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2-17 対シュリ作戦 始動
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『収納空間』の中で僕達は装備を確認して、準備を整える。
渡された時計を見ると、針は随分と動いていた。きっと外は暗くなっているころだろう。
毛皮の外套を着て、食料を詰めたバックを背負って、頭に木衛門を乗せる。
「お前は後ろの策敵だからな」
「キシャアア」
早速後ろを向く木衛門を撫でて、リンの方を見る。
リンの方も準備万端だった。
気球に使うような大きな籠を持って、そこに大剣や戦闘に使う道具を全部入れて、最後に木で出来た翼を模したお守りを握りしめ入れた。
「シュリが来ませんように」
「あー。そうだね」
認識としては正しいけど、流石に脅しすぎたかな。
大真面目に神様に祈っているリンを他所に、僕は再度時計を確認した。
こうも時計を確認するのは、タイミングが大事だからだ。
「そろそろ時間だね」
「ああ。いよいよだ」
僕も籠の中に入り、リンがそこに繋がったロープを握りしめる。
「五、四、三、二、一」
と、目の前に大きな亀裂が生まれた。
瞬間、リンがそこ目掛けて走って、翼を出す。
僕達は一気に亀裂を抜けて、空へと飛び出した。
「キシャ!」
「うん!」
木衛門の合図と同時に後ろを手で払うと、何か鉄板のようなものが当たる。
見ると、レイピアが飛んできていたらしい。後ろでくるくると落ちて行っている。
そしてその奥には無表情のまま、メイド服からナイフを四本ほど取り出すシュリ。
彼女と僕達の間には予定通りゲイルが間に居て、しかし彼女はそれを無視している。
シュリの不意打ちが怖いからきちんと視界に入れ、尚且つゲイル達が足止めをした状態で逃げる、という作戦だったけど……。
「行けるか!?」
「これなら行ける! 後ろは任せて! 木衛門!」
「シャアアア!」
フレア代わりに誘導弾を吐き出して、目くらましをする。
当然の様にシュリが投げたナイフは誘導弾を避ける様に投げられて、間を縫うような軌道で僕の背中へと直進する。
でも、誘導弾は撃ち落とす目的で発したのではない。
弾を避けさせて、狙いを絞らせるためだ。
「単純な軌道なら、落とせるっ」
「キシャ!」
木衛門が尻尾で払い、僕は腕を振るって落とす。
ナイフが全て宙に散らばって、僕達は思わず見合わせニヤリと笑いあう。
と、いけない。油断は禁物だ。後の攻撃は……メイド服のリボンが光っている。今度は魔法が来るのか。
「魔法だ!」
「おう! それは任せな!」
後ろでゲイルの声がして、風が巻き起こった。
魔法は『アルバンフラ』が対処する。これも予定通りだ。
「おっとと」
でも、風を使うとは聞いていない。
ゲイルが巻き起こす風は凄まじいもので、地に足を付けていない僕達を容赦なく揺さぶった。リンが少しバランスを崩して、籠も当然傾いで、大剣がぐらりとシーソーの様に動く。
ってこれは貴重品だ。慌ててそれを抱えると、木衛門も柄に尻尾を巻きつけた。
これで、何とか危機は脱したか。
「っ! うわあ!」
安心していたら、後ろの方で凄い変化が起きていた。
夜の帳を裂く様に青く輝く蛇が二匹生まれていて、二匹が絡むようにして強風に耐えていた。
しかもそんな状況でありながらその蛇達は徐々にこちらの方へ首を伸ばしているのだ。
あれがシュリの魔法。……綺麗だけど、規模が大きすぎる。巻き込まれたら絶対に助からない。
「リン! 来てる!」
「おう! 逃げるぜ!」
リンは暴風の中をものともせずに加速した。
冷え切った夜の風を切って、シュリ達からグングンと遠ざかる。
その様を僕は後ろをしばらく注視していた。けど、攻撃が来る様子はない。耳を澄ませても、遠くで何やら大きな音がするだけだ。
リンも静かになった空間に気付いて籠の中の僕を見る。
「逃げ切れたか?」
「と、思うけど……」
「何だよ。歯切れ悪いな」
「本当にこれで終わりかなあって」
だって余りにも呆気なさすぎる。それに事が上手く行きすぎている。
真剣に考えてみよう。果たしてシュリをやり込めたのだろうか。
例えば、レイピアを投げた時。
あそこでレイピアでなく短剣を投げつけられて居たら、空間脱出直後の僕は避けようもなく当たっていただろう。
更にその刃に毒を塗っておけば確実に僕達は終わっていた。
例えば、あの魔法。
ゲイルの暴風に流されるままだったけど、本当にあれで封じることが出来たのだろうか。
シュリがゲイル自身を叩くことで更に魔法の妨害が出来たのではないだろうか。
そもそも根本的な話をすると、ゲイルが魔法を発動しようとして、それを許したというのも可笑しい。
「何か手を抜かれた気がする」
「……ああ。そうみたいだなっ」
不意にリンが急上昇して曇天の空を駆け上った。
何してるの、と聞かなくても分かる。矢とか石が音を立てて僕の真横を飛んで行っているのは、はっきりと見えて居た。
つまりシュリの魔の手からはまだ逃れられていないのだ。
加速しながら尚も上昇する中、籠から落ちないように踏ん張って下を見てみる。
兵士が居た。豆粒みたいになって数は分からないけど、かなり群れているようだ。
「装備が分かればどこ出身地とか兵科とか分かるんだけど」
「近付いてやろうか?」
「せっかくの優位性をなくしてまで欲しい情報なんてないよ」
戦うならいざ知らず、逃げる時に敵の装備なんて悠長に構えていられない。
せいぜい山岳装備をしているかとか寒冷仕様か否かとか、兵糧の量を見るくらいだ。
それと兵士の年齢を推察できるものもあればいいし、隊の方針や体調の思考方法を知れたら逃げ方も色々工夫を凝らすことが出来るだろう。
……うん。実際は喉から手が出るほど欲しい。それで対応が分かれるし。
「でも空を飛ぶって優位性を不意にしてまで欲しい物かと言われたら……うーん」
と、悩んでいると、リンがあっけらかんとした口調で言い放った。
「だったら強襲かければいいだろ」
それを聞いて何を無謀な、と思った。でもすぐに何となくそれでいい気がした。
だってあれはシュリが手配した人間であって、シュリではないのだ。
「そうだねっ。攻撃してその対応をしてる間に見ちゃおう!」
「よし来た! 木衛門! ぶっ放せ!」
そう言いながら、空高く飛んでいたリンが後方宙返りして急降下した。
同時に木衛門が魔法弾やら誘導弾やらを口からどんどん出して弾幕を作って行く。
弾幕と共に落下していくにつれ地表の兵士の様子が分かってくる。
どうやら矢や石は魔法で放っているらしい。
魔法陣を書いた筒にそれらを詰めて、そこから撃ちだしているのだ。
「あんな使い方もあるんだ」
魔法の利用法は僕が考えているよりも幅が広いのかも知れない。
それにもっとよく見ると、筒に刻まれた魔法陣はただ適当に中身を吹き飛ばしているのでないのだ。
きちんと回転をかけたり、矢の先を敵方向に向けていたりしている。かなり高度な魔法なのだろう。
つまり、前世の世界でも通用しそうな兵器が魔法で作られているのだ。
「本格的に勉強しようかなっ」
「こんな時にワクワクするんじゃねえ」
リンに怒られてしまったけど、別に危機と言う訳ではない。これだけ凝った攻撃をされても僕達には一発たりとも当たらない。
だって木衛門の攻撃が僕達の周りの石と矢を全て払いのけてくれているもの。
誘導弾と魔法弾が石と矢を全て砕いて、序に筒も壊していく。
その上リンが口から火球を吐いて、兵士の群れの真ん中にぶち込んだ。
兵士達が火に巻かれて、筒を捨てて逃げ出している。
その火に照らされた鎧や剣に、見覚えがあった。
「西の王国騎士団か」
肩辺りに彫り込まれた、細工は見たことがある。鳥の眼を羽根が交錯した文様の細工は、王国の証だ。
そして、マントに描かれているのは爪。西方を守る王国騎士のトレードマーク。
装備を見るに魔法科と兵站科、そして一般兵士が混ざっているらしい。
「山越えの装備がないみたいだし、ここで止める気だったみたいだね」
「なら逃げてもいいのか?」
「うーん。いや待って。そう言えば西方の騎士にヤバい奴がいたようなっ」
思い出す前に、僕の首がガクンと傾いて言葉が途切れた。
リンが一瞬の殺気を察して攻撃に対処したらしい。
「どうしたの?」
「これが飛んできた。いや来てるっ」
リンの手には、ただ先端を尖らせただけの枝が握られている。
更に何本も同じものが飛んできて、リンは握ったそれで打ち払って投げ返した。
真っ直ぐ落ちて、足元に戻って突き刺さったそれを、男が詰まらなそうに見やった。
「ほう、良い腕だ。流石竜と言った所か」
兵隊が炎の消火している中、その痩せぎすな男はローブの埃を払って、再び目線をこちらへと上げる
