25 / 72
第一章 名無しさんの最強異世界冒険録
第二十三話 巨人とおともだちの少女
しおりを挟む
「お、お願いします!僕と一晩…!」
「おっ、可愛い子じゃん、どうよ美人さん俺と一晩…」
「わ、私と一夜をどうですか?」
「ほっほっ、めんこい娘じゃ、どうじゃ一晩…」
「お断りします」
私は町の散策中、老若男女多種多様な種族に声をかけられ夜の誘いを受けげんなりしていた。
どれだけ私と一晩過ごしたいの…
やはり娯楽文化の少ない中世に似た世界、そーゆー事を当たり前に誘うのは一般的なのかな。
「だとしたら佰仟はピュアだったんだ…」
普通に付き合いデートしたいなんて純情すぎて可愛らしい。
…だめだ、女の子の思考のままじゃいずれ女の子として生きてしまう。
「時間まで闘技場にいよっかな…」
私は寄ってくる人波を掻き分け闘技場に向かった。
--------------
「暇だなぁ…」
闘技場前広場に座った私はスマホを確認する。
まだ受付までも一時間以上ある。
さすがにまだ広場にはちらほらとしか人の姿はない。
どうしたものかと考えていると一人の女の子の姿が目に入った。
「…ん…迷子?」
女の子は本当に女の子供だ、見た目7.8歳くらいの幼女と言っても差し支えない。
何か涙目になりながらうろうろしている。
声をかけてみるかな。
「どうしたのかな、大丈夫?」
こういう時女の姿になれるのは本当に助かる、男のままだったら声かけ事案となってしまう。
「ぅぅぅ…おともだちがいつまでたってもこないのです…れんらくもとれないのです…」ぐすっ
「泣かないで、待ち合わせはちゃんとここで合ってるの?」
「とーぎじょーまえのひろばに朝にまちあわせしたのです…」
うーん、闘技場は一つしかないし広場もここにしかないし…
「広場は全部探してみた?」
「はいなのです…」
そうすると友達の寝坊か…場所を間違えてるのか…
「もうちょっとお姉ちゃんと待ってみよっか?ここね、もうすぐお祭りが始まるの、まだ時間あるからもしかしたらお友達時間間違えちゃったのかもしれないからね」
私はしゃがみ、幼女の目線になって頭を撫でる。
「ふぁ…おかあさっ…あっ!えーと…お姉ちゃんはずっとここにいるのですか?」
可愛い!お母さんと呼び間違えてる!
「お姉ちゃんお祭りに出るからね、始まるまでここにいるよ」
「じゃ、じゃあ一緒にいてほしいのです…」
ぎゅっと私の手を掴む幼女。
母性本能で男に目覚めそうな私であったが今度は幼女に目覚めそうになってしまった。
--------------
「き、きらきらちゃん?」
「はい、きらきらはきらきらなのです」
また凄い名前が出てきたな…これが本当のキラキラネーム。
「私はナナ、よろしくね」
「ななお姉ちゃん♪ななお姉ちゃん♪」
可愛い。
「でもねきらきらちゃん、難しいかもしれないけど知ってる人でも簡単に自分の名前言っちゃダメだよ?」
「あっ!知ってるなのです、きらきら12歳だからちゃんと知ってるなのです」
12歳!?
前の世界だともうすぐ中学生!?
その割には幼すぎるような…マせてる小学生もいれば幼児のような小学生もいるんだね。
「きらきらちゃんはこれからお友達とどこか行くの?」
「えっとね?おともだちがとーぎたいかいに出るはずだったんんだけど…予定がかわって自分たちのおうちに帰らなくちゃいけなくなったの。だからこれからおうちに帰るなのです」
お友達が闘技大会に?
そのお友達いくつ?まさか大きいお友達?
「おうちは遠いの?」
「うん、隣のまちの『ぎるど』のまちなのです」
ギルド街、酒場の戦士達も隣街から来たって言ってたっけ。
「あっ!おともだち来たなのです!」
「本当?どこ?」
ドスン
ドスン
「おお、きらきら氏遅れてすまんですゾ。相変わらずキュートなんですゾ、心がきゅんとするでござるゾ」
それはおよそ10メートルはありそうな
髪をセンター分けにしてバンダナを巻き
丸眼鏡をかけた小太りの
巨きな大きなお友達、巨人だった。
「ややっ!きらきら氏、と、隣の華麗な美人は何ものなんですゾ!?」
「んっとね、一緒にまっててくれたお姉ちゃん。…えーと」
きらきらちゃんはどうやら名前を言っていいのか判断しかねているようだった。
「大丈夫だよ、私はナナ。…えーと、きらきらちゃんこの巨きな人が…?」
「うん!おともだちの巨人さん!」
巨人と幼女。
一体どんな組み合わせ?。
「ややっ!ナナ氏と申すか、きらきら氏と一緒にいていただき誠に感謝感激の至りでございますゾ!しかし名乗って頂きながら非常に心が痛いのですが…拙者名を名乗れぬ事情がありまして…」
「あ、ううん、いいの。私は勝手に名乗ってるだけだから」
「そう言って頂けると…ややっ!きらきら氏、拙者のせいでござるがあまり時間がないでござるゾ!急ぎ肩に乗ってくだされ!」
そう言って巨人はきらきらちゃんの前に掌を差し出す。
きらきらちゃんはそれに飛び乗った。
「うん!じゃあありがとう!またね、ナナお姉ちゃん」
そう言って巨人と幼女は広場を後にした。
ドスン…ドスン………
「だ、大丈夫だよね…いい人そうではあったし…」
オタク風な巨人など初めて見たが幼女をつれ回す大きなお友達という
不穏しか残さないワードにどうしても不安は残った。
「な、ナナさん!もう来ていたのか!」
少し間を開け、佰仟が広場に姿をあらわす。
「す、すまない…先に待っていようと早く出たのだが…」
「大丈夫だよ、まだ受付時間まであるし」
なんかこの純情さが落ち着くよ。
こちらの世界に来てから深く関わる人はいい人達ばかりで安心するなあ。
--------------
「NO.107.108様ですね、では武器をこちらへ」
時間になり身体検査を終えた私達は控え室に入場する。
控え室は結構な広さがあり、もう既に40人ほどが顔を揃えていた。
「おっ、美人がきたぜ」 「おー胸でけぇな」 「最初は乱戦だろ?なぁ、どさくさに紛れて犯してやろうぜ」 「そりゃいいなげへへ」
…まぁ世界中いい人間ばかりではないよね。
この人達とこれから深く関わりがないよう祈るばかりだよ。
「成程、ここで全員殺すのもありだな」チャキッ
いや、なしだよ?
「落ち着いて、代わりにもらったこの銃はゴム弾だからね?」
ガチャッ
私達の後に続いて選手達が続々と顔を揃えた。
その中に酒場にいた戦士ギルド達がいた、全員で5名。酒場には10人はいたはずなのに。
「おっ、姉ちゃんきたな!昨晩は律儀にどうもな!」
「ううん、奢ってもらったし当然だよ」
…というのも昨晩の騒動の時に私はお酒奢ってもらった戦士達にお礼に行き、お金が入ったら必ず返すからと戦士達の住居を聞いていた。
「なんだナナさん、それなら俺の手持ち金から払えばよかったのに」
佰仟が割って入る。
「そんなわけにはいかないでしょ、人のお金をぽんぽん使えないよ」
「……」ツー……
また佰仟は泣き出した。
クールかと思ってたけど感情豊かだなぁ。
「貴女は何てできた人なんだ…やはり理想の女性だ…」
いや…一般常識のはずなんだけど…
どんだけ殺伐とした世界で生きてきたんだろう。
「本当に今時珍しい姉ちゃんだなって話してたんだよ、奢るって言ってもきかないしなぁ」
それはまぁ…後ろめたい事もあるし。
「普通だよ、時間ができたらギルドにも行かせてもらうからね」
「おう、大歓迎だ。町に戻ったやつらなんか全員姉ちゃんに惚れちまったからよ、きっと喜ぶぜ」
「そういえば全員いないね、何かあったの?」
「あぁ、どうやら俺達の町の近辺に大型の獣が出たらしくてな。それの退治にいったんだ、放っておけないからな」
「そうなんだ、みんなは大会に出てていいの?」
「逃げ帰ったと思われるからな、ギルドにとっちゃ名誉ってのは大事なんだ」
「ふぅん」
「いつまで親しげに喋っている?」ズイッ
佰仟が険しい顔をして私と戦士達の間に割って入る。
「な、何だよ兄ちゃんは誰なんだ?」
「あ、えーと友人で大会の私の相棒。ねぇひっくん(佰仟)あんまり揉め事おこさないで」
「ひ…ひっくん!?」
「名前呼ぶわけにはいかないでしょ」ぼそぼそ
「ひっくん…」
ひっくんは何か複雑な顔をした。
ガチャッ
「わー!むさ苦しい臭いでいっぱいだー♪」
そこに場違いな女の子が入ってくる。
見た目15歳くらいの活発そうな可愛らしい女の子だ。
この娘も出場者なのかな?
「うわっ、ごついやつらー、なんかいかにもかませ役って感じだねー」わー
場の空気を一切読む気のなさそうな女の子をごつい男達が一斉に睨み付けた。
「あ、女の子もいるじゃん!よろしくねっ」
「あ、うん。よろしく」
しかしそんな事一切意に介さず私に握手を求めてきた。
「女の子は私達だけみたいだねー、トーナメントでぶつかるまで仲良くしよーよ♪」ぴょんぴょん
握手しながら跳び跳ねる女の子、こんな子まで戦うの。
その後も選手が入ってくるが女性はこの子だけのようだ、大丈夫なのかな。
「心配しなくていーよ、私逃げ回るの得意だから」
ん?あれ?
声に出てたっけ?
「出さなくてもわかるよー♪だって私『心』読めるから。私の名前は『こころ』。よろしくね、異世界から来た名無しさん♪」
「お時間となりました、皆様門から入場してください」
波乱の闘技大会が始まる。
「おっ、可愛い子じゃん、どうよ美人さん俺と一晩…」
「わ、私と一夜をどうですか?」
「ほっほっ、めんこい娘じゃ、どうじゃ一晩…」
「お断りします」
私は町の散策中、老若男女多種多様な種族に声をかけられ夜の誘いを受けげんなりしていた。
どれだけ私と一晩過ごしたいの…
やはり娯楽文化の少ない中世に似た世界、そーゆー事を当たり前に誘うのは一般的なのかな。
「だとしたら佰仟はピュアだったんだ…」
普通に付き合いデートしたいなんて純情すぎて可愛らしい。
…だめだ、女の子の思考のままじゃいずれ女の子として生きてしまう。
「時間まで闘技場にいよっかな…」
私は寄ってくる人波を掻き分け闘技場に向かった。
--------------
「暇だなぁ…」
闘技場前広場に座った私はスマホを確認する。
まだ受付までも一時間以上ある。
さすがにまだ広場にはちらほらとしか人の姿はない。
どうしたものかと考えていると一人の女の子の姿が目に入った。
「…ん…迷子?」
女の子は本当に女の子供だ、見た目7.8歳くらいの幼女と言っても差し支えない。
何か涙目になりながらうろうろしている。
声をかけてみるかな。
「どうしたのかな、大丈夫?」
こういう時女の姿になれるのは本当に助かる、男のままだったら声かけ事案となってしまう。
「ぅぅぅ…おともだちがいつまでたってもこないのです…れんらくもとれないのです…」ぐすっ
「泣かないで、待ち合わせはちゃんとここで合ってるの?」
「とーぎじょーまえのひろばに朝にまちあわせしたのです…」
うーん、闘技場は一つしかないし広場もここにしかないし…
「広場は全部探してみた?」
「はいなのです…」
そうすると友達の寝坊か…場所を間違えてるのか…
「もうちょっとお姉ちゃんと待ってみよっか?ここね、もうすぐお祭りが始まるの、まだ時間あるからもしかしたらお友達時間間違えちゃったのかもしれないからね」
私はしゃがみ、幼女の目線になって頭を撫でる。
「ふぁ…おかあさっ…あっ!えーと…お姉ちゃんはずっとここにいるのですか?」
可愛い!お母さんと呼び間違えてる!
「お姉ちゃんお祭りに出るからね、始まるまでここにいるよ」
「じゃ、じゃあ一緒にいてほしいのです…」
ぎゅっと私の手を掴む幼女。
母性本能で男に目覚めそうな私であったが今度は幼女に目覚めそうになってしまった。
--------------
「き、きらきらちゃん?」
「はい、きらきらはきらきらなのです」
また凄い名前が出てきたな…これが本当のキラキラネーム。
「私はナナ、よろしくね」
「ななお姉ちゃん♪ななお姉ちゃん♪」
可愛い。
「でもねきらきらちゃん、難しいかもしれないけど知ってる人でも簡単に自分の名前言っちゃダメだよ?」
「あっ!知ってるなのです、きらきら12歳だからちゃんと知ってるなのです」
12歳!?
前の世界だともうすぐ中学生!?
その割には幼すぎるような…マせてる小学生もいれば幼児のような小学生もいるんだね。
「きらきらちゃんはこれからお友達とどこか行くの?」
「えっとね?おともだちがとーぎたいかいに出るはずだったんんだけど…予定がかわって自分たちのおうちに帰らなくちゃいけなくなったの。だからこれからおうちに帰るなのです」
お友達が闘技大会に?
そのお友達いくつ?まさか大きいお友達?
「おうちは遠いの?」
「うん、隣のまちの『ぎるど』のまちなのです」
ギルド街、酒場の戦士達も隣街から来たって言ってたっけ。
「あっ!おともだち来たなのです!」
「本当?どこ?」
ドスン
ドスン
「おお、きらきら氏遅れてすまんですゾ。相変わらずキュートなんですゾ、心がきゅんとするでござるゾ」
それはおよそ10メートルはありそうな
髪をセンター分けにしてバンダナを巻き
丸眼鏡をかけた小太りの
巨きな大きなお友達、巨人だった。
「ややっ!きらきら氏、と、隣の華麗な美人は何ものなんですゾ!?」
「んっとね、一緒にまっててくれたお姉ちゃん。…えーと」
きらきらちゃんはどうやら名前を言っていいのか判断しかねているようだった。
「大丈夫だよ、私はナナ。…えーと、きらきらちゃんこの巨きな人が…?」
「うん!おともだちの巨人さん!」
巨人と幼女。
一体どんな組み合わせ?。
「ややっ!ナナ氏と申すか、きらきら氏と一緒にいていただき誠に感謝感激の至りでございますゾ!しかし名乗って頂きながら非常に心が痛いのですが…拙者名を名乗れぬ事情がありまして…」
「あ、ううん、いいの。私は勝手に名乗ってるだけだから」
「そう言って頂けると…ややっ!きらきら氏、拙者のせいでござるがあまり時間がないでござるゾ!急ぎ肩に乗ってくだされ!」
そう言って巨人はきらきらちゃんの前に掌を差し出す。
きらきらちゃんはそれに飛び乗った。
「うん!じゃあありがとう!またね、ナナお姉ちゃん」
そう言って巨人と幼女は広場を後にした。
ドスン…ドスン………
「だ、大丈夫だよね…いい人そうではあったし…」
オタク風な巨人など初めて見たが幼女をつれ回す大きなお友達という
不穏しか残さないワードにどうしても不安は残った。
「な、ナナさん!もう来ていたのか!」
少し間を開け、佰仟が広場に姿をあらわす。
「す、すまない…先に待っていようと早く出たのだが…」
「大丈夫だよ、まだ受付時間まであるし」
なんかこの純情さが落ち着くよ。
こちらの世界に来てから深く関わる人はいい人達ばかりで安心するなあ。
--------------
「NO.107.108様ですね、では武器をこちらへ」
時間になり身体検査を終えた私達は控え室に入場する。
控え室は結構な広さがあり、もう既に40人ほどが顔を揃えていた。
「おっ、美人がきたぜ」 「おー胸でけぇな」 「最初は乱戦だろ?なぁ、どさくさに紛れて犯してやろうぜ」 「そりゃいいなげへへ」
…まぁ世界中いい人間ばかりではないよね。
この人達とこれから深く関わりがないよう祈るばかりだよ。
「成程、ここで全員殺すのもありだな」チャキッ
いや、なしだよ?
「落ち着いて、代わりにもらったこの銃はゴム弾だからね?」
ガチャッ
私達の後に続いて選手達が続々と顔を揃えた。
その中に酒場にいた戦士ギルド達がいた、全員で5名。酒場には10人はいたはずなのに。
「おっ、姉ちゃんきたな!昨晩は律儀にどうもな!」
「ううん、奢ってもらったし当然だよ」
…というのも昨晩の騒動の時に私はお酒奢ってもらった戦士達にお礼に行き、お金が入ったら必ず返すからと戦士達の住居を聞いていた。
「なんだナナさん、それなら俺の手持ち金から払えばよかったのに」
佰仟が割って入る。
「そんなわけにはいかないでしょ、人のお金をぽんぽん使えないよ」
「……」ツー……
また佰仟は泣き出した。
クールかと思ってたけど感情豊かだなぁ。
「貴女は何てできた人なんだ…やはり理想の女性だ…」
いや…一般常識のはずなんだけど…
どんだけ殺伐とした世界で生きてきたんだろう。
「本当に今時珍しい姉ちゃんだなって話してたんだよ、奢るって言ってもきかないしなぁ」
それはまぁ…後ろめたい事もあるし。
「普通だよ、時間ができたらギルドにも行かせてもらうからね」
「おう、大歓迎だ。町に戻ったやつらなんか全員姉ちゃんに惚れちまったからよ、きっと喜ぶぜ」
「そういえば全員いないね、何かあったの?」
「あぁ、どうやら俺達の町の近辺に大型の獣が出たらしくてな。それの退治にいったんだ、放っておけないからな」
「そうなんだ、みんなは大会に出てていいの?」
「逃げ帰ったと思われるからな、ギルドにとっちゃ名誉ってのは大事なんだ」
「ふぅん」
「いつまで親しげに喋っている?」ズイッ
佰仟が険しい顔をして私と戦士達の間に割って入る。
「な、何だよ兄ちゃんは誰なんだ?」
「あ、えーと友人で大会の私の相棒。ねぇひっくん(佰仟)あんまり揉め事おこさないで」
「ひ…ひっくん!?」
「名前呼ぶわけにはいかないでしょ」ぼそぼそ
「ひっくん…」
ひっくんは何か複雑な顔をした。
ガチャッ
「わー!むさ苦しい臭いでいっぱいだー♪」
そこに場違いな女の子が入ってくる。
見た目15歳くらいの活発そうな可愛らしい女の子だ。
この娘も出場者なのかな?
「うわっ、ごついやつらー、なんかいかにもかませ役って感じだねー」わー
場の空気を一切読む気のなさそうな女の子をごつい男達が一斉に睨み付けた。
「あ、女の子もいるじゃん!よろしくねっ」
「あ、うん。よろしく」
しかしそんな事一切意に介さず私に握手を求めてきた。
「女の子は私達だけみたいだねー、トーナメントでぶつかるまで仲良くしよーよ♪」ぴょんぴょん
握手しながら跳び跳ねる女の子、こんな子まで戦うの。
その後も選手が入ってくるが女性はこの子だけのようだ、大丈夫なのかな。
「心配しなくていーよ、私逃げ回るの得意だから」
ん?あれ?
声に出てたっけ?
「出さなくてもわかるよー♪だって私『心』読めるから。私の名前は『こころ』。よろしくね、異世界から来た名無しさん♪」
「お時間となりました、皆様門から入場してください」
波乱の闘技大会が始まる。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる