【R18】姫さま、閨の練習をいたしましょう

雪月華

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epilogue

旅立ち

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 夜明けと共に辺境に行く旅団に加えてもらった、旅装姿のユーリアとフランシスは荷馬車の上で揺られていた。

 ユーリアは庶民エルフに変装するため、出発前に腰の下まであった見事な金髪をバッサリとうなじの辺りで切っている。

「ああ、姫さまの美しい髪が」

「ふふ。頭が軽くなって、すっきりしたの」

 悲しむ従者に、ユーリアは輝くような笑顔を向けた。

 しばらくするとガタゴトと揺れる荷物台の上で、ユーリアはすぐにお尻が痛くなってしまった。

「僕の膝の上へ」

 フランシスは姫を自分の膝に乗せ、胸に頭をもたれさせる。
 スカディ山の麓は王都よりも寒いからと、フランシスの母が用意してくれた羊毛のマントで姫の身体を覆った。

「朝早かったですから、少しお休みになるといいでしょう、姫さ――」

「じゃなくてよ、

 そうしてしばらくは、フランシスの腕の中でウトウトとしていた姫だったが、水場で休憩を取るために一行が足を止めると目を覚まし、ひどく気分が悪くなっていることに気がついた。
 フランシスに心配をかけたくなくて、黙っていたがすぐにばれてしまった。

「ああ、姫さま……。お顔の色が真っ青です。水は飲めますか?」

 動揺しておろおろするフランシスに「大丈夫……」と力なく呟く。
 くらくらとして目が回り、吐き気がする。

(わたくし、せっかくフランシスと駆け落ちしたのに、ここで死んでしまうのかしら。残されたフランシスはどうなってしまうの?)

 ユーリアは自分亡きあとのフランシスの悲しむ姿を想像して、うるうると涙を滲ませた。
 そんな姫を見て、余計に狼狽えるフランシス。

「姫さま! 僕を置いて、逝かないで……!」

「フランシス……わたくし、短い間だったけど、幸せだった」

 ポロポロと涙をこぼして姫をかき抱くフランシスに、商人のなりをした痩せぎすのエルフの壮年の男がやって来て声を掛けた。

「どれ、見してみな。……ふむ、熱もないし脈も正常。あーんして。喉も舌も瞳孔も問題ない。こりゃ乗り物酔いだわな」

「え? 姫さまは乗り物酔い……。あなたは、商人じゃ」

「わしは、医者の心得があるでな。この丸薬を水で飲ませなさい。少し眠くなるが、なぁに寝ているうちに今夜の野営の場所までつくさ」

「ありがとうございますっ、ありがとうございます!」

 姫が死なないと分かると、フランシスは喜びのあまり男の手を握り、何度も頭を下げた。
 男は猫妖精ケット・シーの娘に指示して、ユーリアのために毛布とクッションを持ってこさせた。

「野営地に着いて落ちついたら、食事を取らせなさい。今は何も食べられないだろうから」

「はいっ」

 エルフの男と猫妖精ケット・シーの娘が行ってしまうと、ユーリアは「親切な人たちね」とフランシスにささやいた。

 陽が傾いて、野営地に着くと開拓村に移民する若者たちはテントを建てたり、焚き木を集めて火を熾し夕食の支度を始めた。
 姫とフランシスのテントは、移民の若者が不慣れなフランシスに手を貸して建ててくれた。

「わたくしたちのテントは、みんなの真ん中にあるのね」

「姫さま、食事を分けてもらいに行ってきます。テントの中でお待ちください」

(旅の食料の準備をしていなかったけれど、僕たちにも分けてもらえるだろうか。母上から銀貨を持たせてもらっているけど)

 石を積んで作られた即席のかまどの上に大鍋が置かれ、食材を入れてぐつぐつと煮えていい匂いがしている所へフランシスは近づいて行った。

「ああ、お兄さん。丁度いい所に来た。赤猪汁だよ。出来たてを別嬪さんに食べさせてやりな」

 エルフのふくよかな中年の女は、木の器に熱々の赤猪汁をよそってフランシスに渡した。

「そこにパンとポカナの実もあるから、持ってお行き」

「あ、ありがとうございます。ええと、お代は……」

「なに水臭いこと言って。旅は道連れ世は情けって言うだろ? それにこの鍋の中身は、みーんなこの森で採れたものなのさ」

(良かった。姫さまが言う通り、親切な人たちだ)

 姫の待つテントに戻ると、ふたりはあつものをフーフーして食べた。
 赤猪肉に森のキノコ、薬味の香草、自然薯など具沢山の滋養のある汁物は疲れた身体を癒してくれる。

「わたくし、こんな美味しいもの、初めて食べたの」

「薬味が効いていて、美味しいですね。温まります」

 食べ終えた後、フランシスが食器を返しに行くと、今度は犬妖精クー・シーの若者がお湯の入った桶を差し出した。

「これで身体を拭くといい。俺たちは旅の間、川で水浴びするんだけど……」

「僕は川でいいんですけど、ひめ、じゃなくてユリは慣れてなくて。助かります」

 フランシスが桶を持ってテントの中に入ると、ユーリアは旅の疲れが出たのか荷物に寄りかかって眠っていた。

(昼間も荷台の上で眠っておられたけれど、やはり慣れない旅はお疲れになったのだな)

 桶の中に柔らかい布を入れて固くしぼる。

(ん? 中に香草と小さな火魔石が入っている。火魔石があるとお湯は冷めずに使えるんだ。あの若者は随分気が利くなあ)

 ユーリアを起こさないようにそっと毛布の上に寝かせ、服を脱がしていく。
 暖かな季節なので、裸にしても少しならそれほど寒くはない。

(僕が綺麗にして差し上げますからね……ああ、かわいい姫さまの寝顔。まあるい胸。綺麗に綺麗に、拭き拭き……最後は……ああ、ついに)

 ごくり、とフランシスは唾をのんだ。
 ユーリアの身体を拭き清めて行き、残すは姫の脚の間の、金色の下生えに隠れた秘密の花園を残すばかりになったのだ。

(姫さまの大切な場所も、念入りに清めないと)

 ぱしゃん、と布を桶の中に入れてしぼり、ユーリアの脚を開かせる。
 姫は規則正しい寝息を立てていて、目を覚ます気配はない。

(ああ、姫さまの愛らしい花弁がっ。それにすごくいい匂い) 

 くんくんと、顔を近づけて匂いを嗅ぐ。

(はっ。いけない。綺麗にしないと)

 布で優しく清め、名残惜し気に花弁をみる。
 日は落ちて暗いテントの中ではあるけれど、フランシスは獣化できるようになってから夜目が格段に利くようになっているのだ。

(少しだけ、ほんの少しだけ、見せてくださいね……わぁ。花弁を指で開いたら、匂いが濃くなった)

 花弁を開かれた刺激で、奥からつぅと蜜が零れ落ちる。

(ぁ、も、もったいない!)

 フランシスは慌てて蜜口に口付けて、零れる蜜をすすった。

(後から後から、あふれて来ちゃうっ)

「んっ、ぁっ。なに……? フランシス?」

 ぴちゃぴちゃと敏感なところを執拗に舐め回されて、ついに姫は目を覚ましてしまった。

「姫さま、お疲れのところすみません。姫さまの可憐な花弁が蜜をこんなにも滴らせていらっしゃるので、僕はここをこうして塞がずにはいられません」

「え? 待って、フランシス」

 寝ぼけている姫の濡れた蜜口に、自身の猛り狂った切っ先をあてがうとずぶり、と突き挿した。

「ぁっ、ああ!」

 不意打ちのようにして、性急に熱くたくましいものを一息に突き込まれて、ユーリアの身体は衝撃でぶるりと震えた。

「姫さま、僕としては艶やかなお声を聴きたいのですけれども。ここはテントなので外に丸聞こえになってしまいます」

「んっ、んんっ」

 姫は口をつぐんで、必死に声を抑える。
 それでも、不埒な従者が自身の昂ぶりを姫の中で抜き挿しする度に、いやらしい水音がしてユーリアは真っ赤になった。
 ユーリアが声を出せずにいるのをいいことに、大胆になったフランシスはパンパンと腰を打ち付け、乾いた音まで響かせた。

「ん――っ、んんんっ、ふらん、しすっ」

「ああっ、ひめっ、ひめさまっ」

 愛しい姫の身体を抱き、形の良い胸の先端に口付けて、ツンと固く尖ったしこりを強く吸う。

「ぁっ、だめ、も、イっちゃうっ」

「もう、ですか? 姫さまの温かくてぐちょぐちょで肉襞が気持ちいい膣内なか、もっと味わっていたいのに……」

 フランシスがユーリアの耳元でささやくと、姫は背中をしならせ腰をガクガクと振るわせて「イッくっ……ぅぅっ」と小さく叫んだ。
 膣内なかが急に強く締まって、フランシスの昂ぶりを痛い程締め付ける。

「ぅ、く! 射精るっ」

 堪らず腰を突き出すようにして、フランシスは愛しい姫の膣奥に熱く濃厚な白濁を注ぎ込んだ。
 びゅるびゅると大量に放つフランシスの雄茎を、ユーリアの媚肉が優しく包み込み、射精を助けるように収縮を繰り返す。

「ぁぁ、ひめ、僕の愛しいひめさま」

 長い射精が終わり、乱れた呼吸が落ち着くと、くたりとした姫の膣内なかから自身を引き抜いた。
 するとユーリアの蜜口からフランシスの放った白濁がつぅと零れ落ちていく。
 フランシスにはそれが、とても美しく尊いものに思えた。
 拭き清めてしまうのが惜しくもあったけれど、再び姫を綺麗にして今度はちゃんと服を着せた。

「もう、お休みになったのですか?」

「ん、ふらんしす……だいすき、よ」

 ユーリアは疲れて、再び夢の中に落ちつつあった。
 フランシスは姫を腕に抱きしめて、目を閉じた。

「姫さま。あなたは、僕をこの世界で一番幸せな男にしてくださいました」

 そうしてフランシスは、全てを捨てて自分と共に歩む道を選んでくれた姫にふさわしい男に成長しよう、と固く心に誓った。













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あとがき

最後までお読みいただきありがとうございました。

感想を一言いただけると今後の執筆の励みになります(*- -)(*_ _)

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