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1-16 エピローグ……とある冒険者たちの小さな冒険
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氷の洞窟。
そう呼ばれるダンジョンは全く旨みがないことで有名だった。
環境は寒く、鍾乳石と氷柱が邪魔をする。湿気があって武器も道具も直ぐに使い物にならなくなる。出て来る敵も大して強くないから道具にもできない。弱い敵だから当然、レベルが上がりにくい。
何処をとってもどうしようもない洞窟だった
隠された入り口を抜けると滝が流れる美しい大穴がある、という噂があるが、それを見た人間はおろか、探索するものも居ない。
言ってしまえば、有ってないようなダンジョンなのだ。
そんな場所だから俺達『光明の探索者』も余り立ち入ることは無かった。
例え拠点にしている町から一番近いダンジョンだろうと、中級者と言われるようになってからは見向きもしなかった。
そんな洞窟にまつわる依頼が俺のチームに来たのは、五日前だった。
コートを着た淑女が俺が泊まる宿を訪れて、洞窟で是非とも探してほしい所があると言ってきたのだ。
その淑女はまるで雪の様な人で、思わず見惚れかけたが、その奇妙な話を聞く。
静かに降り積もる雪の様な話し方から出て来た話を要約すれば、『例の大穴を見つけたい』とのことだった。
益々奇妙な話だった。多分、どこぞの貴族の『道楽』に違いない。
それは、ただの道楽だ、という理由で片付けられる、意味不明な依頼だった。
そしてそのどれもが、一体何の目的で依頼するのか、と聞きたくなるような話だ。
そういう場合は決まって貴族の利権やら陰謀やらが絡んでいて、とても面倒の事になると相場が決まっていた。
だから正直、彼女の依頼を受ける気は余り起きなかった。
が、提示された金額は俺の首を横には振らせてくれなかった。頷くしか選択肢がない額だ。
否応なしに俺はその場で承諾してしまった。
後で仲間にはどやされたが、金はいくらあっても足りない。ギルド程ではないが、チームの運営にも相応の金が必要なのだ。
俺達は三日間で着実に準備を進め、そして着いていくと言った依頼主を連れて、丸一日歩き通してその洞窟に着いた。
ついていくと言われた時、険しい顔をしてしまったのを覚えている。
洞窟は山の端にある。道のりは厳しい物だ。
洞窟に着くにまでに途中でリタイアするだろうと思ったのだ。
が、依頼者は難なくついてきた。当たり前の様に俺達と一緒に洞窟の前に立っていた。
汗一つかかない様子から察するに、持久力系のスキル持ちなのだろう。でないと可笑しい。
俺はそうして無理やり納得しつつ、洞窟に入った。
「……一体どうしたんだ?」
洞窟も、また驚愕に満ちていた。
昔の様子とは一変して、凄まじい惨状となっていた。
先ず、洞窟中が煙たかった。まるでここで火事が起きたみたいだった。
いや、辺り一帯に杉を燃やしたような匂いが立ち込めている。これはまるで秋にした燻製ソーセージ作りをここでもしたようだ。
「隊長? ゴブリンって燻製するだけの知識有りましたっけ」
「ない。だからもしかしたら他の冒険者がいるかもな」
ダンジョンで燻製づくりなんて酔狂な事をする冒険者が居るのなら、だが。
ここは何処をどうやっても隠しようがない。ここを通る水路を流されればもしくは行けるのかも知れない。
が、事は酔狂でも何でもない。自殺行為だ。先へ進もう。
「ちっ。ここもか」
奥の広間も、また一段と凄まじいものだった。
邪魔をしていた氷柱がほとんど落ちて、全て氷の破片になって、地面に積もるほど散らばっている。
しかも壁の一部にはヒビが入っていて、今にも崩落しそうだった。
「誰かが落として、連鎖反応が起きたんでしょうね」
「間違いなくそいつは死んだな」
仲間がとやかく言うが、死体がないことことには気づいているだろう。
連鎖反応を起こしたやつも、カエルもナメクジも。どこにも死体がない。
血が凍った跡があるのに肉も骨も欠片も見当たらないのは、どう見ても可笑しい。
仲間は軽口を叩くのもそれに対する不安のためなのだろう。
「とにかく注意しながら予定通りに探すぞ」
「はい」
俺は、それでも普通に湧いてくる魔物を排除しながら慎重に、隈なく探していった。
空いていた巨大な亀裂と、その中に広がる穴も探したけど、そこには骨が大量にあるだけで縦穴らしきものはない。
