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第八章
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ようやく王城へ戻って来れた。戻ってくる道中ルディはずっとベッタリくっついていたがそれはそれで嬉しかった。
到着した途端、王城へ来ていた父様と母様とミラに抱きしめられ、兄様に抱きしめられ、ジュゼッペ様に抱きしめられ、どさくさに紛れてルディにも抱きしめられた。リーシェには泣かれた。たくさん謝られて更には責任を取って死ぬと言い出したので私から抱きしめた。
多くの人に迷惑と心配をかけてしまったが、皆に無事で良かったと言われて安心した。
その日は疲労が押し寄せたので湯浴みなどをした後直ぐに眠りについた。
翌日。
せっかく王城まで来てくれた家族と話をすることになった。
「兄様ぁぁあ!!」
「な、何」
「ご婚約おめでとうございます!」
「あ、うん。ありがとう」
「私もそれに関しては驚きすぎて言葉がでませんでした。まさか相手がジュゼッペ様とは…」
「そう…」
「ジュゼッペ様を泣かせたらただじゃおきませんから」
「うわぁ…怖い」
本当は凄く嬉しい。
もちろん兄様が婚約するというもそうだが、それ以上にジュゼッペ様が両想いとなり幸せになってくれた事が心の底から嬉しいのだ。
「本当に良かったわ。セラがいよいよ婚約者をみつけたのですから」
兄様は父様と母様にはセラと呼ばれている。
「あぁ。やっとセラにも婚約者がなぁ……」
あの兄様に婚約者ができる事は我が家ではとんでもない一大事なのだ。
「でもさ、それを言うならシアもでしょ?正式な発表はまだ後だけど。婚約、おめでとう」
「ありがとうございます」
そう。私はあの後仮婚約から正式な婚約へと変更したのだ。
「姉様もおめでとうございます…!」
「ありがとうミラ」
「ふふふ。これで我が家も安泰ですね」
「あぁ。良かった」
少し時間が経つと、兄様が口を開いた。
「ねぇ……ジュゼを連れてきていい?」
「あら」
「え!お義姉様にあえるのですか!」
「まだ…挨拶をしっかりしてないし」
「もちろん。連れて来なさい」
照れ臭そうに頷いて部屋を後にした。
「それなら……私も」
「姉様?」
「ルディエル殿下をお連れしてもよいですか?父様、母様、ミラ」
「まぁ!いいじゃない。本当の意味で家族の顔合わせになるわ」
「そうしなさい」
そうして私もルディのいる場所へと向かった。
私達がいなくなった後、部屋で父様は感動で涙を流したとか流していなかったとか…。
ルディ、どこかな。
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