クールな年下男子は、俺の生徒で理想のお嫁さん!?

有村千代

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番外編 ドキドキ! 禁断の学校えっち!?(2)★

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 スラックスを軽く下ろしたところで、ハッと橘は唇を浮かせる。
「これって……」
 その呟きに、諒太は体を反転させた。長机に手をついて臀部を突き出す格好になる。
「橘、すごく頑張ったみたいだから――ご、ご褒美……」
 諒太が身に着けていたのは、GストリングタイプのTバッグ――サイドとバックが紐のようになっている下着だった。
 しかもそれだけではない。極めつけに、後孔にはアナルプラグが埋め込まれている。すぐに事が始められるよう、あらかじめ準備してきたのだが、視覚的にも相当いやらしい姿になっているはずだ。
 諒太は羞恥で耳まで熱くなるのを感じつつ、後ろを振り返る。橘はというと、目を丸くしたまま固まっていた。
「えっ、あ……こーゆーの好きじゃない?」
 反応がない様子に不安を覚えて声をかける。やっとのことで返ってきたのは、深いため息だった。
「この状態で、ずっと授業してたんですか?」
「う、うん」
「――この淫乱講師」
「えええっ!? さすがにひど……っ」
 いきなり罵られて、諒太は非難の声を上げようとした。だがその矢先、グッと尻たぶを強く掴まれ、何も言えなくなってしまう。
「だって、そうでしょ? スーツの下にいかがわしいパンツ穿いたりして……」
 橘が下着のラインに沿って指を這わせてくる。それだけでゾクゾクとするものがあるのに、紐になっている布地を引っ張られれば、後孔に食い込んでもう堪らない。
 そんなこちらの様子を見つめながら、橘はさらに言葉を続けた。
「これって、プラグって言うんでしたっけ? こんなの挿れてたなんて、淫乱以外の何者でもないっすよね」
 トントン、とストッパーの部分を突かれる。鈍く伝わってくる振動に、諒太は小さく喘ぎながら首を横に振った。
「っあ、は……淫乱、なんかじゃ」
「どの口が言うんだか。あまり刺激が強すぎる真似しないでくださいよ。俺、まだまだこういったの慣れてないんだし、抑えがきかなくなるでしょ……っ」
 そう言い放つなり、橘は乱暴な手つきでアナルプラグを抜きとる。ぽっかりと開いた穴がヒクヒクと収縮を繰り返せば、代わりに二本の指がずぶりと挿入された。
「あっ、ん、あぁ……っ」
 節くれ立った指が体内を荒っぽくまさぐってきて、甘い痺れが背筋を駆け抜ける。
 前立腺を掠めるたび、腰がビクッと跳ねてしまうのを抑えられない。だが、背後からの愛撫では、肝心の箇所にピンポイントで触ってもらえないのがもどかしい。
(指、もっとほしい……)
 諒太は無意識のうちに腰を揺らめかせ、切なげに眉根を寄せる。
 すると、橘が口の端を持ち上げる気配がした。
「また自分で腰振って――坂上先生がここまで淫乱だったなんて、誰も想像つかないでしょうね」
「っ……は、あっ」
 揶揄するように言われるも、今や否定する気になれなかった。
 学校という場所でこのような浅ましい姿を晒している。それはどうしようもない事実で、諒太は机にしがみつくようにして、ひたすら快感を追っていた。
 とうに理性なんてものは崩れ落ちている。むしろ、背徳感に興奮さえ覚えているくらいだ。
「……このまま生徒に犯されていいんですか? どう見ても誘ってるようにしか思えませんけど」
 橘が耳元で囁き、追い打ちをかけてくる。
 いかにも品行方正といった顔立ちをしている彼だが、セックスのときは意地悪な一面を見せてくることも少なくない。
 普段の優しげな雰囲気とのギャップにドキドキするし、今はシチュエーションを楽しもうとしているのか、声色も少し違って余計に煽られる気がした。
「んっ、いい……大地になら、犯されてもいいからあっ」
 甘えた声で懇願し、肩越しに視線を送る。
 橘はクスッと笑みを浮かべると、背後から覆いかぶさってくるように体を寄せてきた。
「学校では“橘”でしょ、先生?」
「んっ、あ……」
 注意されながらも指を引き抜かれ、期待に胸が疼く。
 ベルトを緩め、次いでチャックを下げる音が聞こえれば、もう居ても立っても居られない。コンドームを装着しているであろう時間すらもどかしく、諒太は熱い吐息を吐いた。
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