魁!断筆姉さん!!

西洋司

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12 国王瀬田良平に謁見する_01

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 とぉっても、素晴らしいわぁーっ!!
 私(英子)は、心の中でず~っと大声で叫んでいた。

 王都の夕暮れの街並みは、濃いオレンジ色の夕陽が建物や人々、馬車や往来を照らしていて、……。
 その賑わいに、英子は心を深くときめかせていた。

 凄いっ、凄いっ、ホォ~ンと素晴らしいわぁーっ!?

 何だろっ? もう身体(からだ)中の震えが止まらない!!
 体内の血液が常温で沸騰して、心も身体も沸き立つ感じっていったらいいのかなぁっ!?

 ふと、運転している斎木さんが、こちらを見ている気がした。

「何ですか、斎木さん?」

「い、いや、……。王都はどうです? ここでの生活を、楽しめそうですか?」

「……」

 実際、楽しめるのなら楽しみたいけど、……。
 まぁ、……そんなに甘くはないよね、きっと。

「英子さん……、どうされましたか?」

「う~~んっ、そうですねぇ。絶対、楽しめますっ! 楽しんでみせますっ! ご安心下さいっ、斎木さんっ!!」

「……。それは、良かった! 我々は、英子さんが大いに活躍することを期待しておりますぞ!」

「はいっ!」

 斎木さんの言葉に、英子はニッコリと満面の笑顔を見せた。

「……」

 英子は、再び車窓に目をやった。
 うふふっ。ホォ~ンと、いろんな人達がいるんだ、……。

 車窓から眺める人々には、その各人に生活があり、人生がある。

 これまで王都に着くまで、地球と同じヒューマンと呼ばれる人種だけを見てきたんだけどさ、……。

 それが、この王都は人種の坩堝(るつぼ)と言っていいのかな?
 そのほとんどが、ヒューマンなんだけど。その髪の色、皮膚の色だけでもホンと千差万別。

 黒、茶、赤茶、アッシュ、白、金、プラチナは先ず当たり前。
 更には、青、紫、緑、黄、……ホンとにそんな髪色の人達がいるんだ。

 皮膚の色は大体白の強い肌色か、日本人に多い黄と茶が少し混ざったような肌色の人達、……。
 
 そして、……。そんなヒューマンを通り越してさ。
 緑色のスタイリッシュな服装の金髪のエルフ、ずんぐりした職人風の格好をしたドワーフ、更には犬や猫、狼や虎や豚、トカゲの顔をした人々が、人力車で貴族風の人々を運んだりしている、……。

「ホンと、……。異世界ファンタジーだ、……」

 英子は、思わずそう呟いていた。
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