「アスロ・グレートウッド」
西方の守護を任される存在の中で一目置かれる、別名『森の殺戮者』が立ちはだかっていた。
渡された時計を見ると、針は随分と動いていた。きっと外は暗くなっているころだろう。
毛皮の外套を着て、食料を詰めたバックを背負って、頭に木衛門を乗せる。
「お前は後ろの策敵だからな」
「キシャアア」
早速後ろを向く木衛門を撫でて、リンの方を見る。
リンの方も準備万端だった。
気球に使うような大きな籠を持って、そこに大剣や戦闘に使う道具を全部入れて、最後に木で出来た翼を模したお守りを握りしめ入れた。
「シュリが来ませんように」
「あー。そうだね」
認識としては正しいけど、流石に脅しすぎたかな。
大真面目に神様に祈っているリンを他所に、僕は再度時計を確認した。
こうも時計を確認するのは、タイミングが大事だからだ。
「そろそろ時間だね」
「ああ。いよいよだ」
僕も籠の中に入り、リンがそこに繋がったロープを握りしめる。
「五、四、三、二、一」
と、目の前に大きな亀裂が生まれた。
瞬間、リンがそこ目掛けて走って、翼を出す。
僕達は一気に亀裂を抜けて、空へと飛び出した。
「キシャ!」
「うん!」
木衛門の合図と同時に後ろを手で払うと、何か鉄板のようなものが当たる。
見ると、レイピアが飛んできていたらしい。後ろでくるくると落ちて行っている。
そしてその奥には無表情のまま、メイド服からナイフを四本ほど取り出すシュリ。
彼女と僕達の間には予定通りゲイルが間に居て、しかし彼女はそれを無視している。
シュリの不意打ちが怖いからきちんと視界に入れ、尚且つゲイル達が足止めをした状態で逃げる、という作戦だったけど……。
「行けるか!?」
「これなら行ける! 後ろは任せて! 木衛門!」
「シャアアア!」
フレア代わりに誘導弾を吐き出して、目くらましをする。
当然の様にシュリが投げたナイフは誘導弾を避ける様に投げられて、間を縫うような軌道で僕の背中へと直進する。
でも、誘導弾は撃ち落とす目的で発したのではない。
弾を避けさせて、狙いを絞らせるためだ。
「単純な軌道なら、落とせるっ」
「キシャ!」
木衛門が尻尾で払い、僕は腕を振るって落とす。
ナイフが全て宙に散らばって、僕達は思わず見合わせニヤリと笑いあう。
と、いけない。油断は禁物だ。後の攻撃は……メイド服のリボンが光っている。今度は魔法が来るのか。
「魔法だ!」
「おう! それは任せな!」
後ろでゲイルの声がして、風が巻き起こった。
魔法は『アルバンフラ』が対処する。これも予定通りだ。
「おっとと」
でも、風を使うとは聞いていない。
ゲイルが巻き起こす風は凄まじいもので、地に足を付けていない僕達を容赦なく揺さぶった。リンが少しバランスを崩して、籠も当然傾いで、大剣がぐらりとシーソーの様に動く。
ってこれは貴重品だ。慌ててそれを抱えると、木衛門も柄に尻尾を巻きつけた。
これで、何とか危機は脱したか。
「っ! うわあ!」
安心していたら、後ろの方で凄い変化が起きていた。
夜の帳を裂く様に青く輝く蛇が二匹生まれていて、二匹が絡むようにして強風に耐えていた。
しかもそんな状況でありながらその蛇達は徐々にこちらの方へ首を伸ばしているのだ。
あれがシュリの魔法。……綺麗だけど、規模が大きすぎる。巻き込まれたら絶対に助からない。
「リン! 来てる!」
「おう! 逃げるぜ!」
リンは暴風の中をものともせずに加速した。
冷え切った夜の風を切って、シュリ達からグングンと遠ざかる。
その様を僕は後ろをしばらく注視していた。けど、攻撃が来る様子はない。耳を澄ませても、遠くで何やら大きな音がするだけだ。
リンも静かになった空間に気付いて籠の中の僕を見る。
「逃げ切れたか?」
「と、思うけど……」
「何だよ。歯切れ悪いな」
「本当にこれで終わりかなあって」
だって余りにも呆気なさすぎる。それに事が上手く行きすぎている。
真剣に考えてみよう。果たしてシュリをやり込めたのだろうか。
例えば、レイピアを投げた時。
あそこでレイピアでなく短剣を投げつけられて居たら、空間脱出直後の僕は避けようもなく当たっていただろう。
更にその刃に毒を塗っておけば確実に僕達は終わっていた。
例えば、あの魔法。
ゲイルの暴風に流されるままだったけど、本当にあれで封じることが出来たのだろうか。
