4 / 11
第3話「お任せください」
しおりを挟む
中級戦士サトゥーは不思議なヤウーシュだった。
ヤウーシュは本来、体の大きさがそのまま戦士としての強さに直結する。
堅牢な外骨格を有するが故に、蓋をされている筋肉はサイズを大きくする事が出来ない。
そして武器や兵器を使った戦闘よりも、腕っ節の強さに重きを置くヤウーシュ世界において、最終的には相手に対峙して正面から肉弾戦を挑んでの勝利が、何よりも戦士としての資質として評価された。
そんな評価基準にあって、体の小ささとは絶対的に不利な要素として立ちはだかる。
体が大きければ、強い。
体が小さければ、弱い。
単純で、しかし覆しがたい生まれ持った素質、才能の差。
体が小さいヤウーシュとは、その殆どが下級戦士として低迷し、やがて表舞台から消えていく定めにある。
「しかし、こやつは違った……」
サトゥーの来歴ページを閲覧しながら、シャーコがひとりごちる。
「……そう言えば、戦士登録の初日に騒動を起したのはサトゥーだったか」
ヤウーシュとして成人し、戦士として初めて下級に登録された日。
サトゥーは登録所でいきなり、中級戦士に因縁をつけられた。
それ自体はよくある、体育会系なヤウーシュ世界での日常風景だった。
しかし結果はそうでは無かった。
体の小さい、経験も無い下級戦士が、中級戦士を投げ飛ばし、叩きのめし、勝利して見せたのだ。
「確か『カラーテ』と言ったか」
当人の弁によれば『カラーテ』なる珍妙な技法によって大物食を成し遂げたサトゥーは、これ以降周囲から一目置かれるようになった。
喧嘩を売られる事は無くなったし、女性人気も高くなった。
そして何より――
「丁寧な仕事振りに、高い顧客満足度!」
――ヤウーシュの若手としては、有り得ない程に真面目であり。
護衛任務を途中で放り出さないし、輸送任務なら運搬物資を紛失しない。
加えて毎日コツコツと着実に仕事をしてくれる。
収支問題に頭を悩ませるシャーコから見て、非常に助かる『優良な』戦士だった。
「……こやつなら、この仕事を成功させてくれるやも知れん!
いや、こやつの方が適しておる! うむ、そうに違いない! キミにきーめた!」
偉大なる決定を下したシャーコは、サトゥーに対して通話要求を送った。
サトゥーの個人ページには『40連勤中』という謎の文字が赤字強調されていたが、残念ながらシャーコの目に留まる事は無かった。
◇
「やっと終わった……」
円盤型の宇宙船が一隻、宇宙空間を航行していた。
操縦席でぐったりとしているのは、ひとりのヤウーシュ。
2m超という身長は地球人と比べれば非常に大柄だが、ヤウーシュとして見れば小柄。
晒している醜い素顔も、凶相揃いのヤウーシュ達に比べればどこか愛嬌がある。
彼の名はサトゥー。
事故死した日本人・佐藤ユウタとしての前世を持っているヤウーシュ。
「あのガショメズどもめ……」
サトゥーはつい先ほどまで、銀河同盟を構成している五大種族の一角『ガショメズ』との取引をしていた。
しかしヤウーシュが狩りでの名誉を至上とする種族ならば、ガショメズは商売での利益を何よりとする交易種族。
恥も外聞もなくひたすら値引きを求めてくる取引は、サトゥーの精神を大いに消耗させていた。
と、そこへ取引相手のガショメズから再び通信要求が来る。
嫌な予感を感じながら回線を開くサトゥー。
通信画面に映し出されたのは、丸みを帯びた金属で全身を包み込むロボットのような相手だった。
顔面部分にはモノアイだけが埋め込まれており、それが赤く明滅する。
《サトゥーはん! やっぱりさっきの取引、あれアカンですわ!》
この台詞を聞くのは3回目だった。
前世日本人としての記憶や価値観を持つ特異なヤウーシュとして、同年代の中では驚異的な忍耐力や丁寧さ、真面目さを持つサトゥーではあったが、ものには限度というものがある。
説得に説得を重ねてようやくまとめた取引を蒸し返されて三回目、サトゥーはキレた。
「じゃかしゃアアアアア!! 今からカチこんでお前の事務所を灰にしたろうかコラァァァ!!」
《やっぱ適正でしたわ! ほな!》
