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一章:特異な二人の出会い
一章 2話-1
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浮遊感が体を包んだ一拍後、肌を撫でる温度の違いや、人工的な静けさの気配を感じ、ルヴィウスはそっと目を開けた。
落ち着いた白とグレーで色合いを整えられた壁紙。まるで居場所を決められたかのように執務机の上に置かれた、筆記具類や書類の数々。天井まで届くほどの二つの本棚には、ぎっしりと書籍が詰め込まれている。
品の良い紺の布張りのソファ。セットで置かれたガラスの天板のローテーブルは、ティータイムに使われるのだろうか。レース編みのライナーが引かれている。
互い違いにステンドグラスがはめ込まれた天井までの大きな窓扉に目を向けると、その向こうはバルコニーになっていて、猫足の丸テーブルと椅子が置かれていた。
一般的な貴族家の子息が使う部屋と比べると、幾分か広く、天井が高い。奥には衝立がある。その向こうは寝台が置いてあるようだ。
庭園に居たはずが、目を開ければ見慣れない部屋にいる。状況が呑み込めず、ルヴィウスは、ぱちり、と瞬きをした。
「ひとまず風呂に入ろう」
レオンハルトの言葉に、ルヴィウスは我に返った。
「え…っ、あのっ、殿下っ!?」
まるで子供を抱くかのように縦に抱えられたまま、ルヴィウスは狼狽えるしかない。暴れてはバランスを崩し、レオンハルトが転ぶ恐れがある。しかし、このまま抱えられているのも不敬な気がする。
何が正解なのか分からないまま、寝台を正面に見て右手奥へと連れていかれる。
ドアを開けると、大きな鏡と洗面台、棚にはリネン類が積まれている。右手には衝立とその奥にドア。左手に別のドアがある。自分の邸しか知らないが、配置的にこの空間はすべて水回りだろう。衝立の奥はバスルーム、左手の扉はトイレといったところか。
ルヴィウスがそんなことを考えている間に、レオンハルトは衝立の向こうへ回り、ドアを開けた。
一人で使うにしては、広いバスルームだ。最新式のシャワーなる設備がある。バスタブは猫足で、ルヴィウスが邸で使っているものより一回り以上大きい。
レオンハルトはルヴィウスをいったんバスタブの淵に座らせると、古代語を呟いた。
その直後、バスタブから湯気が立ち上る。え…? と不思議に思っている間に、なみなみと湯が溜まった。
レオンハルトは手を入れ、温度を確かめ「よし」と呟いた。そしてルヴィウスに向き直る。
「ルヴィウス、ジャケットだけ脱いでくれるか」
「えっ、あ、はいっ」
公爵子息とは思えない受け答えだと恥じ入りながらも、水を含んで張り付いたジャケットを脱ぎにかかる。が、腕がうまく抜けずにもたついてしまう。
そんな様子を見て苦笑いしたレオンハルトは「手伝おう」と言って、ジャケットを脱ぐのを手伝ってくれた。
世間では“完璧な第二王子”と言われ、十歳とは思えないその隙のなさから、冷徹な人間に育つだろうという噂も聞くが、王族らしからぬ気遣いや心配りには優しさが滲んでいる。
好ましい。そんな単純な言葉では足らない感情が、ルヴィウスの中には生まれつつあった。
ルヴィウスのジャケットと自身のジャケットを浴壁のフックに掛けたレオンハルトは、「温まろう」と言って先にバスタブの中に入る。
差し伸べられた手を無意識に取ったルヴィウスに、ここまできて風呂に入らないという選択肢はなかった。
服を着たまま、向かい合わせになって湯に浸かる。なんとも可笑しな状況だ。なんでこんなことになっているんだっけ。そういう思考に至れるのは、水に濡れ冷えた体が、徐々に温まってきているせいだろうか。
不意に、レオンハルトがルヴィウスの左手を取った。どきり、とする。彼はルヴィウスの手をきゅっと握りしめ、蒼の瞳を細める。
「腕輪、噴水に落ちた時に外れてしまったな」
言われた瞬間、ルヴィウスは青ざめ、握りしめられた左手を引いた。しかし、レオンハルトは離してくれない。
「いけませんっ! 殿下っ、離してください!」
ルヴィウスの動きに、湯が、ばちゃり、と音を立てる。なんとか逃げようとするルヴィウスは今にも泣きだしそうだ。
けれど、ここで逃がしてやるわけにはいかない。レオンハルトは握りしめていた手を自身のほうへと強く引き寄せ、ルヴィウスを腕の中に囲い入れた。
