29 / 66
第4話 甘酸っぱいデートと波乱(7)★
「っ、あ」
勢いよく飛び出した陰茎に頬を叩かれ、犬飼が反射的に目を閉じる。
けれども、羽柴が促すように頭を撫でてやれば、すぐに瞼を開け、先走りが滲む先端へと舌を伸ばした。その滴りを柔らかく舐めとったかと思えば、つうっと裏筋をなぞって、竿全体を丹念に舐め上げる。
時折、ちらちらと見上げてくる視線はいじらしく、羽柴の劣情をさらに煽っていった。ましてや表情が恍惚としていて、背徳感のようなものを覚えてならない。
「普段はきっちりしてる上司だってのに、とろっとろに蕩けた顔しちゃって」
犬飼の前髪をかき上げてやりつつ、意地悪な言葉を口にする。すると、相手は切なげに眉を落とした。
「あ、やらっ……軽べつ、されたくない」
「うん? 俺は蓮也がいつも頑張ってること、ちゃんとわかってるよ。――ほら、あーんしてごらん?」
「――……」
言われるがままに口を開ける犬飼に、羽柴は優しげな微笑みを返す。
しかし一方で、一切の容赦も恩情もなかった。犬飼の後頭部を押さえつけながら、ずぶずぶと己の欲望を捩じ込んでいく。
「う……んっ」
熱い粘膜に包まれるなか、犬飼がくぐもった声を上げるのが聞こえた。
だが、嫌がる素振りを見せることはない。むしろ、進んで口腔内に収めようとする。
「ほんと、頑張り屋さんのいい子なんだから」
「ん、んうっ……」
「ああごめんね、お口いっぱいで苦しい?」
犬飼の目尻には、うっすらと涙が滲んでいた。
羽柴はそれを拭いつつ問いかけるのだが、犬飼はふるふると首を振って、口いっぱいに陰茎を頬張る。そうして、口をすぼめながら口淫を施すのだった。
「……Good boy、蓮也。すごく気持ちいいよ」
胸の内がゾクゾクと疼くとともに、羽柴のものが質量を増していく。辛抱たまらず腰をぐっと寄せれば、喉奥まで自身が入り込んだらしく、犬飼が苦しそうに呻いた。
羽柴の欲はとどまることを知らない。今度は相手の頭を両手で鷲掴みにし、無茶苦茶に腰を打ちつけてやる。
「ん、ぐっ、んんッ!?」
えずきそうになるのか、犬飼の苦しげな声が上がるとともに、喉の粘膜が羽柴をきつく締めつけてくる。
犬飼は顔をぐしゃぐしゃにさせていた。が、やがてこちらの動きに合わせて、前後に頭を動かしだすのだった。
「ふ……うっ、んっん!」
激しく出入りする男根が、じゅぷじゅぷと卑猥な水音を立てる。
羽柴はお構いなしで、本能のままに揺さぶり続け、絶頂へと上りつめていった。
(出るっ……)
最後は上顎に先端を擦り付けるようにして、限界を迎える。声をかけることもなく、そのまま犬飼の口腔内で精を放った。
「っ、げほ! ん、ごほっ……」
勢いよく放たれた白濁に、犬飼が大きく咳き込む。
そこでようやく我に返り、羽柴はあまりの状況に愕然とした。
「――犬飼さん? うそ、ごめんなさっ……大丈夫ですか!?」
慌てて身を引こうとするも、犬飼はそれを良しとせずに離れようとしない。あまつさえ、陰茎に残った残滓までも舐めとり、すべて嚥下してみせたのだった。
ようやく口を離すと、舌なめずりをして見上げてくる。
「羽柴……言うこと、ちゃんと」
そう呟く犬飼は、幸福感に満ち溢れた顔をしており――そして、股間を濡らしていた。
羽柴はゾッとする。
自分がした行ないに、信じられない気持ちでいっぱいになった。
(これじゃあ、凌辱と変わらないだろ……っ)
勢いよく飛び出した陰茎に頬を叩かれ、犬飼が反射的に目を閉じる。
けれども、羽柴が促すように頭を撫でてやれば、すぐに瞼を開け、先走りが滲む先端へと舌を伸ばした。その滴りを柔らかく舐めとったかと思えば、つうっと裏筋をなぞって、竿全体を丹念に舐め上げる。
