運命の番は後天性Ω

yun.

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こわいっ 慧side

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大変長らくお待たせいたしました!
今日からまた更新頑張りますので、よろしくお願い致します。

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「はぁあ・・・」


「ははっでた!慧にいの無自覚天然タラシ!」


ん?と、僕は首をかしげる。


「だからね、その須藤グループって大手で、就職したいランキングでも、いつもトップ争いをしている会社だよね?その中の本社ってことは、エリート中のエリート。そんな会社にβばかりがいると思う?いや、βだけでも心配なんだけど、αのほうが多いだろうって話だよ。1000歩譲ってロビーじゃなくて、個室を用意したのは一慶さんを褒めるけど、逆に個室に押し入られたらどうするの?ましてや、それが複数人だったら?そのとき、慧にいだけで追い返せる?」


僕は、その想像をして、身震いをした。
僕は、やっとΩになる決心をしたんだ。
やっと・・・やっと一慶さんとの未来を考え始めたばかりなのに・・・
そんなことになって、僕は太刀打ちできるのだろうか・・・
もちろん抵抗は全力でする。するけど・・・αと、初めて思った。


「そんなところに、まだ覚醒したばかりのヒヨっこΩである慧兄ちゃんを、一人で行かせるわけにはいかないだろ。慧兄ちゃん。だから、俺が一緒に行くよ。父さんは今日も仕事だろうし。凛は、友達と約束があるんだろうし。」


震えている僕に、快は優しく言ってくれた。


「ありがと、快。でも、予定はなかったの?大丈夫?」


「ああ、大丈夫。特になかったから。」


「そっか。ならよかった。」


「快にいが一緒に行ってくれるなら、安心だね。お父さんも、快にいも無理なときは、私が行くからね。慧にい、心配しないでね。」


「ありがと、凛。」


「すみませんでした。私どもの都合で、今日、本社へ呼んだのに・・・配慮が足りませんでした。」


「ああ、そうだね。本社ってことをもっと早くに知っていれば、とか、明日だったら、とか、思うところは、いろいろとあるけれど、一慶くんも慧と付き合えるかもしれないって、浮かれているんだろうね。だけど、次からは気を付けてくれ。」


「はい、すみません。わかりました。」
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