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3話 3人の少年
しおりを挟む「レナ、アリアちゃんとレオンはどこに行ったんだ?」
「なんか、やることがあるとか言って、また村まで降りてったわよ。」
アリアは9歳になり、いつも朝食を食べる村の奥にある森へと行っていた。
「師匠!!」
「アリアちゃん!!」
「姉御!!」
「よし、今日も揃ったな。では、魔術の練習だ!!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈4年前┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「"水よ、集え。天すら穿て"ってあれぇ、なんで出ないんだよ水弾」
「それは魔力制御と文言を間違ってるからじゃ!」
「誰だ!!」
アリアは森へと行くと、そこには魔法を練習している3人の少年たちがいた。
「わしか?山の上に住んでいるアリアというもんじゃ。主ら、強い魔法を使いたくないか?わしが教えてやろう。」
この日以来、アリアは3人の少年たちに魔法を教えていたのである。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「リュー、魔力を身体へと流す速さが遅い。もっと、水のように魔力が身体を滑らかに流れるイメージを具体的にするんじゃ!」
「分かったぜ、師匠!」
アリアを師匠と呼ぶ赤髪の少年は「リュー」という。魔力を身体に流し、身体を強化して戦う「魔技」が適性の熱血少年である。
「スイは魔力を流すのら速いが魔法陣の構築がちと遅いのぉ。こればっかりは経験じゃから、死ぬほど魔法を打つとよい。」
「はは、結構、強引な練習だねアリアちゃん。」
アリアはちゃん付けで呼ぶ銀髪の少年は「スイ」といって、魔法陣に魔力を注ぎ発動する「魔法」の適性があるクールな少年である。
「ノブは魔力に関しては上出来じゃ。しかし、まだ技一つ一つに無駄がある。練度を上げよ。」
「わかりやした、姉御。」
アリアを姉御と呼ぶ黒髪で細めの少年は「ノブ」だ。「魔技」と「魔法」の間にある「魔技」と「魔法」を両方使う「魔道」の適性がある男気のある硬派な少年である。
「レオンは言うことなしだな。わしの言ったことがしっかりと出来ておる。」
「姉ちゃんには家でも教えて貰っているからね。」
「レオンってマジで化け物だよな。俺ら3人でも勝てないんじゃないか。」
「確かにレオンくん強いよねぇ。」
「弟君が俺らの2歳下とはとても思えませぬぞ。」
レオンは類まれなる魔術の才能があった。「魔法」「魔技」「魔道」のどの道に進んでも一流になる可能性があり、100年に1人の逸材と言っても大袈裟ではなかった。
「では、主らもある程度の形になったから明日からは実戦を積むとするかのぉ。」
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