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第3章
粛正
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幻獣王フェンリルは白銀となった銀フェンリルの上位種で、攫われたフェンリルは最下位の眷属である。
このフェンリルの子を救出したことで初めて、黒幕がレナードのいるエンサージョ国の貴族だと思っていた冒険者ギルドは頭を抱えた。
スタークツ帝国は王侯貴族を罰せられるのは皇帝だけ、アデッソ王国は冒険者ギルドはあるものの、買収された職員がどれだけいるかわからないと言われている場所だ。
オーガスティンはレナードの元へ行き、精霊王達のところへ連れて行って欲しいと頼んだ。
前回同様に鱗粉をかけてもらい、オーガスティンが話す。
《精霊王と幻獣王の方々、お初にお目にかかります。
エンサージョ国冒険者ギルドオーガスティンと申します。
リストにない人物や場所についての情報をありがとうございます》
《約束ヲ守ッタダケダ》
《いただいた情報の中で、私達が手を出せない国と人物がありました。
そこでいくつか提案があります》
《申シテミヨ》
《先ず情けない話しですが、アデッソ王国の冒険者ギルドの職員の中に協力者がいます。その者達を探し出して前回のように追い回すか、凄惨な映像を見せるなど無力化をお願いしたい》
《良カロウ》
《次に手を出せない人物が計画したであろう研究施設を中で働く者ごと壊滅していただきたい。ただもし奴隷など無理矢理働かされていたり、下働きで全く研究の内容を知らない者がいたら逃して欲しいです》
《時間ガアレバ出来ル限リ逃ソウ》
《最後にスタークツ帝国とアデッソ王国の王侯貴族の関係者は、アデッソ王国の冒険者ギルドの協力者の処分が終わったら、幻獣を使って派手に攫ってもらえないでしょうか?》
《ソレハ可能ダガ、何故ジャ?》
《一番危険な発想の組織の上、見せしめには最高だからです。
王侯貴族、しかも大陸で一番手出し出来ない国の者でも、幻獣達を怒らせれば容赦されないと印象付けることが出来るからです》
《見セシメカ、良イダロウ》
《攫った後は好きにして構いません。
ただ出来れば血の付いた衣服や装飾品の付いた身体の一部が残せれば、より効果的なのでお願い出来ればと》
《ホゥ、効果ガアルナラヤッテヤロウ》
試練の森での秘密裏の会合の翌日、アデッソ王国のギルド関係者が次々と不幸な事が起こった。
ある者は処分したはずの不正の証拠が戻されていて免職になり、
ある者達は鳥や犬などの大群に襲われて大怪我をして数週間の療養になり、
ある者達は全身びしょ濡れで帰宅後、部屋に籠って数ヶ月出て来なくなった。
人質を取られていた者も数名おり、無事が確認された後に自ら罪を告白して謹慎した者もいた。
責任を取ってギルド長が辞任し、本部より厳格な人物がギルド長に赴任。
正常な業務が出来る体制になったアデッソ王国の冒険者ギルドは、幻獣をキマイラ化しようとした黒幕が自国の侯爵と知り愕然とする。
世間がアデッソ王国の冒険者ギルドの件で騒いでいる間にひっそりと研究施設がある離宮が突然の火の手が上がり、あっという間に燃え広がった。
奴隷の一部もキマイラ化されており、戻る手段がないなら解放してくれと涙を流したため、同じ願いをする幻獣のキマイラ達と共に幻獣王フェンリルが痛みを感じぬように一瞬で命を刈った。
キマイラ達の遺骸はフェニックスが聖なる浄化の炎で燃やした。
直接関わった者はキマイラの元になった種族の者達に追い回されて、動けなくなる程度に襲われた。
間接的に関わった者は凄惨な場面を見せられ涙し気絶させた。
研究資料と共に全てが跡形もなく焼失された。
公式な生存者はたまたま町へ買い物に出ていた奴隷と、休日で実家に帰っていた下働きの数名だけだった。
2日後大陸中の国に幻獣の中でも幻と言われた種族が突然現れた。
民衆は姿を見て逃げ惑い、軍隊や警護隊など防衛に当たる者が城壁に緊急召集されたが、幻獣達が襲ったのは王侯貴族の住む地域や富裕層の住む住宅街だけであった。
スタークツ帝国にはドラゴン達が、アデッソ王国にはフェンリルの群れが現れ、王侯貴族や悪名高い豪商達を咥えて去って行き、そのまま近くの迷いの森へと消えた。
