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二章 九月
三 日の出
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雨は通り雨だった。バスの中でぼくは、大きな虹がかかるのを、眺めていた。
翌朝。すこぶる体調はよかった。なぜかぼくは早い時間に目を覚ましてしまい、何をするわけでもなかったのだけれども、とりあえず寝間着をトレーナーに着替えて、外にでた。
秋のすがすがしい、冷たい空気がぼくの頬を撫でる。半袖には少々冷たすぎる空気だけれども、しかしその清浄な空気は、それを補ってあまりある何かを持っていた。
まだ太陽がのぼっていない、白みはじめてきた空を見ながら、うんと強く伸びをする。ぼくはふと思いつき、自転車を出すと、近くの公園へ向かった。
公園は、少しばかりの高台にあって、そこからは、結構よく、町が見えるのだ。ぼくはそこで、何をするでもなしにじっと、しだいに動き始める町を眺めていた。
「久保くん!」
驚きの声があがった。「やあ、おはよう、久我」ぼくは後ろを振り返り、声をかけた。「あ……おはよう」言葉を返した彼女は、まだ自分の目が信じられない、といった様子でぼくを見ていた。
「どうしたの? こんな朝早くから?」問われるままに応える。
「なんか、早く目が覚めちゃってね。何となく、ここに来たくなったんだ」
……そういえば、いったいいつからだったろう? ぼくらが、お互いを名前で呼ばなくなったのは。小さい頃は、「由美香」「長路」と呼び合っていたぼくらなのに。
はじめに姓を呼びだしたのは、久我の方が先だったと思う。ぼくは、じっと、東の空を眺めている彼女に、声をかけた。
「なあ、由美香……」
意識して、彼女を名前で呼んでみた。「なあに?」いつもと変わらない調子でぼくのほうを見る久我。「……なんでもない」
ぼくはいった。「へんなの」そういって久我はまた、さっきまで見ていた方に向き直る。そして彼女は、ようやくぼくに届くか届かないかくらいの声で、いった。
「長路、陽が、のぼるよ」
いわれて、ぼくも、久我の見ている方に目をやる。……ゆっくりと、朝日がのぼりはじめていた。「……うわぁ……」ぼくはつぶやき、それきり、絶句した。はじめて見た。太陽がのぼる瞬間なんて。
「時々ね、見に来るんだ、ここに」
「なにを?」つぶやくようにいった久我にぼくは問い、そして彼女は、小さく笑って、「決まってるじゃない。日の出よ」いった。
ぼくと久我は、そのまましばし、朝の清浄な空気にうたれながら、のぼりゆく太陽を眺め続けていた。
「……久保くん、さ。すきなんでしょう? 鈴木さん」
じっと、東の空を見つめながら、久我はつぶやいた。
しばし戸惑い、「……うん」ぼくは応えた。
今まで、もやもやしていたものが、今、ようやく言葉になったような気がした。ちらりと、久我が微笑んでいるのが、視界にはいる。
「……なんだかさ、信じられないよね。小学校の時に、じゃれあっていたのが」
ぼくは、ゆっくりとうなずいた。
「本当に。小学校を卒業したのなんて、何年も前じゃないのにね」
……それが、今では……。確かに、今でもぼくらの仲はいい。けれども、あのころのような無邪気な仲の良さ、というのは、もうとっくに、ぼくらの間からは失われてしまっているような気がした。
ゆっくりと、ため息をつく久我。そのため息の意味は、ぼくにはわからなかった。
「戻ろうか」
「そうだね」ぼくはうなずき、そしてぼくらは、道を別にした。
「はよ」
朝のバス停で、いつも通りに、久我は声をかけてきた。
いつもと違うのは、彼女が声をかけてきたのが、教室ではなく、バス停だったこと。
いつも彼女は、一本前のバスで通学していたのに。
「……久我」珍しいね、といおうとして、けれどもぼくは、「おはよ」いつも通りに返事を返した。
「どうしたの? 朝、一本早いので行くんじゃなかったっけ?」
ぼくは問うた。「心境の変化よ。ちょっとした」久我はいたずらっぽく笑って、応えた。
それから少しの間、ぼくらは、無言のままの時間をすごしていた。バスがやってくるまでの数分間。
……朝のことがあったからだろうか。やけに、その数分が長い。へんに久我を意識している自分に気づいて、ぼくは苦笑したくなった。
「……久我はさ……」
好きな人、いないのか? 問おうとしたそれと同時に、バスがやってきた。「なに?」問う久我に、「……あ、やっぱ、いいや」応えて、ぼくはバスの方へ歩きだした。
いつもの日常が、始まろうとしていた。
バスの中で久我は、前のバス停でのりこんだ、別の学校の友達と笑いころげていたけれども、ぼくはといえば、何となくそういう気分になれず、一人でじっと、流れていく景色を眺め続けていた。
バスがとまった。ぞろぞろと、同じ学校に通う連中がバスを降りていくのにまじって、ぼくも久我も、バスを降りる。
先にバスを降りた久我は、ぼくがバスを降りるのを、じっと待っていた。
二人並んで、無言のまま学校への道を歩いていると、不意に、久我が口を開いた。
「……いつだったろうね。私が、久保くんを名前で呼ばなくなったのって」
……久我が、ぼくと同じことを考えていたことに、ぼくはわずかな驚きを覚えた。「なに? また、名前で呼びたくなった?」内心の驚きをかくして、冗談めかして問う。
「それもいいかもね」久我は小さく笑った。
彼女は、空を見上げた。「いい天気ぃ。きもちいいなぁ」いって、大きく伸びをする。
校門までは、あっという間だった。校門をくぐり、校舎に入り、教室へ向かう。
教室の中の喧噪をよそに、ぼうっとする事しばし。
唐突に、ぼくの頭の中に、今朝の久我とのやりとりがよみがえってきた。
『すきなんでしょう? 鈴木さん』
久我の言葉が、幾度も頭の中でリフレインする。……「すき」か。
いつから? どうして? ぼくは香澄さんをすき……特別な存在として、「すき」になったんだろう。
そんなりとりとめのない思考は、「久保、悪い、ノート、貸してくれないか?」という声で、中断してしまった。ぼくは「なに、ノート?」応えながら、そいつ……中富……に、向き直った。
ふとぼくは、彼には、中学校の頃からつきあい始めた彼女がいる、という事実を……改めて認識した。
「……おまえ、志太さんとつきあってるんだよな?」
「まあ、一応、そういうことになってるけど」照れくさそうに笑う中富。「いいよなぁ。そういう行動力があるやつは……」つぶやいてため息をつく。
「……久保、もしかして、恋わずらいか?」
ぼくの言葉に、何か感じるものがあったのだろうか。問うてきた中富に、ぼくは小さく苦笑を返した。「ま、そんなところ」受け流してもう一度ため息をつく。中富は、となりの椅子……久我の席……を引っ張って、そこに腰掛けて、
「おれだって、久保が思っているほど行動力があるわけじゃないさ」
「……でも実際、そういうことができたわけだろう?」何かを思い出したように、微笑した中富を見て、ぼくはつくづく、彼がうらやましいと思った。
「……ま、いろいろあったからね。あいつとは……」
彼はいって、同じクラスにいる中富の「彼女」、志太さんの方に目を向けた。ちょうど彼女は、久我と話をしていた。久我とはウマがあうらしく、よく一緒にいるのを見かける。微笑んでその様子を見ている中富を見ながら、ぼくはつい、香澄さんへと、想いをはせていた。
……どっちにしろ、これは人に頼ってどうこうなる問題ではないのだ。人の経験は参考にはなるかもしれないけれども、結局は自分自身の問題なのだから。
「ま、おれはどういうこともできないけどさ、そういう気持ち、っていうのは、大事にしたほうがいいよ」
