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王宮⑩

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「それは?」


「リフィア様って、殿下と何かあったり、殿下のことで悩んでいたりすると、俺やラーナ、使用人を捕まえて、お茶に付き合ってもらっているだろ?」


「え?そうかしら?」


「はい、そうですよ。無自覚だと知っていましたが。クスクス」


「そうなんだ・・・全部お見通しだったのね。恥ずかしいわ。」


「フフ。私どもは、名誉なことだと思っておりますがね。」


「っまあ、俺もだがな!騎士連中やら文官やらには、羨ましがられるよ。」


「そんなこと」


「あるんだよ!謙遜もいいけど、リフィア様は自覚した方がいい。」


「え?なにを?」


「それは、殿下に教えてもらえ~」


「嫌よ!」


「まあまあ、そう言わずに、仲直りしたらでいいからさ。」


「あら、残念ね。その頃には、忘れちゃってるわ?」ニコリ


「ああ・・・」


「それより、やっぱりリクの話し方は、今の方が無理していなくていいわ。」


「そうは言ってもなあ・・・他人の目があるときは、厳しいな。」


「ええ~ラーナも、いるわよ?他のメイドもいるわよ?」


「ラーナも、あの子も気心知れた仲だから、いいんだよ。」


「そうゆうもの?」


「そうゆうものなんだよ!」


「それで、リフィア様、殿下と何があったのですか?」

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