「やっぱり噂はただの噂か」
他のメンバーの報告も芳しくないもので、来て早々だが切り上げたくなってきた。
すると、何処か来たか一団がやって来た。
見るからに冒険者だが、珍しい。ここに人が立ち入るなど想像したこともなかった。
しかもその先頭を行くのは、胸に銀の茨を身に着けた鎧である。
「銀の棘。『アルバンフラの花』のクラリスさんだ。一体どうして」
『アルバンフラ』と言えば仲間の結束が強い、高レベルのギルドだ。
神出鬼没とはいえ、こんな洞窟に居るような人たちではない。
益々怪しい。俺達はヤバいことに絡んでしまったのではないだろうか。
「おう、リッツじゃねえか」
そして、なんと団長であるゲイルさんも居る。これはもう何かがあったとみるべきだろう。
これは違約金を払ってでも逃げるべきか。
「何があったんですか? ゲイルさん」
「いやあ。ここで妙なものが発見されたって話があってな。若干入り口が閉じかかってたが、まあ何とかくぐれたぜ。いや、確かに妙なものだったぜ」
何やらゲイルさんが楽しげに笑うけど、さっぱり分からない。そんな噂があったなんて聞いたこともないのだが。
疑問が脳内を占める中、ゲイルさんがくつくつ笑いながら僕の横を通り過ぎて、俺達の依頼主の肩を叩く。
「やっぱりあいつはいい奴だな。間違いないぜ」
多分二人には面識があったのだろう。全く表情のなかった依頼主が、少し眉をひそめた。
でも彼女は何も言わず、ゲイルさんが出てきた方へ一人で歩きだす。
「あ、ちょっと待ってください」
俺が後をついていくと、敵が湧く方へと歩いていく。
そして彼女が隠していた短剣を抜いてどうやったか、敵を全てなぎ倒した。
……全く意味が分からない。豪華そうな防寒着を着て、とても静かで落ち着いた女性が一騎当千の活躍をしている。
一歩歩く毎に敵の首が斬られて行き、彼女の後ろには死体が散乱していた。
俺はもしかして何かを見誤っていたのだろうか。
それでも付いていくと、ゲイルが言っていた人がくぐれるくらいの穴があった。
氷が覆いかけていて、あと数日もすれば他の壁と見分けが付かなくなるだろう。
依頼者はそれを見て、何を思ったのだろうか。
拳を固め、殴りつけた。
「はっ?」
予想外の行動だが、結果はもっと予想外だった。
氷が砕け、更に壁の岩も壊し、人が二人ほど入れそうな大きな穴が開いた。
その先には下り道があり、瓦礫がゴロゴロと転がり落ちていた。
「さて、採点をしましょうか」
依頼主が呟いて、降りていく。
もう何が何だか分からない。ひたすら彼女についていくしかない。
降りていくと徐々に水の音が聞こえてきた。
そして、俺はその景色を見た。
巨大な縦穴と、その壁に輝く氷の結晶、そして透明度の高い湖という綺麗な光景を。
「ここが……噂の縦穴か」
確かに噂になるくらい綺麗な場所だ。
しかも何故か石が積み上げられて道が出来ていて、高台まで続いている。
「何でこんな人工物が?」
と思う間に依頼主がその道を歩いていた。
訳も分からぬままその後を付いていくと、だんだん景色が変わっていった。
道がどんどん高くなっていくと、反射で見えなかった湖の中身が見えて来て、沈んだ木や石が見えてくる。
そしてその中心に、何かキラキラするものが沈んでいるのが分かってきた。
更にどんどん高くなっていって、頂点に至った時。
「これは、凄い」
湖の中に、一本の樹が現れた。
水の中に沈むその木は、幹と枝しかない枯れ木だった。
それぞれの枝の柄が微妙に違うけど、葉や花はついていなかった。
でも、葉や花以外のものが付いていた。
枝の先に透明な氷の粒がいくつも生えていて、それがまるで木の実の様だった。
そして、枝の一部からぼんやりと火が生まれて、ゆらゆらと木の周りを漂っては消えていた。
氷の実がその鈍い光を反射してチラチラと輝いていて、とても綺麗だった。
上には滝と氷の結晶。下には湖と氷の木。
こんなものがあったなんて知らなかった。
こんなものがこんなに近くにあるなんて知らなかった。
「……」
思わずこの空間に絶句してしまう。こんな感覚は初めてだった。
「これが……夢ですか」
見入っていると、既に入っていた依頼人が、湖の岸に置かれた大きな石を見ている。
景色から目線を無理やり目を引き剥がして、肩口の彼女の見ている物を覗き込むと、その石に何かが彫り込まれていた。
『この世界とここにたどり着いた者に相応しい景色を与える』
