テンプレを無視する異世界生活

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武闘大会編

557話 残念なやつ

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「では、出場する選手はステージへとお上がりください!!」


「誰だあいつ?」

「あんなやついたか?」


あいつは.....


「出るのはグローズさんだけでよろしいですか?」

「あぁ。」


選手入場の時にいた、兄弟の最後のやつだ。

入場してすぐ退場していたが、その足音のなさから気づいていたやつも少ないだろう。

だが、ベンチを見るにあまり他の兄弟からは好かれてはいなさそうだ。

家の中でもしっかりと派閥がありそうだな。


「では、対戦相手をお引き下さい!」


ガサガサ


「ん。」


玉を司会へと渡した。その色は赤だった。



「7番です!」

「では、7番の方はステージへお上がりください!!」


あちゃ、出てきたばかりで悪いが、お前が活躍する場所はなさそうだ。


「あ、私が呼ばれたようですね。では、行ってまいります。」

「あまり、本気でやっちゃダメですよムーシャさん?」

「ハッハッハ、大丈夫ですよ。彼は私よりも強そうですしね。」


食えない爺さんだな本当にこの人は.....
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