ゲイ卒したいのに、何故かスパダリセフレに溺愛&求婚されてます!

有村千代

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おまけSS 上書き♡痴漢プレイ(2)★

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「鷲掴みされ……っ、ん」

 言い終える前に尻たぶを鷲掴みされ、反射的に熱い息を零してしまった。
 高山の手つきは、ますますいやらしさを増すばかりだ。やわやわと揉みしだくようにして、丹念に愛撫してくる。

「やっ、これ……へんな気分、なるっ」
「ん? ここからどう触られた?」

 侑人はつり革をぎゅっと握り込んだ。羞恥に駆られながらも、消え入りそうな声で言う。

「わ、割れ目のとこ、撫でられてぇ……っ」

 すると、尻たぶを揉んでいた手がぴたりと止まった。

「妬けるな。こんなところまで触らせてたのかよ」

 高山は指先を静かに這わせ、スラックスの上から局部の割れ目をなぞり上げる。窄まりをつつくように刺激されて、侑人の口から甘い喘ぎが漏れ出た。

「あっ、あぁ……」

 刺激を欲しがるかのように、腹の奥がきゅうきゅうと収縮する。
 侑人は顔を紅潮させながら、無意識のうちに腰を突き出していた。その痴態を見て、高山は口の端を吊り上げる。

「エロい顔しやがって。そうやって痴漢相手にも誘ってたのか?」
「そんな、してないっ……高山さん、だからあ。高山さんじゃないと、こうならないぃ……っ」
「俺だけ?」
「んっ……ん――」

 こくこくと何度も頷くと、高山は満足げに微笑んで、侑人の顎を持ち上げてきた。
 横から唇を塞がれ、舌を絡め取られ、口腔を蹂躙するようにねっとりと舐めまわされる。その間も臀部への愛撫が止むことはない。

 唇が離れる頃にはすっかり息が上がっていて、侑人はぼんやりと高山の瞳を見つめた。高山は再び問いかけてくる。

「あとは? まだ痴漢に何かされた?」
「……もう、なにも」
「じゃあ、こういったことはされてないんだな」

 言うと、高山はYシャツのボタンに手をかけてきて、下の方から一つ一つ外していく。
 侑人は胸元を露出させられ、たったそれだけで胸の突起がつんと硬くなり始めたのがわかった。

「っ、は……ぁ」

 背後から無造作にまさぐってくる高山の両手。その指先が突起を掠めれば、すかさず摘まみ上げられて、くにくにと捏ね回されてしまう。
 ましてや、唇で首筋や耳を愛撫されてはたまったものではない。体の力が抜け落ちそうになるのを、侑人は必死にこらえた。

「こーら。ちゃんとつり革掴まってないと、膝ついちまうぞ」

 高山がククッと笑いながら、耳元で意地悪に囁いてくる。
 そんなことを言われても、立っているのがやっとだというのに。そう思っているうちにも、ずるずると腰が落ちていってしまう。

「それとも――」
「あっ!?」
「こうやって、ドアに押し付けられたいのか?」

 手首を取られ、あっという間にドアへと縫い付けられる。高山は体を密着させるようにして、背後から覆い被さってきた。

「これだと、侑人のやらしいとこ……外から丸見えだな?」

 その言葉に、一瞬にして羞恥が沸き立つ。
 あくまでコンセプトルームだと言い聞かせるも、外にあるのは本物そっくりに作られた駅のホーム。そして何より、窓ガラスには目を逸らしたくなるような痴態が写っているのだ。

 着ているのは普段のスーツだというのに、前を大きくはだけさせられて、顔もすっかり蕩けきっている。ドアに押し付けられたまま、そんなあられもない姿を晒しているだなんて――侑人の羞恥を煽るにはあまりに十分すぎた。

「あ……いや、ぁ」
「想像してみろよ。俺に満員電車で迫られて、痴漢みたいなことされて――」

 胸元を弄りながら、高山がもう片方の手で股間を撫でてくる。そこはすっかり硬くなっていて、窮屈そうに布地を押し上げていた。
 侑人はたまらず身をよじるものの、抵抗などまるで意味をなさない。
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