シュリがゲイル自身を叩くことで更に魔法の妨害が出来たのではないだろうか。
そもそも根本的な話をすると、ゲイルが魔法を発動しようとして、それを許したというのも可笑しい。
「何か手を抜かれた気がする」
「……ああ。そうみたいだなっ」
不意にリンが急上昇して曇天の空を駆け上った。
何してるの、と聞かなくても分かる。矢とか石が音を立てて僕の真横を飛んで行っているのは、はっきりと見えて居た。
つまりシュリの魔の手からはまだ逃れられていないのだ。
加速しながら尚も上昇する中、籠から落ちないように踏ん張って下を見てみる。
兵士が居た。豆粒みたいになって数は分からないけど、かなり群れているようだ。
「装備が分かればどこ出身地とか兵科とか分かるんだけど」
「近付いてやろうか?」
「せっかくの優位性をなくしてまで欲しい情報なんてないよ」
戦うならいざ知らず、逃げる時に敵の装備なんて悠長に構えていられない。
せいぜい山岳装備をしているかとか寒冷仕様か否かとか、兵糧の量を見るくらいだ。
それと兵士の年齢を推察できるものもあればいいし、隊の方針や体調の思考方法を知れたら逃げ方も色々工夫を凝らすことが出来るだろう。
……うん。実際は喉から手が出るほど欲しい。それで対応が分かれるし。
「でも空を飛ぶって優位性を不意にしてまで欲しい物かと言われたら……うーん」
と、悩んでいると、リンがあっけらかんとした口調で言い放った。
「だったら強襲かければいいだろ」
それを聞いて何を無謀な、と思った。でもすぐに何となくそれでいい気がした。
だってあれはシュリが手配した人間であって、シュリではないのだ。
「そうだねっ。攻撃してその対応をしてる間に見ちゃおう!」
「よし来た! 木衛門! ぶっ放せ!」
そう言いながら、空高く飛んでいたリンが後方宙返りして急降下した。
同時に木衛門が魔法弾やら誘導弾やらを口からどんどん出して弾幕を作って行く。
弾幕と共に落下していくにつれ地表の兵士の様子が分かってくる。
どうやら矢や石は魔法で放っているらしい。
魔法陣を書いた筒にそれらを詰めて、そこから撃ちだしているのだ。
「あんな使い方もあるんだ」
魔法の利用法は僕が考えているよりも幅が広いのかも知れない。
それにもっとよく見ると、筒に刻まれた魔法陣はただ適当に中身を吹き飛ばしているのでないのだ。
きちんと回転をかけたり、矢の先を敵方向に向けていたりしている。かなり高度な魔法なのだろう。
つまり、前世の世界でも通用しそうな兵器が魔法で作られているのだ。
「本格的に勉強しようかなっ」
「こんな時にワクワクするんじゃねえ」
リンに怒られてしまったけど、別に危機と言う訳ではない。これだけ凝った攻撃をされても僕達には一発たりとも当たらない。
だって木衛門の攻撃が僕達の周りの石と矢を全て払いのけてくれているもの。
誘導弾と魔法弾が石と矢を全て砕いて、序に筒も壊していく。
その上リンが口から火球を吐いて、兵士の群れの真ん中にぶち込んだ。
兵士達が火に巻かれて、筒を捨てて逃げ出している。
その火に照らされた鎧や剣に、見覚えがあった。
「西の王国騎士団か」
肩辺りに彫り込まれた、細工は見たことがある。鳥の眼を羽根が交錯した文様の細工は、王国の証だ。
そして、マントに描かれているのは爪。西方を守る王国騎士のトレードマーク。
装備を見るに魔法科と兵站科、そして一般兵士が混ざっているらしい。
「山越えの装備がないみたいだし、ここで止める気だったみたいだね」
「なら逃げてもいいのか?」
「うーん。いや待って。そう言えば西方の騎士にヤバい奴がいたようなっ」
思い出す前に、僕の首がガクンと傾いて言葉が途切れた。
リンが一瞬の殺気を察して攻撃に対処したらしい。
「どうしたの?」
「これが飛んできた。いや来てるっ」
リンの手には、ただ先端を尖らせただけの枝が握られている。
更に何本も同じものが飛んできて、リンは握ったそれで打ち払って投げ返した。
真っ直ぐ落ちて、足元に戻って突き刺さったそれを、男が詰まらなそうに見やった。
「ほう、良い腕だ。流石竜と言った所か」
兵隊が炎の消火している中、その痩せぎすな男はローブの埃を払って、再び目線をこちらへと上げる
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