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二章第一節 一流警備兵イシハラナツイ、借金返済の旅
九十九.警備兵vs死霊術師②
しおりを挟む「地球の警備員という職業の業務は大別すると四つに分けられるっぴ」
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☆『一号警備』
主に建物を警備の対象とした業務だっぴ!
機械や警備員の巡回などで家屋や公共施設に異常などが無いか定期的に見て回るっぴよ!
利用者、居住者の安全を守るのもこの一号警備の仕事だっぴ!
☆『二号警備』
雑踏、交通誘導警備と言われているっぴ!
人を対象とした警備で道路工事やイベント等で第三者が怪我をしないように適切に案内や誘導を行うのが業務だっぴ!
☆『三号警備』
乗り物での運搬を主とした警備だっぴ!
対象は物で金銭や貴重品を依頼人まで無事送り届けるのが仕事だっぴよ!
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「……なるほど……チキュウの警備には色々な業務があるのですね。イシハラさんはその全てに従事した事があるのですか?」
「ぴ! そうだっぴよ! それぞれに必要な資格も全て持っているっぴ! そして『あれ』は四つめの業務……第四号警備である『ボディーガード』……身辺警護をするのに必要な技術だっぴ!」
「身辺警護……エミリさんの依頼で私達がした事と同じ業務ですね? しかし武器も持たずに……素手で構えていますが……つまり格闘術という事ですか!?」
焼き鳥とムセンが何か話している。
俺は適当に構え、考え事をしながら二人の騎士と向き合った。二人の騎士は虚ろに構え、俺に向かってきた。
さっきムセンが言っていた事だが、厳密に言えば警備員が使う護身術は格闘術とは似て非なるもののようなそうでもないような。
警備員はどんな時であろうと警察官のような権限を与えられるわけではない。詰まるところ、制服を来た一般人に近い。
つまり、どんな悪人が目の前で事件を起こそうが一般人としての対応しかできない。
一般人が勝手に悪人だろうと先手必勝よろしく過度な暴力を与えようもんならこちらが悪くなるのと同じだ。
要するにこちらから制圧したり、攻撃するのは御法度という事。
たとえ警備員という名がついていようと、だ。
パシッ
では、そういった悪人にエンカウントする確率が一般人より高い警備員はどうすればいいのか。
悪人がこちらに向かって攻撃してくる時はどうすればいいのか。
バシッ
最良の選択は『逃げる事』。
もちろんこれがベストオブベスト、警察じゃあるまいし命かけてまで仕事する必要なんか警備にはない。
だが、男には逃げちゃならねぇ時があるとかなんとか某大人気海賊漫画の鼻の長い男が言ってたくらいだしそんな時もある。それに逃げるという選択はそんな余裕がある時だけだ。
ガッ
ガシッ
バシッ
そんな時にオススメ、それがこの護身術。
書いて字の如く、自分の身を守る事だけに特化した一品(ひとしな)。
正当防衛の範囲内で相手からの攻撃を防ぎ、更には相手の動きを封じたり無力化できるというスグレモノ。最近では護身術を昇華させたカッコいい名前のシステマなんてもんも流行っているしな。
夜道で暴漢などに襲われた時も安心、これ一つで自分の身を守れ、更に更に身につける修練で体幹が鍛えられたりダイエットなど美容にも効果的。
お値段据え置き、プライスレスな自分のやる気次第。買わない手はない。
ちなみに俺だったら買わない、だってめんどくさぃから。
この護身術も警備員時代になんかなし崩し的に取得させられたものだ、別にこの技術がほしくて取ったものじゃない。まぁあって困るもんじゃないけど。
バシッ ガッ ドサッ
「──と、いうわけでもう動くんじゃない」
俺は考え事しながらですわ騎士を地面に倒し、膕(ひかがみ)に乗りながらだもん騎士の腕を後ろ手に回し拘束した。
膕というのは膝の裏側だ、なんかここを押さえると動けなくなるとかならないとか。
「「…………」」
ムセンと焼き鳥は呆気にとられたような顔をしていた。
なんだあいつら、人が働いている間になにぼーっとサボっている。
『な……な……なんなのっキミっ!? この女の子二人は騎士なんでしょ!? なんでただの警備兵が騎士を素手で倒せるネっ!? おかしいアル!』
骨っ娘はこいつっ……直接脳内にっ……で騒ぎ立てる。なんてやかましいやつだ。
「す……すごいです……イシハラさんっ……武器がなくても戦えるなんて……しかもアクアさんもツリーさんも無傷で……というかそんな技術をお持ちでしたならすぐに使ってくださいっ! 何故隠していたんですかっ!」
「ぴぃ、御主人様は隠していたんじゃなくて面倒だから使いたくなかっただけだっぴ」
「………言葉もありません……」
『むぅぅ……仕方ないネ! ボクの最終技術見せてあげるっ! これを使うと相手の精神が破壊されるかもしれなかったから使いたくなかったけど……話を聞いてくれないんだったら……』
【死霊術師技術『幽体離脱&憑依の術』】
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・職業【死霊術師】の技術。精神を肉体から離脱させ、対象の心の中に潜る。
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『ボクがキミに乗り鬱って精神領域で直接……強制的にお話しするネっ!!』
なんかお化け屋敷でお化けが出てきた時に流れるような効果音が鳴った。
「イシハラさんに直接乗り移る……っ!? 精神が破壊って……どういう事ですかっ!?」
「ぴぃっ! 聞いた事があるっぴ! 死霊術師は自分の精神を自在に幽体にして操って他人に憑依する事ができるっぴ! 死霊術師の職に就いた人間は精神不安定の躁鬱状態に陥る事が多いっぴ! そんな精神が他人に憑依したら……乗り移られた人間もその精神に引っ張られて心が破壊されるかもしれないっぴ!」
「……っ!! そんなっ……イシハラさんっ!!!」
---------------
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-----
<イシハラの精神領域内>
『ぅふふ……もう憑依しちゃったアル……キミがいけないんだよ……大人しくボクの話を聞いてくれればこんな事にはならなかったの。それにしても変わった人間ネ…一体キミはどんな人間………………………………………』
∑∇Å⊿Å∑∬┳┣∽∂∝∝∟∫Ⅰ∮∑∑Å⊿∑∝∟∟∬∝∫∮∑Å∽∂Å∑∮∫∟∝∟∫"%┣┳"┃┷#∂∂∮∫┣ζ┣┯∟┣∟%∬∬∝∝┣┳┳┃""┳∟∝┣┣┣∟∟∝┣∟∝∟∇ⅢⅢⅢⅢ''”∂∂"┳┣┣┣┣┣┣∝∝∬∬∬ⅠⅠ⑤∑∑∑∮∮∮”∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∬∂∂∂∂”∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂∂”””
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」
「!!?? 茂みの中から叫び声が!? さっきの女の子の声です! ぴぃさんっ!!」
「ぴぃっ!! そこだっぴ!!」
「いやっ!? いやっ!? 頭がおかしくなるアルっ!! なんなんなんなのキミの精神状態っ!!? まともな人間じゃないネ!! こんな恐ろしいの初めてネ!! ボクの負けアル! なんでも言う事きくから許してぇッ!!」
なんかゴキブリみたいに骨っ娘が飛び出して来たと思ったら勝手に負けを認めた。なんなんだこいつ?
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警備兵イシハラvs死霊術師リィ・シャンシャン
『警備兵イシハラ』WIN!!
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「ぴぃ! やったっぴ! 解決したっぴ! さすが御主人様!」
「……一体何を見たんですか……あんな怯えて……凄く気になります……」
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