このフェンリルの子を救出したことで初めて、黒幕がレナードのいるエンサージョ国の貴族だと思っていた冒険者ギルドは頭を抱えた。
スタークツ帝国は王侯貴族を罰せられるのは皇帝だけ、アデッソ王国は冒険者ギルドはあるものの、買収された職員がどれだけいるかわからないと言われている場所だ。
オーガスティンはレナードの元へ行き、精霊王達のところへ連れて行って欲しいと頼んだ。
前回同様に鱗粉をかけてもらい、オーガスティンが話す。
《精霊王と幻獣王の方々、お初にお目にかかります。
エンサージョ国冒険者ギルドオーガスティンと申します。
リストにない人物や場所についての情報をありがとうございます》
《約束ヲ守ッタダケダ》
《いただいた情報の中で、私達が手を出せない国と人物がありました。
そこでいくつか提案があります》
《申シテミヨ》
《先ず情けない話しですが、アデッソ王国の冒険者ギルドの職員の中に協力者がいます。その者達を探し出して前回のように追い回すか、凄惨な映像を見せるなど無力化をお願いしたい》
《良カロウ》
《次に手を出せない人物が計画したであろう研究施設を中で働く者ごと壊滅していただきたい。ただもし奴隷など無理矢理働かされていたり、下働きで全く研究の内容を知らない者がいたら逃して欲しいです》
《時間ガアレバ出来ル限リ逃ソウ》
《最後にスタークツ帝国とアデッソ王国の王侯貴族の関係者は、アデッソ王国の冒険者ギルドの協力者の処分が終わったら、幻獣を使って派手に攫ってもらえないでしょうか?》
《ソレハ可能ダガ、何故ジャ?》
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王侯貴族、しかも大陸で一番手出し出来ない国の者でも、幻獣達を怒らせれば容赦されないと印象付けることが出来るからです》
《見セシメカ、良イダロウ》
《攫った後は好きにして構いません。
ただ出来れば血の付いた衣服や装飾品の付いた身体の一部が残せれば、より効果的なのでお願い出来ればと》
《ホゥ、効果ガアルナラヤッテヤロウ》
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ある者は処分したはずの不正の証拠が戻されていて免職になり、
ある者達は鳥や犬などの大群に襲われて大怪我をして数週間の療養になり、
ある者達は全身びしょ濡れで帰宅後、部屋に籠って数ヶ月出て来なくなった。
人質を取られていた者も数名おり、無事が確認された後に自ら罪を告白して謹慎した者もいた。
責任を取ってギルド長が辞任し、本部より厳格な人物がギルド長に赴任。
正常な業務が出来る体制になったアデッソ王国の冒険者ギルドは、幻獣をキマイラ化しようとした黒幕が自国の侯爵と知り愕然とする。
世間がアデッソ王国の冒険者ギルドの件で騒いでいる間にひっそりと研究施設がある離宮が突然の火の手が上がり、あっという間に燃え広がった。
奴隷の一部もキマイラ化されており、戻る手段がないなら解放してくれと涙を流したため、同じ願いをする幻獣のキマイラ達と共に幻獣王フェンリルが痛みを感じぬように一瞬で命を刈った。
キマイラ達の遺骸はフェニックスが聖なる浄化の炎で燃やした。
直接関わった者はキマイラの元になった種族の者達に追い回されて、動けなくなる程度に襲われた。
間接的に関わった者は凄惨な場面を見せられ涙し気絶させた。
研究資料と共に全てが跡形もなく焼失された。
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2日後大陸中の国に幻獣の中でも幻と言われた種族が突然現れた。
民衆は姿を見て逃げ惑い、軍隊や警護隊など防衛に当たる者が城壁に緊急召集されたが、幻獣達が襲ったのは王侯貴族の住む地域や富裕層の住む住宅街だけであった。
スタークツ帝国にはドラゴン達が、アデッソ王国にはフェンリルの群れが現れ、王侯貴族や悪名高い豪商達を咥えて去って行き、そのまま近くの迷いの森へと消えた。
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