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season3
scene18-04 ★
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「はぁっ……ん、ちゅっ」
先端から体液が滲めば、舌を使って舐めとられ、音を立てて吸いあげられる。
次第に手の動きが加わって、意識がぐらぐらと熱を帯びるのを感じた。
歯を食いしばって衝動に耐えるも、目の前の煽情的な光景には敵うはずもなく、欲望は高まっていくばかりだった。
「誠、その辺りでいい」
このまま欲望を吐き出してしまうのもどうかと思い、声をかけた。
ところが、誠に顔を上げる気配はなく、口淫を続けようとしている。仕方なくもう一度言葉を繰り返した。
「だからいいって」
「んんっ、は、ふ……っ」
誠は強情で、頑なに屹立から口を離そうとしない。そうしている間にも衝動がじりじりとせり上がってきて、焦りが出てくる。
「いいから離せ」
「うっ、ん……くち、んなか、いーよっ」
「バカッ、言うこと聞け!」
強引に誠の頭を引き剥がそうとした、そのときだった。
喋りながらだったせいか、誠の歯が鈴口に当たってしまい、一瞬で思考が弾けた。
「――ッ」
限界まで張り詰めた自身から、熱い白濁が噴き出す。
慌てて誠から身を離すも、思い切り顔へ浴びせかけてしまった。口内に出すよりはマシだと思ったのだが、これはこれでひどい有様だった。
「わ、悪い」
すぐにティッシュを取って拭こうとしたところ、誠に押し止められた。
「別にいいよ。あとでシャワー浴びるんだし」
「いや、気持ち悪いだろ」
「え、全然気にならないけど。とゆーか、気持ちよくなってくれて嬉しい……みたいな」
純真な笑顔を浮かべる彼の頬に、白濁がとろりと伝う。
汚したのは紛れもない己の欲望だ。その事実に胸の奥がゾクリと打ち震えた。
「……誠、こっち」
静かに口にし、華奢な体を抱き寄せて横たわる。最初にキスをしたときの体勢になった。
誠の顔を見上げながら、彼のジャージパンツに手をかけ、下着とともにグイッと下ろしてやる。
臀部を露出させたところでサイドボードに手を伸ばすのだが、今の体勢では引き出しが開けられないことに気づいた。
さりげなく体をずらそうとしていたら、誠も気づいたらしく、二人して苦笑する。
「しょーがねえなあ」
「すまん」
あまりの余裕のなさに若干の羞恥を感じつつ、ローションのボトルを出してもらう。それを受け取るとキャップを開けて、中の液体でししどに指を濡らした。
「少し強引にするけど許せ」
告げるなり、きつく閉じた蕾に指を捻じ込む。クチクチと掻き回して、快感を与えるというよりは、無理矢理に内壁を押し広げていく。
「っ、ん……は、ぁ」
「辛いか?」
「ううん、きもちい……もっと、ほしいっ」
「だから煽るなって」
潤滑油を足しながら指を増やし、何度も抜き差しをする。
「あっ、あ……ああっ」
中でばらばらに動かしてやれば、ヒクヒクと物欲しげに粘膜が蠢き、三本目の指も抵抗なく呑み込んでいった。
(……困った。本当に余裕がない)
如何せん逸る気持ちを抑えきれない。早く彼と一つになりたいという情欲に、身も心も支配されていた。
「大樹」
名を呼ばれて視線を交わす。言葉にせずとも「もういいよ」と言っているのがわかった。
体内から指を引き抜いてやると、誠が下半身に跨ってくる。その後、合わせるように互いに服を脱いで、
「じゃ、挿れるから……大樹はじっとしてて」
自身が誠の窄まりに宛がわれる。角度が定まったところで、彼はゆっくりと腰を落としていった。
「っ……ん、んっ」
先端が柔らかい粘膜に迎え入れられる感覚が堪らない。熱くねっとりとしていて、繋がった部分からドロドロに溶けてしまいそうだ。
「誠」
すぐにでも動きたい欲を抑えながら、細い腰を支えてやる。