時折、ちらちらと見上げてくる視線はいじらしく、羽柴の劣情をさらに煽っていった。ましてや表情が恍惚としていて、背徳感のようなものを覚えてならない。
「普段はきっちりしてる上司だってのに、とろっとろに蕩けた顔しちゃって」
犬飼の前髪をかき上げてやりつつ、意地悪な言葉を口にする。すると、相手は切なげに眉を落とした。
「あ、やらっ……軽べつ、されたくない」
「うん? 俺は蓮也がいつも頑張ってること、ちゃんとわかってるよ。――ほら、あーんしてごらん?」
「――……」
言われるがままに口を開ける犬飼に、羽柴は優しげな微笑みを返す。
しかし一方で、一切の容赦も恩情もなかった。犬飼の後頭部を押さえつけながら、ずぶずぶと己の欲望を捩じ込んでいく。
「う……んっ」
熱い粘膜に包まれるなか、犬飼がくぐもった声を上げるのが聞こえた。
だが、嫌がる素振りを見せることはない。むしろ、進んで口腔内に収めようとする。
「ほんと、頑張り屋さんのいい子なんだから」
「ん、んうっ……」
「ああごめんね、お口いっぱいで苦しい?」
犬飼の目尻には、うっすらと涙が滲んでいた。
羽柴はそれを拭いつつ問いかけるのだが、犬飼はふるふると首を振って、口いっぱいに陰茎を頬張る。そうして、口をすぼめながら口淫を施すのだった。
「……Good boy、蓮也。すごく気持ちいいよ」
胸の内がゾクゾクと疼くとともに、羽柴のものが質量を増していく。辛抱たまらず腰をぐっと寄せれば、喉奥まで自身が入り込んだらしく、犬飼が苦しそうに呻いた。
羽柴の欲はとどまることを知らない。今度は相手の頭を両手で鷲掴みにし、無茶苦茶に腰を打ちつけてやる。
「ん、ぐっ、んんッ!?」
えずきそうになるのか、犬飼の苦しげな声が上がるとともに、喉の粘膜が羽柴をきつく締めつけてくる。
犬飼は顔をぐしゃぐしゃにさせていた。が、やがてこちらの動きに合わせて、前後に頭を動かしだすのだった。
「ふ……うっ、んっん!」
激しく出入りする男根が、じゅぷじゅぷと卑猥な水音を立てる。
羽柴はお構いなしで、本能のままに揺さぶり続け、絶頂へと上りつめていった。
(出るっ……)
最後は上顎に先端を擦り付けるようにして、限界を迎える。声をかけることもなく、そのまま犬飼の口腔内で精を放った。
「っ、げほ! ん、ごほっ……」
勢いよく放たれた白濁に、犬飼が大きく咳き込む。
そこでようやく我に返り、羽柴はあまりの状況に愕然とした。
「――犬飼さん? うそ、ごめんなさっ……大丈夫ですか!?」
慌てて身を引こうとするも、犬飼はそれを良しとせずに離れようとしない。あまつさえ、陰茎に残った残滓までも舐めとり、すべて嚥下してみせたのだった。
ようやく口を離すと、舌なめずりをして見上げてくる。
「羽柴……言うこと、ちゃんと」
そう呟く犬飼は、幸福感に満ち溢れた顔をしており――そして、股間を濡らしていた。
羽柴はゾッとする。
自分がした行ないに、信じられない気持ちでいっぱいになった。
(これじゃあ、凌辱と変わらないだろ……っ)
あなたにおすすめの小説
世界で一番優しいKNEELをあなたに
珈琲きの子
BL
グレアの圧力の中セーフワードも使えない状態で体を弄ばれる。初めてパートナー契約したDomから卑劣な洗礼を受け、ダイナミクス恐怖症になったSubの一希は、自分のダイナミクスを隠し、Usualとして生きていた。
Usualとして恋をして、Usualとして恋人と愛し合う。
抑制剤を服用しながらだったが、Usualである恋人の省吾と過ごす時間は何物にも代えがたいものだった。
しかし、ある日ある男から「久しぶりに会わないか」と電話がかかってくる。その男は一希の初めてのパートナーでありSubとしての喜びを教えた男だった。
※Dom/Subユニバース独自設定有り
※やんわりモブレ有り
※Usual✕Sub
※ダイナミクスの変異あり
愛されSubは尽くしたい
リミル
BL
【Dom/Subユニバース】
玩具メーカーの取締役開発部長Dom(37)×元子役の大学生Sub(20)
かつて天才子役として名を馳せていた天使 汐は、収録中にSub drop(サブドロップ)に陥り、生死の境をさまよう。
不安定になっていた汐を救ったのは、スーツ姿の男だった。
素性や名前も知らない。でも、優しく撫でて「いい子」だと言ってくれた記憶は残っている。
父親の紹介で、自身の欲求を満たしてくれるDomを頼るものの、誰も彼も汐をひたすらに甘やかしてくる。こんなにも尽くしたい気持ちがあるのに。
ある夜、通っているサロンで不正にCommand(コマンド)を使われ、心身ともにダメージを負った汐を助けたのは、年上の男だ。
それは偶然にも15年前、瀕死の汐を救った相手──深見 誠吾だった。
運命的な出会いに、「恋人にもパートナーにもなって欲しい」と求めるも、深見にきっぱりと断られてしまい──!?
一筋縄ではいかない17才差の、再会から始まるラブ!
Illust » 41x様
家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
おすすめのマッサージ屋を紹介したら後輩の様子がおかしい件
ひきこ
BL
名ばかり管理職で疲労困憊の山口は、偶然見つけたマッサージ店で、長年諦めていたどうやっても改善しない体調不良が改善した。
せっかくなので後輩を連れて行ったらどうやら様子がおかしくて、もう行くなって言ってくる。
クールだったはずがいつのまにか世話焼いてしまう年下敬語後輩Dom ×
(自分が世話を焼いてるつもりの)脳筋系天然先輩Sub がわちゃわちゃする話。
『加減を知らない初心者Domがグイグイ懐いてくる』と同じ世界で地続きのお話です。
(全く別の話なのでどちらも単体で読んでいただけます)
https://www.alphapolis.co.jp/novel/21582922/922916390
サブタイトルに◆がついているものは後輩視点です。
同人誌版と同じ表紙に差し替えました。
表紙イラスト:浴槽つぼカルビ様(X@shabuuma11 )ありがとうございます!
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
守り守られ
ほたる
BL
主治医 望月診療所の双子医師
患者 瀬咲朔
腸疾患・排泄障害・下肢不自由
看護師
ベテラン山添さん
準主人公 成海真幌 腸疾患・排泄障害・てんかん
木島 尚久 真幌の恋人同棲中
十年越しの恋心、叶えたのは毒でした。
碓氷雅
BL
支配や管理で愛情を伝えんとするDomとそれに応えることで愛情を伝えんとするSub。
そんなDom/Subユニバースの世界。
十年、忘れることはなかった初恋の相手を、とある会場で見かける。
「ワインのすべてに青酸カリを入れた!」その一言でパニックに陥った中のことだった。その相手はワイングラスを傾けていて――?!
▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀▷◀
第二章を書き終わりましたので小出しにしていこうと思います。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。