いって、中富は立ち上がった。「ん。さんきゅ」ぼくはおれは応え、そして中富は自分の席へと向かっていく。それとほぼ同時に、担任が、教室にはいってきた。また、長い一日が、始まろうとしていた。
翌朝。すこぶる体調はよかった。なぜかぼくは早い時間に目を覚ましてしまい、何をするわけでもなかったのだけれども、とりあえず寝間着をトレーナーに着替えて、外にでた。
秋のすがすがしい、冷たい空気がぼくの頬を撫でる。半袖には少々冷たすぎる空気だけれども、しかしその清浄な空気は、それを補ってあまりある何かを持っていた。
まだ太陽がのぼっていない、白みはじめてきた空を見ながら、うんと強く伸びをする。ぼくはふと思いつき、自転車を出すと、近くの公園へ向かった。
公園は、少しばかりの高台にあって、そこからは、結構よく、町が見えるのだ。ぼくはそこで、何をするでもなしにじっと、しだいに動き始める町を眺めていた。
「久保くん!」
驚きの声があがった。「やあ、おはよう、久我」ぼくは後ろを振り返り、声をかけた。「あ……おはよう」言葉を返した彼女は、まだ自分の目が信じられない、といった様子でぼくを見ていた。
「どうしたの? こんな朝早くから?」問われるままに応える。
「なんか、早く目が覚めちゃってね。何となく、ここに来たくなったんだ」
……そういえば、いったいいつからだったろう? ぼくらが、お互いを名前で呼ばなくなったのは。小さい頃は、「由美香」「長路」と呼び合っていたぼくらなのに。
はじめに姓を呼びだしたのは、久我の方が先だったと思う。ぼくは、じっと、東の空を眺めている彼女に、声をかけた。
「なあ、由美香……」
意識して、彼女を名前で呼んでみた。「なあに?」いつもと変わらない調子でぼくのほうを見る久我。「……なんでもない」
ぼくはいった。「へんなの」そういって久我はまた、さっきまで見ていた方に向き直る。そして彼女は、ようやくぼくに届くか届かないかくらいの声で、いった。
「長路、陽が、のぼるよ」
いわれて、ぼくも、久我の見ている方に目をやる。……ゆっくりと、朝日がのぼりはじめていた。「……うわぁ……」ぼくはつぶやき、それきり、絶句した。はじめて見た。太陽がのぼる瞬間なんて。
「時々ね、見に来るんだ、ここに」
「なにを?」つぶやくようにいった久我にぼくは問い、そして彼女は、小さく笑って、「決まってるじゃない。日の出よ」いった。
ぼくと久我は、そのまましばし、朝の清浄な空気にうたれながら、のぼりゆく太陽を眺め続けていた。
「……久保くん、さ。すきなんでしょう? 鈴木さん」
じっと、東の空を見つめながら、久我はつぶやいた。
しばし戸惑い、「……うん」ぼくは応えた。
今まで、もやもやしていたものが、今、ようやく言葉になったような気がした。ちらりと、久我が微笑んでいるのが、視界にはいる。
「……なんだかさ、信じられないよね。小学校の時に、じゃれあっていたのが」
ぼくは、ゆっくりとうなずいた。
「本当に。小学校を卒業したのなんて、何年も前じゃないのにね」
……それが、今では……。確かに、今でもぼくらの仲はいい。けれども、あのころのような無邪気な仲の良さ、というのは、もうとっくに、ぼくらの間からは失われてしまっているような気がした。
ゆっくりと、ため息をつく久我。そのため息の意味は、ぼくにはわからなかった。
「戻ろうか」
「そうだね」ぼくはうなずき、そしてぼくらは、道を別にした。
「はよ」
朝のバス停で、いつも通りに、久我は声をかけてきた。
いつもと違うのは、彼女が声をかけてきたのが、教室ではなく、バス停だったこと。
いつも彼女は、一本前のバスで通学していたのに。
「……久我」珍しいね、といおうとして、けれどもぼくは、「おはよ」いつも通りに返事を返した。
「どうしたの? 朝、一本早いので行くんじゃなかったっけ?」
ぼくは問うた。「心境の変化よ。ちょっとした」久我はいたずらっぽく笑って、応えた。
それから少しの間、ぼくらは、無言のままの時間をすごしていた。バスがやってくるまでの数分間。
……朝のことがあったからだろうか。やけに、その数分が長い。へんに久我を意識している自分に気づいて、ぼくは苦笑したくなった。
「……久我はさ……」
好きな人、いないのか? 問おうとしたそれと同時に、バスがやってきた。「なに?」問う久我に、「……あ、やっぱ、いいや」応えて、ぼくはバスの方へ歩きだした。
いつもの日常が、始まろうとしていた。
バスの中で久我は、前のバス停でのりこんだ、別の学校の友達と笑いころげていたけれども、ぼくはといえば、何となくそういう気分になれず、一人でじっと、流れていく景色を眺め続けていた。
バスがとまった。ぞろぞろと、同じ学校に通う連中がバスを降りていくのにまじって、ぼくも久我も、バスを降りる。
先にバスを降りた久我は、ぼくがバスを降りるのを、じっと待っていた。
二人並んで、無言のまま学校への道を歩いていると、不意に、久我が口を開いた。
「……いつだったろうね。私が、久保くんを名前で呼ばなくなったのって」
……久我が、ぼくと同じことを考えていたことに、ぼくはわずかな驚きを覚えた。「なに? また、名前で呼びたくなった?」内心の驚きをかくして、冗談めかして問う。
「それもいいかもね」久我は小さく笑った。
彼女は、空を見上げた。「いい天気ぃ。きもちいいなぁ」いって、大きく伸びをする。
校門までは、あっという間だった。校門をくぐり、校舎に入り、教室へ向かう。
教室の中の喧噪をよそに、ぼうっとする事しばし。
唐突に、ぼくの頭の中に、今朝の久我とのやりとりがよみがえってきた。
『すきなんでしょう? 鈴木さん』
久我の言葉が、幾度も頭の中でリフレインする。……「すき」か。
いつから? どうして? ぼくは香澄さんをすき……特別な存在として、「すき」になったんだろう。
そんなりとりとめのない思考は、「久保、悪い、ノート、貸してくれないか?」という声で、中断してしまった。ぼくは「なに、ノート?」応えながら、そいつ……中富……に、向き直った。
ふとぼくは、彼には、中学校の頃からつきあい始めた彼女がいる、という事実を……改めて認識した。
「……おまえ、志太さんとつきあってるんだよな?」
「まあ、一応、そういうことになってるけど」照れくさそうに笑う中富。「いいよなぁ。そういう行動力があるやつは……」つぶやいてため息をつく。
「……久保、もしかして、恋わずらいか?」
ぼくの言葉に、何か感じるものがあったのだろうか。問うてきた中富に、ぼくは小さく苦笑を返した。「ま、そんなところ」受け流してもう一度ため息をつく。中富は、となりの椅子……久我の席……を引っ張って、そこに腰掛けて、
「おれだって、久保が思っているほど行動力があるわけじゃないさ」
「……でも実際、そういうことができたわけだろう?」何かを思い出したように、微笑した中富を見て、ぼくはつくづく、彼がうらやましいと思った。
「……ま、いろいろあったからね。あいつとは……」
彼はいって、同じクラスにいる中富の「彼女」、志太さんの方に目を向けた。ちょうど彼女は、久我と話をしていた。久我とはウマがあうらしく、よく一緒にいるのを見かける。微笑んでその様子を見ている中富を見ながら、ぼくはつい、香澄さんへと、想いをはせていた。
……どっちにしろ、これは人に頼ってどうこうなる問題ではないのだ。人の経験は参考にはなるかもしれないけれども、結局は自分自身の問題なのだから。
「ま、おれはどういうこともできないけどさ、そういう気持ち、っていうのは、大事にしたほうがいいよ」
いって、中富は立ち上がった。「ん。さんきゅ」ぼくはおれは応え、そして中富は自分の席へと向かっていく。それとほぼ同時に、担任が、教室にはいってきた。また、長い一日が、始まろうとしていた。
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