少しずつ、だが確実に二人の繋がりは深くなっていき、己の分身はじっくり時間をかけて誠の中に収まったのだった。
「すげぇ、全部はいったあ……」
「大丈夫か?」
「ん、ちょっとだけこのまま」
誠は熱っぽい声で言って、体を横たえる。荒い呼吸を繰り返す背中を撫でてやると、小さな笑い声が聞こえた。
「なんか初めてしたときみたい」誠がぽつりと呟く。「あのとき、自分だって余裕ないだろうに、すげー優しくしてくれてさ」
初めて体を重ねたのは二年以上前になるが、大樹も昨日のことのようにはっきりと覚えていた。
ふっと面映ゆい気持ちが込み上げてきて、眉尻を下げながら口を開く。
「緊張でどうにかなりそうだった」
「ははっ、あの頃と比べたら余裕出てきた?」
「慣れは出てきたけど、余裕なんて大してないよ」
「どれどれ……あ、ホントだ。相変わらず心臓の音ヤバい」
身をよじらせて、誠が胸元に耳を当ててくる。
きっと早鐘のような胸の鼓動が聞こえていることだろう。いくら平静を装ったって、さすがに隠し切れない。
「誰よりも好きなヤツ抱いてるんだ。平常心でいられるワケないだろ」
正直に打ち明けたら、きゅっと誠の蕾が収縮して自身が締めつけられた。
「キツくなった」
「言うなよ! 大樹のばーかっ!」
真っ赤になって狼狽える姿が可愛らしくて、自然と笑みが零れる。当然、誠はむくれた。
「わーらーうーなーっ!」
「嫌か?」
「好きだけどさ」
「は?」
「大樹が前よりも笑うようになってくれて――嬉しいよ、俺」
「………………」
誠の“ど”がつくほどのストレートな言葉に、嬉しいやら恥ずかしいやらで言葉が出てこない。唯一、口にできたのは、
「バカ犬」
「なんで! 今、『バカ』って言われる要素あった!?」
「知らねーよ」
「ええ~」
(こういったことには相変わらず鈍感だな……少しは察しろ)
誠はわけもわからず首を捻っていた。かと思えば、思い出したように上体を起こす。
「つい話し込んじゃったけど、そろそろいいよな?」
先端から体液が滲めば、舌を使って舐めとられ、音を立てて吸いあげられる。
次第に手の動きが加わって、意識がぐらぐらと熱を帯びるのを感じた。
歯を食いしばって衝動に耐えるも、目の前の煽情的な光景には敵うはずもなく、欲望は高まっていくばかりだった。
「誠、その辺りでいい」
このまま欲望を吐き出してしまうのもどうかと思い、声をかけた。
ところが、誠に顔を上げる気配はなく、口淫を続けようとしている。仕方なくもう一度言葉を繰り返した。
「だからいいって」
「んんっ、は、ふ……っ」
誠は強情で、頑なに屹立から口を離そうとしない。そうしている間にも衝動がじりじりとせり上がってきて、焦りが出てくる。
「いいから離せ」
「うっ、ん……くち、んなか、いーよっ」
「バカッ、言うこと聞け!」
強引に誠の頭を引き剥がそうとした、そのときだった。
喋りながらだったせいか、誠の歯が鈴口に当たってしまい、一瞬で思考が弾けた。
「――ッ」
限界まで張り詰めた自身から、熱い白濁が噴き出す。
慌てて誠から身を離すも、思い切り顔へ浴びせかけてしまった。口内に出すよりはマシだと思ったのだが、これはこれでひどい有様だった。
「わ、悪い」
すぐにティッシュを取って拭こうとしたところ、誠に押し止められた。
「別にいいよ。あとでシャワー浴びるんだし」
「いや、気持ち悪いだろ」
「え、全然気にならないけど。とゆーか、気持ちよくなってくれて嬉しい……みたいな」
純真な笑顔を浮かべる彼の頬に、白濁がとろりと伝う。
汚したのは紛れもない己の欲望だ。その事実に胸の奥がゾクリと打ち震えた。
「……誠、こっち」
静かに口にし、華奢な体を抱き寄せて横たわる。最初にキスをしたときの体勢になった。
誠の顔を見上げながら、彼のジャージパンツに手をかけ、下着とともにグイッと下ろしてやる。
臀部を露出させたところでサイドボードに手を伸ばすのだが、今の体勢では引き出しが開けられないことに気づいた。
さりげなく体をずらそうとしていたら、誠も気づいたらしく、二人して苦笑する。
「しょーがねえなあ」
「すまん」
あまりの余裕のなさに若干の羞恥を感じつつ、ローションのボトルを出してもらう。それを受け取るとキャップを開けて、中の液体でししどに指を濡らした。
「少し強引にするけど許せ」
告げるなり、きつく閉じた蕾に指を捻じ込む。クチクチと掻き回して、快感を与えるというよりは、無理矢理に内壁を押し広げていく。
「っ、ん……は、ぁ」
「辛いか?」
「ううん、きもちい……もっと、ほしいっ」
「だから煽るなって」
潤滑油を足しながら指を増やし、何度も抜き差しをする。
「あっ、あ……ああっ」
中でばらばらに動かしてやれば、ヒクヒクと物欲しげに粘膜が蠢き、三本目の指も抵抗なく呑み込んでいった。
(……困った。本当に余裕がない)
如何せん逸る気持ちを抑えきれない。早く彼と一つになりたいという情欲に、身も心も支配されていた。
「大樹」
名を呼ばれて視線を交わす。言葉にせずとも「もういいよ」と言っているのがわかった。
体内から指を引き抜いてやると、誠が下半身に跨ってくる。その後、合わせるように互いに服を脱いで、
「じゃ、挿れるから……大樹はじっとしてて」
自身が誠の窄まりに宛がわれる。角度が定まったところで、彼はゆっくりと腰を落としていった。
「っ……ん、んっ」
先端が柔らかい粘膜に迎え入れられる感覚が堪らない。熱くねっとりとしていて、繋がった部分からドロドロに溶けてしまいそうだ。
「誠」
すぐにでも動きたい欲を抑えながら、細い腰を支えてやる。
少しずつ、だが確実に二人の繋がりは深くなっていき、己の分身はじっくり時間をかけて誠の中に収まったのだった。
「すげぇ、全部はいったあ……」
「大丈夫か?」
「ん、ちょっとだけこのまま」
誠は熱っぽい声で言って、体を横たえる。荒い呼吸を繰り返す背中を撫でてやると、小さな笑い声が聞こえた。
「なんか初めてしたときみたい」誠がぽつりと呟く。「あのとき、自分だって余裕ないだろうに、すげー優しくしてくれてさ」
初めて体を重ねたのは二年以上前になるが、大樹も昨日のことのようにはっきりと覚えていた。
ふっと面映ゆい気持ちが込み上げてきて、眉尻を下げながら口を開く。
「緊張でどうにかなりそうだった」
「ははっ、あの頃と比べたら余裕出てきた?」
「慣れは出てきたけど、余裕なんて大してないよ」
「どれどれ……あ、ホントだ。相変わらず心臓の音ヤバい」
身をよじらせて、誠が胸元に耳を当ててくる。
きっと早鐘のような胸の鼓動が聞こえていることだろう。いくら平静を装ったって、さすがに隠し切れない。
「誰よりも好きなヤツ抱いてるんだ。平常心でいられるワケないだろ」
正直に打ち明けたら、きゅっと誠の蕾が収縮して自身が締めつけられた。
「キツくなった」
「言うなよ! 大樹のばーかっ!」
真っ赤になって狼狽える姿が可愛らしくて、自然と笑みが零れる。当然、誠はむくれた。
「わーらーうーなーっ!」
「嫌か?」
「好きだけどさ」
「は?」
「大樹が前よりも笑うようになってくれて――嬉しいよ、俺」
「………………」
誠の“ど”がつくほどのストレートな言葉に、嬉しいやら恥ずかしいやらで言葉が出てこない。唯一、口にできたのは、
「バカ犬」
「なんで! 今、『バカ』って言われる要素あった!?」
「知らねーよ」
「ええ~」
(こういったことには相変わらず鈍感だな……少しは察しろ)
誠はわけもわからず首を捻っていた。かと思えば、思い出したように上体を起こす。
「つい話し込んじゃったけど、そろそろいいよな?」
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