それが、この世界に『ダンジョンの神様』と噂される存在が初めて書き記したと言われる碑文だった。
そう呼ばれるダンジョンは全く旨みがないことで有名だった。
環境は寒く、鍾乳石と氷柱が邪魔をする。湿気があって武器も道具も直ぐに使い物にならなくなる。出て来る敵も大して強くないから道具にもできない。弱い敵だから当然、レベルが上がりにくい。
何処をとってもどうしようもない洞窟だった
隠された入り口を抜けると滝が流れる美しい大穴がある、という噂があるが、それを見た人間はおろか、探索するものも居ない。
言ってしまえば、有ってないようなダンジョンなのだ。
そんな場所だから俺達『光明の探索者』も余り立ち入ることは無かった。
例え拠点にしている町から一番近いダンジョンだろうと、中級者と言われるようになってからは見向きもしなかった。
そんな洞窟にまつわる依頼が俺のチームに来たのは、五日前だった。
コートを着た淑女が俺が泊まる宿を訪れて、洞窟で是非とも探してほしい所があると言ってきたのだ。
その淑女はまるで雪の様な人で、思わず見惚れかけたが、その奇妙な話を聞く。
静かに降り積もる雪の様な話し方から出て来た話を要約すれば、『例の大穴を見つけたい』とのことだった。
益々奇妙な話だった。多分、どこぞの貴族の『道楽』に違いない。
それは、ただの道楽だ、という理由で片付けられる、意味不明な依頼だった。
そしてそのどれもが、一体何の目的で依頼するのか、と聞きたくなるような話だ。
そういう場合は決まって貴族の利権やら陰謀やらが絡んでいて、とても面倒の事になると相場が決まっていた。
だから正直、彼女の依頼を受ける気は余り起きなかった。
が、提示された金額は俺の首を横には振らせてくれなかった。頷くしか選択肢がない額だ。
否応なしに俺はその場で承諾してしまった。
後で仲間にはどやされたが、金はいくらあっても足りない。ギルド程ではないが、チームの運営にも相応の金が必要なのだ。
俺達は三日間で着実に準備を進め、そして着いていくと言った依頼主を連れて、丸一日歩き通してその洞窟に着いた。
ついていくと言われた時、険しい顔をしてしまったのを覚えている。
洞窟は山の端にある。道のりは厳しい物だ。
洞窟に着くにまでに途中でリタイアするだろうと思ったのだ。
が、依頼者は難なくついてきた。当たり前の様に俺達と一緒に洞窟の前に立っていた。
汗一つかかない様子から察するに、持久力系のスキル持ちなのだろう。でないと可笑しい。
俺はそうして無理やり納得しつつ、洞窟に入った。
「……一体どうしたんだ?」
洞窟も、また驚愕に満ちていた。
昔の様子とは一変して、凄まじい惨状となっていた。
先ず、洞窟中が煙たかった。まるでここで火事が起きたみたいだった。
いや、辺り一帯に杉を燃やしたような匂いが立ち込めている。これはまるで秋にした燻製ソーセージ作りをここでもしたようだ。
「隊長? ゴブリンって燻製するだけの知識有りましたっけ」
「ない。だからもしかしたら他の冒険者がいるかもな」
ダンジョンで燻製づくりなんて酔狂な事をする冒険者が居るのなら、だが。
ここは何処をどうやっても隠しようがない。ここを通る水路を流されればもしくは行けるのかも知れない。
が、事は酔狂でも何でもない。自殺行為だ。先へ進もう。
「ちっ。ここもか」
奥の広間も、また一段と凄まじいものだった。
邪魔をしていた氷柱がほとんど落ちて、全て氷の破片になって、地面に積もるほど散らばっている。
しかも壁の一部にはヒビが入っていて、今にも崩落しそうだった。
「誰かが落として、連鎖反応が起きたんでしょうね」
「間違いなくそいつは死んだな」
仲間がとやかく言うが、死体がないことことには気づいているだろう。
連鎖反応を起こしたやつも、カエルもナメクジも。どこにも死体がない。
血が凍った跡があるのに肉も骨も欠片も見当たらないのは、どう見ても可笑しい。
仲間は軽口を叩くのもそれに対する不安のためなのだろう。
「とにかく注意しながら予定通りに探すぞ」
「はい」
俺は、それでも普通に湧いてくる魔物を排除しながら慎重に、隈なく探していった。
空いていた巨大な亀裂と、その中に広がる穴も探したけど、そこには骨が大量にあるだけで縦穴らしきものはない。
「やっぱり噂はただの噂か」
他のメンバーの報告も芳しくないもので、来て早々だが切り上げたくなってきた。
すると、何処か来たか一団がやって来た。
