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第九章 お菓子の家
151.お菓子の家の魔女
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円卓の間。
今ここに居るのは、私と私の夫になる予定の男だけだ。
「ヒルダは、まだ聖女を連れてくることができないのかしら?」
「敵の陣にいるだろうから、時間がかかると思うよ、エリザベート」
「そうですね、プラクティカル様」
親し気に話しかけてくる男に、笑顔で相槌を打つ。
声を聞くたびに怖気が走るが、それを顔に出すようなことはしない。
私がここに戻ってくることができたのは、この男の力があったからだし、この男はまだ利用できる。
良好な関係を築くに越したことは無い。
・・・・・
この男の力、か。
その表現は正確ではない。
自分で考えていた内容を、自分で否定する。
正確には、この男の力ではなく、この男の血の力だ。
バビロン王国の王族としての血。
私の渇きを癒やしてくれる血。
それが、この男の価値だ。
それ以外に、私がこの男に求めるものは無い。
「でも、時間はかかるだろうけど、必ず連れてくると思うよ。兄の軍が南から、この国の軍が北から、アヴァロン王国を攻めているからね。あの国に勝ち目はない。賠償金と聖女を差し出すしかないだろう」
この男の「兄の軍』。
この男の力ではない。
だけど、この男の血がもたらす力だ。
「しかし、聖女を連れて来させる必要はあるのかい?まあ、君の父親を殺害した容疑をかけているから、対外的には捕まえた方がよいだろうけど、今さらそれに拘る必要はないように思うけど」
その問いに対して、私は返事を返す。
「彼女には、お礼をしなければなりませんから」
「お礼?そんなに聖女を恨んでいるのかい?」
この男は、どうやら私が聖女を恨んでいて、その仕返しを望んでいると考えたようだ。
けれど、それは違う。
「いいえ。恨んでなどいませんよ」
「?」
そう。
恨んでなどいない。
逆に、感謝していると言ってもいい。
現在の状況は、当初の予定とは変わってしまったが、おおよそ私の望み通りに進んでいる。
それどころか、私が計画していたよりも早く進んでいる。
この国で聖女がおこなった改革を、ほんの少し歪めて利用するだけで、大幅に手間が省けた。
危機的な食糧難という状況。
それを継続的に作り出すための権力。
それが手に入った。
権力の方は完全ではないが、やり方はいくらでもある。
一時的に『牧場』が空になってしまっているが、すぐに『家畜』は手に入るだろう。
それも、以前よりも『牧場』は大きく、『家畜』は多くなるだろう。
お礼に、聖女もその中に入れてあげようと思う。
大切に飼ってあげようと思う。
そして、美味しく料理して、食べてあげようと思う。
「美味しいものを食べさせてあげるからね」
私は膨らんできたお腹を撫でながら、語りかける。
戦争に勝って、聖女が手に入ればそれが一番いい。
けれど、戦争に負けて聖女が手に入らなかったとしても、『家畜』は手に入るだろう。
私としては、どちらでもいい。
聖女は、きっと美味しいだろうけど、食べてしまえばそれで終わりだ。
それよりも重要なのは、『牧場』と『家畜』だ。
それを継続的に運用できなければ意味がない。
「楽しみだね。私と君に似た可愛く賢い子供が産まれるだろう」
男が私のお腹を撫でてくる。
『私の子供』に触れて欲しくはなかったが、この男の協力が無ければ子供ができなかったのは事実だ。
だから、我慢する。
それに、男の言葉は、半分は正しいと思う。
産まれてくる子供は、私に似るだろう。
私の美しさも、私の嗜好も、全て引き継いで産まれてくるだろう。
私は子供に愛情を注ぎたいと考えている。
私がしてきた苦労をさせたくないと考えている。
だから、子供が苦労しないですむ環境を準備する必要がある。
そのためには、『牧場』を軌道に乗せなければならない。
継続的に『家畜』が手に入るようにしなければならない。
私は満足できる食事をするために苦労した。
その苦労を子供にはさせたくない。
とはいえ、今はまだ子供はお腹の中だ。
直接、食事をすることはできない。
私が食べて、栄養を与える必要がある。
「プラクティカル様」
私は男の首に手を回す。
「もう、そんな時間か」
男は抵抗しない。
私は男の首筋に歯を立てる。
そして、塞ぎ切っていない傷口から血を啜る。
「ん・・・」
嚥下するたびに血が喉を通り、私の渇きを癒やしていく。
そして、身体が吸収して、お腹の中の子供まで栄養を届けるのが分かる。
私は子供に乳を与えるように、血を啜り続けた。
*****
国境近くの戦線。
私はそこを後にした。
「今日はこの村で宿を借ります」
「ヒルダ様・・・・・わかりました」
護衛の言葉に間があったのが分かった。
おそらく、言おうとした言葉を飲み込んだのだろう。
そして、それがどんな言葉であるかも予想がつく。
急いで城まで戻った方がよいと言いたかったのだろう。
しかし、意味がないことに気付いて言うのを止めた。
そんなところだと思う。
「宿を貸してもらえるように話してきます」
護衛の人間が村長のところへ向かう。
そして、前回と同様に宿を借りることができた。
「ふぅ」
城に戻ってからのことを考えると、自然に溜息が出た。
国民を救う仕事と言えば聞こえはいいが、実際には救っているわけではない。
国民を見殺しにすることで、死ぬ国民を減らしているだけだ。
救っているわけではない。
「お疲れのようですね」
「村長さん」
村人全員を把握しているわけではないが、前回滞在したときに何人かの顔は覚えている。
話しかけてきたのは、この村の村長だった。
「この村には小さいですが温泉があるのです。もしよろしければ、温泉に入って、疲れを取られてはいかがでしょうか?」
「温泉ですか」
そういえば、そうだった。
この村には温泉がある。
前回は余裕が無かったから入らなかった。
今回も余裕がある訳では無い。
けど、どうせ今夜はこの村に泊まるのだ。
少しぐらいは入ってもいいだろうか。
少しは癒されないと、明日からの毎日に耐えられそうにない。
「お言葉に甘えさせていただきます」
気付くと私はそう答えていた。
だからだろうか、まだ入っていないのに、私は少しだけ疲れが取れたような気がした。
緊張が解けたからかも知れない。
「それでは案内します」
村長に案内されながら温泉に向かう。
その道中、私はふと思い出した。
「そういえば、ここに旅の猟師が来ませんでしたか?軍の者がお世話になったそうなので、もしまだ滞在しているようなら、お礼を言いたいのですが」
その猟師は旅をしているらしいので同じ場所に長く滞在はしていないだろうが、兵士の言葉では温泉に入るためにこの村に向かっていると言っていたそうだから、少し長く滞在している可能性もある。
だから、尋ねてみた。
「旅の猟師ですか?その方なら、今もこの村にいますよ。この村の近くの森で狩りをして、肉を届けてくれるので、助かっています。前回お出しした料理に使っていた肉も、その猟師が獲ったものです」
「そうでしたか」
そんなことを聞いたかも知れないが、そのときはまだ猟師のことは知らなかった。
けど、その猟師が、兵士が世話になった猟師だったのか。
人の縁は、どこで繋がっているか分からないものだ。
「その人に会うことはできますか?」
「狩りから戻ったら、そのように伝えておきます」
どうやら、お礼を言うことができそうだ。
暗い状況の中で、少しだけ明るい気持ちになれた。
そんな会話をしたがら歩いていくと、湯気が見えてきた。
あそこが温泉なのだろう。
「こちらです」
「広い湯船ですね」
村の規模は小さいわりに、湯船がかなり広い。
村人が全員入ることができるのではないだろうか。
