彼は続きが書けない

風雅ハ犬

文字の大きさ
上 下
6 / 6

仕事に支障が出そうな幻聴が聞こえた

しおりを挟む
 社会人な彼は複数の後輩が出来た。
 後輩の面倒をみることによって、休日でも気持ちに余裕ができなくなった。

 新しい作品のアイディアも浮かばなくなった。

 ネット小説は別に職業にしているわけではないし、楽しみにしている人はいるのだろうかという自己満足だ。

 でも世の中に生み出したのは自分だ。
 始まりがあるなら終わらせなければ。

 思考が仕事と趣味の間を悶々とする日が出てきた。
 これはいけない。自分の趣味は放っておいてもいいが、仕事は別だ。
 後輩も仕事ができるようになってきた。そういう時失敗しやすくなる。すぐに気づけてフォローできるようにしなくては!
 楽しくなってきた仕事がつまらなくなったら可哀想だ。

一人になったとき、ふと「…異世界に行ったら続きが書けるのに」と呟いていた。

 もう呟いていたことにも気付かなかった。


 そんなある日、頭の中で綺麗な声が聞こえた。




【【【【「異世界行ってみる?」】】】】
 

しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

1 / 4

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

亡国のマニフェスト2️⃣ ガキの立法

BL / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

君の手の温もりを、永遠に忘れないように

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:1

“ペンペン”配信サイト

大衆娯楽 / 連載中 24h.ポイント:56pt お気に入り:18

セプトクルール 短編集

児童書・童話 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

桜舞う季節。彼女がついた嘘。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:6

夜十丸くんは憑かれてる。

青春 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

処理中です...