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プロローグ
水中夢
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「お兄ちゃん!!お兄ちゃん!!」
私の声は届かない。叫んでも叫んでも、いくら声を張り上げたって、届かない。届くはずもなかった。
それでも、私は叫び続けた。だって、これは夢だから。いつかは覚める夢なんだから。
悲劇のヒロインになっていようと、どんな悪夢にうなされようと、朝が来て起きてしまえば、全てが終わる。
「お兄ちゃーーん!!お兄…ちゃん…!」
いつの間に眠ってしまったのだろうか…
気がつけば、私は過酷な現実世界から逃げ出していた。
─誰かいる…ずっとずっと遠くから、私に何か話しかけている。何と言っているかはわからないけれど、私に何かを伝えたがっている。
私は、一生懸命に耳を澄ませてみる。
「ロ……も……」
これだけじゃ、何もわからない!もう一度、今度はもっと研ぎ澄ませて、もっと真剣に耳を澄ませた。すると、何とか聞き取れる程の言葉が、私の耳に飛び込んで来た。
「……ロー……ロ…ラ……もう…泣…ない……」
─ローラ、ローラ、もう泣かないで…
そう言っているのがわかる。そうだ、私はさっきまで泣いていたんだ。
でも、さっき泣いていたのは、こんな場所じゃない。こんな、おかしな水のようなものの中なんかじゃない。確か…確か、病院の…!
私の声は届かない。叫んでも叫んでも、いくら声を張り上げたって、届かない。届くはずもなかった。
それでも、私は叫び続けた。だって、これは夢だから。いつかは覚める夢なんだから。
悲劇のヒロインになっていようと、どんな悪夢にうなされようと、朝が来て起きてしまえば、全てが終わる。
「お兄ちゃーーん!!お兄…ちゃん…!」
いつの間に眠ってしまったのだろうか…
気がつけば、私は過酷な現実世界から逃げ出していた。
─誰かいる…ずっとずっと遠くから、私に何か話しかけている。何と言っているかはわからないけれど、私に何かを伝えたがっている。
私は、一生懸命に耳を澄ませてみる。
「ロ……も……」
これだけじゃ、何もわからない!もう一度、今度はもっと研ぎ澄ませて、もっと真剣に耳を澄ませた。すると、何とか聞き取れる程の言葉が、私の耳に飛び込んで来た。
「……ロー……ロ…ラ……もう…泣…ない……」
─ローラ、ローラ、もう泣かないで…
そう言っているのがわかる。そうだ、私はさっきまで泣いていたんだ。
でも、さっき泣いていたのは、こんな場所じゃない。こんな、おかしな水のようなものの中なんかじゃない。確か…確か、病院の…!
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