「以前はもっと小さかったのですが、少し前に広げられたのです」
「そうですか」
広げられた、という言い方に違和感があったが、詳しくは尋ねなかった。
こうして温泉を目の前にすると、入ってみたい衝動に駆られる。
村長も私がそう考えていることが判ったのだろう。
詳しく説明しようとはしてこなかった。
「それでは、ごゆっくり、おくつろぎください」
「ありがとうございます」
村長が去って行く。
私はそれを確認して衣服を脱いでいく。
季節は秋だ。
服を脱ぐと肌寒い。
私は身体が冷え切らないうちに湯につかる。
「はぁ」
温かさが身体に染み込んでくる。
そして同時に、疲れが溶け出していくようだ。
私はしばし全てのことを忘れて、考えることを放棄する。
「気持ちいい」
そういえば、聖女様は温泉に行くといって城を出たまま、戻って来なかった。
もしかして、聖女様もこの温泉に入ってくつろいでいるうちに、仕事に戻るのが嫌になったのだろうか。
そんな訳は無いのだけど、温泉の気持ちよさに、思わずそんなことを考えてしまう。
どのくらい、そうしていただろうか。
何気なく景色を眺めていると、湯気がわずかに揺れるのが分かった。
そして、向こうから人影が近づいてくる。
私は緊張するが、すぐにシルエットから女性だと分かり、安心する。
「あら?今日は先客がいるわね」
村人が入りに来たのだろう。
女性は手慣れた様子で身体に湯をかけてから、湯船の少し離れた場所に浸かる。
「ふぅ。やっぱり、狩りの後は温泉が一番ね」
その言葉に、私は入ってきた女性が猟師であることを知る。
この村の村人はほとんどが農民だ。
だから、この女性が旅の猟師である可能性が高い。
猟師が女性だということに少し驚いたが、お礼を言うよい機会だ。
そう思って、女性に近づいていく。
「あの・・・・・!?」
顔が見える場所まで近づいてかけようとする。
けれど、その言葉が途中で止まってしまう。
「あら、ヒルダ、ひさしぶり」
のんきな言葉に、温泉に入っているというのに、私の身体は凍り付いたように固まった。
今ここに居るのは、私と私の夫になる予定の男だけだ。
「ヒルダは、まだ聖女を連れてくることができないのかしら?」
「敵の陣にいるだろうから、時間がかかると思うよ、エリザベート」
「そうですね、プラクティカル様」
親し気に話しかけてくる男に、笑顔で相槌を打つ。
声を聞くたびに怖気が走るが、それを顔に出すようなことはしない。
私がここに戻ってくることができたのは、この男の力があったからだし、この男はまだ利用できる。
良好な関係を築くに越したことは無い。
・・・・・
この男の力、か。
その表現は正確ではない。
自分で考えていた内容を、自分で否定する。
正確には、この男の力ではなく、この男の血の力だ。
バビロン王国の王族としての血。
私の渇きを癒やしてくれる血。
それが、この男の価値だ。
それ以外に、私がこの男に求めるものは無い。
「でも、時間はかかるだろうけど、必ず連れてくると思うよ。兄の軍が南から、この国の軍が北から、アヴァロン王国を攻めているからね。あの国に勝ち目はない。賠償金と聖女を差し出すしかないだろう」
この男の「兄の軍』。
この男の力ではない。
だけど、この男の血がもたらす力だ。
「しかし、聖女を連れて来させる必要はあるのかい?まあ、君の父親を殺害した容疑をかけているから、対外的には捕まえた方がよいだろうけど、今さらそれに拘る必要はないように思うけど」
その問いに対して、私は返事を返す。
「彼女には、お礼をしなければなりませんから」
「お礼?そんなに聖女を恨んでいるのかい?」
この男は、どうやら私が聖女を恨んでいて、その仕返しを望んでいると考えたようだ。
けれど、それは違う。
「いいえ。恨んでなどいませんよ」
「?」
そう。
恨んでなどいない。
逆に、感謝していると言ってもいい。
現在の状況は、当初の予定とは変わってしまったが、おおよそ私の望み通りに進んでいる。
それどころか、私が計画していたよりも早く進んでいる。
この国で聖女がおこなった改革を、ほんの少し歪めて利用するだけで、大幅に手間が省けた。
危機的な食糧難という状況。
それを継続的に作り出すための権力。
それが手に入った。
権力の方は完全ではないが、やり方はいくらでもある。
一時的に『牧場』が空になってしまっているが、すぐに『家畜』は手に入るだろう。
それも、以前よりも『牧場』は大きく、『家畜』は多くなるだろう。
お礼に、聖女もその中に入れてあげようと思う。
大切に飼ってあげようと思う。
そして、美味しく料理して、食べてあげようと思う。
「美味しいものを食べさせてあげるからね」
私は膨らんできたお腹を撫でながら、語りかける。
戦争に勝って、聖女が手に入ればそれが一番いい。
けれど、戦争に負けて聖女が手に入らなかったとしても、『家畜』は手に入るだろう。
私としては、どちらでもいい。
聖女は、きっと美味しいだろうけど、食べてしまえばそれで終わりだ。
それよりも重要なのは、『牧場』と『家畜』だ。
それを継続的に運用できなければ意味がない。
「楽しみだね。私と君に似た可愛く賢い子供が産まれるだろう」
男が私のお腹を撫でてくる。
『私の子供』に触れて欲しくはなかったが、この男の協力が無ければ子供ができなかったのは事実だ。
だから、我慢する。
それに、男の言葉は、半分は正しいと思う。
産まれてくる子供は、私に似るだろう。
私の美しさも、私の嗜好も、全て引き継いで産まれてくるだろう。
私は子供に愛情を注ぎたいと考えている。
私がしてきた苦労をさせたくないと考えている。
だから、子供が苦労しないですむ環境を準備する必要がある。
そのためには、『牧場』を軌道に乗せなければならない。
継続的に『家畜』が手に入るようにしなければならない。
私は満足できる食事をするために苦労した。
その苦労を子供にはさせたくない。
とはいえ、今はまだ子供はお腹の中だ。
直接、食事をすることはできない。
私が食べて、栄養を与える必要がある。
「プラクティカル様」
私は男の首に手を回す。
「もう、そんな時間か」
男は抵抗しない。
私は男の首筋に歯を立てる。
そして、塞ぎ切っていない傷口から血を啜る。
「ん・・・」
嚥下するたびに血が喉を通り、私の渇きを癒やしていく。
そして、身体が吸収して、お腹の中の子供まで栄養を届けるのが分かる。
私は子供に乳を与えるように、血を啜り続けた。
*****
国境近くの戦線。
私はそこを後にした。
「今日はこの村で宿を借ります」
「ヒルダ様・・・・・わかりました」
護衛の言葉に間があったのが分かった。
おそらく、言おうとした言葉を飲み込んだのだろう。
そして、それがどんな言葉であるかも予想がつく。
急いで城まで戻った方がよいと言いたかったのだろう。
しかし、意味がないことに気付いて言うのを止めた。
そんなところだと思う。
「宿を貸してもらえるように話してきます」
護衛の人間が村長のところへ向かう。
そして、前回と同様に宿を借りることができた。
「ふぅ」
城に戻ってからのことを考えると、自然に溜息が出た。
国民を救う仕事と言えば聞こえはいいが、実際には救っているわけではない。
国民を見殺しにすることで、死ぬ国民を減らしているだけだ。
救っているわけではない。
「お疲れのようですね」
「村長さん」
村人全員を把握しているわけではないが、前回滞在したときに何人かの顔は覚えている。
話しかけてきたのは、この村の村長だった。
「この村には小さいですが温泉があるのです。もしよろしければ、温泉に入って、疲れを取られてはいかがでしょうか?」
「温泉ですか」
そういえば、そうだった。
この村には温泉がある。
前回は余裕が無かったから入らなかった。
今回も余裕がある訳では無い。
けど、どうせ今夜はこの村に泊まるのだ。
少しぐらいは入ってもいいだろうか。
少しは癒されないと、明日からの毎日に耐えられそうにない。
「お言葉に甘えさせていただきます」
気付くと私はそう答えていた。
だからだろうか、まだ入っていないのに、私は少しだけ疲れが取れたような気がした。
緊張が解けたからかも知れない。
「それでは案内します」
村長に案内されながら温泉に向かう。
その道中、私はふと思い出した。
「そういえば、ここに旅の猟師が来ませんでしたか?軍の者がお世話になったそうなので、もしまだ滞在しているようなら、お礼を言いたいのですが」
その猟師は旅をしているらしいので同じ場所に長く滞在はしていないだろうが、兵士の言葉では温泉に入るためにこの村に向かっていると言っていたそうだから、少し長く滞在している可能性もある。
だから、尋ねてみた。
「旅の猟師ですか?その方なら、今もこの村にいますよ。この村の近くの森で狩りをして、肉を届けてくれるので、助かっています。前回お出しした料理に使っていた肉も、その猟師が獲ったものです」
「そうでしたか」
そんなことを聞いたかも知れないが、そのときはまだ猟師のことは知らなかった。
けど、その猟師が、兵士が世話になった猟師だったのか。
人の縁は、どこで繋がっているか分からないものだ。
「その人に会うことはできますか?」
「狩りから戻ったら、そのように伝えておきます」
どうやら、お礼を言うことができそうだ。
暗い状況の中で、少しだけ明るい気持ちになれた。
そんな会話をしたがら歩いていくと、湯気が見えてきた。
あそこが温泉なのだろう。
「こちらです」
「広い湯船ですね」
村の規模は小さいわりに、湯船がかなり広い。
村人が全員入ることができるのではないだろうか。
「以前はもっと小さかったのですが、少し前に広げられたのです」
「そうですか」
広げられた、という言い方に違和感があったが、詳しくは尋ねなかった。
こうして温泉を目の前にすると、入ってみたい衝動に駆られる。
村長も私がそう考えていることが判ったのだろう。
詳しく説明しようとはしてこなかった。
「それでは、ごゆっくり、おくつろぎください」
「ありがとうございます」
村長が去って行く。
私はそれを確認して衣服を脱いでいく。
季節は秋だ。
服を脱ぐと肌寒い。
私は身体が冷え切らないうちに湯につかる。
「はぁ」
温かさが身体に染み込んでくる。
そして同時に、疲れが溶け出していくようだ。
私はしばし全てのことを忘れて、考えることを放棄する。
「気持ちいい」
そういえば、聖女様は温泉に行くといって城を出たまま、戻って来なかった。
もしかして、聖女様もこの温泉に入ってくつろいでいるうちに、仕事に戻るのが嫌になったのだろうか。
そんな訳は無いのだけど、温泉の気持ちよさに、思わずそんなことを考えてしまう。
どのくらい、そうしていただろうか。
何気なく景色を眺めていると、湯気がわずかに揺れるのが分かった。
そして、向こうから人影が近づいてくる。
私は緊張するが、すぐにシルエットから女性だと分かり、安心する。
「あら?今日は先客がいるわね」
村人が入りに来たのだろう。
女性は手慣れた様子で身体に湯をかけてから、湯船の少し離れた場所に浸かる。
「ふぅ。やっぱり、狩りの後は温泉が一番ね」
その言葉に、私は入ってきた女性が猟師であることを知る。
この村の村人はほとんどが農民だ。
だから、この女性が旅の猟師である可能性が高い。
猟師が女性だということに少し驚いたが、お礼を言うよい機会だ。
そう思って、女性に近づいていく。
「あの・・・・・!?」
顔が見える場所まで近づいてかけようとする。
けれど、その言葉が途中で止まってしまう。
「あら、ヒルダ、ひさしぶり」
のんきな言葉に、温泉に入っているというのに、私の身体は凍り付いたように固まった。
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