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16歳の終着 [前編]
しおりを挟む地面を蹴って一気に距離をつめ、入口付近で身をかがめる
(警備が薄い…。待ち伏せされてる…?)
ここまで来るのに早々にバレるようなことはしていないはずだが…。
あまりに入口付近に人がいない
(もう少し中まで入ろう)
進んで身を隠して覗く、と
真っ白な開けたエリアのようだ
誰もいない
奥には巨大な扉がある
軽く探知魔法を使うが本当に何も無いようだ
軽くとはいえ、私の目を欺ける魔導士がこの辺境の一研究所にいるといった情報もない
(ならコアはおそらくあの扉の向こう…)
でも
(向こうは…死地…か)
やはりこれは待ち伏せされてると考えるのが普通だろう
それも人員と魔力を最大限に割いてだ
それでもこの厚い壁の中では直接叩く他ない
向こう側に行くしかない
(……)
向こう側には天井の裏から行けそうだな
ここを通って…
…よし…あとはここから降りれば…
(……)
怖い?
(いや)
死ぬかもしれない
(死なないよ)
殺されるかもしれない
(かもしれない?)
絶対なんてない
(絶対じゃなきゃいけない)
何故言い切れる
(だって私は)
「来たぞ、上からだ!!」
「予定通りここで仕留めるぞ!!」
下方から叫び声があがる
前方には赤く脈打つ巨大な装置
(あれが…)
あれが神を支配する…
「さっきのものを出せ」
「「はっ!」」
(…!)
血のように赤いそれに取られた気が、命令する声に持っていかれる
なぜ…
なぜ…なぜあいつが…
頭の血が 沸騰 しか け て
「ドサドサッ」
背後から何かが落ちる
頭が急速に冷えていく
直感で、見てはいけないと
思ったのに
振り返って
しまった
「どう…して…」
そこに落ちた モノ は
赤いそれは
動かないそれは
私の記憶と一致した
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