切断される通信。
サトゥーは俯きながら眉間を揉み解した。
「はぁ……はぁ……疲れた……」
サトゥーの精神は若年のヤウーシュとしては理知的だったが、前世と比較すれば攻撃的になっている。
心は前世のそれを保ちながらも、ヤウーシュとしての色に染まっていない訳でない。
尤も事務所へのカチコミを実行しないあたり、他の若手と比べれば十分に冷静だったと言える。
他の若手なら実行してた。
「そう言えばもう40連勤か……俺はどうして異星人に転生してまで社畜を……うぅ……」
サトゥーの連勤には理由があった。
強ければ正義で、弱ければ悪であるヤウーシュ社会には、社会保障だとかセーフティネット等という甘えは存在しない。
勿論、生活保護のような仕組みもないので、戦士としてやっていけなくなった時点で文字通り死ぬしかない。
例外は下級、中級、上級と昇格して、その先にある『特級戦士』にまで至った場合。
ここまで来れば偉大なる戦士として同族からは尊敬の念が、そして後進育成の為の安定した地位が手に入る。
体格と筋力で劣るサトゥーが、危険を上等として安全意識のアの字もないヤウーシュ世界で生き残る為には、勤勉さを長所としてひたすら実績を積み上げ、はるか雲の上にある特級戦士の地位を目指すしか無かった。
「いや、もう流石に疲れた……俺は休みを取るぞ! そして温泉に入るのだ!」
決意したサトゥーはコンソールを操作し、温泉地を探し始める。
余談ではあるが、ヤウーシュにとっての温泉とは溶岩溜まりの事を指す。
灼熱の溶岩に体を沈め、古い殻とそこに棲み着いている寄生虫を洗い落とすのがヤウーシュにとっての『溶岩風呂』だった。
その為、地表が溶岩で覆われているマグマオーシャン状態の原始惑星は保養地として人気がある。
「ど、こ、に、し、よ、う、か、なー?」
ウッキウキで有名な保養地を選んでいるサトゥーの下に、またしても通話要求が飛び込んで来る。
すわガショメズからのクレームか。
手早く回線を開き、怒鳴る。
「テメェいい加減にしろコラァァァーー!」
《サトゥー君、仕事を頼みたいのだが――》
「氏族長ォォォ!?」
通信画面に映し出されたのはシフード族の氏族長シャーコだった。
社長からの電話に開口一番『うるせーバカ』と言った平社員の気分だった。
「お、お疲れ様です! サトゥーです!」
《む、取り込み中だったか?》
「とんでもございません! 何でもありません! 何か御用でしたでしょうか!」
座席から立ち上がり、ペコペコとお辞儀するサトゥー。
実力主義であるヤウーシュ社会に縁故採用は通じないが、人脈や上長からの信頼はあればあるだけ良い。
そしてシャーコは比較的サトゥーを評価してくれる良い上長だった。
《うむり、用というのは他ではない……サトゥー君、君に大口の仕事を任せたいのだ!》
体はヤウーシュ、心は日本人。
NOと言えないその精神。
「ハイ、ヨロコンデー!」
今は得点を稼がねばならない。
心を鬼にして、有給と温泉を犠牲にして。
《おぉそうか! いやー助かるわい! 君は頼りになるなぁ!》
「ハ、ハハーイ! オ、オマカセクダサーイ!」
その後、上機嫌なシャーコから必要な情報を受け取ると通信が終了した。
暗転したディスプレイに写りこむ己の顔。
その醜い顔が、悔恨でさらに醜く歪む。
どしゃりとその場に崩れ落ち、頭を抱えたサトゥーが嘆いた。
「つらい」
ヤウーシュは本来、体の大きさがそのまま戦士としての強さに直結する。
堅牢な外骨格を有するが故に、蓋をされている筋肉はサイズを大きくする事が出来ない。
そして武器や兵器を使った戦闘よりも、腕っ節の強さに重きを置くヤウーシュ世界において、最終的には相手に対峙して正面から肉弾戦を挑んでの勝利が、何よりも戦士としての資質として評価された。
そんな評価基準にあって、体の小ささとは絶対的に不利な要素として立ちはだかる。
体が大きければ、強い。
体が小さければ、弱い。
単純で、しかし覆しがたい生まれ持った素質、才能の差。
体が小さいヤウーシュとは、その殆どが下級戦士として低迷し、やがて表舞台から消えていく定めにある。
