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第一章
02:女神の祝福
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「あなた……ずいぶん綺麗に飛んだわね」
目の前には、宙に浮かぶようにして佇む女性がいた。
流れる金髪、背には純白の翼。光の粒子をまとったその姿は、まるで神話の中の存在のよう。
彼女の衣装は古代ローマ風で、足元まで流れる布地が柔らかく揺れている。
その姿には目のやり場に困るほどの圧倒的な存在感があった。たわわな胸元を包むはだけそうな布。肌の露出が多く、谷間が大胆に覗いている。
「ようこそ。私はエリシュア。この世界を見守る神のひとりよ。いわば案内役のようなものね」
彼女は、親しみやすい慈愛の笑顔をたたえていた。
「ここって……どこなんですか? 夢なんですか?」
「ここは“はざま”。あなたは今、次の生命への転生の準備をしているの」
「転生って……ほんとうにあるんですか?」
「あるわ。信じるかどうかはあなた次第。でも、今あなたがここにいるという事実が、それを証明しているのよ」
「じゃあ……私、本当に死んじゃったんですね……」
衝撃を受けた瞬間の記憶が脳裏をよぎる。確かに、私は終わりを迎えた。
「まだ“死”ではないけれど、“生”でもない。魂の洗濯みたいなものかしら。生まれ変わりよ」
彼女の声は風のように穏やかで、なぜか納得させる力があった。
それに私は異世界転生系の小説が好きでよく読んでいたことも理解を助けた。
「……それで、私はこのあとどうなるんですか?」
「あなたが望むなら、記憶を持ったまま異世界で新しい人生を始められるわ」
「記憶を持ったまま……?」
「ええ。本来なら記憶は消えるものだけれど、あなたには特別に残してあげる。そして、強力な加護も授けるわ。いわゆるチート能力ね」
「なんで……私なんかが?」
「ふふ、それはあなたが特別だからよ。私はあなたの日頃の行いを見守っていました」
どうやら、前世での私の行いが評価されたらしい。
これといって特別な才能があるわけでもなく、友達も少ない私は、いつもひとりで本ばかり読んでいた。
そんな私のどこが評価されたのかは分からないけれど、チート能力を貰えるのは単純に嬉しかった。
「その力を使えば、無双して伝説に名を刻むことだって夢じゃない。あなたは選ばれし者なの」
「でも……無双が必要な世界なんですか?」
乙女ゲームの世界だったら、戦闘能力は必要ないと思った。
「ええ。そこは剣と魔法のファンタジー世界。魔族と人類が長きに渡って戦争を続けているの。最近では“魔王”を名乗る者が圧政を敷いていて、人々は救世主を求めているわ」
私は唾を飲み込んだ。
夢にまで見た異世界転生の高揚感、それと同時に自信がなくなった。
格闘技なんてやったこともない、ただの一般人だ。戦闘なんてしたことないし、痛いのは嫌だ。
ファンタジー風の世界よりも、乙女ゲーム風の世界の方が合っているのではないか?
「……私にできるでしょうか?」
「大丈夫。あなたには最強の加護を与えるわ!」
女神は両手を掲げ、高らかにその名を謳った。
「“純潔”と“羞恥”を鍵に、その身をさらすほど力を引き出す、美しくも最強の力。誇り高きその身に宿るは、誰にも侵されぬ純潔の鎧──その名は《無敵の処女(フルメタル・ヴァージン)》」
「フル……メタル? ヴァージン……?」
奇妙な響きに眉をひそめた。名前だけでは、どんな能力かまったく想像できない。
「強いんですか?」
「最強よ。条件を満たして、最大限の力で発動すれば、攻撃力・防御力・魔力・各種のステータスが最強レベルに跳ね上がる。究極の強化状態になるの」
「す、すごい……。でも発動には……条件があるんですよね?」
「条件は……。人間としての本来の姿に回帰すること、ありのままの姿であること。人の原初の姿とは包み隠さない正直な姿のことを言うわ。それが発動条件なの」
「……? “本来の姿”って、どういうことでしょう?」
私の問いに、なぜか女神は目を逸らし、咳払いをひとつ。
そして、さらりと話を変えた。
「何かを得るには、何かを犠牲にしなければならない。リスクのない力は弱いものになってしまうわ。でも、気にするほどじゃないの。転生先では絶世の美少女にしてあげるし!」
「……美少女ですか」
「さらに! 貴族の令嬢にしてあげる。社会的ステータスもついてるわよ」
「身分ににチート能力まで……ゴクリ」
思わず心が揺れた。美少女でチート能力。
話を逸らされた気がするけど……魅力的な提案に思えた。
でも、現実はそんなに甘くないってことも知ってる。前の世界じゃ、いつも空気みたいな存在だった。
目立つのが怖くて、誰かに頼るのも下手で、結局ひとりでいた。
だけど……だからこそ。今度こそ、誰かに認められてみたい。私にしかできない生き方で、ちゃんと立ち向かってみたい。
「でも、リスクがきになります……」
「ふふ、心配無用よ。契約書に全部書いてあるわ。まずはこれにサインして」
女神が指を鳴らすと、金の光が集まり、煌びやかな分厚い本が現れた。
「これが契約書。加護の詳細、条件、新しい名前やステータスまで載っています」
私はおそるおそる手を伸ばし、それを開いた。
細かい文字がページいっぱいにびっしりと並んでいる。めくるたび、脳が読むのを拒むようだった。
「安心して。転生後、“ステータスオープン”と唱えればいつでも確認できるから、あとでじっくり目を通しておいてね」
(……じゃあ、あとで見ておけばいいっか)
「あ、ここにサインすればいいんですね」
私は備え付けの羽ペンで、勢いのまま署名をした。
「契約成立! これであなたはチート能力持ちよ!」
「あ、ありがとうございます……」
まだ現実感はなかった。夢のように話が進んでいく。
契約書はよく読まずにサインしちゃいけないって、お母さんが言っていた気がする。
でも……このときは、そんな不安よりも“美少女になれる”という言葉の方が勝ってしまった。しかも貴族。
「改めて自己紹介するわ。私は“恥”を司る女神、エリシュア。羞恥は魂の尊厳であり、強い感情。人が他者の目を意識し、自らの在り方を省みるとき、魂は磨かれ、強さへと昇華されるの。あなたの加護も、“恥”と向き合うことで力を引き出すのよ」
「知が力に……周知?」
「そう、羞恥。あなたは特に“恥”の力に優れている。だから私はあなたに目をつけたの。恥を受け入れ、その中で輝くこと。それがこの世界で力を得る鍵よ」
(私ってそんなに頭よかったっけ?)
「……わかるような、わからないような」
「むちむちのえっちよ」
「無知無知の叡智?」
「恥じらいなくして、えっちなし。あなたの“恥”の物語はこれから。さあ、新しい世界へ」
なんだか話が噛み合っていない気がした。
なのに、女神が片手を掲げると、私の身体がふわりと宙に浮いた。
「それじゃあ、いってらっしゃい。うふふ」
一瞬、女神さまの口元が愉悦に染まったように歪んだ。
彼女の視線がゾッとするほど冷たくなる。
心臓が跳ねた。さっきまでの甘い夢のような空気が一瞬で冷え込んだ気がする。
身体が勝手に浮かび上がっていくのに、私はなにもできない。ただ手足が宙を泳ぐだけ。
「え、なんだか嫌な予感が……やっぱり契約は無かったことに!」
しかし、有無を言わさず、光が視界を包み、私の身体は粒子になってほどけていく。
「頑張ってねー♡」
そうして、私は異世界に転生した。
目の前には、宙に浮かぶようにして佇む女性がいた。
流れる金髪、背には純白の翼。光の粒子をまとったその姿は、まるで神話の中の存在のよう。
彼女の衣装は古代ローマ風で、足元まで流れる布地が柔らかく揺れている。
その姿には目のやり場に困るほどの圧倒的な存在感があった。たわわな胸元を包むはだけそうな布。肌の露出が多く、谷間が大胆に覗いている。
「ようこそ。私はエリシュア。この世界を見守る神のひとりよ。いわば案内役のようなものね」
彼女は、親しみやすい慈愛の笑顔をたたえていた。
「ここって……どこなんですか? 夢なんですか?」
「ここは“はざま”。あなたは今、次の生命への転生の準備をしているの」
「転生って……ほんとうにあるんですか?」
「あるわ。信じるかどうかはあなた次第。でも、今あなたがここにいるという事実が、それを証明しているのよ」
「じゃあ……私、本当に死んじゃったんですね……」
衝撃を受けた瞬間の記憶が脳裏をよぎる。確かに、私は終わりを迎えた。
「まだ“死”ではないけれど、“生”でもない。魂の洗濯みたいなものかしら。生まれ変わりよ」
彼女の声は風のように穏やかで、なぜか納得させる力があった。
それに私は異世界転生系の小説が好きでよく読んでいたことも理解を助けた。
「……それで、私はこのあとどうなるんですか?」
「あなたが望むなら、記憶を持ったまま異世界で新しい人生を始められるわ」
「記憶を持ったまま……?」
「ええ。本来なら記憶は消えるものだけれど、あなたには特別に残してあげる。そして、強力な加護も授けるわ。いわゆるチート能力ね」
「なんで……私なんかが?」
「ふふ、それはあなたが特別だからよ。私はあなたの日頃の行いを見守っていました」
どうやら、前世での私の行いが評価されたらしい。
これといって特別な才能があるわけでもなく、友達も少ない私は、いつもひとりで本ばかり読んでいた。
そんな私のどこが評価されたのかは分からないけれど、チート能力を貰えるのは単純に嬉しかった。
「その力を使えば、無双して伝説に名を刻むことだって夢じゃない。あなたは選ばれし者なの」
「でも……無双が必要な世界なんですか?」
乙女ゲームの世界だったら、戦闘能力は必要ないと思った。
「ええ。そこは剣と魔法のファンタジー世界。魔族と人類が長きに渡って戦争を続けているの。最近では“魔王”を名乗る者が圧政を敷いていて、人々は救世主を求めているわ」
私は唾を飲み込んだ。
夢にまで見た異世界転生の高揚感、それと同時に自信がなくなった。
格闘技なんてやったこともない、ただの一般人だ。戦闘なんてしたことないし、痛いのは嫌だ。
ファンタジー風の世界よりも、乙女ゲーム風の世界の方が合っているのではないか?
