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勉強会(1)
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六月。俺と茉莉は、入学した頃よりは仲良くなった。と言っても、喧嘩が減っただけだが。
帰りのホームルーム中、担任が期末考査の話をしている。
「定期考査か……」
俺は元々進学校を目指していただけあって、成績は学年でも上の方だ。定期考査で赤点を取ることなんてないだろう。
「期末考査……」
隣の席で唸る茉莉は、普段の授業態度から見るに、あまり頭が良くないのだろう。入学してすぐのテストでは下の方だったと聞いている。
「お前、今度のテスト大丈夫なのか?」
「だ、大丈夫よ。最悪補習だけれど」
目が泳いでいる。相当危ないのだろう。
「大丈夫じゃないのか。どの教科だ?」
「う、うるさいわね!あんたには関係ないでしょ」
「そうか。後で泣きついてきても知らないぞ」
「だから大丈夫だって言ってるでしょ。私だって本気を出せば……」
「神林さん。ちょっと良いかしら?」
「は、はい……」
その時、茉莉が担任に声をかけられた。成績のことだろうか。そのまま職員室まで連行されていった。
しばらくして、戻ってきた彼女は、いかにも不機嫌といった感じで俺に詰め寄ってきた。
「……ちょうだい」
「え?なんて?」
「勉強を……教えてちょうだい!」
一体何を言われたのか、今までにないくらい屈辱的な表情だ。瞳にうっすらと涙を浮かべ、目の周りは赤くなっている。
「な、なんでだよ……」
「私だって本当は嫌よ。でも、成績が悪すぎて……」
「悪すぎて?」
「赤点取ったら、補習も受けさせてもらえないって……」
泣きそうな顔の茉莉を見て、俺は楽しくなった。
「そうかそうか。で、何が言いたいんだっけ?」
「さっき言ったでしょ!」
少しからかうと、茉莉は泣きながら俺を叩いてくる。
「おいおい。それが人にものを頼む時の態度かよ」
「ぐ……。教えてください……」
「え?勉強を教えてもらうのに、土下座の一つもできないのか?」
「う……。ど、土下座すれば良いんでしょ」
だんだん楽しくなってきて、俺は調子に乗ってそんなことを言ってみた。すると彼女は、泣きながら床に両手をつき、土下座をしようとする。
本当にやると思っていなかった俺は、慌てて彼女を止める。
「ま、待て待て!わかったから!土下座しなくて良いから!泣くなって!」
クラスメイトの視線が痛い。ようやく彼女を宥めると、恨みがましい目で俺を睨め付けてきた。
「覚えてなさい……」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだぞ」
「それはこっちのセリフよ」
どうやらもう平常運転のようだ。
地獄の勉強会が始まる……。
帰りのホームルーム中、担任が期末考査の話をしている。
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目が泳いでいる。相当危ないのだろう。
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「そうか。後で泣きついてきても知らないぞ」
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その時、茉莉が担任に声をかけられた。成績のことだろうか。そのまま職員室まで連行されていった。
しばらくして、戻ってきた彼女は、いかにも不機嫌といった感じで俺に詰め寄ってきた。
「……ちょうだい」
「え?なんて?」
「勉強を……教えてちょうだい!」
一体何を言われたのか、今までにないくらい屈辱的な表情だ。瞳にうっすらと涙を浮かべ、目の周りは赤くなっている。
「な、なんでだよ……」
「私だって本当は嫌よ。でも、成績が悪すぎて……」
「悪すぎて?」
「赤点取ったら、補習も受けさせてもらえないって……」
泣きそうな顔の茉莉を見て、俺は楽しくなった。
「そうかそうか。で、何が言いたいんだっけ?」
「さっき言ったでしょ!」
少しからかうと、茉莉は泣きながら俺を叩いてくる。
「おいおい。それが人にものを頼む時の態度かよ」
「ぐ……。教えてください……」
「え?勉強を教えてもらうのに、土下座の一つもできないのか?」
「う……。ど、土下座すれば良いんでしょ」
だんだん楽しくなってきて、俺は調子に乗ってそんなことを言ってみた。すると彼女は、泣きながら床に両手をつき、土下座をしようとする。
本当にやると思っていなかった俺は、慌てて彼女を止める。
「ま、待て待て!わかったから!土下座しなくて良いから!泣くなって!」
クラスメイトの視線が痛い。ようやく彼女を宥めると、恨みがましい目で俺を睨め付けてきた。
「覚えてなさい……」
「そんなこと言ってられるのも今のうちだぞ」
「それはこっちのセリフよ」
どうやらもう平常運転のようだ。
地獄の勉強会が始まる……。
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