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春崎暁人。それが俺の名前だ。
大して裕福でもなく、かといって貧困に悩まされているわけでもない。平凡な家庭に生を受けた日本人だ。
怪我や病気にもかかることなく過ごした二十数年。彼女はできなかったけど、それなりに人生を楽しく過ごせたとは思う。まぁ、正直彼女の一人くらいは欲しかったけどな。
だけど職場でも変に目立たず、かといって活躍しなさすぎずの微妙な立ち位置をキープするのに必死で、彼女なんて作る暇がなかったんだ。だから仕方ない。
だが、その日……俺はそんな自分とおさらばする日を迎えることになる。
「――うしっ!」
『合コン行こうぜ!』
数少ない職場の友人が仕事の合間の休憩時間にかけてくれた言葉だった。
聞けば、彼氏彼女のいない侘しい生活を過ごしている者たちで集まって飲もうとのこと。そして、彼女もおらず仕事ばっかりしていた俺にも、そんなお声はかかってきたわけだ。
「だ、大丈夫かな……これ」
鏡の前でボディーチェック。
就職してから見栄えよりも機能性重視の服が増えてしまったがためなのか、自分の服装が御洒落なのかどうかが全然分からない。
一応雑誌は確認してみたが、今の若い子向けの服装は自分には似合わないと思う。だからこそ、学生の頃に着ていたグレーのパーカーに黒みがかった青のジーパンと無難な格好を選んでみたんだが、
「……パッとしねーな」
自分で選んでおいてなんだけど、正直普通だ。目立ちすぎず、目立たなすぎず……。うん、普通だ。
「まぁ、仕方ないよな。服少ないし」
こんなことなら、普段から服を買っておくんだった。
ため息を吐いた後に時計を確認してみれば、もうすぐ集合時間を迎える頃合いとなっていた。
まぁ、少しだけ早いだろうけど待たせるよりは良いかと結論を出して、俺は再度鏡で身だしなみを確認してから財布と携帯をポケットに詰めて家を出る。
「――行ってきます」
一人暮らしをしているのだから当然返事はない。
けど、いつかは自分にも家族のほかに『行ってらっしゃい』なんて優しい言葉を投げてくれる相手が見つかるのだろうかな。
なんて、合コンに浮かれていた俺はそんなことを考えながら家を飛び出した。――二度と帰ることの出来ない我が家に対して……。
自分がそんな自宅に二度と帰ることができないと悟ったのは家を飛び出してすぐのことだった。
集合場所は家からちょっと歩いた場所にある最寄り駅。走れば五分とかからずたどり着ける場所だが、俺は初の合コンへの期待と高揚感のおかげで随分気分が良かった。
今ならどんなことだって出来る。いや、やっても良い。
それくらい気分が良かったんだ。
「――ッ!?」
だからなのだろうか。
走った末にたどり着いた最寄り駅近くの交差点。普段は交通量も大したものではなく基本的に平和なその場所で、俺は見た――見てしまった。
横断歩道を手を振り笑顔を浮かべて渡る女の子。道路を挟んだ向かい側に立つ母親と思しき女性の方へと向かう彼女へと一直線に向かう一台のワゴン車を。
「――美晴ちゃんッ!」
気づけば、女性の悲鳴に近い声が響き渡るよりも早く俺の身体は少女の方へと駆け出していた。
何をしているんだろうと自分でも思った。俺はこれから合コンに向かうんだ。こんなところで命を賭してまで女の子を助けようとするなんて馬鹿じゃないのか。
だけど、すでに走り出していた俺の身体は止まらない。――止まれない!
「うおぉぉぉおおお~~ッ!」
ワゴン車が少女に追突するよりも早く彼女の元にたどり着いた俺は、彼女の身体を母親の方へと突き飛ばす。地面はアスファルトだからな。転べば痛いだろうけど我慢してほしい。
でも、きっとあの子は泣くだろう。何たって、小さな女の子だし。
なんてことを一瞬の間に考えていた俺を、まるで現実に引き戻すかのように大きな衝撃が襲い来る。
「――」
悲鳴なんて口から発せられないまま俺は空を飛び、何度か地面を跳ねたのちにうつ伏せになって制止した。
痛みは……ない。けど、身体中から火が噴き出しているかのような熱さを感じる。
かと思えば、その熱さは一瞬にして冷凍庫にでも閉じ込められたかのような寒さに変化していく。
「――」
そんな地獄のような苦しみを感じているのに悲鳴の一つも出ないのは、大人としてのプライドなのか。それともすでに身体が死に始めているのか。――多分、後者だろうな。
「うわぁぁぁあああ~っ! 痛いよ~ッ!」
「美晴ちゃんッ、美晴ちゃんッ!」
少しずつ霞んでいく視界の隅に映る、泣きじゃくる少女と、彼女を抱きしめる親子の構図。
どうやらあの子は助かったらしい。アスファルトの上で転び、血のにじむ腕を抑えて大声を上げて泣く姿は生きている証拠だ。――代わりに、俺は死ぬようだけど……。
「――ご……う……こ……」
死ぬ間際、口にする言葉が『合コン』なんてのは格好つかないかもな。
だけど、それも仕方ないことだ。心残りがあるとするなら合コンに行けなかったことなのだから。
俺がいないところで合コンに支障が出るとは思えないが、少なくともそれを開こうとして俺が死んだことに対して友人が随分と自分を責めそうな気がする。
あいつはそんな奴だから……。
「……」
そう考えていると自然と心が穏やかな気分になった気がする。
だからだろう。身体全体を襲う寒さが少しずつ薄れていき、やがて消えていく。――俺の意識も道ずれに……。
そうして俺こと春崎暁人は死んだ。
大して裕福でもなく、かといって貧困に悩まされているわけでもない。平凡な家庭に生を受けた日本人だ。
