタルが仕込まれていたんですもの」
(普通の人間なら、すぐに死んでいるよな~)
5人は、そう思った。
なんだか、意識がもうろうとしてきたぼくは、ボーッとしながら、僕の意思は、ある場所に向かおうとしていた。
だけど、それを、拒んでいる僕もいて
「行ってはダメ!」
「えっ?だれ?」
それは、まるで夢の中のようだった。
彼女の声は、あのイナンと言う子の声ににていた。
でも、その声は掻き消され、
「ふふふっ、うまくいったわ。」
その女は、僕に近づき、
「あなたに、痛め付けてほしい人物がいるの」
「痛め付ける?」
「そう、わたしが一番大嫌いな人の1人。
そいつが一番生意気。」
「君は、誰かを恨んでるの?」
なぜだか、そんな質問をしていた。
「うるさい!地球人の癖に!」
「僕に、なにをしたの?」
「いいから、いきなさい!」
そんなやりとりをしつつ、ぼくは、兄さんたちのもとに戻った。
「健斗のやつ、ほんとどこいったんだ。」
「また、いないのかよっ」
「俺、探してくるわ。みんな、先に食べてていいよ。せっかくの料理冷めちゃうしね。」
博巳は、席を立った。
「いただこうか。」
「あのさー!みんな、俺のこと忘れてない?」
「悪い、和彦、忘れてた」
「通りで静かだと思ったよ~。あれ?なに、この、ご馳走は。それに、この、方々は?」
「話すと長いけど、お前が寝ている間にいろいろあったから。」
「えっ?マジで?それと、きみ、名前は?」
イナンさんの手をとると、顔を近づけた。
「わたしは、イナンと言います。あなたの、仲間の、健斗ってかたに、ご迷惑をかけたので・・・・・」
「こら、和彦、近づきすぎだ。イナンさんが、困ってるだろ?」
「いいなー、健斗。あいつ、あー見えてモテるからなぁー。」
「そう、なんですか?」
「そうなの。女の子には、基本優しいんだけどね。」
「優しいんですね。」
あのときは、そう思わなかったけど。と、イナンはおもった。
「なんで。」
急に声がしたと思ったら、振り向くと健斗がいる。
「あれ?健斗?おまえ、いつ戻ってきたんだよ」
「なんで、おまえが、ここにいるんだ。」
「健斗・・・・さん?」
「健斗?許してやれよ。イナンさん、反省してるから」
「ぼくは、あんたを、許さない」
すごい勢いで、イナンに近づく健斗。
「どうした、健斗。女の子に暴力ふるうなんて、お前らしくないぞ?」
イナンさんを、殴ろうとしたぼくを、とっさに止めたのは、昌也兄さんだった。
「健斗、戻ってきてたのかよ」
「おまえら、僕の邪魔をするのか」
「なっ」
ぼくは、目を光らせた。
「これは!まさか!」
「邪魔を、するものは消す!」
「健斗の声じゃない」
「まるで、だれかに操られてるような?」
「ええ、その通りかもしれません。」
「その通りってなに!!」
「邪魔だ!ぼくは、その女にようがある!」
「イナンさんを、狙ってる?」
「イナン、覚悟しろ!」
「イナンさん、逃げましょう!」昌也さんは、イナンさんの手をとると、
「でも、かれは、あなたたちの。」
「あんなの健斗じゃないですよ。きっと、健斗の偽物」
「でも、体は、彼だわ。きっと、かれを、操っているのは・・・・」
彼女は、祈りを捧げるように手を組むと、
バリアのようなものを作った。
「汚れたクリスタル」
「汚れたクリスタル??」
「きっと、彼の体のなかに、なにかの拍子で入ってしまったのかも。」
「どこだ!どこにいった!でてこい!イナン!」
健斗は、低い声で、俺たちを、探している。
「まさか、地球人のなかに、入れてしまうなんて」
「イナンさん、健斗は、ちゃんともとに、戻りますか?」
「やってみます」
彼女だけ、バリアから、出ると、
「私にようなのでしょ?相手するわよ?健斗くん」
「おまえのちからが、ほしい」
「私の力?あなたに、うばうことなんて、できないわよ」
「何でもいい!おまえを恨んでいる!!」
「あなたを、操っているのは、だれなの?」
「それも、わからないのか。少なくともこの、人間は、お前を信頼してないけどな」
「なに話してるんだろ」
「イナンさんが危ないのに、俺たちなにもできないのか」
「しょうがないだろ!俺たちは、普通の人間だぜ?」
「見守ることしかできないのか」
3人は、健斗に、攻められてるイナンさんが、とても心配だった。
「普通の人間でも、できることってあると思う。ほら、こういうときは、魂に呼び掛けろっていわない?」
「たしかに、ゲームの世界では、操られている人間の魂に何らかの呼び掛けはするけど・・・・・」
「ここは、地球じゃないんだろ?」
「おまえ、なんでそれを。」
「なんとなくそんな気がするだけ」
「なんとなくって」
「一か八かだ!イナンさんを助けなきゃ!」
「健斗も、だろ?」
「そうそう。」
「健斗は、ついでかよ」
バリアをなぜか、解いてしまった彼らは、
「バリアを解いてしまうなんて!危険すぎる!」
「このまま、弟が、操られたまま見てるだけしかできないなんて、俺たちには、できなくてね。」
「博己さん」
「イナンさんも、健斗も、両方を、助けたいって、思ったんです。ただ、それだけです」
「ばかな、人間。ただの人間なにができる。」
健斗は、素早く、和彦の前に来ると、首根っこをつかみ始めた。
「うっ、苦しい・・・・健斗・・・・」
「健斗やめろ!!やめるんだ。」
健斗に、さわろうとした博己にいさんは、バチッと弾かれた。
彼は、完全に、操られてしまっているみたいだ。
「なんだ。まるで、電撃が体の中にはいってるみたいだ。」
「イナン、おまえさえいなければ」
健斗の声は、まるで悪魔のような低い声になっている。
「みなさん、逃げて。彼は、私1人を狙ってます。」
「だけど、」
「きっと、体の中に、汚れたクリスタルを入れられたんだと思います。わたしたちの国ではよくあること」
「よくあるって。」
「普通の人間には、耐えられません。このままじゃ、健斗さんの命も危ないわ。」
「イナン、おとなしくわたせ。おまえの力さえあれば、こいつらに手出しはしないよ」
「あなたは、誰なの?どうしてこんなことを。でてきなさい。彼は、普通の人間よ?」
「こいつは、実験台だ。」
「実験台?」
「ひどい」
「健斗を、実験台にするなんて」
「彼の心に・・・・すこしでも、迷いが生じてくれれば・・・」
「迷い?」
「えぇ、クリスタルは、その人の心によって浄化されたり、汚れたりします。もし、まだ、本当の心が、汚されてなければ、わたしたちの声が届くはずです。あなたたちなら、それが、可能かもしれません。」
「健斗の心に届けばいいんですね?」
「どうやって、そんなことを。簡単な話じゃないですよね?」
「まだ、入れられてからそんなに時間はたってないはずです。彼の心を動かすなにかがあれば・・・・・・・」
「なんだろ?」
「こいつの、心を、読めたらいいけど、そんなミラクルできないし。」
俺たちは、うーん。と悩んだ。
だめだ!思い付かない。
「なぁ、なんか、騒がしくない?」
「ほんとだ。なんで、健斗兄さんがあんな光ってるの?」
そこに、合流したのは、武司と樹だ。
「きてはだめです。」
「健斗」
武司も樹も、ビックリだ。
人間が、あんなに光るなんて。
「何が起こってんの?説明してよ。」
「心に入った、クリスタルが、汚れているのです」
なんだか、ゲームや漫画の世界の話だ。
心にクリスタルが入るって、まさにゲームの、最初の動画にでも出てくるシーンのような・・・・・
「俺たち、普通の人間なのに・・・・。それに、ここは、現実の世界。まさか、こんなこと起こるのかなぁ?」
ゲーム好きの樹は、なぜか、興奮しているように見えるのは、気のせいか?
「彼の心に迷い・・・・彼を操るもの・・・・・」
イナンさんは、それを、ずっとかんがえている。
「イナン!お前の力がほしい」
「・・・・あなたは、どうして、彼を利用してるの?」
「すぐちかくにいたから」
そんな理由で、普通の人間を、利用したと言うの?
「狙うのは私だけで、十分じゃない。彼は、関係ないわ。いますぐ、解放してあげて!彼の命が危ないわ」
「・・・そんなの関係ない。役に立たなければ消すだけだ」
「なんだ。何を言ってるんだ。健斗のやつ。おかしくなったんじゃないか?」
ワケわからずに、いる武司は、
「健斗、何を言ってるんだ」
「・・・・!?」
「力が、弱まった?」
イナンは、感じた。
「なぜ、おまえがここにいるんだ。」
「えっ?俺?」
健斗は、武司の方を向き、
「なぜだ!」
と、問いかけている。
「いや、なぜって言われても」
「もしかして・・・いまなら」
「健斗?」
「武司さん、健斗さんの魂を呼び出すためになにか、呼び掛けてください!!彼を操る力がいまなら、弱まってきています。」
「えっ?え~っと・・・・・」
「健斗!目を覚ませ!!」
他の四人は、呼び掛けた。
「健斗!目を覚ませ!!」
「なぜ?なぜなの?」
健斗が、苦しみ始めた。
「今だわ!ジョー!彼を取り押さえて!」
「かしこまりました!」
ジョーさんが、健斗を、取り押さえた。
彼は抵抗することなく、頭を押さえている。
「なぜだ、おまえは、閉じ込めたはずだ」
そう呟いた言葉が、果たして聞こえていたのだろうか。
イナンさんは、呪文を唱えた。
そのとたん、苦しんでいた健斗の体から、あるものが出てきた。
「これが・・・・・」
そのあるものは、さきほど、健斗の体に入ったと思われるクリスタル。
「黒いな・・・・」
「しかも、バチバチ言ってる」
「触らないで!」
イナンは、叫んだ。
「・・・はい!」
思わず5人は、叫ぶ。
そして、健斗は、弱々しく倒れてしまった。
「健斗!しっかりしろ」
「・・・・・・・」
気を失ってしまった。
「大変だわ。私たちの国の病院に行かなきゃ。彼の体に、こんな力の強い汚れたクリスタルが仕込まれていたんですもの」
(普通の人間なら、すぐに死んでいるよな~)
5人は、そう思った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる