名無しの最強異世界性活

司真 緋水銀

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第一章 名無しさんの最強異世界冒険録

第二十七話 心を読む少女.こころ【R18】

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~~~~~

グチュッ グチュッッ

「やっ!せんぱっ!やだっ!そこっ!」

俺はこころの懇願は聞かず、一心に腰を振る。
何故ならこころの心の声が同時に聞こえていたから。

「だめぇっ!もっ!むりだって!せんぱいっ!」
(あっ!痛っ!でも痛きもちいっ!私Mかもっ!せんぱいっ!もっと)

「……」

同時に聞こえてくるというのはややこしいものだ。
正常位でこころを突く俺は手を伸ばし、人差し指を横に曲げ、こころの口に入れ、声をふさいだ。

「んむっ!?んーっんーっんっんっ!」

最初は困惑していたが、だんだんとそれが快感になったのか口の中で指をペロペロと舐め始める。

(んふっ、おいしい。終わったらせんぱいのあれも舐めてあげるね?)

それはヤバい。
声をふさぐためにやったのだが
ミイラとりがミイラになった。

興奮して出そうになる。
しかし、この子には色々とやられっ放しだ。
意趣返しではないが、やり返すとしたらここしかない。

俺はこころの陰核に手を伸ばし、指先でなぞった。

「~~~~~~ッッ!!!」ビクッビクッ!
(~~~~~~ッッ!!!)

二つの声が一致した。
ゆっくり腰を振りながら陰核を指の腹で優しく擦る。

「ダッ……メッ!そ…れっ!いくッ!イっちゃうよせんぱっ…」

俺は腰と指、どちらの動きも止める。

(えっ?何で?)
「俺もイきそうだから、まだイカせない。Mなんだろ?我慢しろ」
「~~ッッ!」

俺は何度も指と腰を交互に、または同時に動かし、止める。
それを何度か繰り返した。
こころの膣内がそれをやる度にピクピクと痙攣した。

「~~ッッ!!!も、もうだめです!せんぱいっ!イカせてっ!せんぱいもイってっ!だしてっ!」

その言葉を合図に腰の動きを激しくする。

「あっ!いくいくいくいくっ!~~ッッあっ!!」

俺はたまったものをこころの腹にぶちまけた。

~~~~~~

- 一時間前 -

「一体どーいうつもりだ」
「え?何がっすか?」きょとん

俺とこころは大会の後、暫し休養ということで佰仟と別れ、優勝賞金で新たに宿を取り部屋で落ち着いていた。
あまり無駄使いはしたくなかったが、この子をアイのところに連れていくわけにはいかない、色々と。

「勝手に色々と言ってくれただろ、一体どーいうつもりだったかいい加減話せ」
「ひゅ~♪ひゅ~♪」

口笛を吹いている、この女どうしてやろうか。

「わかりましたよぅ、話しますよぅ。でも私アタマ悪いんで上手く説明できないかも…」

研究職に携わってるのに?

「だからぁ、せんぱいっ!えっちしましょう!」

……?
何か妄言が聞こえたな…

「実は私隠してた事がありましてぇ~…私の名前、『心』ではないのですっ!」

なに?

「正確には『古心』古い心でこころ!可愛く平仮名でこころって書いたりしてますけど」

ふむ、成程。

「せんぱいにあげた能力はまだただの『心』…その人が今思っている事だけを読む力。でも、私にはもう1つ能力がありますっ!」

字の組み合わせの力か。

「そうっす!『古心』!それはその人の過去の記憶まで詠む事ができるんですよ~」

そうか、どうりでこころの能力と何となく違うと思った。
こころは俺の考えだけではなく過去も詠んでいたのか。

「だからぁ~私とえっちすればそれも手に入りますよっ!だからせんぱいっ!」
(めっちゃ恥ずかしいんだから!断られたら私死ぬよ?お願いだから私としてよ~っ!)

「……」

~~~~

…というやり取りを経て、俺はこころとセックスしているというわけだ。

「はぁっ…はぁっ…」ビクッビクッ
「…ふぅっ…」

びくびくと痙攣するこころ。
その顔は普段の明るさからは窺えない程、切なそうな表情だった。


『おかあさーーんっ!!!!!』

「!!?」

瞬間、目の前の少女のものと思われる記憶が頭に流れこんでくる。

------------------------------------------


「やだよっ!おかあさんっ!!!」

少女の目の前には燃え盛る街並み、惨殺される人々。

そして……

「………」

少女が母と呼ぶ女性を剣で貫いた一人の男。
少女の母は既に絶命していた。

「ふん、こんなものか…」

男は女性から剣を抜き、少女に振りかざす。

「うっ…ぅえええん…」

キンッッ!

「こころっ!逃げろっ!」
「おとうさんっ!!」

少女に振り下ろされた剣を自身の持つ剣で受け止め、助けに入った男性は古心の父親だった。

「……成程、心を読むか…やってみよう」

少女の母を殺した男は、父親が呼んだ少女の名前を聞き…その能力の発想を得たようだった。

「はやくっ!いきなさい!」
「~っ~~ッッ!」ダッ!

父の叫びを聞き少女は二人を背にしてどこまでも走った。

(こころ…名前を呼んでしまってすまない…だけどどうしても…最後に名前を呼びたかった…元気に生きるんだぞ、名前に負けずにな)

「下らないな」

ザクッ

能力を得た男は少女の父親を殺害し、逃げる少女に得たばかりの能力をもって話しかけた。

(簡単なものだな、心を読むなど。しかしいい発想を得させてもらったよ)
(!?)
(我の名は全能、心を読む少女よ。精々みじめに生きる事だ、我にその力を与えた事だけを誇りにしてな)

--------------
----------
-----




「はぁっ…はぁ…」
「あ~早速詠んじゃいましたか~、恥ずかしっす」
「……」

これが…古心の能力…古心の過去…。
記憶だけではなく、その当時に感じた少女の想い…父親の想い…男の悪意までもが全て俺に流れ込んできてたまらず息切れをしてしまう。

「まぁ、そーゆーわけっす。生き残った私は復讐のために『命名研究機関』に入って名前の研究を進めてきたんですよ、全部あの男…全能を殺すために」
「……」
「大会に出てもらって新聞社まで使い宣戦布告をしたのは全能の耳に届かせるためっす、ごめんなさいせんぱい…今や皇帝と呼ばれ一国すら築いたあいつに近づくためにはこうするのが一番早いと思ったんす。もしそうなったらせんぱいはこれから命を狙われ続けるかもしれないんすけど…あはは、大丈夫っすよね?せんぱいの方が強いっすから!頼りにしてますぜ~せんぱい!」あはは
「……」

もう、どんな理由でもどうでもよかった。

ギュッ

俺はこころを抱き締める。

「えっ?えっ?ど、どーしたんすかせんぱい」
「……」
「あはは…そんな慰めしなくても…大丈夫っすよ、もう昔の事っすから……」
「……」
「………だから、…やめてくださいよ…」

必要以上に明るく振る舞い、心を読んでもその奥底では何を考えているのかわからない少女の
その考えや、振る舞いの意味がようやくわかった気がした。

(…大丈夫、今まで頑張ったな)
「!!」
(……だから…)

この先は言葉にせず…心で語りかける。
それはこの少女にだけ向けた言葉。

「……っ…」

ぐすっ

「ぅぅぇぇぇぇん……おとうさぁんおかぁさぁぁんっ…」

少女は俺の腕の中でずっと泣いた。
俺はまた、心に、こころに誓う。

女神に聞いていた男。
今現在、この世界で恐らく最も強い男。

【全能】と呼ばれる危険な男。
女神から話を聞いた時は……いつか戦うとしてもそれはまだ大分先の話として。
まるで無関係な人間の話として聞いていたけど。

今、関係が出来た。
繋がりができた。
戦う理由が、できた。

全能、いつかお前も、俺が倒してやる。


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