彼は続きが書けない

風雅ハ犬

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書き始めてからは止まらな…い

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 サイトに登録をしてから一週間目の休日、彼はスマホで文字を入力し続けていた。

 書き始めてからは止まらない。
 今までの想像 妄想 空想を組み立てて、ストーリーにし、登場人物達を動かすのは何と楽しいことか。

 世のネットに作品を公開している人達はこんなに楽しいことをしていたんだ。見ているだけなんて惜しいことをしていた。
 もっと早く自分も行動していれば良かった。

 彼は休日が楽しみになった。1ヶ月、半年後、一年半と更新を続けていたが、ある日ピタリと止まった。

「……最後はどうしたらいいんだ?」
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