「わかっている」
そう言い、小さくて柔らかい体をしっかりと抱きしめる。
―――あぁ、心地いい。ずっと、ずっと、こうして抱きしめていたい。
その淡く温かい思いとともに、黒い感情も湧き出す。
―――閉じ込めてしまおうか。誰にも触れられないように。繋いでしまおうか。どこにもいかないように。
レオンハルトはしばしの間、ルヴィウスの存在以外のことをなにも考えず、ただ彼を抱き締めることの心地よさに身を委ねることにした。
今まで一度も感じたことがない感覚だ。
特殊な体質の所為で、いつもどこかに不調があった。頭痛は当たり前で、心臓が痛むこともある。勝手にあふれ出る魔力を制御するため、魔道具の足枷を嵌め、なるべく人を近づけないようにする。寝込むような事態にはならないものの、常に苦痛に苛まれる。それがレオンハルトの日常だ。
だが、噴水でルヴィウスを抱き上げてから、ずっと心地よさを感じている。いや、もっと前だろうか。
日傘を持つ自分の右腕にルヴィウスがそっと左手を置いた時、予感めいたものがあったのかもしれない。それとも、挨拶で手の甲にキスを落とした時だろうか。
転移するため足首から魔道具の枷を外してからは、心地良さの原因をより強く感じられる。間違いない。自分からあふれ出る膨大な魔力を、ルヴィウスが際限なく吸い取っているのだ。
しばらくすると、抱き締めていたルヴィウスの体から力が抜けていく。逃げ出すのを諦めてくれたか。そう思ったが、ルヴィウスはレオンハルトの肩に、すり、っと頬を寄せ、両腕を背に回してきた。
そのことで、ルヴィウスも心地いいのだと気づく。自分と同じで、こうして触れ合っていることが、心地よくて堪らないに違いない。
レオンハルトはそう確信し、頬にあたるルヴィウスの髪にすり寄り、目を閉じた。そのまま二人は会話を交わしていく。
「ルヴィウス、あの腕輪、魔道具だな」
「はい……」
「上手く出来ていた。作ったのは公爵家の魔道具士か?」
「遠縁で公爵家臣下のルーウィック伯爵です……」
「あぁ、若くして伯爵位を継いだアレン・ルーウィック伯爵か。機会があれば会ってみたいな」
腕の中でルヴィウスが、こくり、と小さく頷く。そのあと彼は、ふっと吐息を漏らした。
その仕草の愛らしさにレオンハルトは、無意識にルヴィウスの髪に口付ける。得も言われぬ多幸感に浸りながら、レオンハルトはルヴィウスの体質について考えを巡らせる。
この世界の生物はみな、魔力を持つ。種族によって仕組みは異なるが、魔力を得る最初の瞬間は、世界に触れる時であることが分かっている。胎内に収まっている間は隔絶された空間となり、子を宿す者の魔力で胎児の生命は維持され、出産後に“個”として切り離されることで魔力を自然界から取り入れる。
体内に貯蔵できる魔力量には個体差があり、魔力量が多いとは貯蔵する器が大きいことを言う。使えば減り、減れば時間の経過とともに自然界から魔力を取り入れ、器の大きさを超えない程度に貯蔵する。器が壊れないよう、それ以上を取り込まない仕組みになっているのだ。
そして、魔力が抜け落ちていく欠乏症を起こす者も少ないながら存在する。
欠乏症とは、体内に器があるものの、その底が不安定になっている状態を示す。取り入れた魔力が少しずつ抜け落ち、完全には貯めることができないのだ。
赤子のうちはともかく、成長とともに必要な魔力量が増えれば、徐々に動けなくなり、そのうち起き上がることも出来ず、いずれ衰弱死する。
しかし三十二年前、アクセラーダ公爵家が主導して確立した術式により、魔力欠乏症は完治する症例となった。いまは症状に悩まされる者もいない。
「ルヴィウス、君は欠乏症ではないな?」
その問いかけに、ルヴィウスがまた小さく頷く。
完治に多大な功績を果たした公爵家の長男が、その病の処置を受けないはずもない。分かりきっていることだが、確信を補完するためにも聞いておきたかった。
「あの腕輪に嵌められていた魔石だが、魔力を込めたのは公爵か?」
「どうしてそれを……」
ルヴィウスが顔を上げた。レオンハルトは「魔法分野は得意なんだ。だが、もっと早く気付くべきだった」と眉を下げた。
レオンハルトはルヴィウスを抱きしめなおすと、ゆったりと髪を撫でた。すぅっと魔力を吸い取られる感覚が復活し、心地よさが体中を包み込む。ルヴィウスも同じなのか、すり、っと肩に頬をくっつけてくる。温かい湯に浸りながら、二人だけしかいない世界に漂う。
―――このままずっと、こうしていられたら……
落ち着いた白とグレーで色合いを整えられた壁紙。まるで居場所を決められたかのように執務机の上に置かれた、筆記具類や書類の数々。天井まで届くほどの二つの本棚には、ぎっしりと書籍が詰め込まれている。
品の良い紺の布張りのソファ。セットで置かれたガラスの天板のローテーブルは、ティータイムに使われるのだろうか。レース編みのライナーが引かれている。
互い違いにステンドグラスがはめ込まれた天井までの大きな窓扉に目を向けると、その向こうはバルコニーになっていて、猫足の丸テーブルと椅子が置かれていた。
一般的な貴族家の子息が使う部屋と比べると、幾分か広く、天井が高い。奥には衝立がある。その向こうは寝台が置いてあるようだ。
庭園に居たはずが、目を開ければ見慣れない部屋にいる。状況が呑み込めず、ルヴィウスは、ぱちり、と瞬きをした。
「ひとまず風呂に入ろう」
レオンハルトの言葉に、ルヴィウスは我に返った。
「え…っ、あのっ、殿下っ!?」
まるで子供を抱くかのように縦に抱えられたまま、ルヴィウスは狼狽えるしかない。暴れてはバランスを崩し、レオンハルトが転ぶ恐れがある。しかし、このまま抱えられているのも不敬な気がする。
何が正解なのか分からないまま、寝台を正面に見て右手奥へと連れていかれる。
ドアを開けると、大きな鏡と洗面台、棚にはリネン類が積まれている。右手には衝立とその奥にドア。左手に別のドアがある。自分の邸しか知らないが、配置的にこの空間はすべて水回りだろう。衝立の奥はバスルーム、左手の扉はトイレといったところか。
ルヴィウスがそんなことを考えている間に、レオンハルトは衝立の向こうへ回り、ドアを開けた。
一人で使うにしては、広いバスルームだ。最新式のシャワーなる設備がある。バスタブは猫足で、ルヴィウスが邸で使っているものより一回り以上大きい。
レオンハルトはルヴィウスをいったんバスタブの淵に座らせると、古代語を呟いた。
その直後、バスタブから湯気が立ち上る。え…? と不思議に思っている間に、なみなみと湯が溜まった。
レオンハルトは手を入れ、温度を確かめ「よし」と呟いた。そしてルヴィウスに向き直る。
「ルヴィウス、ジャケットだけ脱いでくれるか」
「えっ、あ、はいっ」
公爵子息とは思えない受け答えだと恥じ入りながらも、水を含んで張り付いたジャケットを脱ぎにかかる。が、腕がうまく抜けずにもたついてしまう。
そんな様子を見て苦笑いしたレオンハルトは「手伝おう」と言って、ジャケットを脱ぐのを手伝ってくれた。
世間では“完璧な第二王子”と言われ、十歳とは思えないその隙のなさから、冷徹な人間に育つだろうという噂も聞くが、王族らしからぬ気遣いや心配りには優しさが滲んでいる。
好ましい。そんな単純な言葉では足らない感情が、ルヴィウスの中には生まれつつあった。
ルヴィウスのジャケットと自身のジャケットを浴壁のフックに掛けたレオンハルトは、「温まろう」と言って先にバスタブの中に入る。
差し伸べられた手を無意識に取ったルヴィウスに、ここまできて風呂に入らないという選択肢はなかった。
服を着たまま、向かい合わせになって湯に浸かる。なんとも可笑しな状況だ。なんでこんなことになっているんだっけ。そういう思考に至れるのは、水に濡れ冷えた体が、徐々に温まってきているせいだろうか。
不意に、レオンハルトがルヴィウスの左手を取った。どきり、とする。彼はルヴィウスの手をきゅっと握りしめ、蒼の瞳を細める。
「腕輪、噴水に落ちた時に外れてしまったな」
言われた瞬間、ルヴィウスは青ざめ、握りしめられた左手を引いた。しかし、レオンハルトは離してくれない。
「いけませんっ! 殿下っ、離してください!」
ルヴィウスの動きに、湯が、ばちゃり、と音を立てる。なんとか逃げようとするルヴィウスは今にも泣きだしそうだ。
けれど、ここで逃がしてやるわけにはいかない。レオンハルトは握りしめていた手を自身のほうへと強く引き寄せ、ルヴィウスを腕の中に囲い入れた。
「わかっている」
そう言い、小さくて柔らかい体をしっかりと抱きしめる。
―――あぁ、心地いい。ずっと、ずっと、こうして抱きしめていたい。
その淡く温かい思いとともに、黒い感情も湧き出す。
―――閉じ込めてしまおうか。誰にも触れられないように。繋いでしまおうか。どこにもいかないように。
レオンハルトはしばしの間、ルヴィウスの存在以外のことをなにも考えず、ただ彼を抱き締めることの心地よさに身を委ねることにした。
今まで一度も感じたことがない感覚だ。
特殊な体質の所為で、いつもどこかに不調があった。頭痛は当たり前で、心臓が痛むこともある。勝手にあふれ出る魔力を制御するため、魔道具の足枷を嵌め、なるべく人を近づけないようにする。寝込むような事態にはならないものの、常に苦痛に苛まれる。それがレオンハルトの日常だ。
だが、噴水でルヴィウスを抱き上げてから、ずっと心地よさを感じている。いや、もっと前だろうか。
日傘を持つ自分の右腕にルヴィウスがそっと左手を置いた時、予感めいたものがあったのかもしれない。それとも、挨拶で手の甲にキスを落とした時だろうか。
転移するため足首から魔道具の枷を外してからは、心地良さの原因をより強く感じられる。間違いない。自分からあふれ出る膨大な魔力を、ルヴィウスが際限なく吸い取っているのだ。
しばらくすると、抱き締めていたルヴィウスの体から力が抜けていく。逃げ出すのを諦めてくれたか。そう思ったが、ルヴィウスはレオンハルトの肩に、すり、っと頬を寄せ、両腕を背に回してきた。
そのことで、ルヴィウスも心地いいのだと気づく。自分と同じで、こうして触れ合っていることが、心地よくて堪らないに違いない。
レオンハルトはそう確信し、頬にあたるルヴィウスの髪にすり寄り、目を閉じた。そのまま二人は会話を交わしていく。
「ルヴィウス、あの腕輪、魔道具だな」
「はい……」
「上手く出来ていた。作ったのは公爵家の魔道具士か?」
「遠縁で公爵家臣下のルーウィック伯爵です……」
「あぁ、若くして伯爵位を継いだアレン・ルーウィック伯爵か。機会があれば会ってみたいな」
腕の中でルヴィウスが、こくり、と小さく頷く。そのあと彼は、ふっと吐息を漏らした。
その仕草の愛らしさにレオンハルトは、無意識にルヴィウスの髪に口付ける。得も言われぬ多幸感に浸りながら、レオンハルトはルヴィウスの体質について考えを巡らせる。
この世界の生物はみな、魔力を持つ。種族によって仕組みは異なるが、魔力を得る最初の瞬間は、世界に触れる時であることが分かっている。胎内に収まっている間は隔絶された空間となり、子を宿す者の魔力で胎児の生命は維持され、出産後に“個”として切り離されることで魔力を自然界から取り入れる。
体内に貯蔵できる魔力量には個体差があり、魔力量が多いとは貯蔵する器が大きいことを言う。使えば減り、減れば時間の経過とともに自然界から魔力を取り入れ、器の大きさを超えない程度に貯蔵する。器が壊れないよう、それ以上を取り込まない仕組みになっているのだ。
そして、魔力が抜け落ちていく欠乏症を起こす者も少ないながら存在する。
欠乏症とは、体内に器があるものの、その底が不安定になっている状態を示す。取り入れた魔力が少しずつ抜け落ち、完全には貯めることができないのだ。
赤子のうちはともかく、成長とともに必要な魔力量が増えれば、徐々に動けなくなり、そのうち起き上がることも出来ず、いずれ衰弱死する。
しかし三十二年前、アクセラーダ公爵家が主導して確立した術式により、魔力欠乏症は完治する症例となった。いまは症状に悩まされる者もいない。
「ルヴィウス、君は欠乏症ではないな?」
その問いかけに、ルヴィウスがまた小さく頷く。
完治に多大な功績を果たした公爵家の長男が、その病の処置を受けないはずもない。分かりきっていることだが、確信を補完するためにも聞いておきたかった。
「あの腕輪に嵌められていた魔石だが、魔力を込めたのは公爵か?」
「どうしてそれを……」
ルヴィウスが顔を上げた。レオンハルトは「魔法分野は得意なんだ。だが、もっと早く気付くべきだった」と眉を下げた。
レオンハルトはルヴィウスを抱きしめなおすと、ゆったりと髪を撫でた。すぅっと魔力を吸い取られる感覚が復活し、心地よさが体中を包み込む。ルヴィウスも同じなのか、すり、っと肩に頬をくっつけてくる。温かい湯に浸りながら、二人だけしかいない世界に漂う。
―――このままずっと、こうしていられたら……
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