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第二部「ハルコン青年期」
46 サスパニア出張旅団、フォリア山国境付近まで前進する_01
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シルファー・ファイルド団長率いるサスパニア出張旅団は、王都を出発してから早くも数日が経過した。
総勢1000名。ハルコン・セイントーク(私)によって齎されたサスパニアの情報を精査した上で、王宮はこれほどまでの大規模人員が必要と判断したんだよね。
現在、旅団は東方3領を越え、国境近く、フォリア山の麓まで前進していた。
「それにしても、ステラ殿下……。このセイントーク領産の最新型馬車って、ホンと乗り心地が快適よねぇ~っ!」
「えぇ、そうですわね、シルファー団長!」
「以前の私の馬車は、20年落ちでして。おまけに車軸にサスペンション? が装備されていなかったので、もう腰に響いちゃって、大変だったのよ!」
「ワカります。お尻がパンパンになっちゃうんですよね!」
「「ねぇ~~っ!」」
お互いにそう言って、うんうんと頷き合う2人。
「「……」」
その傍らで、ハルコンとミラ・シルウィットは、黙って笑顔のまま、2人の年長者の話の聞き役に徹していた。
この旅団の団長がシルファー第二王女。ステラ・コリンド殿下は王族の客人として同行している。
今回ハルコンはシルファー団長の参謀役として、ミラは両殿下の護衛として傍に仕えていた。
何だか、お二人ともこの旅を楽しんでくれているみたい、……。
ハルコンは、両殿下がこの出張旅行を楽しんでくれているようで、内心ホッとしていた。
ハルコン達の住むファイルド国からサスパニアまでの距離は、地球のモジュールに換算して、およそ250キロメートル。
先週、王立療養所にて治療した、サスパニアの隊商の皆さんから聞いた話では、通常の馬車で移動するとなると、最短でも10日間を要する距離なんだそうだ。
初夏とはいえ、刺すような日差し。気温32度超えで熱風が吹き晒す中、旅団の馬車の列が進んでいく。
シルファー団長が仰るように、最近王宮は馬車を最新式のセイントーク領産のものに入れ替えた。おかげで、快適な馬車の旅を楽しめるのだ。
何しろ、セイントーク領産の馬車は魔石を使った冷暖房完備で、室温23度と快適な環境を保っているのだから、……。
おまけに室内には魔石冷蔵庫が設置され、冷たい飲み物やアイスキャンディーを食べたりして過ごすことができるのだ。
もちろん我らがシルファー団長は、本人だけ快適な生活を享受するようなお人じゃないよ。
騎乗して移動する衛士や徒歩の獣人の傭兵達にも、休憩時間にはアイスキャンディーや冷たい飲み物を、ステラ殿下やミラと共に、率先して配って回っている人格者なんだよ。
ハルコンはそんなことを思いつつ、3人の女子達を感心して眺めていた。
総勢1000名。ハルコン・セイントーク(私)によって齎されたサスパニアの情報を精査した上で、王宮はこれほどまでの大規模人員が必要と判断したんだよね。
現在、旅団は東方3領を越え、国境近く、フォリア山の麓まで前進していた。
「それにしても、ステラ殿下……。このセイントーク領産の最新型馬車って、ホンと乗り心地が快適よねぇ~っ!」
「えぇ、そうですわね、シルファー団長!」
「以前の私の馬車は、20年落ちでして。おまけに車軸にサスペンション? が装備されていなかったので、もう腰に響いちゃって、大変だったのよ!」
「ワカります。お尻がパンパンになっちゃうんですよね!」
「「ねぇ~~っ!」」
お互いにそう言って、うんうんと頷き合う2人。
「「……」」
その傍らで、ハルコンとミラ・シルウィットは、黙って笑顔のまま、2人の年長者の話の聞き役に徹していた。
この旅団の団長がシルファー第二王女。ステラ・コリンド殿下は王族の客人として同行している。
今回ハルコンはシルファー団長の参謀役として、ミラは両殿下の護衛として傍に仕えていた。
何だか、お二人ともこの旅を楽しんでくれているみたい、……。
ハルコンは、両殿下がこの出張旅行を楽しんでくれているようで、内心ホッとしていた。
ハルコン達の住むファイルド国からサスパニアまでの距離は、地球のモジュールに換算して、およそ250キロメートル。
先週、王立療養所にて治療した、サスパニアの隊商の皆さんから聞いた話では、通常の馬車で移動するとなると、最短でも10日間を要する距離なんだそうだ。
初夏とはいえ、刺すような日差し。気温32度超えで熱風が吹き晒す中、旅団の馬車の列が進んでいく。
シルファー団長が仰るように、最近王宮は馬車を最新式のセイントーク領産のものに入れ替えた。おかげで、快適な馬車の旅を楽しめるのだ。
何しろ、セイントーク領産の馬車は魔石を使った冷暖房完備で、室温23度と快適な環境を保っているのだから、……。
おまけに室内には魔石冷蔵庫が設置され、冷たい飲み物やアイスキャンディーを食べたりして過ごすことができるのだ。
もちろん我らがシルファー団長は、本人だけ快適な生活を享受するようなお人じゃないよ。
騎乗して移動する衛士や徒歩の獣人の傭兵達にも、休憩時間にはアイスキャンディーや冷たい飲み物を、ステラ殿下やミラと共に、率先して配って回っている人格者なんだよ。
ハルコンはそんなことを思いつつ、3人の女子達を感心して眺めていた。
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