「……私にできるでしょうか?」
「大丈夫。あなたには最強の加護を与えるわ!」
女神は両手を掲げ、高らかにその名を謳った。
「“純潔”と“羞恥”を鍵に、その身をさらすほど力を引き出す、美しくも最強の力。誇り高きその身に宿るは、誰にも侵されぬ純潔の鎧──その名は《無敵の処女(フルメタル・ヴァージン)》」
「フル……メタル? ヴァージン……?」
奇妙な響きに眉をひそめた。名前だけでは、どんな能力かまったく想像できない。
「強いんですか?」
「最強よ。条件を満たして、最大限の力で発動すれば、攻撃力・防御力・魔力・各種のステータスが最強レベルに跳ね上がる。究極の強化状態になるの」
「す、すごい……。でも発動には……条件があるんですよね?」
「条件は……。人間としての本来の姿に回帰すること、ありのままの姿であること。人の原初の姿とは包み隠さない正直な姿のことを言うわ。それが発動条件なの」
「……? “本来の姿”って、どういうことでしょう?」
私の問いに、なぜか女神は目を逸らし、咳払いをひとつ。
そして、さらりと話を変えた。
「何かを得るには、何かを犠牲にしなければならない。リスクのない力は弱いものになってしまうわ。でも、気にするほどじゃないの。転生先では絶世の美少女にしてあげるし!」
「……美少女ですか」
「さらに! 貴族の令嬢にしてあげる。社会的ステータスもついてるわよ」
「身分ににチート能力まで……ゴクリ」
思わず心が揺れた。美少女でチート能力。
話を逸らされた気がするけど……魅力的な提案に思えた。
でも、現実はそんなに甘くないってことも知ってる。前の世界じゃ、いつも空気みたいな存在だった。
目立つのが怖くて、誰かに頼るのも下手で、結局ひとりでいた。
だけど……だからこそ。今度こそ、誰かに認められてみたい。私にしかできない生き方で、ちゃんと立ち向かってみたい。
「でも、リスクがきになります……」
「ふふ、心配無用よ。契約書に全部書いてあるわ。まずはこれにサインして」
女神が指を鳴らすと、金の光が集まり、煌びやかな分厚い本が現れた。
「これが契約書。加護の詳細、条件、新しい名前やステータスまで載っています」
私はおそるおそる手を伸ばし、それを開いた。
細かい文字がページいっぱいにびっしりと並んでいる。めくるたび、脳が読むのを拒むようだった。
「安心して。転生後、“ステータスオープン”と唱えればいつでも確認できるから、あとでじっくり目を通しておいてね」
(……じゃあ、あとで見ておけばいいっか)
「あ、ここにサインすればいいんですね」
私は備え付けの羽ペンで、勢いのまま署名をした。
「契約成立! これであなたはチート能力持ちよ!」
「あ、ありがとうございます……」
まだ現実感はなかった。夢のように話が進んでいく。
契約書はよく読まずにサインしちゃいけないって、お母さんが言っていた気がする。
でも……このときは、そんな不安よりも“美少女になれる”という言葉の方が勝ってしまった。しかも貴族。
「改めて自己紹介するわ。私は“恥”を司る女神、エリシュア。羞恥は魂の尊厳であり、強い感情。人が他者の目を意識し、自らの在り方を省みるとき、魂は磨かれ、強さへと昇華されるの。あなたの加護も、“恥”と向き合うことで力を引き出すのよ」
「知が力に……周知?」
「そう、羞恥。あなたは特に“恥”の力に優れている。だから私はあなたに目をつけたの。恥を受け入れ、その中で輝くこと。それがこの世界で力を得る鍵よ」
(私ってそんなに頭よかったっけ?)
「……わかるような、わからないような」
「むちむちのえっちよ」
「無知無知の叡智?」
「恥じらいなくして、えっちなし。あなたの“恥”の物語はこれから。さあ、新しい世界へ」
なんだか話が噛み合っていない気がした。
なのに、女神が片手を掲げると、私の身体がふわりと宙に浮いた。
「それじゃあ、いってらっしゃい。うふふ」
一瞬、女神さまの口元が愉悦に染まったように歪んだ。
彼女の視線がゾッとするほど冷たくなる。
心臓が跳ねた。さっきまでの甘い夢のような空気が一瞬で冷え込んだ気がする。
身体が勝手に浮かび上がっていくのに、私はなにもできない。ただ手足が宙を泳ぐだけ。
「え、なんだか嫌な予感が……やっぱり契約は無かったことに!」
しかし、有無を言わさず、光が視界を包み、私の身体は粒子になってほどけていく。
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