16 / 21
始動編
名付け会議
しおりを挟む
少し前に遡るが、レナードさんのところの狼犬のソルとルナの名付け会議の後、レナードさんが退出しても引き続き他の5体の名付け会議が続いた。
狼犬達はレナードさんの意見や意向もあり4時間で結論が出たが、他の5体は専属担当者も居ないし、そもそものところが今までこんなに集まって真剣に話し合ったことがない。
そのため調停役も進行役もいない状態。
それではこの研究馬鹿のわが…マイペースな連中の話がまとまる訳がない。
狼犬2匹の候補より大きな山が5つ以上も出来ていた。
レナードさんが居なかったら、狼犬の兄弟の名前も今目の前で起こっている混迷な状況だっただろう。
私は園長だというのに、手が離せない職員のリストを書いたメモの山を押し付けられた。
机の隅に追いやられたひと山は、あまりにも奇抜過ぎたり趣味に走り過ぎて、私を含めた常識のある者に却下されたリストだ。
それ以外に6つ山がある。
5体それぞれに考えたものと、特に決めて考えていないものだ。
リストの仕分けだけに8人がかりで約30分かかった。
レナードさんのいる時に大雑把に仕分けしてたから助かった。
マローネなど体色を表す色々な言語を挙げたものなど5体以外にも付けられるものの山が一番高い。
却下された職員以外の誰もが自分の考えた名前を主張し収拾がつかない。
このままでは何日経っても決まらない。
更に仕事を終えた職員も加わり纏まらない。
「この騒ぎはなんですか!」
出張から帰って来た副園長の怒声が部屋に響き渡った。
助かったと思ったのも束の間、説明を聞いて更に怒ったソフィアに20分も全員がお説教を受けた。
そしてソフィアの指示により、先ずは候補を減らすことから始めた。
「今から全員に配ったリストから覚えるのが難しいものを黒線で、呼び難いものを赤線で消して下さい。反論は認めません。始め!」
18人がぶつぶつ呟きながら、線を引く音と紙を捲る音だけが響いた。
ソフィアは指示を出して部屋を出て行き、しばらくして戻って来た。
「園長、今日非番の職員全員に連絡したところ、リストを持って来る者が6名いました。」
流石『影の支配者』の異名があるだけはあるな、あの混乱で非番の者のことまでは考えられなかったよ。
というか私はソフィアと違い本来なら研究者畑の人間だから、こういうまとめるのは苦手なんだよ。
自宅からリストを持って来た職員に、チェック済みのリストから、消えてないものを書き写す作業を指示して、持って来たリストをチェックするソフィア。
あっという間に半分がボツになったらしい。
その中の一枚を取って見る。
ヴァイオレット
ローズ
キャサリン
…好きな女の、いやこれは流行りの舞台女優の名前か!
なるほど、ソフィアが速攻で却下するのは当然だな。
もう1枚だけ見るか。
スーパーマリン ナイトホーク
スーパーマリン ベイビー
スーパーマリン シーライオン
スーパーマリン シーガル
スーパーマリン ウォーラス
スーパーマリン シーファイア
スーパーマリン シーファング
スーパーマリン アタッカー
スーパーマリン シーアタッカー
ん?なんだろう。
でもこのシリーズ系は却下だな。
というかこの2名は愛らしい小動物系の生物にこんな名前を付けてどうしたいんだ?
