【R18】侯爵令嬢、断罪からオークの家畜へ―白薔薇と呼ばれた美しき姫の末路―

雪月華

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一つになって眠る ※

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「温泉で綺麗にしたら、夕飯だ。腹が減っただろう? 飯を食って腹一杯になれば元気も出る」


 抱きかかえられて、温泉に行く。
 一緒に入ってゼラに身体を洗ってもらい、畜舎の部屋に戻った。

 ぐったりして動けない私をベッドに寝かすと、ゼラは夕食を厨房に取りに行くと言って出て行った。

 すぐに夕食を載せたトレイを持って部屋に戻って来ると、サイドテーブルにトレイを置いて私を起こす。 
 腰に枕を置いて座らせ、背中をベッドヘッドにもたせ掛けると、三脚椅子を持って来てゼラも腰かけた。

 トレイに置かれた料理は、香魚の姿焼き、蒸かし芋、スープだ。

「獲れたての香魚だ、うまいぞ、喰え」

 香魚の姿焼きを、手に載せられて途方に暮れてしまう。
 
「……食べ方が分かりませんわ」

 魚料理は一流の料理人が捌いて調理されたものを、ナイフとフォークで食したことしかない。
 頭も尻尾も付いている魚を手に、どうやって食べたらいいのかわからなかった。

「頭からバリバリ喰えばいいんだ」

「骨が喉に刺さってしまいます。こういう下々の料理は、私にはちょっと……」

「仕方ねえな、ちょっと寄越せ」

 ゼラは焼き魚を皿の上で解し、骨を器用に取り除くとスプーンで解した魚の身をすくって、私の口に運んだ。

 おそるおそる口にすると、香ばしい香りと塩味、白身魚の旨味が口いっぱいに広がる。

「おいしい!」

「だろ? こんなうまい魚喰わねぇなんて、もったいねぇぞ」

 次にゼラは、湯気の立つ蒸かし芋にバターを掛けたものを私に食べさせた。

 ――パンを買えない貧しい者が食べているという、蒸かし芋だわ。でも、おいしそう……。

 ホクホクとした芋が新鮮なバターと一緒に、口の中に溶けていく。

 最後に青菜にベーコンの入ったスープも全部おいしくて、結局トレイに載せられた料理全部、ぺろりと食べてしまった。

「これでデザートがあれば、文句なしなんですけど。食事の最後には甘いものを食べたいですわ」

「デザートだと……? 雌と子供は果物を好むしな……明日から考えておこう」


 ゼラは自分も夕食を食べると言って、部屋を出て行った。

 ――ここで一緒に食べたらいいのに。

 先に寝ていろと言われたので、疲れ切っていた私はそのまま眠ってしまった。



 どのくらい寝ていたのか、真っ暗な部屋の中で目を覚ました。

 窓から差し込む月明りだけが、部屋の中を青白く照らしている。

 バタンとドアが開き、ゼラが帰って来た。

「起きていたのか。そのまま寝てていい」

 カチャカチャとベルトを外す音がして、服を脱いでいるようだ。

 ベッドにやってくると毛布を捲り、おもむろに私の脚を持ち上げて曲げ、大きく開いた。

 祖国より、オークに引き渡されて以来、ずっと裸で過ごしている。

 もう純潔ではなくなり、数えきれない程のオークに犯されたけれど。
 それでも、こうして無防備な姿で秘所を晒すのは、恥ずかしくて心許なかった。

 されるがままに、息を殺してじっとしていると、ゼラは軟膏の入った貝合わせの容器を取り出し、私の秘所に塗り始めた。

 クリスポのせいで、ジンジンしたまま腫れている秘粒にも、丁寧に。
 ぷっくりと包皮から顔を出したままになってしまったそこを、クルクルと指の腹で塗られると消えかけた熾火に風を送られたみたいに、身体の奥がじんわりと熱くなる。
 さらに、蜜口の中にも指を差し入れて軟膏を塗りこめて行く。

「おまんこいっぱい使ってもらったからな。擦られたところが痛むかもしれん」

 ゼラの指は太くて長い。だから、一番奥まで届いてしまう。
 膣の壁を、指をまわして万遍なく塗られると、きゅっとゼラの指を食い締めてしまった。

「なんだ、こんなに濡らしてしまったら、折角ぬった薬が流れ出てしまうぞ?」

 ゼラの指を痛いほど喰い締める蜜壺。
 蜜口からは、透明な蜜が静かに流れ出してシーツに染みを作る。

「イッたのか? 膣がうねっている。ほらここ、子宮の入り口が降りて来てる」

 指の腹で軽く子宮口をトントンと突けば、奥深いところから得も言われぬ快楽がやって来る。

「ぁぁっ、ぁぁっ、イッちゃ――っ」

 膣奥からねっとりした本気汁、白くなった蜜液が零れ出した。

 ずるりと指を引き抜かれると、喪失感に涙が一筋、つぅと流れた。

 ゼラの下腹部に手を伸ばせば、固く張りつめたモノに触れ、火傷したみたいにビクリと手を引っ込める。
 再び恐る恐る手を伸ばし、熱い肉茎に触れた。
 裏筋を指でなぞり、太い幹にそっと指を絡める。

 ゼラはベッドに横たわり、横向きになって、私を抱きしめた。
 私は身体の上になっている方の脚をゼラの腰に載せて、背中に手をまわし、ぴったりと彼に寄り添った。

「シロ……」

 上目使いに見上げれば、ゼラの顔が近づいて、彼の唇と私の唇が重なった。

 ゼラの雄の昂ぶりに手をやり、自分からその男根を蜜口に導く。

 くちゅっ……。

 今まで私の意に反して、オークたちに身体を開かれ、楔を打ち込まれて蹂躙されてきた。

 でも今夜は、自分の意志で濡れそぼった入口に、ゼラを招く。
 何十もの他の雄に種付けされた私のなかへ。

 腰を動かして角度を調整し、揺するようにして中へと誘う。
 ゼラの先端がゆっくりと蜜口を割り、しとどに濡れた蜜壁を張り出したエラで押し広げながら奥へと進んだ。

 最奥に到達した時、ズン、と疼くような衝撃が身体の奥から走り抜ける。
 軽く奥を突かれただけなのに、経験したことのない深い悦楽に、戦慄いた。

 ぎゅっぎゅっと固い肉茎を締め付けてしまうと、ゼラは笑った。

「……入れただけで、イク奴があるか」

 ゆるゆると動かされて、また達してしまう。ぎゅっと目を瞑り、ゼラにしがみつく。

 ゼラもあっさりと射精した。
 昼間、他の雄たちに大量に注がれて、肉襞に沁み込まされた白濁を洗い流すように。
 
 彼の熱い精を子宮口に浴び、膣内を満たされると、ほっと安堵の息を吐いた。

「お願い、このまま、このままでいて」

 なかからゼラが出て行く喪失感が嫌で、そう言うと「わかった」と返事が返って来る。


 ゼラの雄を身体に収めたまま、彼に抱きしめられて眠る。


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