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密談、そして襲来

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姉さんは調理台に立とうとするが僕が声をかけそれを止めた。

「姉さん待って、今日は僕が作るよ」

「え?でも体調大丈夫?」

「うん、絶好調、それに助けて貰ったお礼をしなきゃね」

「ユキ...」

あつーいハグをした後、僕は調理台にたち....

「さて、やるか」

気合いをこめ、アイテムボックスを開く、アイテムボックスも禁忌魔法なのだが、これはあまり魔力を消費しない。

なぜ使えるか?
それは色々また話さなきゃ行けなくなっちゃうけど、聞いちゃう?

姉さんは禁忌魔法を最初から使えたわけじゃない、僕と昔に家にあった大賢者の密書を読み使えるようになったのだ、もちろん隣にいたそれを僕も読んでいる。
何とそれは全て日本語で書かれた書物であったのだ、そりゃあこの世界の人には使えないよな。
曰く、その密書(日記帳)を書いた大賢者(多分女子高生)はある日神様に召喚させられ、魔王を倒す旅に出たらしい。

王国に召喚された大賢者の他に3人仲間がいて、ど変態勇者、最強と言われた大戦士、どんな怪我も一瞬で治す大僧侶がいて、仲間と共に倒しに行ったがレベルが上がるにつれて色々な魔法や特技、耐性などを覚えたらしい。
彼女らは旅をする途中に日本に戻れる魔法や蘇生術、呪いの魔法や転移の魔法、そして神に与えられた鑑定の魔法とアイテムボックスというチート能力を持っていた。

使い方もその道中の勇者のすけべっぷりも全て記載されており、日本語がわからない僕や姉さんはそれを一度全て読んでいたのだ。

日本語でかかれているので僕もわかり、そして今試してみると普通に使えたと言うことだ。
そして驚くことに異世界から日本のものを買えたり、日本から異世界のものを買えたりする魔法も大賢者は作り出したのだ!!(シャンプーやリンス、着替えの下着等が無かったため、本気で作ったらできちゃったと記載されていた)

魔力があまりない僕はそこまで長時間使えたり、それこそ大魔法などは使えないものの、魔力を消費しない魔法は全て僕でも使えるらしい。
ちなみに今使えそうな魔法はこれだけある。



アイテムボックス

重量、質量に関係なく物を入れることが出来る異次元の亀裂。
これで盗まれる心配は皆無であろう。
念じれば行える。

(勇者、大賢者、大戦士、大僧侶が使用出来た為禁忌魔法に認定、だがその存在を知るものは少ない)


鑑定

この世界にあるあらゆる物、物質、生物を理解出来る。
念じれば行える。

(勇者、大賢者が使用出来た為禁忌魔法に認定、だがその存在を知るものは居ない)


?????(異世界のものを買える様になるスキル?)

使用法は買いたいと念じれば行える

(大賢者が使用出来た為禁忌魔法に認定、だがその存在を知るものは居ない)

この3つは今使えると思う(魔力を消費しなくて使える魔法らしいので)試してみないと分からないが、今度使ってみることにする。

さて!とりあえず料理だ!

僕の考えが正しければもしかしたら....


王国を味方につけるれるかも知れないな。




~~~~~~~~~~~~~



「姉さん出来たよー」

僕は盛り付けた料理をテーブルに並べ姉さんに出した。

「ねえ....ユキ?....これって....?」

「うん、その事なんだけど、それも踏まえて姉さんに話すことがあるんだ」

そう、話す、、僕が僕であり僕じゃないことを、日本のことも地球の事も、大賢者の事も...

(かくかくしかじか)


「え、じゃあユキはしん「死んではないよ同姓同名の僕に俺が入り込んだんだ、だから今の僕は僕であり俺である、だけどそれは姉さんのせいじゃない」え、うん、でもなんかイマイチよく分からなくて....」

それは僕もだよぉーなんて泣きごとも言える状況ではないしね、信じれないのも無理はないよね。

「そ、それよりもユキ!この!何なのよ!」

そう、肉である。
肉も勇者たちが食べてたものとして禁忌とされてきたのだ!!
僕からしたら肉が禁忌なんて頭おかしいんじゃないのか?なんて思ってたが、禁忌にするのもまあ少しわかる気もする。
と言うのが、この世界には牛とか豚がなく、魔物の肉しかない。
そして魔物の肉は物凄い量の魔素が含まれているため全てのマソを抜いて調理しなければ人間はまそに侵され魔人になるのだ。

今までは魔素抜きという装置があったらしいが、最近は王族などしか持っておらず肉を食べる事が禁忌とされているのだ。
だがとある一定鳥系魔物の肉は庶民でも気軽に味わえる(飛ばない鳥、まあ、ニワトリっていう首がふたつある魔物など)。

だが僕が出した肉は赤みがかった牛肉(赤牛)だ!
高級な牛肉をさっきの????の魔法...んー、名前ないと不便だな、買い物魔法とでも名ずけようか?
その魔法で買い、(日本のユキの自腹)先程料理し、卵なども買いローストビーフ丼(仮)を作ったのだ。

そりゃあ姉さんも驚くだろう。


「そのさっき言ったように、向こうの世界で買ったものだから、大丈夫、とびきり美味しい...はずだよ?」

「そ、そうなのね?色々言いたいこともあるけど、とりあえずお腹すいたし...」

姉さんは生唾を飲み込みながらローストビーフ丼を眺め食べようとする。

「あ、まってねえさん」

「ん?どうしたの?食べないと冷めちゃうよ?」

「そうなんだけどね、食べる前に向こうでは挨拶があるんだよ」

そして2人で同時に手を合わせ....

「「いただきます!!」

食べ始めた
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