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第一章
試し斬り
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「今日は『軌跡のダンジョン』の30階層に行くわ」
ミリーにそう告げる。
「分かりました。前回のようなことは無いように」
「それ絶対自分じゃどうにも出来ねぇだろ…」
「特に25階層からは転移罠が出るので。人は死んだら金を生まなくなるんですから…」
「結局金かよ!」
「人なんて、信用できないから……」
「…………」
「さっさと行って稼いできなさい!」
「はーい…」
やはりまだ、心の整理を付けられないのだろう。俺だって、一緒だ。あんなことが起きたのだから。
「………気を取り直して行くか」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ふざけんなっ!」
「で、でも」
「仕方ねぇだろ!!」
「だからってモンパレ引き連れてこっち来んな!」
「「2人じゃ無理なんだよぉ!!」」
そう、俺は今、絶賛モンスターパレードに巻き込まれている。15階層とはいえ、その数は多い。およそ200体ほどだろうか?2人組のパーティーが引き連れて来たのだ。とはいえ、押し付けられたわけではなく、一緒に倒さない?というお誘いを受けたのだが……
「他を当たってくれ!」
「「もう断られた後だよ!」」
「チッ、しゃあねぇ」
「「やってくれるのか?」」
「やるしかねぇだろ!俺の横を抜けてくれ!お前らの実力じゃあ邪魔になるだけだ!」
「あ、あぁ!」
「分かった!」
2人が俺の横を抜ける。さて…
「1回死んどけクソども!」
この通路は一本道で、10人くらいの人が横一列で並んでいてもまだ隙間があるくらい広いだろう。逃げたあいつらはボロボロだったし、俺が仕留め切った方が良いだろう。となると…
「横薙ぎだな」
元々ここには試し斬りで来たし、ちょうど良い的が手に入ったと思っておこう。
「ヌンッ!!」
『二王太刀』を横に振り回す。あいつらに会う前に鑑定したときは、大剣術(3)と、刀術(2)という、頼りないスキルだったが……
「もうこのモンパレだけで6回死んだんだよな…」
1回目は、逃げようとしたが、一本道で起きているので、逃げようにも逃げられなかったのだ。
2回目は、土壁で道を塞いだが、すぐ壊された。
3回目は、3人で迎え撃ったが、2人の実力不足を認識。
4回目は、1人で迎え撃ったが、実力が足りなかった。
5回目も、1人で迎え撃ったが、まだ実力が足りなかった。
で、6回目。
『孤陽』を敵に向け、横薙ぎ、横薙ぎ、横薙ぎ。抜けた敵にファイアーボール。で、横薙ぎ、横薙ぎ、横薙ぎ………
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「これでっ…最後だ!」
最後の一体は突きで倒す。本っ当に疲れた。
「「ありがとうございます!」」
ん?ああ、ちゃんと生きていたか。というか、ここに留まり続けるのも中々勇気が要るんじゃないだろうか?逃げてもおかしくないと思っていたのだが。
「別に構わねぇよ。じゃあな。30階層に行くつもりだから」
そう言って歩き出す。
「本当に助かった…!」
後ろを見ないまま手を挙げ、そのまま去っていく。一回こういうのやってみたかったんだよな~~!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「25階層のボス撃破!っしゃい!」
(疲れたし、階段で休憩するか)
そう思って階段まで行こうとすると…
「転移罠だと!!!」
足元が光り出す。そのまま、光に呑まれ、その場から消えた。
ミリーにそう告げる。
「分かりました。前回のようなことは無いように」
「それ絶対自分じゃどうにも出来ねぇだろ…」
「特に25階層からは転移罠が出るので。人は死んだら金を生まなくなるんですから…」
「結局金かよ!」
「人なんて、信用できないから……」
「…………」
「さっさと行って稼いできなさい!」
「はーい…」
やはりまだ、心の整理を付けられないのだろう。俺だって、一緒だ。あんなことが起きたのだから。
「………気を取り直して行くか」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ふざけんなっ!」
「で、でも」
「仕方ねぇだろ!!」
「だからってモンパレ引き連れてこっち来んな!」
「「2人じゃ無理なんだよぉ!!」」
そう、俺は今、絶賛モンスターパレードに巻き込まれている。15階層とはいえ、その数は多い。およそ200体ほどだろうか?2人組のパーティーが引き連れて来たのだ。とはいえ、押し付けられたわけではなく、一緒に倒さない?というお誘いを受けたのだが……
「他を当たってくれ!」
「「もう断られた後だよ!」」
「チッ、しゃあねぇ」
「「やってくれるのか?」」
「やるしかねぇだろ!俺の横を抜けてくれ!お前らの実力じゃあ邪魔になるだけだ!」
「あ、あぁ!」
「分かった!」
2人が俺の横を抜ける。さて…
「1回死んどけクソども!」
この通路は一本道で、10人くらいの人が横一列で並んでいてもまだ隙間があるくらい広いだろう。逃げたあいつらはボロボロだったし、俺が仕留め切った方が良いだろう。となると…
「横薙ぎだな」
元々ここには試し斬りで来たし、ちょうど良い的が手に入ったと思っておこう。
「ヌンッ!!」
『二王太刀』を横に振り回す。あいつらに会う前に鑑定したときは、大剣術(3)と、刀術(2)という、頼りないスキルだったが……
「もうこのモンパレだけで6回死んだんだよな…」
1回目は、逃げようとしたが、一本道で起きているので、逃げようにも逃げられなかったのだ。
2回目は、土壁で道を塞いだが、すぐ壊された。
3回目は、3人で迎え撃ったが、2人の実力不足を認識。
4回目は、1人で迎え撃ったが、実力が足りなかった。
5回目も、1人で迎え撃ったが、まだ実力が足りなかった。
で、6回目。
『孤陽』を敵に向け、横薙ぎ、横薙ぎ、横薙ぎ。抜けた敵にファイアーボール。で、横薙ぎ、横薙ぎ、横薙ぎ………
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「これでっ…最後だ!」
最後の一体は突きで倒す。本っ当に疲れた。
「「ありがとうございます!」」
ん?ああ、ちゃんと生きていたか。というか、ここに留まり続けるのも中々勇気が要るんじゃないだろうか?逃げてもおかしくないと思っていたのだが。
「別に構わねぇよ。じゃあな。30階層に行くつもりだから」
そう言って歩き出す。
「本当に助かった…!」
後ろを見ないまま手を挙げ、そのまま去っていく。一回こういうのやってみたかったんだよな~~!
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「25階層のボス撃破!っしゃい!」
(疲れたし、階段で休憩するか)
そう思って階段まで行こうとすると…
「転移罠だと!!!」
足元が光り出す。そのまま、光に呑まれ、その場から消えた。
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