見るからに冒険者だが、珍しい。ここに人が立ち入るなど想像したこともなかった。
しかもその先頭を行くのは、胸に銀の茨を身に着けた鎧である。
「銀の棘。『アルバンフラの花』のクラリスさんだ。一体どうして」
『アルバンフラ』と言えば仲間の結束が強い、高レベルのギルドだ。
神出鬼没とはいえ、こんな洞窟に居るような人たちではない。
益々怪しい。俺達はヤバいことに絡んでしまったのではないだろうか。
「おう、リッツじゃねえか」
そして、なんと団長であるゲイルさんも居る。これはもう何かがあったとみるべきだろう。
これは違約金を払ってでも逃げるべきか。
「何があったんですか? ゲイルさん」
「いやあ。ここで妙なものが発見されたって話があってな。若干入り口が閉じかかってたが、まあ何とかくぐれたぜ。いや、確かに妙なものだったぜ」
何やらゲイルさんが楽しげに笑うけど、さっぱり分からない。そんな噂があったなんて聞いたこともないのだが。
疑問が脳内を占める中、ゲイルさんがくつくつ笑いながら僕の横を通り過ぎて、俺達の依頼主の肩を叩く。
「やっぱりあいつはいい奴だな。間違いないぜ」
多分二人には面識があったのだろう。全く表情のなかった依頼主が、少し眉をひそめた。
でも彼女は何も言わず、ゲイルさんが出てきた方へ一人で歩きだす。
「あ、ちょっと待ってください」
俺が後をついていくと、敵が湧く方へと歩いていく。
そして彼女が隠していた短剣を抜いてどうやったか、敵を全てなぎ倒した。
……全く意味が分からない。豪華そうな防寒着を着て、とても静かで落ち着いた女性が一騎当千の活躍をしている。
一歩歩く毎に敵の首が斬られて行き、彼女の後ろには死体が散乱していた。
俺はもしかして何かを見誤っていたのだろうか。
それでも付いていくと、ゲイルが言っていた人がくぐれるくらいの穴があった。
氷が覆いかけていて、あと数日もすれば他の壁と見分けが付かなくなるだろう。
依頼者はそれを見て、何を思ったのだろうか。
拳を固め、殴りつけた。
「はっ?」
予想外の行動だが、結果はもっと予想外だった。
氷が砕け、更に壁の岩も壊し、人が二人ほど入れそうな大きな穴が開いた。
その先には下り道があり、瓦礫がゴロゴロと転がり落ちていた。
「さて、採点をしましょうか」
依頼主が呟いて、降りていく。
もう何が何だか分からない。ひたすら彼女についていくしかない。
降りていくと徐々に水の音が聞こえてきた。
そして、俺はその景色を見た。
巨大な縦穴と、その壁に輝く氷の結晶、そして透明度の高い湖という綺麗な光景を。
「ここが……噂の縦穴か」
確かに噂になるくらい綺麗な場所だ。
しかも何故か石が積み上げられて道が出来ていて、高台まで続いている。
「何でこんな人工物が?」
と思う間に依頼主がその道を歩いていた。
訳も分からぬままその後を付いていくと、だんだん景色が変わっていった。
道がどんどん高くなっていくと、反射で見えなかった湖の中身が見えて来て、沈んだ木や石が見えてくる。
そしてその中心に、何かキラキラするものが沈んでいるのが分かってきた。
更にどんどん高くなっていって、頂点に至った時。
「これは、凄い」
湖の中に、一本の樹が現れた。
水の中に沈むその木は、幹と枝しかない枯れ木だった。
それぞれの枝の柄が微妙に違うけど、葉や花はついていなかった。
でも、葉や花以外のものが付いていた。
枝の先に透明な氷の粒がいくつも生えていて、それがまるで木の実の様だった。
そして、枝の一部からぼんやりと火が生まれて、ゆらゆらと木の周りを漂っては消えていた。
氷の実がその鈍い光を反射してチラチラと輝いていて、とても綺麗だった。
上には滝と氷の結晶。下には湖と氷の木。
こんなものがあったなんて知らなかった。
こんなものがこんなに近くにあるなんて知らなかった。
「……」
思わずこの空間に絶句してしまう。こんな感覚は初めてだった。
「これが……夢ですか」
見入っていると、既に入っていた依頼人が、湖の岸に置かれた大きな石を見ている。
景色から目線を無理やり目を引き剥がして、肩口の彼女の見ている物を覗き込むと、その石に何かが彫り込まれていた。
『この世界とここにたどり着いた者に相応しい景色を与える』
それが、この世界に『ダンジョンの神様』と噂される存在が初めて書き記したと言われる碑文だった。
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