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秘書への優しさ
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「紫苑、変なところはないか。」
「はいはい。どこも変じゃないですよ。」
「本当か?」
「本当です。ネクタイも曲ってない、えりも立ってない、Yシャツも出てない、靴もピカピカ。いつも通り・・・じゃないか。」
「やっぱり、どこか変か!!!」
「いえ、変ではないですよ。いつも通りではないですが。いつもより、キマってはいますよ。はい。」
もうこのやりとりも、朝から10回はしているからか、紫苑が呆れ始めている。
それとも、昨日は今日のこの時間をつくるために、日付が変わるころまで仕事をしていたから、疲れているから、こんな雑な対応になったんだろうか・・・
または、その両方か。
今日のアポイントが、午前の1件だけで良かった。
社内の仕事であれば、いくらでも調整は可能だからな。
ただ、そうは言っても、毎日仕事はやってくるのだから、時間を空けようと思えば、その前後が忙しくなるのは、仕方のない事だ。
だが、そうだな_・・・
昨日、中村先生にも”秘書にも優しく”と言われたばかりだしな。
「紫苑、今日は私を中村先生の家へ送り届けてくれたら、そのまま上がっていい。昨日も付き合わせてしまったしな。」
「・・・・っ!明日はヒョウでも降りますかね?」
「失礼な奴だな。」
と、苦笑いをした。
「はいはい。どこも変じゃないですよ。」
「本当か?」
「本当です。ネクタイも曲ってない、えりも立ってない、Yシャツも出てない、靴もピカピカ。いつも通り・・・じゃないか。」
「やっぱり、どこか変か!!!」
「いえ、変ではないですよ。いつも通りではないですが。いつもより、キマってはいますよ。はい。」
もうこのやりとりも、朝から10回はしているからか、紫苑が呆れ始めている。
それとも、昨日は今日のこの時間をつくるために、日付が変わるころまで仕事をしていたから、疲れているから、こんな雑な対応になったんだろうか・・・
または、その両方か。
今日のアポイントが、午前の1件だけで良かった。
社内の仕事であれば、いくらでも調整は可能だからな。
ただ、そうは言っても、毎日仕事はやってくるのだから、時間を空けようと思えば、その前後が忙しくなるのは、仕方のない事だ。
だが、そうだな_・・・
昨日、中村先生にも”秘書にも優しく”と言われたばかりだしな。
「紫苑、今日は私を中村先生の家へ送り届けてくれたら、そのまま上がっていい。昨日も付き合わせてしまったしな。」
「・・・・っ!明日はヒョウでも降りますかね?」
「失礼な奴だな。」
と、苦笑いをした。
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