ソフィアの的確な指示のおかげで1/3まで減った。
大半が途中から考えてる内に迷走したんだろうな。
次の指示はそれぞれが張り出されたリストの中で、1体につき2つまでの候補を書いて箱に入れ、夜勤の者以外は帰宅するよう告げた。
その時に翌日の業務内容で午前中に余裕のある3名をリスト作成係に、昼ごろ余裕のある者4名に掲示と投票の準備を指示をしていた。
それぞれの昼休憩時に掲示された中からそれぞれの魔物に合うと思う1つを書いて投票。
全員の昼休憩が終了後に手隙の者を集めて一番多い者に決定した。
リス系魔物 マロン
小型のリス猿系魔物 デイジー
小鳥系魔物 リルル、ピルル
そして今回提示された残りのリストは今後来る際の候補としてファイリングされたらしい。
狼犬達はレナードさんの意見や意向もあり4時間で結論が出たが、他の5体は専属担当者も居ないし、そもそものところが今までこんなに集まって真剣に話し合ったことがない。
そのため調停役も進行役もいない状態。
それではこの研究馬鹿のわが…マイペースな連中の話がまとまる訳がない。
狼犬2匹の候補より大きな山が5つ以上も出来ていた。
レナードさんが居なかったら、狼犬の兄弟の名前も今目の前で起こっている混迷な状況だっただろう。
私は園長だというのに、手が離せない職員のリストを書いたメモの山を押し付けられた。
机の隅に追いやられたひと山は、あまりにも奇抜過ぎたり趣味に走り過ぎて、私を含めた常識のある者に却下されたリストだ。
それ以外に6つ山がある。
5体それぞれに考えたものと、特に決めて考えていないものだ。
リストの仕分けだけに8人がかりで約30分かかった。
レナードさんのいる時に大雑把に仕分けしてたから助かった。
マローネなど体色を表す色々な言語を挙げたものなど5体以外にも付けられるものの山が一番高い。
却下された職員以外の誰もが自分の考えた名前を主張し収拾がつかない。
このままでは何日経っても決まらない。
更に仕事を終えた職員も加わり纏まらない。
「この騒ぎはなんですか!」
出張から帰って来た副園長の怒声が部屋に響き渡った。
助かったと思ったのも束の間、説明を聞いて更に怒ったソフィアに20分も全員がお説教を受けた。
そしてソフィアの指示により、先ずは候補を減らすことから始めた。
「今から全員に配ったリストから覚えるのが難しいものを黒線で、呼び難いものを赤線で消して下さい。反論は認めません。始め!」
18人がぶつぶつ呟きながら、線を引く音と紙を捲る音だけが響いた。
ソフィアは指示を出して部屋を出て行き、しばらくして戻って来た。
「園長、今日非番の職員全員に連絡したところ、リストを持って来る者が6名いました。」
流石『影の支配者』の異名があるだけはあるな、あの混乱で非番の者のことまでは考えられなかったよ。
というか私はソフィアと違い本来なら研究者畑の人間だから、こういうまとめるのは苦手なんだよ。
自宅からリストを持って来た職員に、チェック済みのリストから、消えてないものを書き写す作業を指示して、持って来たリストをチェックするソフィア。
あっという間に半分がボツになったらしい。
その中の一枚を取って見る。
ヴァイオレット
ローズ
キャサリン
…好きな女の、いやこれは流行りの舞台女優の名前か!
なるほど、ソフィアが速攻で却下するのは当然だな。
もう1枚だけ見るか。
スーパーマリン ナイトホーク
スーパーマリン ベイビー
スーパーマリン シーライオン
スーパーマリン シーガル
スーパーマリン ウォーラス
スーパーマリン シーファイア
スーパーマリン シーファング
スーパーマリン アタッカー
スーパーマリン シーアタッカー
ん?なんだろう。
でもこのシリーズ系は却下だな。
というかこの2名は愛らしい小動物系の生物にこんな名前を付けてどうしたいんだ?
ソフィアの的確な指示のおかげで1/3まで減った。
大半が途中から考えてる内に迷走したんだろうな。
次の指示はそれぞれが張り出されたリストの中で、1体につき2つまでの候補を書いて箱に入れ、夜勤の者以外は帰宅するよう告げた。
その時に翌日の業務内容で午前中に余裕のある3名をリスト作成係に、昼ごろ余裕のある者4名に掲示と投票の準備を指示をしていた。
それぞれの昼休憩時に掲示された中からそれぞれの魔物に合うと思う1つを書いて投票。
全員の昼休憩が終了後に手隙の者を集めて一番多い者に決定した。
リス系魔物 マロン
小型のリス猿系魔物 デイジー
小鳥系魔物 リルル、ピルル
そして今回提示された残りのリストは今後来る際の候補としてファイリングされたらしい。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました
雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。
気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。
剣も魔法も使えないユウにできるのは、
子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。
……のはずが、なぜか料理や家事といった
日常のことだけが、やたらとうまくいく。
無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。
個性豊かな子供たちに囲まれて、
ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。
やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、
孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。
戦わない、争わない。
ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。
ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、
やさしい異世界孤児院ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる