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聖なる夜を前に(3)
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「俺に渡すプレゼントって……」
「ずっと考えてたんだけどね……何が良いのか分からなくて困ってたの。それで昨日は、川嶋くんに純くんの好きなものを聞いてたの」
「そ、そうなんだ……」
つまり、ただの早合点だったわけだ。俺は一気に体から力が抜けるのを感じた。
「もしかして、浮気だと思ってた?」
「う……」
「誰と帰るのか言ったら、目的まで伝えないとややこしくなっちゃうと思ったの。でも、サプライズにしたかったから……こんなことになるなら、最初から全部言えばよかったね。ごめんね」
青山さんは俺の首に手を回して、優しく抱きついてきた。そっと抱き返すと、彼女は笑って俺の頭を撫でる。
「純くんって意外と可愛いところもあるんだね」
「失礼な、そんな事ないよ」
「そういうところだよ」
「……そういうものかな」
「そういうものなの」
向かい合って、軽いキスをする。
「病人とキスしても良いの?」
青山さんはそう言って笑う。
「仮病が移るね」
「それだけならいいや」
軽口を言い合ったあと、もう一度唇を重ねた。今度は、長く深いキスをした。俺の膝に跨っている青山さんの腰に手を回し、もっと近くで彼女を感じようと自分の方へ引き寄せる。
長いキスが終わり顔を見合わせると、初めて見る青山さんの艶やかな表情が視界に入ってきた。
「青山さん……」
彼女の名前を呼ぶと、人差し指を俺の口につけて話を遮られた。
「いい加減に玲って呼んでよ」
頬を膨らませて怒る彼女の顔も、今は恋しくてたまらない。すでに密着した状態なのに、もっと玲を求めようと強く抱きしめる。
「玲、ベッド行こうか」
「……うん」
二人とも、冬なのに暑くて顔が火照っている。制服のブレザーを脱いで椅子に掛ける玲は、俺を見て照れくさそうに笑う。
「もう、そんなに見られると恥ずかしいよ……」
たまらず俺は玲をベッドに押し倒した。彼女は一瞬だけ驚いた表情を見せたが、すぐに微笑んで全てを受け入れてくれた。
「初めてだから、優しくしてよ……?」
「……そんな事言われると、優しくできる気がしない」
実際、俺もそういうことをするのは初めてでうまくできる自信がない。
そんな恥ずかしい事を、玲には悟られたくなかった。
余裕なふりをして彼女のシャツを脱がし、下着に手をかけたところで、母さんが階段を上がってくる足音に気がついた。
「まずい、母さんがくる!」
「えっ!?」
「急いで服着て、玲!」
「う、うん!」
玲が大慌てで服を着る中、俺は密着していたがバレないよう椅子に腰掛けた。
ちょうど彼女が服を着終えた時、部屋のドアが開いて母さんが入ってきた。
「玲ちゃん、もう遅いから今日は泊まっていくかい?ちゃんと親御さんには彼氏の家に泊まるって連絡入れておきなさいね!もうすぐ夕飯ができるから、二人ともこんな小さい部屋で盛ってないで降りて来なさい!」
母さんは一言で言い切ると、部屋のドアを大きな音を立てて閉め、階段を降りていく。
状況が理解できずに唖然としていると、玲が笑い出した。それにつられて、俺も笑った。
「まさか、バレてたなんてね」
笑い過ぎて目に涙を浮かべながら、玲が言う。
母親の察知能力は恐ろしいものだと痛感させられた。
「そろそろ降りようか。またイチャイチャしてると思われちゃう」
「そうだね」
俺は立ち上がって、座ったままの玲に手を差し伸べた。
修学旅行のあの日のように。
「ずっと考えてたんだけどね……何が良いのか分からなくて困ってたの。それで昨日は、川嶋くんに純くんの好きなものを聞いてたの」
「そ、そうなんだ……」
つまり、ただの早合点だったわけだ。俺は一気に体から力が抜けるのを感じた。
「もしかして、浮気だと思ってた?」
「う……」
「誰と帰るのか言ったら、目的まで伝えないとややこしくなっちゃうと思ったの。でも、サプライズにしたかったから……こんなことになるなら、最初から全部言えばよかったね。ごめんね」
青山さんは俺の首に手を回して、優しく抱きついてきた。そっと抱き返すと、彼女は笑って俺の頭を撫でる。
「純くんって意外と可愛いところもあるんだね」
「失礼な、そんな事ないよ」
「そういうところだよ」
「……そういうものかな」
「そういうものなの」
向かい合って、軽いキスをする。
「病人とキスしても良いの?」
青山さんはそう言って笑う。
「仮病が移るね」
「それだけならいいや」
軽口を言い合ったあと、もう一度唇を重ねた。今度は、長く深いキスをした。俺の膝に跨っている青山さんの腰に手を回し、もっと近くで彼女を感じようと自分の方へ引き寄せる。
長いキスが終わり顔を見合わせると、初めて見る青山さんの艶やかな表情が視界に入ってきた。
「青山さん……」
彼女の名前を呼ぶと、人差し指を俺の口につけて話を遮られた。
「いい加減に玲って呼んでよ」
頬を膨らませて怒る彼女の顔も、今は恋しくてたまらない。すでに密着した状態なのに、もっと玲を求めようと強く抱きしめる。
「玲、ベッド行こうか」
「……うん」
二人とも、冬なのに暑くて顔が火照っている。制服のブレザーを脱いで椅子に掛ける玲は、俺を見て照れくさそうに笑う。
「もう、そんなに見られると恥ずかしいよ……」
たまらず俺は玲をベッドに押し倒した。彼女は一瞬だけ驚いた表情を見せたが、すぐに微笑んで全てを受け入れてくれた。
「初めてだから、優しくしてよ……?」
「……そんな事言われると、優しくできる気がしない」
実際、俺もそういうことをするのは初めてでうまくできる自信がない。
そんな恥ずかしい事を、玲には悟られたくなかった。
余裕なふりをして彼女のシャツを脱がし、下着に手をかけたところで、母さんが階段を上がってくる足音に気がついた。
「まずい、母さんがくる!」
「えっ!?」
「急いで服着て、玲!」
「う、うん!」
玲が大慌てで服を着る中、俺は密着していたがバレないよう椅子に腰掛けた。
ちょうど彼女が服を着終えた時、部屋のドアが開いて母さんが入ってきた。
「玲ちゃん、もう遅いから今日は泊まっていくかい?ちゃんと親御さんには彼氏の家に泊まるって連絡入れておきなさいね!もうすぐ夕飯ができるから、二人ともこんな小さい部屋で盛ってないで降りて来なさい!」
母さんは一言で言い切ると、部屋のドアを大きな音を立てて閉め、階段を降りていく。
状況が理解できずに唖然としていると、玲が笑い出した。それにつられて、俺も笑った。
「まさか、バレてたなんてね」
笑い過ぎて目に涙を浮かべながら、玲が言う。
母親の察知能力は恐ろしいものだと痛感させられた。
「そろそろ降りようか。またイチャイチャしてると思われちゃう」
「そうだね」
俺は立ち上がって、座ったままの玲に手を差し伸べた。
修学旅行のあの日のように。
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