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黒い森
しおりを挟む誰もが寝静まったこの時間
と言ってもこの森奥深くには誰もいないが
私は1人、整備されていない道を魔法で足を強化して駆けていた。
この先にはとある魔術教団の研究所の1つがある
<魔術教団>
ー 人さらい、人体実験、闇取引。
目的のために手段を選ばないところはそこ ら辺の闇社会の組織と同じだ。
しかし大きな違いがある。
1つは組織の規模
この国、フィオーレ王国の全域に研究所支
部を持ち、そのどこにも手練の魔道士が数
多く在籍している。
2つ目はその秘匿性
規模が大きい割りにはその存在を知る一般人はほぼおらず、国ですら把握していな
い。
知られたとしても教団の幹部や目的まで 明らかになった事はない。
もっとも私は一部の幹部やある程度の教団の目的は知っているが。
だからこそこうして研究所に向かうのだ
魔術教団について新たに手に入れた情報、それは
(神の制御装置のコア…ね…)
魔術教団が神と呼ぶ少女、逃亡中のそれを捕らえて支配下に置く腹づもりらしい。
なんでも精神を乗っ取るとか。
その装置のコアがこの先の研究所で開発されている。
完成を阻止しなければいけない。
神と呼ばれる少女はまさしくこの世界の神そのものだ。
宗教によって信じられている神は大勢いるがそれらとは違う。
彼女が死ねば世界が死ぬ
彼女の異変は世界の異変
だから彼女は誰かの奴隷になる訳にも死ぬ訳にもいかない
(それに…)
(…………!)
考えるのはやめだ。
さっきまでと辺りの空気が違う。
肌に突き刺さる何かを感じる。
(もう研究所の敷地内に入ったか)
足を止めずに魔法で周囲を探知してみると、この一帯にはトラップが張り巡らされているのが分かった。
出来れば研究所に近づくまで存在は感づかれたくない。
となればトラップは避けつつこっそり解除するのがいいだろう。
まあ
(この程度は造作もないな…)
高度なトラップだが、確実に処理する自信がある。
そのまま進み、ワイヤーやレーダーで反応するタイプは全て避け、それが無理なら迅速に解除。
その繰り返しだ。
私は難なく暗い森のより奥地に入ってきた。
そこへ今度はケルベロスのような黒い獣が数十頭飛びかかってくる。
門番を置いているということはもう相当研究所に近いはず。
魔法で異空間にしまっていた愛用の剣を抜いて、狙いを定めて、切る。獣が落ちる。
こんなことに1秒もかけない。
私の剣は神速だと言われた事があるが
このぐらいは出来ないと、出来るようにならなければ生き残れなかった。
(さて、もう建物が見え…。)
木の影から覗いて見ると予想通り巨大な建物があった、あったが…。
この建物、正面入口しか侵入経路がない
魔法で探知した結果窓一つない。おまけに入口以外の壁は異常に厚く、中の様子がよくわからない。ここは
どこかの壁を壊して突入するか
入口から正面突破か
前者は壊している間に先手を打たれる場合がある。
後者なら速攻で仕掛けることができる
相手が立て直す前に速攻で装置のコアまで辿り着けば破壊出来る
ここは
正面入口だな
剣を体の横に構え、身を低くし、地面を蹴る
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