「しかし、こやつは違った……」
サトゥーの来歴ページを閲覧しながら、シャーコがひとりごちる。
「……そう言えば、戦士登録の初日に騒動を起したのはサトゥーだったか」
ヤウーシュとして成人し、戦士として初めて下級に登録された日。
サトゥーは登録所でいきなり、中級戦士に因縁をつけられた。
それ自体はよくある、体育会系なヤウーシュ世界での日常風景だった。
しかし結果はそうでは無かった。
体の小さい、経験も無い下級戦士が、中級戦士を投げ飛ばし、叩きのめし、勝利して見せたのだ。
「確か『カラーテ』と言ったか」
当人の弁によれば『カラーテ』なる珍妙な技法によって大物食を成し遂げたサトゥーは、これ以降周囲から一目置かれるようになった。
喧嘩を売られる事は無くなったし、女性人気も高くなった。
そして何より――
「丁寧な仕事振りに、高い顧客満足度!」
――ヤウーシュの若手としては、有り得ない程に真面目であり。
護衛任務を途中で放り出さないし、輸送任務なら運搬物資を紛失しない。
加えて毎日コツコツと着実に仕事をしてくれる。
収支問題に頭を悩ませるシャーコから見て、非常に助かる『優良な』戦士だった。
「……こやつなら、この仕事を成功させてくれるやも知れん!
いや、こやつの方が適しておる! うむ、そうに違いない! キミにきーめた!」
偉大なる決定を下したシャーコは、サトゥーに対して通話要求を送った。
サトゥーの個人ページには『40連勤中』という謎の文字が赤字強調されていたが、残念ながらシャーコの目に留まる事は無かった。
◇
「やっと終わった……」
円盤型の宇宙船が一隻、宇宙空間を航行していた。
操縦席でぐったりとしているのは、ひとりのヤウーシュ。
2m超という身長は地球人と比べれば非常に大柄だが、ヤウーシュとして見れば小柄。
晒している醜い素顔も、凶相揃いのヤウーシュ達に比べればどこか愛嬌がある。
彼の名はサトゥー。
事故死した日本人・佐藤ユウタとしての前世を持っているヤウーシュ。
「あのガショメズどもめ……」
サトゥーはつい先ほどまで、銀河同盟を構成している五大種族の一角『ガショメズ』との取引をしていた。
しかしヤウーシュが狩りでの名誉を至上とする種族ならば、ガショメズは商売での利益を何よりとする交易種族。
恥も外聞もなくひたすら値引きを求めてくる取引は、サトゥーの精神を大いに消耗させていた。
と、そこへ取引相手のガショメズから再び通信要求が来る。
嫌な予感を感じながら回線を開くサトゥー。
通信画面に映し出されたのは、丸みを帯びた金属で全身を包み込むロボットのような相手だった。
顔面部分にはモノアイだけが埋め込まれており、それが赤く明滅する。
《サトゥーはん! やっぱりさっきの取引、あれアカンですわ!》
この台詞を聞くのは3回目だった。
前世日本人としての記憶や価値観を持つ特異なヤウーシュとして、同年代の中では驚異的な忍耐力や丁寧さ、真面目さを持つサトゥーではあったが、ものには限度というものがある。
説得に説得を重ねてようやくまとめた取引を蒸し返されて三回目、サトゥーはキレた。
「じゃかしゃアアアアア!! 今からカチこんでお前の事務所を灰にしたろうかコラァァァ!!」
《やっぱ適正でしたわ! ほな!》
切断される通信。
サトゥーは俯きながら眉間を揉み解した。
「はぁ……はぁ……疲れた……」
サトゥーの精神は若年のヤウーシュとしては理知的だったが、前世と比較すれば攻撃的になっている。
心は前世のそれを保ちながらも、ヤウーシュとしての色に染まっていない訳でない。
尤も事務所へのカチコミを実行しないあたり、他の若手と比べれば十分に冷静だったと言える。
他の若手なら実行してた。
「そう言えばもう40連勤か……俺はどうして異星人に転生してまで社畜を……うぅ……」
サトゥーの連勤には理由があった。
強ければ正義で、弱ければ悪であるヤウーシュ社会には、社会保障だとかセーフティネット等という甘えは存在しない。
勿論、生活保護のような仕組みもないので、戦士としてやっていけなくなった時点で文字通り死ぬしかない。
例外は下級、中級、上級と昇格して、その先にある『特級戦士』にまで至った場合。
ここまで来れば偉大なる戦士として同族からは尊敬の念が、そして後進育成の為の安定した地位が手に入る。
体格と筋力で劣るサトゥーが、危険を上等として安全意識のアの字もないヤウーシュ世界で生き残る為には、勤勉さを長所としてひたすら実績を積み上げ、はるか雲の上にある特級戦士の地位を目指すしか無かった。
「いや、もう流石に疲れた……俺は休みを取るぞ! そして温泉に入るのだ!」
決意したサトゥーはコンソールを操作し、温泉地を探し始める。
余談ではあるが、ヤウーシュにとっての温泉とは溶岩溜まりの事を指す。
灼熱の溶岩に体を沈め、古い殻とそこに棲み着いている寄生虫を洗い落とすのがヤウーシュにとっての『溶岩風呂』だった。
その為、地表が溶岩で覆われているマグマオーシャン状態の原始惑星は保養地として人気がある。
「ど、こ、に、し、よ、う、か、なー?」
ウッキウキで有名な保養地を選んでいるサトゥーの下に、またしても通話要求が飛び込んで来る。
すわガショメズからのクレームか。
手早く回線を開き、怒鳴る。
「テメェいい加減にしろコラァァァーー!」
《サトゥー君、仕事を頼みたいのだが――》
「氏族長ォォォ!?」
通信画面に映し出されたのはシフード族の氏族長シャーコだった。
社長からの電話に開口一番『うるせーバカ』と言った平社員の気分だった。
「お、お疲れ様です! サトゥーです!」
《む、取り込み中だったか?》
「とんでもございません! 何でもありません! 何か御用でしたでしょうか!」
座席から立ち上がり、ペコペコとお辞儀するサトゥー。
実力主義であるヤウーシュ社会に縁故採用は通じないが、人脈や上長からの信頼はあればあるだけ良い。
そしてシャーコは比較的サトゥーを評価してくれる良い上長だった。
《うむり、用というのは他ではない……サトゥー君、君に大口の仕事を任せたいのだ!》
体はヤウーシュ、心は日本人。
NOと言えないその精神。
「ハイ、ヨロコンデー!」
今は得点を稼がねばならない。
心を鬼にして、有給と温泉を犠牲にして。
《おぉそうか! いやー助かるわい! 君は頼りになるなぁ!》
「ハ、ハハーイ! オ、オマカセクダサーイ!」
その後、上機嫌なシャーコから必要な情報を受け取ると通信が終了した。
暗転したディスプレイに写りこむ己の顔。
その醜い顔が、悔恨でさらに醜く歪む。
どしゃりとその場に崩れ落ち、頭を抱えたサトゥーが嘆いた。
「つらい」
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
この世界、貞操が逆で男女比1対100!?〜文哉の転生学園性活〜
妄想屋さん
SF
気がつけば、そこは“男女の常識”がひっくり返った世界だった。
男は極端に希少で守られる存在、女は戦い、競い、恋を挑む時代。
現代日本で命を落とした青年・文哉は、最先端の学園都市《ノア・クロス》に転生する。
そこでは「バイオギア」と呼ばれる強化装甲を纏う少女たちが、日々鍛錬に明け暮れていた。
しかし、ただの転生では終わらなかった――
彼は“男でありながらバイオギアに適合する”という奇跡的な特性を持っていたのだ。
無自覚に女子の心をかき乱し、甘さと葛藤の狭間で揺れる日々。
護衛科トップの快活系ヒロイン・桜葉梨羽、内向的で絵を描く少女・柊真帆、
毒気を纏った闇の装甲をまとう守護者・海里しずく……
個性的な少女たちとのイチャイチャ・バトル・三角関係は、次第に“恋と戦い”の渦へと深まっていく。
――これは、“守られるはずだった少年”が、“守る覚悟”を知るまでの物語。
そして、少女たちは彼の隣で、“本当の強さ”と“愛し方”を知ってゆく。
「誰かのために戦うって、こういうことなんだな……」
恋も戦場も、手加減なんてしてられない。
逆転世界ラブコメ×ハーレム×SFバトル群像劇、開幕。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる