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第一章 名無しさんの最強異世界冒険録
第二十六話 名無しの権兵衛vs数字遣いの男②
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そこからは激しい攻防が続いた。
パァン!
一発撃っただけで千になる銃弾の雨、それが真横に流れて向かってくる。
ゴオッ!
俺はそれらを拳圧で叩き落とす。
そして地面を足で鳴らす。
ドォォォォォンッ!!!
会場は揺れ、地割れが起きた。
しかし佰仟は上空へ逃げ
分身をする。
「自分を増やす事もできるのか!」
二人に増殖した佰仟は千×二、二千もの弾を上から降らせた。
俺はそれを全部受けきる。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……
雨粒程度の衝撃とはいえ、まるでゲリラ豪雨だ。
が、ダメージはない。
「……」
「……」
お互いに体力の消耗はない。
未だに均衡は続く
……が、俺はある事を狙っていた。
このままでは埒があかないからな。
「あへ~…すっごい…逃げててよかった…」
こころが呆然とした顔でまた声をあげる。
俺は戦いを第三者のように傍観していた。
ノーダメージだからこそできる戦法。
それは相手の動きを良く見る事。
無意識的にではあると思うが佰仟は一定の動きをしている。
次々と手は繰り出される……が
広さがあるとはいえ、円形に広がる闘技場内。
動く範囲は限られてくる
観察していると良くわかる、それはたぶん
俺も同じ場所を動いているからだ。
それに合わせるように佰仟もある一定の場所から決まって攻撃をし、
一定の場所へ避けている。
人の無意識はそう簡単に変えられない。
攻撃を当てる最後の手段、そのための準備をする。
どんな攻撃も無駄とわかったためか
それとも新たな攻撃の準備か
佰仟の動きも止まる。
「…」
「…」
俺達は長い時間向き合う。
きっとお互い次で決めると決めたのだろう。
全ての時間が止まった時
何を合図にするわけでもなく
俺は閃光速度で佰仟に向かい動き出す。
佰仟は
やはり上空へ跳ぶ。
そして佰仟だけが一秒で後方まで移動する。
俺はまだ最初の地点に向かったままだ
体感がかなり遅くなっている。
敏捷の数値をいじっていない常人の状態であれば
きっとスローモーションのように動いているだろう。
俺はブレーキをかけ後方に向き直る。
パァン!
「痛っ!?」
一発のゴム弾が俺の額に命中した。
(やはり…俺の耐久値を…一にされている!)
俺はパラメーターを確認するまでもなく
自分の耐久度が下げられた事を知る。
それは額の痛みが証明してくれたから。
「終わりです」
その瞬間
無数に飛ぶゴム弾が
俺の目の前にあった。
その数は言うまでもなく最大値、千。
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパァァァァァンッッ!!!!!!
まるで永遠に鳴る爆竹のように。
破裂音だけが会場を包んだ。
それは暫く鳴り響いた後、静寂を会場内に運ぶ。
「……」
あまりの弾の多さに土煙が巻き起こっていた。
「いくらゴム弾とはいえ、その数は千。加えて耐久は一。流石に無傷では済まないでしょう」
確かにその通りだ。
無傷では済まなかった
たった一つ額に命中したゴム弾の痛みだけだが。
「なっ!?」
佰仟の前にはもう既に拳を構えた俺がいた。
流石の佰仟も驚嘆し、声をあげた。
「っ!」
一瞬心を読む。
佰仟は時間を短縮し移動、回避しようとした。
ピキッ
「!?」
が、できなかった。
足は氷の造花に包まれていた。
氷に固められ動けなかった。
アイスメリアの能力、名前。
【氷の造花】
【氷】
字面の能力により、俺はただの氷も操れる。
造花の形に彩られた氷は佰仟の足下に生物のように纏わりつき
固めた者の動きをふさいだ。
「妹をやるのはもう少し後かな」
ドッ
拳を振り抜き、勝負は決着する。
「優勝はーーっ!NO.174!その名はっ……………ナナシ――――――――ぃっ!!!」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
--------------
---------
倒れていた佰仟に駆け寄ったがすぐに起き上がった。
「……つっ……完敗ですね…」よろ…
「こういうのは惜敗って言うんだよ」
「いえ、俺に勝ちの目はありませんでした」
「その話だけど……耐久値だけじゃなくて全部の俺の数値を下げれば楽勝だったんじゃ…?」
「俺は一度に一つしか何かの数を変えられないんですよ。体感時間をいじっていたんで全てを同時にやっていたように見えたでしょうけど、実際は一つ一つ順を追ってやっていたんです」
あぁ、成程。
それができていたら俺の負けだった。
「まさか千の弾を全て避けるとは…」
「まぁ最初から一発はもらう覚悟だったから」
つまり俺の狙いは最初からこれだった。
後方に移動させ耐久値をいじらせ弾を喰らい、油断させた所で弾を全て避け足に氷を張り殴る。
たったそれだけのプランだ。
佰仟が一度に全ての数値を動かせていたら、同時に敏捷値を下げられていたら、千の弾を避けれず終わりだった。
何か一つ違っていたら負けていた危うい勝利だ。
「おかげで経験が積めた、ありがとう」
「いえ…こちらこそ」
俺達は固く握手をする。
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!
この後俺とナナが同一人物だって言わなきゃいけないんだよな…
少しこの関係が壊れるかもしれないのを惜しく感じる。
「ふふ~♪せんぱーいっ!」
こころが駆け寄ってくる。
「んーっ」ちゅー
何かキスをされた、公衆の面前で。
「ーーーっぱっ、優勝のお祝いっす」にっ
「だ…大胆ですね、お兄さん…」
誤解すぎる、俺は何もしていない。
「すみませーん、話を聞かせてくださーい」トタトタ…
何かハンチング帽を被ったちびっこいのが近づいてきた。
誰だ?
「ぼ、僕はこの街の新聞社の者です。名前は伏せさせてください」
マスメディアか。
活版印刷はもう既に文化としてあるようだ、
「先程名前を公表されましたが宜しかったのですか?」
宜しいっていうか…まぁ別にいいんだけど
俺は何もしていないんだけど…
「構わないよ~むしろ世界に名を広めてやるって言ってたっすもんね?」にやにや
こころの仕業か。
「成程、それほど名に自信があると…ではナナシさん、大会優勝に改めて一言お願いします」
「余裕っす!よね?せんぱいっ!」
何故お前が答えるのか。
まぁこういうの苦手だしありがたいんだけどね。
「あの~あなたは…?」
「ナナシせんぱいの嫁っす!」
あ?
違う違う!
「お、お兄さんの奥方でしたか、それはとんだ無礼を」
純情男は少し黙っててほしい。
「んーっ」ちゅー
またキスされた。
今度は舌が無理矢理、俺の口内に侵入してくる。
「んむっ、あむっ……ぷはっ」
意味がわからん、この女の子は一体何を狙っている。
しかしそれはこころ自身から発表された。
「新聞社の君、書いておいてくれるかな?」
「えっ…あっはい!」
「この人はナナシ、妻の私が代わりに宣言する。この人は……皇帝『全能』を倒し、その独裁政治を終わらせる…いずれ神を越える男だって」
数日後、俺の名は至る場所に知れ渡る事になる。
パァン!
一発撃っただけで千になる銃弾の雨、それが真横に流れて向かってくる。
ゴオッ!
俺はそれらを拳圧で叩き落とす。
そして地面を足で鳴らす。
ドォォォォォンッ!!!
会場は揺れ、地割れが起きた。
しかし佰仟は上空へ逃げ
分身をする。
「自分を増やす事もできるのか!」
二人に増殖した佰仟は千×二、二千もの弾を上から降らせた。
俺はそれを全部受けきる。
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド……
雨粒程度の衝撃とはいえ、まるでゲリラ豪雨だ。
が、ダメージはない。
「……」
「……」
お互いに体力の消耗はない。
未だに均衡は続く
……が、俺はある事を狙っていた。
このままでは埒があかないからな。
「あへ~…すっごい…逃げててよかった…」
こころが呆然とした顔でまた声をあげる。
俺は戦いを第三者のように傍観していた。
ノーダメージだからこそできる戦法。
それは相手の動きを良く見る事。
無意識的にではあると思うが佰仟は一定の動きをしている。
次々と手は繰り出される……が
広さがあるとはいえ、円形に広がる闘技場内。
動く範囲は限られてくる
観察していると良くわかる、それはたぶん
俺も同じ場所を動いているからだ。
それに合わせるように佰仟もある一定の場所から決まって攻撃をし、
一定の場所へ避けている。
人の無意識はそう簡単に変えられない。
攻撃を当てる最後の手段、そのための準備をする。
どんな攻撃も無駄とわかったためか
それとも新たな攻撃の準備か
佰仟の動きも止まる。
「…」
「…」
俺達は長い時間向き合う。
きっとお互い次で決めると決めたのだろう。
全ての時間が止まった時
何を合図にするわけでもなく
俺は閃光速度で佰仟に向かい動き出す。
佰仟は
やはり上空へ跳ぶ。
そして佰仟だけが一秒で後方まで移動する。
俺はまだ最初の地点に向かったままだ
体感がかなり遅くなっている。
敏捷の数値をいじっていない常人の状態であれば
きっとスローモーションのように動いているだろう。
俺はブレーキをかけ後方に向き直る。
パァン!
「痛っ!?」
一発のゴム弾が俺の額に命中した。
(やはり…俺の耐久値を…一にされている!)
俺はパラメーターを確認するまでもなく
自分の耐久度が下げられた事を知る。
それは額の痛みが証明してくれたから。
「終わりです」
その瞬間
無数に飛ぶゴム弾が
俺の目の前にあった。
その数は言うまでもなく最大値、千。
パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパァァァァァンッッ!!!!!!
まるで永遠に鳴る爆竹のように。
破裂音だけが会場を包んだ。
それは暫く鳴り響いた後、静寂を会場内に運ぶ。
「……」
あまりの弾の多さに土煙が巻き起こっていた。
「いくらゴム弾とはいえ、その数は千。加えて耐久は一。流石に無傷では済まないでしょう」
確かにその通りだ。
無傷では済まなかった
たった一つ額に命中したゴム弾の痛みだけだが。
「なっ!?」
佰仟の前にはもう既に拳を構えた俺がいた。
流石の佰仟も驚嘆し、声をあげた。
「っ!」
一瞬心を読む。
佰仟は時間を短縮し移動、回避しようとした。
ピキッ
「!?」
が、できなかった。
足は氷の造花に包まれていた。
氷に固められ動けなかった。
アイスメリアの能力、名前。
【氷の造花】
【氷】
字面の能力により、俺はただの氷も操れる。
造花の形に彩られた氷は佰仟の足下に生物のように纏わりつき
固めた者の動きをふさいだ。
「妹をやるのはもう少し後かな」
ドッ
拳を振り抜き、勝負は決着する。
「優勝はーーっ!NO.174!その名はっ……………ナナシ――――――――ぃっ!!!」
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!
--------------
---------
倒れていた佰仟に駆け寄ったがすぐに起き上がった。
「……つっ……完敗ですね…」よろ…
「こういうのは惜敗って言うんだよ」
「いえ、俺に勝ちの目はありませんでした」
「その話だけど……耐久値だけじゃなくて全部の俺の数値を下げれば楽勝だったんじゃ…?」
「俺は一度に一つしか何かの数を変えられないんですよ。体感時間をいじっていたんで全てを同時にやっていたように見えたでしょうけど、実際は一つ一つ順を追ってやっていたんです」
あぁ、成程。
それができていたら俺の負けだった。
「まさか千の弾を全て避けるとは…」
「まぁ最初から一発はもらう覚悟だったから」
つまり俺の狙いは最初からこれだった。
後方に移動させ耐久値をいじらせ弾を喰らい、油断させた所で弾を全て避け足に氷を張り殴る。
たったそれだけのプランだ。
佰仟が一度に全ての数値を動かせていたら、同時に敏捷値を下げられていたら、千の弾を避けれず終わりだった。
何か一つ違っていたら負けていた危うい勝利だ。
「おかげで経験が積めた、ありがとう」
「いえ…こちらこそ」
俺達は固く握手をする。
ワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッッ!!
この後俺とナナが同一人物だって言わなきゃいけないんだよな…
少しこの関係が壊れるかもしれないのを惜しく感じる。
「ふふ~♪せんぱーいっ!」
こころが駆け寄ってくる。
「んーっ」ちゅー
何かキスをされた、公衆の面前で。
「ーーーっぱっ、優勝のお祝いっす」にっ
「だ…大胆ですね、お兄さん…」
誤解すぎる、俺は何もしていない。
「すみませーん、話を聞かせてくださーい」トタトタ…
何かハンチング帽を被ったちびっこいのが近づいてきた。
誰だ?
「ぼ、僕はこの街の新聞社の者です。名前は伏せさせてください」
マスメディアか。
活版印刷はもう既に文化としてあるようだ、
「先程名前を公表されましたが宜しかったのですか?」
宜しいっていうか…まぁ別にいいんだけど
俺は何もしていないんだけど…
「構わないよ~むしろ世界に名を広めてやるって言ってたっすもんね?」にやにや
こころの仕業か。
「成程、それほど名に自信があると…ではナナシさん、大会優勝に改めて一言お願いします」
「余裕っす!よね?せんぱいっ!」
何故お前が答えるのか。
まぁこういうの苦手だしありがたいんだけどね。
「あの~あなたは…?」
「ナナシせんぱいの嫁っす!」
あ?
違う違う!
「お、お兄さんの奥方でしたか、それはとんだ無礼を」
純情男は少し黙っててほしい。
「んーっ」ちゅー
またキスされた。
今度は舌が無理矢理、俺の口内に侵入してくる。
「んむっ、あむっ……ぷはっ」
意味がわからん、この女の子は一体何を狙っている。
しかしそれはこころ自身から発表された。
「新聞社の君、書いておいてくれるかな?」
「えっ…あっはい!」
「この人はナナシ、妻の私が代わりに宣言する。この人は……皇帝『全能』を倒し、その独裁政治を終わらせる…いずれ神を越える男だって」
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