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第九章 お菓子の家
154.窯で焼かれるのは
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シルヴァニア王国、謁見の間。
「兄の軍が負けただと!」
プラクティカルがバビロン王国の使者に対して怒鳴る。
「じ、事実です」
信じられないといった様子のプラクティカルに、使者が再度報告する。
「王子は負傷しながらも辛うじて無事でしたが、軍は壊滅状態です。王は今回の戦争から手を引くことを決定されました」
「馬鹿な!」
使者が言う王子とは、プラクティカルの兄のことだ。
そして、王とはプラクティカルの父、すなわち、バビロン王国の王のことだ。
「バビロン王国とシルヴァニア王国で挟み撃ちにしたのだ!単純に考えて倍の戦力差があったのだぞ!それなのに、どうして負ける!」
「アヴァロン王国の新兵器のせいです。遠距離に強力な攻撃をおこなう兵器のせいで、近づくこともできずに・・・」
「アレかっ!」
プラクティカルが憎々し気に吐き捨てる。
その新兵器というものには、心当たりがあった。
アヴァロン王国の王子が持っていたものだろう。
それを兵士に持たせたに違いない。
「だが、遠距離用の武器である以上、飛ばすものには限りがあるはずだ!数で押し切ればっ!」
「被害が大き過ぎるのです。これ以上、兵をつぎ込めば、たとえ勝てたとしても、軍を立て直すのに何年もかかります」
万が一、軍を立て直す前に他国に攻め込まれれば、次は勝てない。
それでは、今回勝てたとしても、意味がない。
それどころか、自国を窮地に追い込むことになりかねない。
使者はそう言いたいのだろう。
「それに、死ぬとわかっていて、兵士に突撃せよと命じるのですか?」
「ぐっ」
使者の冷たい視線に、プラクティカルが言い淀む。
「た、盾を持たせれば・・・」
「弓矢を防ぐ程度の盾では役に立ちません。王はいずれ防御力の高い盾を作りたいとお考えのようですが、それには時間がかかります」
「そ、そんな・・・」
つまり、バビロン王国が手を引くという事実は変わらないということだ。
これで、シルヴァニア王国は、一気に不利になったことになる。
いや、不利どころか、間違いなく戦争に負けるだろう。
「プラクティカル様、落ち着いてください」
私は動揺するプラクティカルに声をかける。
いくら使者がプラクティカルの故郷の人間だといっても、あまり無様な姿を見せるのは、後々面倒なことになる。
「エリザベート・・・だが、これでは・・・」
「素直に認めましょう。今回の戦争は敗北です。損害を少なくする方法を考えましょう」
「・・・そうだな。まったく!こんなときにヒルダは、どこをうろついているのだ!」
プラクティカルは、ヒルダに責任を押し付けることにより、自尊心を維持しようとしているようだ。
声に勢いが戻る。
だが、その言葉は軽い。
それは使者がプラクティカルに向ける視線からも明らかだ。
「使者様、ご報告ありがとうごさいました。バビロン王国の王様にも、了解したとお伝えください」
「かしこまりました」
使者が謁見の間を去る。
これで、この場に残るのは、私とプラクティカルだけだ。
「すぐにヒルダを呼び戻して、今後の対策を検討させなくてはな」
「そうですね」
他力本願なプラクティカルの言葉を聞き流しながら相槌を打つ。
「(聖女を『牧場』に入れるのは無理そうね)」
ヒルダには聖女を連れてくるように言っておいた。
だけど、それは難しそうだ。
そのことは残念に思う。
「(まあ、いいでしょう)」
しかし、今の状況は私の目的に近づいている。
何の問題もない。
戦争に負けるのは想定していた状況の一つだ。
これで、シルヴァニア王国の国民は貧困に喘ぐことになる。
特に働き手が戦争で死んだ家族は、食べるのも困るに違いない。
そこに救いの手を差し伸べれば、疑いもせずに集まってくるだろう。
まさに、餌を与えられた『家畜』のように集まってくるのだ。
「(『家畜』さえ手に入れば、また以前の食生活に戻ることができる)」
私は渇きを覚える。
もうすぐだ。
もうすぐ、この渇きが癒される。
家畜の肉の代替品であるプラクティカルの血で、渇きをごまかさなくてもよくなる。
そう考えれば、この身体を焼くような渇きにも、耐えられる。
むしろ、空腹が食事を美味しく感じさせるように、この渇きも家畜の肉の味を高めてくれるだろう。
「(楽しみね)」
私は幸せな未来を想像して、微笑みを浮かべた。
*****
「聖女さまぁ」
ヒルダが子供のように泣きついてきた。
「ちょっと、離れなさい」
それどころか、子供みたいにしがみついてくる。
私よりも年上の女性が、泣きついてくるのはともかく、しがみついてくるのはどうなんだ。
恥ずかしくないのか。
「だって、離したら、聖女様、逃げるじゃないですか!」
「逃げないから」
「ウソです!逃げたじゃないですか!私、あの後、プラクティカル王子やエリザベート王女の相手をしなくちゃいけなくて、大変だったんですよ」
「それが、あなたの仕事でしょう」
前にヒルダに仕事を放り投げたことが、だいぶ堪えているみたいだな。
まあ、大変だったのだとは思う。
でも、だからと言って、私に押し付けるのも違うだろうに。
「わかったわよ。一緒に対策を考えてあげるから、とりあえず、離れて」
「・・・本当ですかぁ」
疑わしそうな視線を向けてきた、なかなか離れてくれない。
そんなことをしていると、扉がノックされる。
「食事をお持ちしまし・・・・・た?」
村の人が食事を持って来てくれたようだ。
そういえば、もう少しで食事の準備ができると言っていた。
それはいいんだけど、食事を持ってきてくれた人は、私とヒルダを見て動きを止める。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
冷静に今の私とヒルダがどう見えるか考えてみる。
外からは見えない部屋の中。
抱き合っている二人の女性。
他に人間はいない。
食事を持ってきてくれた人には、そう見えているはずだ。
「・・・・・後ほど改めてお食事をお持ちします。私は何も見ていませんから」
そう言って出ていこうとする。
どうも、見た状況を、そのまま解釈したらしい。
だから、判断は間違っていないんだろうけど、事実としては間違いだ。
「変な気を遣わなくていいから。ヒルダが錯乱しただけだから」
妙な噂を流されたら困るので、そう言って引き留める。
「私、ノーマルだから。婚約者もいるし」
「いえ、大丈夫です。私は何も見ていません。本当です」
「だから、そうじゃなくて・・・・・ああもう、ヒルダ、いい加減離れなさい!」
「嫌です!」
ヒルダを強引に引き離そうとするけど、なかなか言うことを聞いてくれない。
食事を持ってきてくれた人が、じとっとした目を向けてくる。
「・・・・・それでは、のちほど」
「あ、ちょっと!こら、ヒルダ、離れなさい!」
「い・や・で・すっ!」
私の説得も虚しく、食事を持ってきてくれた人が立ち去る。
そして、あいかわらず、ヒルダは言うことを聞いてくれない。
もう本当に見捨てようかな
・・・・・
という訳にもいかないので、なんとかヒルダを落ち着けて、引き剥がした。
ちょうど引き剥がしたときに食事がやって来たくらいだから、かなり時間がかかってしまったようだ。
「お見苦しいところをお見せしました」
ヒルダがいつものすまし顔で謝罪してくる。
「もういいから食事にしましょう。私、狩りから帰ってきて、お腹が空いているんだからね」
「本当に申し訳ありません。少し気が動転してしまったようです」
「少しねぇ」
まあ、いいけど。
それより食事だ。
私が狩ってきた獲物の肉。
私が種を渡して育ててもらっている新鮮な野菜。
食欲をそそるものばかりだ。
「豪勢ですね。王城での食事より豪勢です」
「そう?」
それはさすがに、城の料理人に失礼だろう。
手間のかけ方は、城の料理の方が遥かに上だ。
でも、城の料理と同じくらい美味しそうという意味なのだとしたら同意する。
肉は焼き立て、野菜は新鮮というだけで、料理の味は一段階上がる。
それに、私はどちらかというと、そういう料理の方が好みだ。
そんなわけで、冷めないうちに、料理をぱくぱくと食べる。
すると、ヒルダが遠慮がちに声をかけてくる。
「あの、聖女様」
「なに?」
「本当に助けてくれるのですか?」
「助けるなんて言っていないわ。一緒に対策を考えてあげるって言っただけ」
「それでも、かまいません。本当に協力してくださるのですよね?」
ずいぶんと疑り深いな。
それだけ、切羽詰まっているということなのだろうけど、ちょっとうっとうしい。
そもそも私は、もともと協力するつもりで、この村に来たのだ。
「戦争の焼け野原で、灰をかぶりながら温泉に入りたくはないからね。そうならない程度には、協力してあげるわ」
私の言葉にヒルダが、ほっと息を吐いた。
「兄の軍が負けただと!」
プラクティカルがバビロン王国の使者に対して怒鳴る。
「じ、事実です」
信じられないといった様子のプラクティカルに、使者が再度報告する。
「王子は負傷しながらも辛うじて無事でしたが、軍は壊滅状態です。王は今回の戦争から手を引くことを決定されました」
「馬鹿な!」
使者が言う王子とは、プラクティカルの兄のことだ。
そして、王とはプラクティカルの父、すなわち、バビロン王国の王のことだ。
「バビロン王国とシルヴァニア王国で挟み撃ちにしたのだ!単純に考えて倍の戦力差があったのだぞ!それなのに、どうして負ける!」
「アヴァロン王国の新兵器のせいです。遠距離に強力な攻撃をおこなう兵器のせいで、近づくこともできずに・・・」
「アレかっ!」
プラクティカルが憎々し気に吐き捨てる。
その新兵器というものには、心当たりがあった。
アヴァロン王国の王子が持っていたものだろう。
それを兵士に持たせたに違いない。
「だが、遠距離用の武器である以上、飛ばすものには限りがあるはずだ!数で押し切ればっ!」
「被害が大き過ぎるのです。これ以上、兵をつぎ込めば、たとえ勝てたとしても、軍を立て直すのに何年もかかります」
万が一、軍を立て直す前に他国に攻め込まれれば、次は勝てない。
それでは、今回勝てたとしても、意味がない。
それどころか、自国を窮地に追い込むことになりかねない。
使者はそう言いたいのだろう。
「それに、死ぬとわかっていて、兵士に突撃せよと命じるのですか?」
「ぐっ」
使者の冷たい視線に、プラクティカルが言い淀む。
「た、盾を持たせれば・・・」
「弓矢を防ぐ程度の盾では役に立ちません。王はいずれ防御力の高い盾を作りたいとお考えのようですが、それには時間がかかります」
「そ、そんな・・・」
つまり、バビロン王国が手を引くという事実は変わらないということだ。
これで、シルヴァニア王国は、一気に不利になったことになる。
いや、不利どころか、間違いなく戦争に負けるだろう。
「プラクティカル様、落ち着いてください」
私は動揺するプラクティカルに声をかける。
いくら使者がプラクティカルの故郷の人間だといっても、あまり無様な姿を見せるのは、後々面倒なことになる。
「エリザベート・・・だが、これでは・・・」
「素直に認めましょう。今回の戦争は敗北です。損害を少なくする方法を考えましょう」
「・・・そうだな。まったく!こんなときにヒルダは、どこをうろついているのだ!」
プラクティカルは、ヒルダに責任を押し付けることにより、自尊心を維持しようとしているようだ。
声に勢いが戻る。
だが、その言葉は軽い。
それは使者がプラクティカルに向ける視線からも明らかだ。
「使者様、ご報告ありがとうごさいました。バビロン王国の王様にも、了解したとお伝えください」
「かしこまりました」
使者が謁見の間を去る。
これで、この場に残るのは、私とプラクティカルだけだ。
「すぐにヒルダを呼び戻して、今後の対策を検討させなくてはな」
「そうですね」
他力本願なプラクティカルの言葉を聞き流しながら相槌を打つ。
「(聖女を『牧場』に入れるのは無理そうね)」
ヒルダには聖女を連れてくるように言っておいた。
だけど、それは難しそうだ。
そのことは残念に思う。
「(まあ、いいでしょう)」
しかし、今の状況は私の目的に近づいている。
何の問題もない。
戦争に負けるのは想定していた状況の一つだ。
これで、シルヴァニア王国の国民は貧困に喘ぐことになる。
特に働き手が戦争で死んだ家族は、食べるのも困るに違いない。
そこに救いの手を差し伸べれば、疑いもせずに集まってくるだろう。
まさに、餌を与えられた『家畜』のように集まってくるのだ。
「(『家畜』さえ手に入れば、また以前の食生活に戻ることができる)」
私は渇きを覚える。
もうすぐだ。
もうすぐ、この渇きが癒される。
家畜の肉の代替品であるプラクティカルの血で、渇きをごまかさなくてもよくなる。
そう考えれば、この身体を焼くような渇きにも、耐えられる。
むしろ、空腹が食事を美味しく感じさせるように、この渇きも家畜の肉の味を高めてくれるだろう。
「(楽しみね)」
私は幸せな未来を想像して、微笑みを浮かべた。
*****
「聖女さまぁ」
ヒルダが子供のように泣きついてきた。
「ちょっと、離れなさい」
それどころか、子供みたいにしがみついてくる。
私よりも年上の女性が、泣きついてくるのはともかく、しがみついてくるのはどうなんだ。
恥ずかしくないのか。
「だって、離したら、聖女様、逃げるじゃないですか!」
「逃げないから」
「ウソです!逃げたじゃないですか!私、あの後、プラクティカル王子やエリザベート王女の相手をしなくちゃいけなくて、大変だったんですよ」
「それが、あなたの仕事でしょう」
前にヒルダに仕事を放り投げたことが、だいぶ堪えているみたいだな。
まあ、大変だったのだとは思う。
でも、だからと言って、私に押し付けるのも違うだろうに。
「わかったわよ。一緒に対策を考えてあげるから、とりあえず、離れて」
「・・・本当ですかぁ」
疑わしそうな視線を向けてきた、なかなか離れてくれない。
そんなことをしていると、扉がノックされる。
「食事をお持ちしまし・・・・・た?」
村の人が食事を持って来てくれたようだ。
そういえば、もう少しで食事の準備ができると言っていた。
それはいいんだけど、食事を持ってきてくれた人は、私とヒルダを見て動きを止める。
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・・・」
冷静に今の私とヒルダがどう見えるか考えてみる。
外からは見えない部屋の中。
抱き合っている二人の女性。
他に人間はいない。
食事を持ってきてくれた人には、そう見えているはずだ。
「・・・・・後ほど改めてお食事をお持ちします。私は何も見ていませんから」
そう言って出ていこうとする。
どうも、見た状況を、そのまま解釈したらしい。
だから、判断は間違っていないんだろうけど、事実としては間違いだ。
「変な気を遣わなくていいから。ヒルダが錯乱しただけだから」
妙な噂を流されたら困るので、そう言って引き留める。
「私、ノーマルだから。婚約者もいるし」
「いえ、大丈夫です。私は何も見ていません。本当です」
「だから、そうじゃなくて・・・・・ああもう、ヒルダ、いい加減離れなさい!」
「嫌です!」
ヒルダを強引に引き離そうとするけど、なかなか言うことを聞いてくれない。
食事を持ってきてくれた人が、じとっとした目を向けてくる。
「・・・・・それでは、のちほど」
「あ、ちょっと!こら、ヒルダ、離れなさい!」
「い・や・で・すっ!」
私の説得も虚しく、食事を持ってきてくれた人が立ち去る。
そして、あいかわらず、ヒルダは言うことを聞いてくれない。
もう本当に見捨てようかな
・・・・・
という訳にもいかないので、なんとかヒルダを落ち着けて、引き剥がした。
ちょうど引き剥がしたときに食事がやって来たくらいだから、かなり時間がかかってしまったようだ。
「お見苦しいところをお見せしました」
ヒルダがいつものすまし顔で謝罪してくる。
「もういいから食事にしましょう。私、狩りから帰ってきて、お腹が空いているんだからね」
「本当に申し訳ありません。少し気が動転してしまったようです」
「少しねぇ」
まあ、いいけど。
それより食事だ。
私が狩ってきた獲物の肉。
私が種を渡して育ててもらっている新鮮な野菜。
食欲をそそるものばかりだ。
「豪勢ですね。王城での食事より豪勢です」
「そう?」
それはさすがに、城の料理人に失礼だろう。
手間のかけ方は、城の料理の方が遥かに上だ。
でも、城の料理と同じくらい美味しそうという意味なのだとしたら同意する。
肉は焼き立て、野菜は新鮮というだけで、料理の味は一段階上がる。
それに、私はどちらかというと、そういう料理の方が好みだ。
そんなわけで、冷めないうちに、料理をぱくぱくと食べる。
すると、ヒルダが遠慮がちに声をかけてくる。
「あの、聖女様」
「なに?」
「本当に助けてくれるのですか?」
「助けるなんて言っていないわ。一緒に対策を考えてあげるって言っただけ」
「それでも、かまいません。本当に協力してくださるのですよね?」
ずいぶんと疑り深いな。
それだけ、切羽詰まっているということなのだろうけど、ちょっとうっとうしい。
そもそも私は、もともと協力するつもりで、この村に来たのだ。
「戦争の焼け野原で、灰をかぶりながら温泉に入りたくはないからね。そうならない程度には、協力してあげるわ」
私の言葉にヒルダが、ほっと息を吐いた。
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