怪我や病気にもかかることなく過ごした二十数年。彼女はできなかったけど、それなりに人生を楽しく過ごせたとは思う。まぁ、正直彼女の一人くらいは欲しかったけどな。
だけど職場でも変に目立たず、かといって活躍しなさすぎずの微妙な立ち位置をキープするのに必死で、彼女なんて作る暇がなかったんだ。だから仕方ない。
だが、その日……俺はそんな自分とおさらばする日を迎えることになる。
「――うしっ!」
『合コン行こうぜ!』
数少ない職場の友人が仕事の合間の休憩時間にかけてくれた言葉だった。
聞けば、彼氏彼女のいない侘しい生活を過ごしている者たちで集まって飲もうとのこと。そして、彼女もおらず仕事ばっかりしていた俺にも、そんなお声はかかってきたわけだ。
「だ、大丈夫かな……これ」
鏡の前でボディーチェック。
就職してから見栄えよりも機能性重視の服が増えてしまったがためなのか、自分の服装が御洒落なのかどうかが全然分からない。
一応雑誌は確認してみたが、今の若い子向けの服装は自分には似合わないと思う。だからこそ、学生の頃に着ていたグレーのパーカーに黒みがかった青のジーパンと無難な格好を選んでみたんだが、
「……パッとしねーな」
自分で選んでおいてなんだけど、正直普通だ。目立ちすぎず、目立たなすぎず……。うん、普通だ。
「まぁ、仕方ないよな。服少ないし」
こんなことなら、普段から服を買っておくんだった。
ため息を吐いた後に時計を確認してみれば、もうすぐ集合時間を迎える頃合いとなっていた。
まぁ、少しだけ早いだろうけど待たせるよりは良いかと結論を出して、俺は再度鏡で身だしなみを確認してから財布と携帯をポケットに詰めて家を出る。
「――行ってきます」
一人暮らしをしているのだから当然返事はない。
けど、いつかは自分にも家族のほかに『行ってらっしゃい』なんて優しい言葉を投げてくれる相手が見つかるのだろうかな。
なんて、合コンに浮かれていた俺はそんなことを考えながら家を飛び出した。――二度と帰ることの出来ない我が家に対して……。
自分がそんな自宅に二度と帰ることができないと悟ったのは家を飛び出してすぐのことだった。
集合場所は家からちょっと歩いた場所にある最寄り駅。走れば五分とかからずたどり着ける場所だが、俺は初の合コンへの期待と高揚感のおかげで随分気分が良かった。
今ならどんなことだって出来る。いや、やっても良い。
それくらい気分が良かったんだ。
「――ッ!?」
だからなのだろうか。
走った末にたどり着いた最寄り駅近くの交差点。普段は交通量も大したものではなく基本的に平和なその場所で、俺は見た――見てしまった。
横断歩道を手を振り笑顔を浮かべて渡る女の子。道路を挟んだ向かい側に立つ母親と思しき女性の方へと向かう彼女へと一直線に向かう一台のワゴン車を。
「――美晴ちゃんッ!」
気づけば、女性の悲鳴に近い声が響き渡るよりも早く俺の身体は少女の方へと駆け出していた。
何をしているんだろうと自分でも思った。俺はこれから合コンに向かうんだ。こんなところで命を賭してまで女の子を助けようとするなんて馬鹿じゃないのか。
だけど、すでに走り出していた俺の身体は止まらない。――止まれない!
「うおぉぉぉおおお~~ッ!」
ワゴン車が少女に追突するよりも早く彼女の元にたどり着いた俺は、彼女の身体を母親の方へと突き飛ばす。地面はアスファルトだからな。転べば痛いだろうけど我慢してほしい。
でも、きっとあの子は泣くだろう。何たって、小さな女の子だし。
なんてことを一瞬の間に考えていた俺を、まるで現実に引き戻すかのように大きな衝撃が襲い来る。
「――」
悲鳴なんて口から発せられないまま俺は空を飛び、何度か地面を跳ねたのちにうつ伏せになって制止した。
痛みは……ない。けど、身体中から火が噴き出しているかのような熱さを感じる。
かと思えば、その熱さは一瞬にして冷凍庫にでも閉じ込められたかのような寒さに変化していく。
「――」
そんな地獄のような苦しみを感じているのに悲鳴の一つも出ないのは、大人としてのプライドなのか。それともすでに身体が死に始めているのか。――多分、後者だろうな。
「うわぁぁぁあああ~っ! 痛いよ~ッ!」
「美晴ちゃんッ、美晴ちゃんッ!」
少しずつ霞んでいく視界の隅に映る、泣きじゃくる少女と、彼女を抱きしめる親子の構図。
どうやらあの子は助かったらしい。アスファルトの上で転び、血のにじむ腕を抑えて大声を上げて泣く姿は生きている証拠だ。――代わりに、俺は死ぬようだけど……。
「――ご……う……こ……」
死ぬ間際、口にする言葉が『合コン』なんてのは格好つかないかもな。
だけど、それも仕方ないことだ。心残りがあるとするなら合コンに行けなかったことなのだから。
俺がいないところで合コンに支障が出るとは思えないが、少なくともそれを開こうとして俺が死んだことに対して友人が随分と自分を責めそうな気がする。
あいつはそんな奴だから……。
「……」
そう考えていると自然と心が穏やかな気分になった気がする。
だからだろう。身体全体を襲う寒さが少しずつ薄れていき、やがて消えていく。――俺の意識も道ずれに……。
そうして俺こと春崎暁人は死んだ。
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──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
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