最強魔術師が転生したら魔力0の女の子になりました

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12話 クラス対抗討伐戦

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「"高回復ハイヒール"」


 ミミがそう唱えるとミストの身体が光った。


「さすがだな、成功だ。」


ポタッポタッ


「魔力を感じるわ……。」


 ミストは涙をポタポタと流した。


「本当にありがどゔ」


 すすり声でミストはミミに感謝を伝えた。


「私だけじゃないよ、みんなのおかげで出来たんだよ!!」

「本当にみんな、ありがとう。」

「なんてことないぜ、俺らは魔力を貸しただけだ。」


 この出来事でクラスの中に一体感が生まれたのであった。


「わかったじゃろ、1人では小回復ヒールが限界でも皆の力を合わせれば高回復ハイヒールすら使えるのじゃよ!この調子でAクラスも倒すのじゃ!」

「やったるぞ!!」

「おーー!」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「討伐戦の日じゃな。」


 クラス対抗討伐戦の当日となった。


「この学校に入学してから2ヶ月の時が経った。我が誇り高きセントラルの生徒として、2ヶ月間で培った力を全て注ぐと共に、今回の対抗戦を気に学友たちとの親睦も深めよ!!」


 学長のゼノスの挨拶が終わり、遂に対抗戦の開幕である。

 クラス総当り戦で初めにAクラスとBクラス、2戦目BクラスとCクラス、3戦目AクラスとCクラスとなっている。


「まずはBクラスだな。まっ、軽く倒しますか。」

「リュー、あまり油断してはいけませんよ。」

「そうですぞ、いつなんどきでも全力を出すだけです。」

「でも、手の内を姉ちゃんにバレないようにしないとね。」



 
「さぁて、1戦目はAクラス対Bクラスとなっております。実況は私、セントラル中等部3年のカオル=ジルコンが行わせていただきます。」


 AクラスとBクラスの戦いは一方的だった。


「四天王と呼ばれる魔法師 スイ、魔導師 ノブ、一年生最強で飛び級で中等部に入学したレオンが開始5分で17人の生徒を戦闘不能にしています。」


「ふふ、リューはまだ1人も倒してませんね。」

「お前らが俺の獲物を横取りするからだろう!!」

「リューくん、残りも貰ったよ。」



ピピーッ


「レオンが残りの3人も魔法によって戦闘不能にして、試合終了!!!」


「ってんめぇ!!俺の獲物だってのにぃ!!」

「早い者勝ちだよ!」



 こうして、Aクラス対Bクラスの戦いは呆気なく終わった。



「次はBクラス対Cクラスと言いたいのですが、Bクラスは先程のAクラスとの戦いに寄って、予想以上の消耗をしているため、Cクラスの不戦勝でーす。」


 
 BクラスとCクラスはより呆気なく終わった。




「それでは、今行事の1番の見どころと呼び声の高いAクラス対Cクラスゥゥゥ。なんと言っても四天王対四天王を育てたと言われているCクラスのアリアちゃんの戦いが気になるところですねぇ!!それでは、行ってみよう、Aクラス対Cクラス!!」
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